キッチンカーの非接触水道を実現する方法

キッチンカーの非接触水道を実現する方法

2021年6月1日より、改正・食品衛生法が施行されています。
このページでは、食品衛生法で示されたキッチンカーの新しい設備基準「非接触水道」を手間やコストを少なく実現する方法について解説しています。

非接触水道を実現しようとした場合、センサー式の水道設備や新しいポンプなどが必要になるなど、まともにやれば数万円単位で改修費用がかかります。
このページでご紹介している改修方法は、フードトラックカンパニーが保健所に相談・確認し「許可できる」と回答をもらった設備の中で、最もコストのかからない方法になっています。
キッチンカー事業者のみなさまのお役に立てば幸いです。

改正・食品衛生法の概要

すでに営業許可を取得しているキッチンカーの場合は、特に非接触水道に変更しなくても問題ありません。引き続き取得済みの営業許可の有効期限・許可の範囲で営業が可能です。
詳しくは、「2021年6月に施行されたキッチンカーでの保健所の営業許可・食品衛生法の詳細と対策」にてまとめておりますのでご確認ください。

既存のキッチンカーで「非接触水道」が必要になるケース

もし、既存の営業許可の範囲ではなく、

  • 「営業できるエリアを追加したい」「今まで出店してなかったエリアにも出店したい」
  • 「営業できる業種を増やしたい」
  • 「提供できる品目を増やしたい」
  • 「200㍑の給排水タンクを積んでいるので、キッチンカー車内で仕込みができるようにしたい」
  • 「営業許可を更新したい」

などの場合は、新しい設備基準である「非接触水道」を満たす必要があります。

非接触水道は手洗い層のみでOK

まず、6月1日以降、全国の代表的な保健所30カ所程度にヒアリングをおこないましたところ、すべての保健所が「非接触水道にするのは手洗い層のみでよい」との回答でしたので、全国的にこの方針と考えて良さそうです。

最終的な判断は保健所

このページでは、非接触水道を実現するための方法をご案内していますが、最終の判断は管轄する保健所になります。
各保健所にご確認の上、ご自身のご判断でおこなってください。
また、ご紹介の動画ではフードトラックカンパニーでこれまで納車したキッチンカーを例に解説しています。
他社製のキッチンカーをお使いの方で、水栓やポンプの製品や規格が異なる設備となっている場合は、ご自身のキッチンカー設備に置き換えてご覧ください。

非接触水道への改修方法① 蛇口ハンドルをレバー式に変更する

最も安い方法が、蛇口ハンドルをレバー式に変更する方法です。水道の開栓を手で行いますが、閉栓を手以外の肘でおこなえるようにします。保健所の回答としても「理想ではないが、現実的にこの方式で許容せざるを得ない。」くらいの反応でした。「ただし短すぎるレバーは不許可」とのことです。
レバー部品代として、およそ1000円以下で解決します。


非接触水道への改修方法② フットボタン式コンセントを採用する

蛇口ハンドルを触ることなく、蛇口からの出水を止められることが条件となっていますので、蛇口ハンドルではなく、ポンプの電源を手以外の肘や腰などでOFFにする方法です。既存のキッチンカー設備によって配線が乱雑になりやすいですが、保健所としては②の方法のほうが望ましいようです。

  • ①だけの方法
  • ②だけの方法のほか
  • ①+②の方法も可能です。

またこれ以外の方法も可能です。
ご自身のキッチンカー環境に合わせて、適切な方法を採用いただければと思います。

フードトラックカンパニー製キッチンカーオーナー限定 施工対応しています。

簡単な施工で実現可能ではありますが、フードトラックカンパニーでキッチンカーを製作いただきましたオーナーのみなさまには、9900円(消費税込)で施工をおこなっております(材料費込み)。
ご用命がございます場合は、ご契約をご担当させていただきましたスタッフまでご連絡をお願いいたします。

【この記事を書いた人】

フードトラックカンパニー代表の浅葉郁男の写真 株式会社フードトラックカンパニー
会長
浅葉 郁男(あさば いくお)

自身のキッチンカー開業の経験を元に、延べ1000件以上以上のキッチンカー開業の相談に乗りつづけた結果、フードトラックのスペシャリストとしてテレビ・雑誌などのメディアで紹介される。会長を勤めるキッチンカーの製造メーカーの株式会社フードトラックカンパニーは、運営のしやすさ、外見の格好良さを意識したキッチンカーが好評で2020年は210台以上のキッチンカーの納車した。

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