「軽トラックのキッチンカーって他のキッチンカーに比べて良いの?ダメなの?」

「購入しようと思ったら、何万円ぐらいかかるの?」

「男性が使っても軽トラックサイズのキッチンカーって狭く感じないの?」

こんな疑問を持っていませんか?

その気持ちはよく分かります。なぜなら、私自身がキッチンカーを開業するときの車種選びの際に、軽トラックサイズのキッチンカーも検討対象にして実車の見学もした経験があり、そのときには同じような疑問を感じたからです。

飲食業経験ゼロからキッチンカーを開業した経験のある私が、実際に私が軽トラックサイズのキッチンカーに試乗・見学した経験も踏まえて、購入検討時に知っておきたい情報をまとめました。

この記事では、

  • 軽自動車の中でキッチンカーに向いている車種
  • 軽トラックのキッチンカーをおすすめする理由
  • 軽トラックのキッチンカー購入前に知っておくべき注意点
  • 購入方法別の予算金額の目安
  • キッチンカー購入時に確認必須な注意点
  • 軽トラックサイズキッチンカーの実寸

をお伝えします。

軽トラックサイズのキッチンカーの購入を検討しているなら、絶対に知っておくべき情報を集めましたので、ぜひ最後までお読みください。

キッチンカー向きの軽自動車は軽トラを含めて3種類

さまざまな種類・タイプの軽自動車が販売されていますが、キッチンカーに向いているのは、ある程度車高がある「ウォークスルーバン」「軽バン」「軽トラック」の3種類です。それぞれの種類の特徴を解説します。

1.ウォークスルーバン

ウォークスルーバンは、運転席と荷台が繋がっている軽自動車です。キッチンカーとして保健所の営業許可を取得するときは運転席と荷台を壁で仕切る必要があります。花屋の配達、宅急便や郵便局の小さな配達車をイメージしてもらうと分かりやすいかもしれません。

ウォークスルーバンは1980年代に製造が盛んになったため、流通しているのは年式が古いものが多いのが難点です。当然、新しい車に比べてメンテナンスの費用が想像よりも高くなることもあるので要注意です。見た目が可愛いので購入してしまう人もいますが、はっきりとおすすめしませんのでご注意ください。

軽自動車の中でも車両価格は安いけれど、長い目で見ると損をする可能性が大です。車内も作業するのに十分な広さとはいえず、安いこと以外におすすめできるポイントがありません

2.軽バン

軽バンは、ダイハツのハイゼットカーゴやスズキ エブリイのようなワンボックスタイプの車です。塗装をするとかわいく仕上がるので女性を中心に人気があります。

しかし、車高が低いため車内で立って作業ができません長時間に渡りかがんで調理することになるので、腰や膝を痛める人が多いです。オペレーションしにくいことだけではなく、容量が大きい給水・排水タンクを積めない点も大きなデメリットです。

3.軽トラック

軽トラックは、ウォークスルーバンや軽バンのようなデメリットがありません。軽自動車でキッチンカーをつくるなら、軽トラックが1番おすすめです。

軽トラックのキッチンカーのおすすめポイント4選

軽トラックのキッチンカーのおすすめポイント4選

さまざまなキッチンカーの中でも、軽トラックサイズのキッチンカーの人気は高く、実際に多くのキッチンカー事業者に選ばれています。軽トラックサイズのキッチンカーをおすすめする四つのポイントを紹介します。

1.車内で立って作業できるので体への負担が少ない

軽トラックをベース車両にしたキッチンカーであれば、キッチンスペースの高さが1,800mm(=1m80cm)程度になるので、立ったまま調理・接客作業が行えます。座ってこれらの作業をする場合に比べて効率よく動けますし、肩・腰・背中など体への負担も少なくて済みます。

2.キッチンに2人が入れるので作業効率が良い

ウォークスルーバン・軽バンを改装したキッチンカーの場合は、キッチンスペースに入れるのは1人のみです。一方、軽トラックを改装したキッチンカーであれば、大人2人が同時に作業できるだけのスペースがあります。したがって、1人の場合よりも圧倒的に作業効率を上げることが可能です。

3.目線の高さがお客様と近く親近感を与えられる

キッチンカー

軽トラック以外にキッチンカーに頻繁に使われる車両は、1.0t普通車トラックと1.5t普通車トラックです。これらをベースにしたキッチンカーでは、車高の関係で注文時や商品を受け渡す際にどうしてもお客様を見下ろす位置関係になってしまいます。

それに対して、軽トラックサイズのキッチンカーの場合は、接客時の目線の高さがお客様の目線の高さに近くなるので、親近感を持って接客にあたることが可能です

4.車両が小さいので運転・駐車がしやすい

軽トラックサイズのキッチンカーは、普通車トラックサイズのキッチンカーに比べて、車両サイズが小さいので、小回りが利き運転しやすい特徴があります。また、都市部のオフィス街など駐車スペースが限られる場所でも、問題なく出店できる駐車のしやすさも備えています。車両が小さいので洗車がしやすい点も、軽トラックサイズのキッチンカーのメリットです。

軽トラックのキッチンカーの注意ポイント3選

軽トラックのキッチンカーの注意ポイント3選

軽トラックサイズのキッチンカーは、さまざまな点で優れた車両ですが、デメリットともいえる注意すべき点もあります。特に気を付けたい三つの注意点を紹介します。

1.構造変更した8ナンバーの車両を選ぶ

軽トラックを改装したキッチンカーは、軽トラック荷台部分にキッチンスペースを搭載します。キッチンカーによっては、構造変更手続き・8ナンバーへの変更を完了した車両と完了していない車両があります。前者の場合は、キッチンカーのまま車検を通せますが、後者の場合は車検ごとにキッチンスペースを車から降ろす作業が必要です。

特別な設備などを持っていなければ、キッチンスペースを車検ごとに降ろすことは現実的ではありませんので、構造変更・8ナンバーへの変更を完了した車両を選ぶようにしましょう。

2.普通車の税金と中型車両の高速代がかかる

軽トラックサイズのキッチンカーは、改装後に構造変更して8ナンバーになると、普通車として扱われます。具体的には、自動車税は普通車としての税金が課されます。つまり、軽トラックそのものの税金よりも高い金額の支払いが必要になるので注意が必要です。さらに、高速料金については中型車両の料金の支払いが生じます。

ネット上では、軽トラックサイズのキッチンカーは軽自動車なので税金が安い、などと間違った情報を発信しているサイトがいくつもありますので、間違った情報に踊らされないよう注意が必要です。

3.普通車トラックに比べると積載量が少ない

軽トラックのキッチンカーは普通車のキッチンカーに比べると、車両サイズもキッチンスペースの大きさも小さいので、キッチンスペースに積載できる食材の量も少なくなります。したがって、多くの来客が見込まれるイベントへの出店時には、材料切れにより売り上げ機会を逃す可能性が否定できません。食材運搬用の車を用意するなどの対応が必要になります。

軽トラックのキッチンカーの購入予算は264万円

資金計画

軽トラックサイズのキッチンカー購入の予算について3種類の購入方法ごとに解説します。さらに、キッチンカーのDIYやレンタル・リースの利用についてもお伝えします。

キッチンカー製作会社で購入すると264万円

軽トラックサイズのキッチンカーを製作会社で購入すると、250万~300万円が相場です。おすすめのキッチンカーは株式会社フードトラックカンパニーが販売する「キッチンボックス350」です。車両価格は234.0万円で自動車税などの初期費用や消費税を加えると、約264万円になります。

キッチンボックス350」は相場価格ながら、ベース車両に新車を使っているので、購入後のメンテナンスの手間がかかりません。さらに、保健所への申請サポートも無料で利用できるので、飲食業未経験者でも安心してキッチンカーの開業手続きを進められます。

» 「キッチンボックス350」の詳細はこちら

中古キッチンカーなら100万円からだが目利きが必要

キッチンカーも普通の車と同じように中古車が販売されています。軽トラサイズの場合、中古車価格は100万円以下のものから300万円くらいするものまでピンキリです。車両の程度(年式・走行距離など)に加えて、車両の色(塗装)や厨房設備の充実度によって価格に幅があります。

ただし、中古キッチンカーの場合には、車両の目利きに加えて厨房設備の目利きも必要です。車両・厨房設備の価値を正確に目利きできないと、修繕費などで結局は高い買い物になる可能性もあります。中古キッチンカーの購入については、以下の記事で詳しく解説しています。

» キッチンカー(移動販売車)を中古で買う時の費用

キッチンカー(移動販売車)を中古で買う時の費用

2016.02.23

キッチンスペース製作なら軽トラック代+200万円

カーミン色のキッチンボックス453

軽トラックを自分で用意する場合、新車の相場は100万円以上になります。中古軽トラックは年式が古くて安いものだと30万円くらいから出ていますが、平均価格は100万円〜150万円です。軽トラックのキッチンカーで人気の車種はスズキキャリイやダイハツハイゼットです。

キッチンスペースの製作を専門業者に依頼した場合の相場は200万円程度になります。したがって、軽トラックを自分で用意してキッチンスペースの製造を業者に依頼する場合は、新車でも中古車でも相場は300万円ほどになります。

キッチンカーDIYは費用面のメリットが少ない

キッチンカーをDIYで作って、初期費用を抑えることを考える人がいますが、実際には車両費とキッチンスペースの材料費で150万~250万円程度は必要になります。したがって、製作の手間暇がかかる割には費用面でのメリットが少ないのが実情です。もちろん、製作すること自体を楽しみたい人なら、DIYをおすすめできます

初期費用を抑えるならレンタル・リースも選択肢

一定レベルのキッチンカーを購入するためには、250万~300万円程度の費用は必要です。したがって、キッチンカー開業時の初期費用を抑えることを第一優先に考えるなら、レンタルやリースを利用することも選択肢となります。

数日から数カ月の短期間の利用を考えるならキッチンカーのレンタルがおすすめです。数年単位での利用を計画しているなら、キッチンカーのリースの方が良いでしょう。レンタルとリースの比較については、下記の記事で詳しく解説しています。

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キッチンカーのレンタル、リース、ローンを徹底比較

2021.07.26

軽トラックのキッチンカー購入時に注意すべきこと

ポイント

軽トラトラックサイズのキッチンカーを購入するときには、さまざまな点に注意しなければなりません。特に気を付けたい「中古キッチンカーの購入」と「キッチンカー製作会社選び」について解説します。

中古キッチンカー購入前の確認必須ポイント4選

中古キッチンカーを購入する場合には、製作会社からキッチンカーを購入するとき以上の確認が欠かせません。特に重要な四つの確認ポイントを解説します。

1.年式に対して走行距離が極端に少なくないか

軽トラックに限ったことではありませんが、年式に対して走行距離は少ないのに値段が極端に安い車の購入は即決しないほうがいいかもしれません。

メーターを書き換えている可能性があるので注意が必要です。車検証の走行距離計表示値を見れば、前回・前々回の車検時の走行距離を確認できます。

2.出店計画に適した容量のタンクを積載しているか

キッチンカーの内装

中古キッチンカーに設置しているタンクの容量にも注意が必要です。キッチンカーとしての営業許可を取得するためには、車内に給水タンクと排水タンクの設置が必須ですが、それぞれのタンクの容量は、提供するメニューや地域によってルールが異なります

せっかく中古でキッチンカーを買っても、営業したい地域管轄の保健所の審査が通らなかったらタンクをつけ直すことになるので、時間もお金もかかることになります。キッチンカーの購入前に、出店を予定しているエリアの自治体にタンクの容量の確認をしましょう。

3.車高制限の法令を順守しているか

軽トラックには車高制限があります。現在の軽トラックの規格は高さ2,000mm以下で、軽トラックの荷台に載せられるのは高さ2,500mmまでです。これを超えると罰金などのペナルティを受けます。個人で改装した車両は、こういったことを考えずにつくられたものもあるので、あまりおすすめできません。

中古車販売店を介さない個人間での売買は、特に注意が必要です。知識がない場合は避けたほうが良いでしょう。

4.キッチンスペースを荷台に溶接しているか

軽トラックをキッチンカーに改装する場合は、荷台にキッチンスペースを載せることになりますが、キッチンスペースと荷台を溶接せずに「キッチンスペースを軽自動車に荷物として載せている」タイプのキッチンカーは要注意です。

違法ではありませんがキッチンスペースは荷物になるので、車検の際には降ろす必要が発生します。キッチンスペースと車両の固定方法や、キッチンスペース内部の冷蔵庫・作業台・シンクセットの固定方法が工具を使わないと脱着できない物は違法になるので注意が必要です。

キッチンを荷台に溶接で固定して、車の用途を軽自動車から普通自動車の「特殊用途自動車」とすることも可能です。特殊用途自動車は8ナンバーとも呼ばれています。特殊用途自動車なら、そのままの状態で車検を受けることが可能です

軽トラックから普通トラックに変わるので自動車保険料は少し上がりますが、車検の手間が減ります。中古車を購入する際には、車両自体の価格だけではなく、購入後の維持費や手間などもよく確認しましょう。

発信情報などをもとにした信頼できる製作会社選び

フードトラックカンパニー名古屋工場のキッチンカー

満足なキッチンカーを購入するためには、信頼できる製作会社選びが欠かせません。知人に紹介してもらうのが一番信用できますが、そういった知人がいない場合には企業が発信する情報などから判断することが求められます。納車実績やキッチンカー作りに対する思いなどを、ホームページや各SNSで頻繁に発信している会社なら比較的信頼できると考えられるでしょう。

その他にも、自分の営業拠点と近い・明確な価格を表示している・車両製作以外にもサポートしてくれる、などの条件があると好ましいと言えます。もちろん、対応するスタッフの人との相性の良さも欠かせない条件です。

軽トラックサイズ人気キッチンカーのサイズ紹介

キッチンボックス350

軽トラックでキッチンカーを製作するときのサイズの目安を紹介します。


※上の画像は株式会社フードトラックカンパニーの人気商品である軽トラックタイプのキッチンカー「キッチンボックス350」です。

<車両のサイズ>

  • 長さ 3600mm
  • 横幅 1440mm
  • ミラー込み横幅 1700mm
  • 地上からの高さ 2500mm

<キッチンスペースのサイズ>

  • 長さ 1900mm
  • 高さ 1800mm
  • 受け渡し口横幅 1810mm
  • 受け渡し口高さ 地上から1100〜2550mm

キッチンは高さが1800mm、横幅が1440mmあるので、大人が立って作業するのに十分の広さです。これぐらいの面積があれば調理スペースもしっかり確保できます。

まとめ

軽トラックサイズのキッチンカーは、小回りが利いて調理・接客業務が効率的に行える優れた特徴があります。ただし、キッチンカーになると税金・高速料金は普通車並みに必要になる点には注意が必要です。一番おすすめの方法である、キッチンカー製作会社で購入すると264万円程度の予算が必要になります。

軽トラックサイズキッチンカーのキッチンスペースの高さは1,800mmになるので、平均的な身長であれば成人男性が使っても狭く感じることはないでしょう。

軽トラックサイズのキッチンカーの実車に触れて、さらに情報を集めたい人には株式会社フードトラックカンパニーで実施している「キッチンカー個別見学会」がおすすめです。東京・大阪・名古屋・福岡の会場で、複数車種を一度に見学して比較検討することが可能です。実際にキッチンカーに乗り込めるので、数字だけでは把握できない情報を学べます。