
キッチンカー(移動販売)の開業を考えている人のために、キッチンカー流行の歴史、メリットから具体的にどのようなステップを踏めばスムーズに開業できるのかをまとめています。まずは、目次を流し読みするだけでも参考になると思います。保存版としてまとめていますのでぜひ、興味のあるところから読み込んでいただければと思います。

目次
- 1 Step1.前置き(2015年から始まったキッチンカーの流行)
- 2 Step2.キッチンカー (移動販売車)のメリットを知る
- 3 Step3.移動販売に必要な資質をチェックする
- 4 Step4.移動販売の開業許可を保健所で取得する
- 5 Step5.移動販売車をゲットする(製作 or 購入 or レンタル)
- 6 Step6.キッチンカー(移動販売)で扱う商品を決める
- 7 Step7.キッチンカー(移動販売)を開業する資金を準備する
- 8 Step8.キッチンカー(移動販売)の開業の計画を立てる
- 9 Step9.キッチンカー(移動販売)の保険を調べる
- 10 Step10.キッチンカー(移動販売)の営業場所を確保する
- 11 Step11.キッチンカー(移動販売)のソーシャルメディアを活用する
- 12 書籍で学ぶ移動販売情報
- 13 動画で学ぶ移動販売情報
- 14 ポイントのおさらい
- 15 最後に、、
Step1.前置き(2015年から始まったキッチンカーの流行)

「キッチンカー」というキーワードの人気度合いを調べてわかったことがあります。
それは、2015年10月からキッチンカーという言葉がたくさん使われるようになったということです。この頃から、キッチンカー(移動販売)を開業する人が増えてきました。

※2019年1月更新
さらに、2015年あたりから「キッチンカー」とリサーチする人がだいぶ増えていることを見ると、「キッチンカー」は流行してこれから更に盛り上がると思っています。
そこで今回は「キッチンカー(移動販売)」を始める人に向けて、これはチェックしていただきたいと思うSTEPを11個用意しましたので、こちらをしっかりチェックしていただきキッチンカー(移動販売)のスムーズな開業や売上アップに役立ててもらえたらと思います。
Step2.キッチンカー (移動販売車)のメリットを知る


固定費としての家賃がかからない
通常の飲食店との比較にはなるのですが、移動販売は車や屋台を使った商売なので、固定費としての家賃がかかりませんし開業時も初期費用がかかりません。その代わりに、車のガソリン代やその都度発生する営業場所代や駐車場代はかかります。
キッチンカー開業の初期費用が低い
例えば、キッチンカーであれば単純に店舗型の飲食店と比べて平米数が狭いので、その中で世界観を作る費用が安く済むということです。主にキッチンカーでいう世界観とは外装(塗装やラッピング)やスタッフが着るユニフォームやエプロンと提供する料理になります。これも店舗型の飲食店を出すよりは断然安くこだわって作ることができます。
お客さんの居る場所に移動できる
日本マクドナルドを開業した藤田田さんが「飲食業は何よりも立地が大切」と言っていたのは有名な話ですが、キッチンカー (移動販売)のビジネスに置き換えても同じ話です。お分かりだとは思いますが、移動販売の場合は立地選びに一度失敗しても、それを教訓に次の場所に行けますが店舗型の飲食店ではそうはいきません。
お客様のいる場所にいけるというのがキッチンカー(移動販売)のメリットです。
人経費が安い
究極的には一人で運営できるのがキッチンカー (移動販売)です。もしくは、移動販売ということ自体が楽しいことなので、「面白いアルバイトとしてやってみたい」という需要があります。
アルバイトを雇いたい場合でも完全なお金目当てというわけでもないので時給もそれほど高くしなくても募集できる傾向にあります。価値観の近い人がアルバイトにきてくれれば尚良いですね。
移動販売をしている仲間ができる
移動販売をする人は同じような雰囲気を持っている人が多いとおもいます。移動が好きだったり、メニューもある程度自由に決められたり、大勢の中の一人ではなく自分のアイデアをそのまま形にしたり、言ってみれば今の世の中の中では「自由」「変化」「サバイブ」が好きな人たちなのかなと思います。このような共通点を持っている人に出会うのはなかなか難しいことだと思いますが、移動販売をしているとこういう仲間が現場で増えていきます。
労働時間を自由に選べる
自己管理ができないと痛い目にあいますが、働く時間を自分で自由に選ぶことができるのも移動販売のいいところです。日本の常識では月曜日〜金曜日の朝9時〜18時まで働くのが普通かもしれませんが、移動販売は稼げる時に一気に働くというのが普通です。また、収入をそこまで上げなくてもいいのであればそこまで気張って働く必要もないのかもしれません。
お客さんとの距離が近い
お店作り、メニュー作り、接客などを全て自分でやるのが移動販売です。その中でも印象的なのはお客さんとの会話が楽しい。という話です。喜びの声もダイレクトにもらえるのが本当に嬉しいようですね。この喜びがあれば下手なものは作れなくなりますし、お客さんとの距離感が近いのは商品の質のアップという好循環を生み出しますね。
Step3.移動販売に必要な資質をチェックする


自分に当てはまる内容はそのまま伸ばしていただき、自分に当てはまらない内容はこれから伸ばす伸び代とにていただけると良いと思います。
「0→1」にワクワクできる
移動販売は小さい商いです。始める時は何でもそうですが特に移動販売は試行錯誤の繰り返しです。これが醍醐味でもあるのですが、これが面倒だと感じる人は途中でやめられる方が多いと思います。失敗や改善も楽しみのうちの一つと捉えて進んでいける人が、移動販売の素質を持っていると言ってもいいと思います。「0→1」と書かせていただいたのは、何もないところから形を作っていくのが好きな人。という意味です。サポータータイプよりも、自分でどんどん進めていける人の方が素質は持ち合わせているかと思います。
自由の中で自己管理ができる
step2の「移動販売をやるメリット」でも触れさせていただきましたが、移動販売はとにかく自分で全部決めていくので自由です。「働く場所」「働く時間」「販売する商品」「一緒に働く人」などなど、何でも本当に自由です。だからこそ「0→1」の素質が必要なのですが、同時に日々の自分の行動をある程度管理できないと、進んでいかないのも商売というものです。
朝起きられない、夜飲み過ぎてしまう、病気がち、怒りっぽいなど、心身の自己管理が得意でない人はあまり向いていないかもしれません。しかし、最低限の人としての生活がしっかりできる人で、移動販売にワクワクしている人であれば必ず楽しく移動販売の経験値を積み重ねて自分独自の世界観を作っていけると思います。
コミュニケーションが好き
人と話すのが好きな人は移動販売には向いていると思います。逆にコミュニケーションが苦手な人はもしかしたら移動販売は苦痛になってしまう可能性もあるかもしれません。移動販売の場合ずっと同じ人が来るというリピーターももちろんいると思うのですが、それ以上に新規のお客さんと仲良くなったり笑顔で話したりする、コミュニケーション能力はある程度必要になってきます。新しい場所に行った時などは特に必要になると思います。
Step4.移動販売の開業許可を保健所で取得する


移動販売で最も重要と言っていいのが、この保健所での開業許可になります。保健所はざっくり以下のことをチェック項目としてあげています。実際に移動販売車を購入したり、レンタルする時はこの要件を満たしているかどうかをチェックしてください。
●保健所がチェックする内容

・調理場と運転席はしっかりと区切られているか
・シンクの数は充分か
・石鹸を常備していて清潔を保てる状態か
・換気はしっかり考慮されているか
・棚の設置は移動販売をできるレベルか
・給水タンクは設置され容量は充分か
・排水も設置され容量は充分か
●営業許可の種類

移動販売の営業許可には種類があります。「食品営業自動車」と「食品移動自動車」の二種類です。
「食品営業自動車」
できる業態:飲食店、喫茶店、菓子製造
詳細:生ものを扱うことはできない。営業車内での調理加工は、小分け、盛り付け、加熱処理など簡単なものに限る
※この種類がケバブやクレープ屋さんなどにあたります。いわゆるキッチンカーです。
「食品移動自動車」
できる業態A:食料品など販売、乳類販売業、食肉販売業
詳細A:営業車内で取り扱う食品は、あらかじめ包装されたものに限る。営業車内での調理加工は行わない。
できる業態B:魚介類販売業
詳細B:営業車内で取り扱う生食用魚介類は、あらかじめ包装されたものに限ること。(丸ものは除く)。営業車内での調理加工は行わない。
※この種類がお弁当屋さんなどの移動販売になります。
●都道府県ごとに許可を取る必要がある。

こちらは特に気をつけていただきたいです。仮に日本中を旅しながら移動販売をやろうとすると営業許可をとるだけでもそれなりの費用がかかりますし手間もかかりますので、そのつもりでいてください。特に、キッチンカーをレンタルする場合はどの都道府県で許可が取れているかが課題になりますので、しっかりとチェックするようにしてください。
<参考ページ>
Step5.移動販売車をゲットする(製作 or 購入 or レンタル)


移動販売をする時にどうしても必要なのがキッチンカーです。キッチンカー(移動販売車)には色々な種類があるので考え過ぎてしまう方がいますが、どのようなキッチンカー(移動販売)の運営がしたいかが固まれば車両は自然と決まって来ますので、あまり考え過ぎずワクワクみていただければと思います。
ここでは、キッチンカー(移動販売車)の種類ではなく取得方法について触れていきます。参考にしていただければと思います。
キッチンカー(移動販売車)を製作する。

自分の理想の移動販売車を手に入れるためには、新しく移動販売車を製作するのが一番のおすすめになります。この時に気をつけることは2つです。
1つ目は製作費用が高すぎないか気をつける。移動販売車業界はまだまだ不透明さが目立つ業界なので、なんとなく製作を依頼するとぼったくられる可能性があります。よくよく相見積もりをとってから製作業者を選ぶようにしてください。
二つ目は「かっこいい」よりも「売れる(収益が上がる)」を意識する。奇抜な移動販売車を作ろうとすると、それだけ製作費用がかさんでしまい、初期費用の回収に時間がかかってしまいます。できるだけ安く売れる移動販売車を作れるかがポイントになります。
移動販売車の製作のご相談を受ける時に、最終的な結論としてお伝えするのは、「セミオーダー」での製作依頼をするということです。ある程度のパッケージが決まっている上に、ご自分の理想を追加していく方法で、移動販売車を製作することで安価で理想の移動販売車を製作することができます。
はじめてのキッチンカーでも「セミオーダー」スタイルでの移動販売の製作を行なっています。興味のある方は、ぜひ、一度ご覧ください。
フードトラックカンパニーのキッチンカー(移動販売車)の製作はこちら
キッチンカー(移動販売車)をレンタルする。
最もリスクがなく移動販売をスタートさせられるのが「移動販売車をレンタルする」という選択肢です。気持ちが前に出るのはものすごくよく分かりますが、まずはレンタルをして自分なりの移動販売の形を作り上げるのもオススメです。レンタルをする時は、step3でふれた移動販売をする地域で営業許可が取れているかしっかりチェックをしてください。
移動販売車のレンタルの相場は平日で3万円〜5万円、土日祝日で7万円〜10万円と高額になっているので、しっかりと安い業者を探していただければと思います。もちろん、当サイトが行っている「キッチンカー レンタル」も激安でオススメになります。
移動販売車を新品で購入する。
新車を購入したり製作する時は、キッチンカー(移動販売車)の製作会社を選ぶのが大切になります。こちらは、飲食店を何年もやっていてブランディングがしっかりしている大企業や、移動販売を何年もやっているプロで1年〜3年の収支予想も硬く作れる人や会社は、比較的余裕を持って考えることができますが、まだ、何をやるか決まっていない事業者にとっては考えることが多く、製作会社を決めきれないのがよくあるパターンです。
ここでやっていただきたいことは、最低三社からは見積もりを取るということです。もしくは、勉強会に参加したりキッチンカー(移動販売車)オーナーや事業者の先輩に話を聞くなど、経験を積み重ねてからキッチンカー(移動販売車)を見る目を養ってから、キッチンカー(移動販売車)の製作をするのでも良いと考えています。
移動販売車を中古で購入する。
こちらは夢のある選択肢だと思います。ただ、 中古のキッチンカー(移動販売車)は良い物は一瞬で売れてしまいますので、中古キッチンカー(移動販売車)が販売されているサイトをいつも確認しておく必要があります。また、安すぎる中古キッチンカー(移動販売車)は問題が多いケースが多く、メンテナンス費用が多かったりします。なので、中古キッチンカー(移動販売車)を購入する場合は、キッチンカー(移動販売車)に詳しい専門家などのアドバイスを聞くようにしてください。
フードトラックカンパニーでは中古キッチンカーを買取、車両部分の法定整備を行い、専門業者による清掃、保健所の許可が通るようにキッチンボックス内の改造、道路交通法に違反しないように陸運局による構造変更など施した中古キッチンカーを販売しています。
最新の中古キッチンカーの一覧はこちらからご覧いただけます。
車体の大きさを考慮する。
次のstep5に関係するのですが、車体の大きさにも「大型」「中型」「小型」があります。それぞれの大きさによってもできる業態が変わってきますので、色々な車種を見てから検討するが良いと思います。
Step6.キッチンカー(移動販売)で扱う商品を決める

営業許可の種類
得ている営業許可によってはできない商品もあります。移動販売だけできる許可で調理をしてしまうと、見つかってしまった時に問題になるということです。
車体の種類
![]() 軽トラックのキッチンカー(移動販売車) |
![]() 1.5tトラックのキッチンカー(移動販売車) |
例えば、人通りが多くて狭い駐車スペースで販売を行う場合は、軽トラックのキッチンカー(移動販売車)が有効ですが、フェスなどの大型イベントで大きな売上を作ろうと考えた場合は1.5tトラックのキッチンカー(移動販売車)のような大きな積載があるものが必要になります。その他、扱う商品によっても必要な車両の大きさは異なりますので注意してください。
キッチンカー(移動販売車)の製作について知りたい方はこちらも合わせてお読みください。
キッチンカー(移動販売車)を見学したい方はこちらも参考にしてください。
次に、道具の種類になります。エネルギーとして「電気」だけで済むのか、「ガス」や「他の燃料」を使う必要があるかどうかという点でも移動販売の難易度が変わってきます。
ある程度準備が楽で儲けが大きい商材は「粉物」と言われています。具体的には、ワッフル、クレープ、お好み焼き、たこ焼き、ベビーカステラ、たい焼きなどです。粉物はその時に必要な分量だけ調理すれば、使わなかった材料の大部分は次の移動販売に使うことができます。
また、利益が減ってしまいますが、フランチャイズで商品を提供してくれるような商品は、準備が楽チンなので比較的やりやすい商品になります。フランチャイズにはどんな物があるか想像がつくかもしれませんが、例えば、カレーライス、ケバブ、焼き鳥、メロンパンなどです。
「【保存版】移動販売(キッチンカー)のフランチャイズ16社を徹底比較分析!」では、キッチンカー(移動販売)のフランチャイズのロイヤリティや加盟金などを調べて、徹底的に比較していますので参考にしてください。
キッチンカー(移動販売)のフランチャイズの徹底比較分析!も参考にしてください。

キッチンカー(移動販売)の商品メニュー一覧
Step7.キッチンカー(移動販売)を開業する資金を準備する

この金額を準備する方法、少なくする方法をまとました!
貯金する
これが一番オーソドックスな方法だとは思いますが時間がかかります。ざっくり店舗型のカフェを始めるとすると1000万円〜2000万円必要と言われていますが、移動販売車の場合は300万円〜500万円で開業までこぎつけられると思います。レンタルでスタートすれば50万円もかからずにスタートできると思います。この金額を貯金していくのは簡単な人には簡単ですが、例えばアルバイトでコツコツ貯めていくとすると、500万円は大きな金額になると思います。
借りる
借りることができるのは、家族、友人になると思いますが、計画をしっかり立てたのちに銀行に話を持って行くのも一つの方法です。また、株式会社を作る方向で創業融資を受けるのも良いでしょう。ここで、お金を借りる時に身内や知り合いから借りるのはある程度簡単な方法にはなりますが、人間関係への影響を考えると、自分で貯金してためるか、銀行などから借りるほうが無難といえるかもしれません。最近では、日本政策金融公庫での融資成立の件数も増えてきています。
出資を受ける
これはもしかしたら一番面白い選択肢かもしれません。自分がなぜ移動販売をやりたいのか、そして、何をやるのか、どのように軌道に乗せていくのかを、移動販売を始める前に出資してくれた第三者にお金か楽しみか、事業シナジーか何らかのプレゼンをすることによって、お金をだしてもらう形になります。この形でお金を得ることができる人は、スピード感もお金の重さもなくどんどん好きなことを自由にやっていけるといえるでしょう。
ローンを使う
キッチンカー(移動販売車)の製作会社によっては、製作費を分割にできるようにローン会社と提携している会社があります。キッチンカー(移動販売車)のローンはだいたい3年から5年のものが一般的なので、36分割〜60分割できると考えることができます。
リースを使う
リースはローンの分割支払いと異なり、キッチンカー(移動販売車)が自分の所有物にならない代わりに、毎月、使用料として経費にできるメリットがあります。ただし、製作費の全てを分割で支払う必要はあるのでご注意ください。
リースは法人のお客様に人気が高く、個人のお客様には馴染みがない話題かもしれません。
Step8.キッチンカー(移動販売)の開業の計画を立てる

ワクワク妄想計画
商売なので収支計画やスケジューリングはものすごく大切なのですが、やろうと思ったキッカケを忘れてしまうと、モチベーションそのものが下がってしまうことがあります。なので、私たちが大切だと思っているのは、ワクワク妄想してどんどん未来を思い描いていくということです。現実的な人や否定的な人は「そんなの無理だ。」「無謀だ。」などと言ってくるかもしれませんが、こういうことをしていないと、いくつかの壁を乗り換えていくことはできないと思っています。是非、妄想に浸る時間を作ってください。
収支計画
ワクワク妄想計画を定期的にしながらしっかり作っておきたいのは「収支計画」です。売上、原価、粗利、販管費、営業利益、初期投資、回収期間あたりは最低限押さえておいて、毎回の営業が終わった後に集計を取りましょう。アルバイトやサラリーマンとは違い、一回の営業が単純に黒字になればいいというわけではなく、不測の事態に備えたり、未来の投資予算を作るためにも、お給料がでる分とは別に利益がたまっていく収支計画を立てることをお勧めしています。また、なるべく値下げによる勝負ではなく、創意工夫による勝負をすることが大切な要素になります。
日程などのスケジュール
いつまでに何をするのか?を考えるは非常に大切です。特に、当日までの準備が後手後手になると当日の営業がうまくいかず赤字になってしまうというパターンが結構あります。なので準備は余裕を持ってやるのはもちろんのこと、チェックリストなど作って安心感を持ちながら進めていくのが大切です。「はじめてのキッチンカーレンタル」でも45日前、30日前、7日前、前日などに分けてチェックリストを作っていきたいと思いますので、少しお待ちください。
協力者、仲間の募集など
一人でできるのが移動販売のいいところなのですが、規模が少しでも大きくなると途端に一人ではできなくなります。その時に慌てて友達に声をかけたりして、コミュニケーションで疲れてしまう。なんてこともよくある話です。ですので、「もしかしたら協力して欲しくなるかもしれない」という程でも良いので、少しずつ回りの人が手伝いやすい環境を作っていく努力をしましょう。
難しく考えず、自分がワクワクしていることを友人に伝えていくだけで良いと思います。もし、友人回りでも協力者を集めるのが難しいと感じている人は私たちにも相談いただければと思います。
その後の展開のワクワク妄想計画
やはり、大切なことは「ワクワク」を忘れないということです。この移動販売が盛り上がったら次は何をしようか。その次は何をしようかなど、永遠にワクワクできるように未来の展開用のワクワク妄想計画もやり続けてください。そして、そのワクワク妄想計画を色々な人に話してブラッシュアップしては、収支計画や日程などのスケジュールに落としていくという作業を続けていただければと思います。
Step9.キッチンカー(移動販売)の保険を調べる

PL保険

万が一食中毒などを起こしてしまった時のためにPL保険への加入も検討しましょう。保険会社が提供しているPL保険もおすすめですが、公益社団法人日本食育衛生協会が提供している「あんしんフード君・スーパーあんしんフード君」は安価で説明も分かりやすいのでオススメです。キッチンカーの営業許可を保健所で取得する時に同時に申し込むことができます。
自動車保険(対人賠償・対物賠償・搭乗者保険・車両保険)
だいたいは貸主が入っている保険になります。こちらの保険に全く入っていないキッチンカーをレンタルするのは、リスクが大きくなりますので、こちらのどの保険に入っているかはしっかり確認するようにしてください。
ドライバーズ保険
レンタル会社などからレンタルしたキッチンカーを運転している時に起こしてしまった事故を保証する保険です。ドライバーズ保険は任意で自分が入る保険になりますので、もしかなり心配な方は入っても良いかと思います。その場合は、一般的な自動車保険にどの会社で入っているか、レンタル会社に聞き同じ会社を検討するのが安くすむ秘訣なので、そのヒアリングも忘れずに行ってください。
保険に頼らず、レンタル会社にキッチンカーを運んでもらう方法
保険はあったに越したことはありませんが、もし保険を使わずに安全に移動販売を行うとしたら、それは、キッチンカーをレンタルしている会社にお金をお支払いして、移動販売をやる場所まで車体を持ってきてもらうという方法になります。これであれば万が一事故になってしまったとしても、その事故について保証をする必要はありませんので安心です。
心配しすぎず楽しむ気持ちも大事
あまり心配をしすぎるとせっかくワクワクしていた気持ちが萎えてしまいます。キッチンカーは残念ながら一般乗用車よりも事故率が高いと言われています。それには色々な要因があると思いますが、単純に移動をするだけでなく販売のことを考えたりと頭の中が忙しかったり、レンタルだと慣れていない車を運転するからなど理由があると思います。ここで大切なのは保険を完璧にする以上に、事故にならないように、ドライバーの健康管理をしっかりしておくことや、安全運転を常に心がけることだと思います。保険は大切ですがとらわれすぎないようにしてください。
Step10.キッチンカー(移動販売)の営業場所を確保する

イベント会場
お祭り、音楽フェス、野外フェスなどは財布の紐も緩くなるので移動販売を行うには完璧な場所です。しかし、このような場所は決まって場所代がかかってきますのでそのトレードオフになるという形になります。大規模な音楽フェスでは半年分もしくは1年分の利益を稼ぎ出す移動販売もあると聞きますので、ここら辺は使わない手はないのではないかと思います。
ビジネス街のランチ
コンスタントに安定した利益を上げるためにビジネス街のランチ需要を抑えるのは悪くないと思います。ビジネス外のサラリーマンやOLは外食続きだと体調に悪影響が出ることを知っているので、こういう場所はでは体に優しい食べ物であったり、外食ではなかなか取りにくい野菜をふんだんに使ったものなども良いと思います。しかし、道路での営業は警察の取り締まりの対象になりますので、道路での販売ではなくビルのオーナーなどに交渉をして駐車場を借りたりするなど工夫を試みてください。
スーパーや催事の駐車場
焼き鳥、焼き芋、クレープなどでよく見られますが、スーパーの駐車場での営業も絶えず人がいるところなので安定した利益を作ることができます。私たちがお勧めしたい商材としては、唐揚げなどのちょっとした夕飯のおかずや子供のおやつに使えそうなたこ焼きなどです。時代の変化とともに人気の商材も考えていく必要があります。
最近ではドンキホーテの入り口などもホットな移動販売の場所になっていますので、こちらも営業先の一つとして考えてみてください。営業場所は想像力を働かせることでどんどん思いつきます。既存の営業場所にとらわれず色々とチャレンジしてみてください。
移動販売用の企画
移動販売の人がたくさん集まるような企画もありますので、そのような企画に参加するのも良い手段だと思います。例えば、横浜北仲マルシェというイベントが横浜であるのですが、ここには10種類以上の移動販売をしているお店が並びます。今は無くなってしまいましたが青山ピクニックランチという場所も移動販売を応援するような場所でした。
最近注目されているのが、青山にあるファーマーズマーケット(http://farmersmarkets.jp/)です。こちらはコンセプトがはっきりしっかりとしていて、共感した農家や生産業車やキッチンカーが集まってきています。自分たちでコンテンツを作り出すのではなく、場創りとコンセプト創りであとは技術や商品を持っている人と協力して作っていく姿勢には、私たちも感銘を受けています。
Step11.キッチンカー(移動販売)のソーシャルメディアを活用する

Facebook(フェイスブック)を活用する。
移動販売を始めたら必ずFacebookページをつくりファンを集めていきましょう。私たちは移動販売をする人を応援する立場ですが、それでもFacebookページを作っています。このフェイスブックページが拡散されることでファンが少しずつたまってきて、あなたが移動販売をする先に遊びに来てくれたりします。

はじめてのキッチンカーのフェイスブックページ
フェイスブックページを作ったら、少額でも良いのでフェイスブック広告を活用することもお勧めしています。「いいね」をつけてもらい人気のあるページにしていきましょう。
Twitter(ツイッター)を活用する。
Twitterを使っているユーザーも多く、Facebookよりも拡散力があると言われています。定期的につぶやくbotなども有効ですが、できればユーザーとの近距離のコミュニケーションを大切にしてもらえればと思います。知らない人が作ったご飯よりも、友達や知人が作ったところで買い物をしたいと思うのが人ですので、このTwitterで友達と良いやり取りをしている様子を他のユーザーにも見えるようにやり取りをしていきましょう。
Instagram(インスタグラム)を活用する。
最近、急激に伸びているのでInstagramです。移動販売やキッチンカーだとInstagramは難しいと思うかもしれませんが、イベント時の写真のどんどんアップしていくだけで良いので、コツコツとやっていきましょう。また、動画をアップすると臨場感が伝わるので写真だけでなく、動画も一緒に使うこともお勧めしています。最近では、Instagramの伸びが強く最も注目されるSNSだと言われています。
はじめてのキッチンカーのSNSもチェックしてみてください♪
書籍で学ぶ移動販売情報

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動画で学ぶ移動販売情報

移動販売車をスタートさせる時の実践編!
地方の買い物弱者を救う移動販売車
ポイントのおさらい

最後に、、

移動販売を始める時のstep11をご紹介させていただきました。
移動販売を始める前に頭を整理するノウハウとしては十分ではないかと思っています。
途中にも何度か書かせていただきましたが、実際に移動販売を始めたりキッチンカーを購入したりするのは大きい決意が必要です。それなりの投資がありますしきっとはじめてのことでしょうし、難しさの中を進んでいくことなります。
そんな時に自分を支えてくれるのは、移動販売をやってみたい、キッチンカーをやってみたいという、ワクワクした気持ちです。
私たちはノウハウを11STEPにしてまとめさせていただきましたが、これらは飽くまで後付けの整理されたノウハウになります。モチベーションが高くこんなの面倒だしどんどん進めていきたい!と思われた方は、やってしまうというのも一つの方法かもしれません。
ここまで読んでいただけた方ですので、もう始めてしまいたい!と思うということは、ここ書かせていただいたことは、ざっくり頭に入っているしざっくり取り組んでいるという人でもあると思います。
みなさんの移動販売が大成功することを願っています!最後までお読みいただきありがとうございます!
それでは、一緒に、キッチンカー(移動販売)の開業を一緒に勉強していきましょう!