「キッチンカーの値段っていくらぐらいなんだろう?」
「街ではさまざまな大きさのキッチンカーを見るけど、車種によって値段はどれくらい違うの?」
「いきなり大きな金額を払うのは不安だから、レンタルで始められないかな?」
こんな悩みを抱えていませんか?
気持ちはすごくわかります。キッチンカーでの開業は飲食店に比べると初期投資は安いようだが、実際にどれくらいの費用がかかるのか、よく分からないですよね。自分が出したいメニューや地域など細かい条件によって、実際の値段は変わってくるにしても、大体のキッチンカーの相場は把握しておきたいところです。
この記事では
- キッチンカーの値段を調べる前に自分の考えを整理すべき項目
- 車種や入手方法ごとのキッチンカーの相場価格
- 車両代の他にキッチンカー開業に必要な費用
について紹介します。
ぜひ最後までお読みください!
![]() | 監修者 2級自動車整備士 |
自動車整備の現場に携わり、国内外の多様な車両の整備・修理も行って来た経験から、商用車や特殊作業車も含めた幅広い車両の整備に熟知しており、車両メンテナンスにおいての専門家です。
![]() | 監修者 第二種電気工事士 |
第二種電気工事士として35年の現場経験を持ち、現在はキッチンカーの製造において電気設備の設計・配線・最終確認までを一貫して担当し、法令や安全基準に基づいた丁寧な施工を心がけ、キッチンカーオーナーが安心して使える車両づくりに取り組んでいます。自分の技術が誰かの新しい挑戦を支えているという実感に、大きなやりがいを感じながら働いています。本記事では電気工事の専門的観点から監修を行っています。
![]() | 監修者 キッチンカー開業コンサルタント |
キッチンカー開業を志す方々の夢を形にする専門家。メニュー開発から車両選定、出店計画、開業資金の計画まで、キッチンカー開業に必要な全てをワンストップでサポートします。フードトラックカンパニーの豊富な実績とノウハウを活かし、成功への最短ルートを共に描きます。
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キッチンカー運営の全体像を無料で学べます
目次
キッチンカーの値段は100万〜800万円|相場を解説

キッチンカーの値段は、簡易な仕様なら100万円台から、こだわった仕様なら800万円以上まで幅があります。「いくらかかるのか分からない」と感じる最大の理由は、価格幅の広さにあります。
価格の幅を生む主な要因は、「車種(車両サイズ)」と「入手方法」の2つです。ベース車両の車種(軽トラック・1.0t普通車トラック・1.5t普通車トラック)によって数百万円単位の差が出ますし、新車にするか、中古車にするか、一括購入・ローン購入・レンタル・リースのどれを選ぶかによっても、キッチンカーの値段が変動します。
まず自分のキッチンカー営業スタイル(メニュー・営業地域・売上目標など)を固めた上で、自分の事業計画に適したキッチンカーの値段を調べることをおすすめします。
値段の幅が大きい3つの理由は、車種・入手方法・架装内容
キッチンカーの値段に大きな幅が生まれる理由は、次の3つです。
- 車種(車両ベースのサイズ)
- 入手方法(新車・中古・レンタル・リース)
- 架装グレード(厨房機器や給排水タンク容量)
1つ目はキッチンカーのベース車両のサイズです。一般的にキッチンカーのベース車両となる3車種(軽トラック、1.0t普通車トラック、1.5t普通車トラック)間でも、新車製作価格は数百万円単位で変動します。
2つ目は入手方法です。同じ軽トラックサイズのキッチンカーでも新規製作なら250万〜350万円、中古購入なら100万〜300万円、レンタルなら1日3万円前後と、選ぶ方法によって、キッチンカーの値段は大きく変動があります。
3つ目は架装グレードです。「架装」とは、トラックの荷台部分のこと指し、キッチンカーではキッチンスペースが該当します。厨房機器の種類や給排水タンクの容量、FRP素材の選択によっても価格が変動します。たとえばBOX部分がFRP素材の場合、250万〜300万円ほどで販売する会社が多いでしょう。
【一目でわかる】入手方法別の値段早見表
入手方法ごとの値段相場を、まず一覧で押さえておきましょう。
| 入手方法 | 価格帯 | 特徴 |
|---|---|---|
| 新車購入 | 250万〜800万円 | 自由に設計でき故障リスクが低い |
| 中古購入 | 100万〜800万円 | 早期開業が可能。状態の見極めが必要 |
| 短期レンタル | 1日1万5千〜5万円 | 初期費用ほぼ0円。試験開業向け |
| 長期レンタル | 月額20万〜30万円 | 短期よりは割安。一時利用向け |
| リース | 月8万円前後(頭金30万〜150万円) | 頭金と月額のバランス型 |
| 車両持ち込み架装 | 80万〜120万円 | 中古車+箱架装で総額を圧縮できる |
短期レンタルは軽トラで1日1万5千〜3万円、普通車で1日3万〜5万円が目安とされています。
表のとおり、初期投資の規模は方法ごとに違います。自己資金が限られる場合は「車両持ち込み架装」や「レンタル」、長期運営を前提にするなら「新車購入」や「リース」が候補として有力です。なお、自己資金300万円でも金融機関の融資や補助金・助成金を組み合わせれば、500万円規模の開業も可能です。
キッチンカーの代表3車種の特徴と値段を解説

キッチンカーの代表的な3車種とそれぞれの値段の目安は以下のとおりです。
- 軽トラックベースのキッチンカー:100万〜350万円
- 1.0t普通車トラックベースのキッチンカー:100万〜450万円
- 1.5t普通車トラックベースのキッチンカー:250万〜500万円
各車種のメリットデメリットを中心とした特徴や、値段について更に詳しく解説します。
軽トラックサイズ(値段目安:100万〜350万円)
軽トラックをベース車両として、キッチンボックスを取り付けた小型サイズのキッチンカーの値段の目安は、100万〜350万円です。中古キッチンカーを購入するのが、最も安い値段で入手できる方法です。反対に、新車軽トラックをベース車両に使い、オーダーメイドで新たにキッチンカーを製作する場合、値段が最も高くなるでしょう。
軽トラックサイズのキッチンカーの代表的なメリットとデメリットは以下のとおりです。
◆メリット
- キッチンカー3車種の中で値段が最も安い
- 小回りが利くので運転しやすく、都心部でも安心できる
- 駐車スペースが狭くても問題ないので、出店場所を選ばない
◆デメリット
- キッチンスペースが狭いので複数人でのオペレーションが難しい
- 給排水タンクの容量によっては販売メニュー数が限られる
- 積載できる食材の量が限られるので、売り上げの上限が低い
軽トラックサイズのキッチンカーについては、以下の記事で詳細に解説しています。より詳しい情報を知りたい人は、ぜひ参考にしてください。
» 軽トラックのキッチンカーをおすすめする理由4選!購入予算は264万円
1.0tトラックサイズ(値段目安:100万〜450万円)
1.0t普通車トラックをベース車両に採用し、キッチンボックスを取り付けた中型サイズのキッチンカーの値段の目安は200万〜600万円です。中古キッチンカーを購入する場合が最も値段が低く、新規でキッチンカーを製作する場合が最も値段が高くなっています。
ベース車両の供給が不足しており、昨今では新車をベース車両に使った中型サイズのキッチンカーは激減しています。
1.0t普通車トラックサイズのキッチンカーの代表的なメリットとデメリットは以下のとおりです。
◆メリット
- 車両サイズと運転のしやすさのバランスが良く汎用性が高い
- 汎用性が高いので、出店場所の選択肢が多い
- キッチンスペースが広いので、メニューの選択肢が多い
◆デメリット
- 小型サイズに比べれば値段が高く小回りが利かない
- 駐車スペースの関係で出店できない場合がある
- 大型サイズに比べればキッチンスペースが狭い
1.0t普通車トラックサイズのキッチンカーに関する情報は、下記の記事で詳しくお伝えしています。中型サイズのキッチンカーが気になる人は、ぜひ参考にしてください。
» キッチンカーのサイズは3種類!特徴・車種・価格を徹底解説!
1.5tトラックサイズ(値段目安:250万〜500万円)
1.5t普通車トラックをベース車両に採用した、大型サイズのキッチンカーの値段の目安は250万〜500万円です。既に誰かが営業した中古キッチンカーの値段が最も安く、反対に新規でキッチンカーを製作する場合の値段が最も高くなります。新車の1.5t普通車トラックは価格が高いため、ベース車両には中古トラックを使うのが一般的です。
1.5t普通車トラックサイズのキッチンカーの代表的なメリットとデメリットは以下のとおりです。
◆メリット
- キッチンスペースが広いので、3人以上での運営が可能
- 設置可能な厨房設備が多いので、希望のメニューを販売できる
- 3種類の中で最も大きな売り上げを上げるポテンシャルがある
◆デメリット
- 多くの人が普段運転する車両に比べて大きいので運転が難しい
- 十分な駐車スペースがない場所には出店できない
- 3種類の中で最も初期費用も維持費も高額になる
1.5t普通車トラックサイズのキッチンカーについては、下記の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
» キッチンカーのサイズは3種類!特徴・車種・価格を徹底解説!
キッチンカーの4つの入手方法ごとの値段を解説

キッチンカーの代表的な4つの入手方法とそれぞれの場合のキッチンカーの値段は以下の通りとなります。
- 新たにキッチンカーを製作する:250万〜600万円
- 中古キッチンカーを購入する:100万〜500万円
- キッチンカーをレンタルする:3万〜10万円(短期レンタル)、1カ月で30万円程度(長期レンタル)
- キッチンカーをリースする:月々の支払い8万円程度
4つの入手方法について、それぞれの特徴や注意点を解説します。
新たにキッチンカーを製作する場合の値段
新たに製作したキッチンカーの値段の相場は以下の通りです。
- 軽トラック:250万~350万円
- 普通車1tトラック:350万~600万円
- 普通車1.5tトラック:350万~600万円
ベース車両が新車/中古車によって価格は変動します。また、調理スペースに置く器具の種類や数、外部のと塗装の有無によっても価格に大きな差が生じます。
キッチンカー製作会社に依頼し、新たに製作したキッチンカーを購入する場合、ベースとなる車両については、新車を使う場合と中古車を使う場合の両方があります。
この方法の最大のメリットは、自分が思い描く通りのキッチンカーを購入できることです。車種はもちろん、調理部分の配置や調理器具、そして外装まで、全て自分の希望に沿って製作できます。また、車両や調理器具を新品のものを揃えれば、修理の可能性は低くなり、実際に開業してからの維持費を抑えることもできます。
一方、デメリットとしては、初期コストが他の方法に比べると高くなることです。車両を新車にして、調理器具も新品のものを揃えると特に高額になります。また、自分の希望通りのキッチンカーにできるということは、反対に自分がどんなキッチンカーを作りたいかを明確にすることが求められます。製作者にどんなものが作りたいかをしっかりと伝えられないと、製作が進まないのもデメリットといえます。
フードトラックカンパニー社では、以下のラインナップでキッチンカーを製作しています。
- キッチンボックス350(軽トラック・ベース車両:新車):287.7万円(消費税・諸税込)
- キッチンボックス453(軽トラック・ベース車両:新車):325.5万円(消費税・諸税込)
- キッチンボックス1000(1tトラック・ベース車両:中古車):405.7万円(消費税・諸税込)
- キッチントラック1500(1.5tトラック・ベース車両:中古車):385.2万円(消費税・諸税込)
相場からしても安い上に、キッチンボックス350・453はベース車両に新車を使っているので、購入後のメンテナンス費用を抑えられます。
先ほどお伝えした通り、同社としては購入後の車両リスクを考慮し、ベース車両も新車のキッチンカーの購入をおすすめしています。本来ならキッチントラック1500もベース車両:新車のものを提供したいのですが、200万円ほど価格が上がります。結果として、お客様の負担が増えてしまうため、整備に力を入れることで車両リスクをできる限り減らしています。
また、各車の価格には、行政書士による営業許可申請のサポートも含まれています。自力で営業許可を取得するには、何度も保健所に通いさまざまな情報を確認する必要があるので、専門家によるサポートを受けられるのは非常に心強いです。
キッチンカーのサイズや設備など、それぞれの車種の更に詳しい情報は以下の記事で確認できます。
» フードトラックカンパニーの4タイプのセミオーダーキッチンカー
ベースの車両は新車と中古車どちらが良いか?
新たにキッチンカーを製作する場合、次のAパターンとBパターンの2種類があります。
- Aパターン:ベース車両ー新車、キッチン施工ー新車
- Bパターン:ベース車両ー中古車、キッチン施工ー新車
Bパターンのベース車両が中古車の場合、どれだけ整備を頑張って怪しい部品を交換しても、不具合が出て整備が必要になることがあります。このようなキッチンカーの車両部分の整備費用は売り上げとは関係なく必要です。また、整備となると時間もかかり、最悪の場合出店予定をキャンセルしないといけない可能性も出てきます。
こうした状況を踏まえ、フードトラックカンパニー社では、Aパターンのベース車両に新車を使っているキッチンカーの購入をおすすめしています。ベース車両が新車であれば、定期的なメンテナンスにより大きな車両リスクを防げます。
中古キッチンカーを購入する場合の値段
キッチンカーとして調理設備などが整った中古車を購入する場合の相場は、以下の通りです。
- 軽トラック:100万~300万円
- 普通車1tトラック:200万~500万円
- 普通車1.5tトラック:200万~500万円
一般車と同じ中古車サイトやキッチンカー専用の中古車情報サイトで見つけられます。各車両の走行距離、キッチンカーとしてどれくらいの年数使われてきたか、設置されている調理設備、メンテナンス履歴など状態がバラバラなので、価格にも幅が生じます。
実際に購入するとなると、車両運搬費や(車検切れ車両なら)車検費用など車両価格の他にも追加費用が発生することがあるので、注意が必要です。
一般的に言われている中古キッチンカーを購入するメリットは以下の2つです。
- 新たに製作するのに比べると安く手に入る
- 調理設備など必要な機材が揃っていれば、購入から短時間で営業を開始できる
しかし、我々としてはこれまでの経験を踏まえて
- 車に詳しい人
- 保健所でのキッチンカーの許可申請に詳しい人
以外には中古キッチンカーの購入はおすすめしません。以下、その理由を解説します。
中古キッチンカーを買い取りして分かったこと
フードトラックカンパニー社では実際に中古キッチンカーの買い取りを行ってきました。その中には、
- 車の状態がかなり悪いキッチンカー
- 長く放置されているキッチンカー
- 汚れがひどいキッチンカー
- 本当は廃車にするレベル感のキッチンカー
がありました。
このようなキッチンカーを購入した場合には、実際に営業できるように整備するためにかなりの費用が必要です。これでは、せっかくの中古キッチンカーを購入するメリットである「安く手に入る」「購入後すぐに営業できる」の両方が活かせません。
このようなことから、車に詳しくない人は、中古キッチンカーを買わない方がよいです。
中古キッチンカーを購入するために必須なこと
中古キッチンカーを購入するのであれば、事前に以下の点の確認が必須です。
- 車検証と整備の記録簿の内容
- どこで?いつ?そのキッチンカーを購入したのか?
- 車に詳しい人と一緒に実車の状態を見る
- キッチン部分が最新の保健所の許可に対応しているか?
それぞれの確認をした上で、良し悪しを判断でき、問題があった時には対応できる知識と経験があって、はじめて中古キッチンカーを購入できます。フードトラックカンパニー社で中古キッチンカーを買い取りをした場合には、これらを確認したうえで、自社工場にて整備やキッチン部分の補修などしていますが、なかなか大変です…
キッチンカーをレンタルする場合の値段
キッチンカーをレンタルする場合には、単発イベントなど数日のみレンタルする「短期レンタル」と数カ月以上レンタルする「長期レンタル」に分けられます。それぞれの場合のレンタル費は以下の通りです。
- 短期レンタル:3万~10万円
- 長期レンタル:30万円未満/月
短期レンタルの場合は平日と休日で料金が異なることが多いので、契約前の確認が必要です。また、車種の違い(軽トラック・1.5tトラックなど)や季節によってもレンタル費には違いが生じます。
レンタルすることのメリットは、キッチンカー事業を開業する際の初期費用を抑えられることです。初期費用の中で最も大きな割合を占めるのは、キッチンカーの購入費用なので、レンタルという選択肢をとることで初期費用を安くできます。そもそも自分にキッチンカーが向いているか良く分からない、という場合にはレンタルで始めてみて、適性を判断するという使い方も有効です。
デメリットとしては、購入に比べると数年単位で見ると割高になることです。例えば、300万円のキッチンカーを5年間使う場合と、同様のキッチンカーを月に20万円でレンタルする場合の月々にかかる費用を比較すると次の通りになります。
- 購入:300万÷5年÷12カ月=5万円/月
- レンタル:20万円/月
また、レンタルとなると必ずしも自分が欲しい調理器具を備えているわけではないので、許可申請に必要な設備も含め、車両選びが重要です。
キッチンカーをレンタルするなら、料金の内訳をしっかり把握しておかないと、結果的にレンタル代が高価になることもあります。例えば、食材の保管には冷蔵庫が必須ですが、冷蔵庫はオプション設備で別途料金が発生する、ということも考えられます。表面的な価格だけではなく、実際に自分が必要とする仕様を整えた上でのレンタル費の比較が重要です。
キッチンカーをリースする場合の値段
キッチンカーのリース料金相場は、月8万円前後の料金設定が一般的です。リース会社によって頭金の有無や月額が異なりますが、購入のような一括支出がないため開業初期の負担が軽くなります。
もっとも、リース契約には大きな注意点が2つあります。
1つ目は「原則、途中解約ができない」点です。契約期間中に事業を撤退した場合でも、違約金を支払って残期間分の料金を精算するケースがほとんどです。事業計画を固めてから契約に進みましょう。
2つ目は所有権の扱いです。リースは所有権がリース会社側にあり、仕様変更の自由度が低くなりがちです。自分のメニューに合わせて細かくキッチンスペースを変更したい場合には向きません。
キッチンカーの入手方法としてリースを選ぶ場合は、値段に加えて契約期間・解約条件・期間終了後の車両の扱いを契約前にすべて確認しておきましょう。
キッチンカー車両以外に必要な初期費用の値段

キッチンカーの開業には車両費以外にも、さまざまな初期費用がかかります。主な項目と相場価格は以下のとおりです。
- 初期備品(調理器具・食器):30万〜50万円
- 保険料(自動車保険・PL保険):11万〜16万円
- 営業許可取得に関連する費用:2万〜3万円
- おしゃれな内装や外装ラッピング:10万〜100万円
キッチンカー車種や入手方法(購入・レンタル・リース)に関わらず、必要となるそれぞれの費用について解説します。
メニューを調理・配膳する調理器具一式
キッチンカーの車両に加えて必ず必要になる調理器具一式の購入費用の目安は30万〜50万円程度です。キッチンカーの車体には、保健所の検査に合格するために必要な厨房設備(給排水タンク・換気扇・シンク・収納棚・室内照明など)が設置されているのが一般的ですが、実際にメニューを調理し配膳するための調理器具は別途購入する必要があります。
販売するメニューや調理方法によって購入費用は異なりますが、30万〜50万円程度を目安にすると大きく外れることはないでしょう。キッチンカーの代表的なメニューである、クレープ・鶏の唐揚げ・たこ焼きについて、調理器具一式の購入費も含めた初期費用に関する情報を以下の各記事にまとめています。気になる人は合わせて一読してください。
» クレープ販売キッチンカーの開業方法と儲けるコツ4選を解説!売上・年収も紹介
» 唐揚げのキッチンカーの特徴と成功のコツを徹底解説!売上や利益も紹介
» たこ焼きのキッチンカーは儲かる!?売り上げ900万円も可能!初期費用は554万円!
保険料(自動車保険・PL保険)
キッチンカー購入時には「自動車保険」と「PL保険(生産物賠償責任保険)」への加入が必要です。
キッチンカーは運転頻度が多く、その分交通事故にあうリスクも高くなるので、自動車保険への加入が欠かせません。キッチンカーの多くは8ナンバー(特殊用途自動車)で登録するため、一般の自動車保険には加入できず、8ナンバー専用の保険への加入が必要です。自動車保険料の目安は年間10万~15万円です。
キッチンカーで提供した食品がお客様に損害を与えてしまう「万が一の場合」に備えるために加入するのがPL保険です。いくら気を付けていたとしても、食中毒を起こしてしまったり、商品をこぼして衣類を汚してしまうなどのトラブルを起こしてしまう可能性があります。保障のために数十万~数百万円の支払いを求められることもあるので、万が一に備えてPL保険に加入することは必要です。保険料は年間数千~1万円程度です。
キッチンカーのリスク全体に備える「キッチンカーパック保険」
フードトラックカンパニー社では三井住友海上と共同でキッチンカー専用の保険「キッチンカーパック保険」を開発しました。
キッチンカービジネスならではの以下のリスクに備えた保険となります。
- キッチンカー業務に起因するリスク
- キッチンカー所有・使用のリスク
- 弁護士費用支出による損害
- キッチンカー故障時等のリスク
先ほど紹介した「自動車保険」と「PL保険」の両方の性質を備えた保険となります。キッチンカー専用の保険なので、保険に詳しくない人でも安心です。詳細については「キッチンカーパック保険」のページにてご確認ください。
» キッチンカー(移動販売)事業者向けの「キッチンカーパック保険」のご案内
キッチンカー営業許可取得に関連する費用
キッチンカーを開業するためには、「食品衛生責任者資格」と保健所の「飲食店営業許可」が必要となります。資格取得と営業許可取得には地域差もありますが、おおよそ2万〜3万円の費用が必要になります。
食品衛生責任者の資格は各都道府県にある「食品衛生協会」が主催する「食品衛生責任者養成講習会」に参加することで取得可能です。受講料として1万円程度が必要です。ただし、受講料は都道府県によって異なる場合があるので、ご自身のお住いの地域の価格を確認しましょう。受講料の一例は以下の通りです。
- 東京都食品衛生協会:1万2千円
- 大阪食品衛生協会:1万500円
- 愛知県食品衛生協会:6千円
キッチンカー営業のためには、営業する地域の保健所に「飲食店営業許可申請」を行い、営業許可を受ける必要があります。営業許可の申請には1万4千~1万8千円ほどかかります。
出店場所が複数になる場合には、それぞれの地域を管轄する保健所の許可が必要です。例えば、東京都と神奈川県の両方で出店するなら、東京都内での飲食店営業許可と神奈川県内での飲食店営業許可の両方が必要です。出店地域が増えれば、それだけ必要な営業許可数も増える可能性があります。
「食品衛生責任者資格」と「飲食店営業許可」の取得手順については、以下の記事で詳しく解説していますので、こちらも参考にしてください。
» キッチンカー(移動販売)運営に必要な資格は2つ(食品衛生責任者・営業許可)!取得方法を徹底解説!
【オプション】おしゃれな内装や外装ラッピング
必須ではありませんが、キッチンカーに個性を持たせるために内外装に手を加える場合は、10万〜100万円程度の費用が必要です。一般的にキッチンカーの外装は白一色となる場合が多く、塗装やラッピングで外装を華やかなものにする場合には、別途費用がかかります。
どの程度の装飾を施すか?DIYと業者に依頼のどちらを採用するか?キッチンカーの車両サイズはどの大きさか?によって大きく費用は異なります。店名やロゴなどをカッティングシートで貼り付ける場合には10万円程度の予算で可能ですが、車両全体を塗装する・ラッピングするなどの手を加えるなら40万〜100万円程度の予算は準備が必要です。
キッチンカーの内装については、値段も含めて以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
» キッチンカーの内装に必要な3つの役割を徹底解説!保健所の審査基準も公開します!
キッチンカーの運営に必要な5つの費用

キッチンカーは開業時の初期費用以外にも、日々の運営に以下の5つに費用が必要となります。
- キッチンカーメニューの原材料費・消耗品費
- キッチンカー出店場所の出店手数料
- 車両の維持費・燃料費・水道光熱費
- 繁忙期に雇用するスタッフの人件費
- キッチンカー出店を告知する広告宣伝費
いずれもハッキリと◯円というよりは、売上金額や稼働日数に依存するものになります。5つの費用について詳しく解説します。
キッチンカーメニューの原材料費・消耗品費
キッチンカーメニューの日々の営業には、原材料となる食材と使い捨て容器などの消耗品が必要です。過度に在庫を持つとキッチンカー営業を圧迫しかねませんので、毎日在庫管理をして適正量の仕入れを徹底することが求められます。
特に肉・魚介類・野菜・果物などの食材は日持ちがしないので、厳密な在庫量管理が必要です。一般的な飲食店では、メニューの販売価格に占める食材費・消耗品費の割合(原価率)が、30〜40%になるように日々管理しています。
キッチンカー出店場所の出店手数料
キッチンカー出店時には、出店場所を管理する組織に出店手数料を支払うのが一般的です。出店手数料は、1日あたり◯円という形で固定になっている場合(定額制)と売上金額の△%というように、売上金額に応じて上下する場合(歩合制)があります。中には、「定額制+歩合制」の出店場所もあります。
それぞれの場合の出店手数料の目安は以下のとおりです。
- 定額制:5千〜1万円
- 歩合制:売上金額の10〜15%
- 定額制+歩合制:1千〜3千円+売上金額の5〜10%
出店場所ごとに条件は異なりますので、出店申し込み前の確認が欠かせません。出店場所については、具体的な場所の例や探し方について、以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
» キッチンカーの出店場所おすすめ11選!出店料と3種類の探し方を解説
車両の維持費・燃料費・水道光熱費
キッチンカー車両の維持費には、車検代・(タイヤ・エンジンオイルなどの)消耗品交換代・(保管場所の)駐車場代などが挙げられます。また、出店場所までの移動に必要なガソリン代や高速料金、さらに出店場所で使用する発電機の燃料費などもキッチンカーの運営には欠かせません。
キッチンカーの水道光熱費はそれほど大きくはありませんが、給水タンクに注ぐ水道代などが必要になります。
繁忙期に雇用するスタッフの人件費

週末など多くの来場が見込まれる場所に出店する際には、調理または接客を担当するアルバイトスタッフを雇うことで、調理・販売スピードが上がり売り上げの最大化が目指せます。出店時の一連の業務を自分以外の人でも担当できるように仕組み化することがアルバイトスタッフを雇う際には必要です。
アルバイトスタッフを雇用する前に知っておくべき情報を以下の記事にまとめましたので、ぜひ一読ください。
» 移動販売車(キッチンカー)でアルバイトを雇う前に確認すべき5つの項目
キッチンカー出店を告知する広告宣伝費
キッチンカーに呼び込める来客数は出店場所の来場者数に依存する割合が高いのが実情ですが、自分自身のInstagramを始めとするSNSやブログ・ホームページでも出店を告知することで来客数を増やすことが期待できます。
日々の発信をオーナー自身がやるのが一般的ですが、1日:500〜1千円の予算があれば、Instagram広告などのWeb広告をうつことが可能ですので、広告宣伝費を使ってWeb広告施策を実行するのも良いでしょう。
キッチンカーの初期費用を抑える5つの工夫

キッチンカー開業時には多額の資金が必要になりますが、初期費用を抑える工夫として以下の5つが挙げられます。
- 融資・ローンや補助金・助成金を活用する
- レンタルやリースで初期費用を抑える
- 軽トラキッチンカーに適したメニューを選ぶ
- キッチンカー開業初期の営業地域を絞る
- DIYで対応できる部分は自分で行う
簡単なものから工夫や時期が限定されるものまでありますが、上手く活用すればどの方法でも、キッチンカー開業時の初期費用を抑えることが可能です。それぞれの詳細や注意点について解説します。
融資・ローンや補助金・助成金を活用する
初期費用として使用する自己資金の金額を抑える方法として、融資・ローンや補助金・助成金を活用する方法があります。融資・ローンは、キッチンカー購入時の支払いを借入金で建て替え、返済計画に基づき毎月返済する形になります。したがって、融資・ローンを利用することで初期費用に使用する自己資金を少なくした上での開業が可能です。
日本政策金融公庫の融資は、無担保・無保証人で低金利(年利1.0〜3.0%)の融資が受けられる制度です。民間金融機関の年利2.3〜9.0%と比べて優位性があります。認定支援機関を通じて申し込むと、融資資料の作成サポートを受けることも可能です。
株式会社フードトラックカンパニーでは、キッチンカー購入に使用できるキッチンカーローンを提供しています。このローンを使えば、同社が販売するキッチンカーを頭金0円・月額29,021円〜の支払いで購入可能です。
キッチンカーの開業に使える補助金・助成金を活用すれば、初期費用の金額そのものを抑えることが可能です。出店予定の地域や開業の時期によって、補助金・助成金を使える場合と使えない場合がありますが、一度情報を確認することをおすすめします。
キッチンカーの補助金・助成金については、以下の記事で都道府県別に詳しく解説しています。キッチンカーの開業・運営に補助金や助成金を活用してみたい人は、ぜひチェックしてみてください。
» 【2026年1月更新】キッチンカーで使える助成金・補助金を一挙紹介【全国版】
レンタルやリースで初期費用を抑える
キッチンカー購入時の支払いが不要となる、レンタル・リースを活用すれば初期費用を抑えることが可能です。レンタル・リースの条件によっては、キッチンカー車両購入に必要な初期費用をほぼゼロにすることも十分期待できます。
この記事でお伝えしてきたように、キッチンカーの短期レンタルであれば1日あたり1万5千〜5万円程度、長期レンタルであれば月額20万〜30万円の費用でキッチンカーの車両を手にすることが可能です。また、キッチンカーのリースであれば、月額8万円程度の支払いでキッチンカーを利用することが可能です。
キッチンカーのレンタルやリースの詳しい解説は、以下の記事でお伝えしています。キッチンカー開業時のレンタル・リースの利用を検討している人は一読してみてください。
軽トラキッチンカーに適したメニューを選ぶ
キッチンカーの初期費用を抑える工夫として、軽トラックサイズのキッチンカーでの販売に適したメニューを選ぶことが挙げられます。なぜなら、この記事でお伝えしたように軽トラックサイズのキッチンカーは、1.0t普通車トラックサイズのキッチンカーや1.5t普通車サイズのキッチンカーに比べて値段が安いので、軽トラックサイズでの開業ができれば初期費用を抑えられるからです。
軽トラックサイズのキッチンカーに適したメニューとは、調理工程がシンプルで小さい調理器具での調理が可能なメニューです。具体的には、鶏の唐揚げ・たこ焼き・クレープなどが該当します。反対にピザ窯の設置が必要となるピザなどは、軽トラックサイズのキッチンカーには適さないと考えられます。
軽トラックサイズのメリットを始めとする詳しい情報は以下の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてください。
» 軽トラックのキッチンカーをおすすめする理由4選!購入予算は264万円
キッチンカー開業初期の営業地域を絞る

キッチンカーの営業許可は営業地域ごと(多くは都道府県ごと)に必要となります。具体的には、東京都と千葉県の両方で出店する場合には、「東京都の飲食店営業許可」と「千葉県の飲食店営業許可」の両方が必要です。営業許可取得にはその都度1万5千〜2万円ほどの手数料の支払いが生じます。
このような状況を考えると、キッチンカー開業に必要な初期費用を抑えるために、まずは営業地域を絞ることで、営業許可取得に必要な手数料を最小限に抑えることも有効な方法になるでしょう。
DIYで対応できる部分は自分で行う
キッチンカーのベース車両だけ購入し、キッチンスペースをDIYで対応すれば、その分製作会社への支払いを減らすことが期待できます。ただし、キッチンカーの経験のない個人が製作した車両では、保健所の条件を満たせない場合も少ないのが現状です。
さらに、材料費などでそれなりの大金が必要なことやDIYに数十〜数百時間を費やすこと、さらに保健所の許可取得のために何度も修理を繰り返す可能性があることを考えると、DIYを選ぶことは必ずしも賢い選択肢ではないと考えられます。DIY経験が豊富で、保健所基準を自分で満たせる自信がある人以外は、プロの製作会社に依頼するのが安全です。
キッチンカーの製作会社を選ぶときのポイントについては、以下の記事で詳細をお伝えしています。キッチンカーの開業に興味がある人は、ぜひ呼んでみてください。
» 大阪でおすすめのキッチンカー製作会社6選!失敗しない選び方も解説
まとめ
キッチンカーの値段は中古車を購入するなら100万〜800万円、新たに製作するなら250万〜800万円が相場価格になります。基本的にサイズが小さいキッチンカーほど安く、大きいキッチンカーほど高くなります。軽トラックサイズキッチンカーの値段の目安は100万〜350万円、1.5t普通車トラックサイズになると250万〜500万円が値段の目安です。
キッチンカー車両購入に大きな金額を支払うことが不安な人には、車両のレンタルやリースを利用することも可能です。短期レンタルなら1日1万5千円程度から、長期レンタルなら1カ月30万円程度でキッチンカーレンタルを利用できます。リースを利用してキッチンカーを入手する場合の1カ月あたりの支払金額は8万円程度が相場価格になります。
キッチンカーの値段はベースとなる車種・入手方法・厨房設備によって大きく異なるので、自分の営業形態に合った方法が何か考えを整理することがまず必要です。キッチンカーのサイズごとの特徴は自分の事業計画に合った車両選びをしたい人には、株式会社フードトラックカンパニーが主催する「キッチンカー開業セミナー」への参加がおすすめです。
講義パートの後には、同社が販売するキッチンカーの実車見学が可能です。実際にキッチンカーに触れることで、自分の事業計画にぴったりな1台を見つけられるでしょう。実際に私も「キッチンカー開業セミナー」に参加し、実車見学をすることで、自分に適した車種を決められた経験があります。参加費無料なので、気になる人はぜひ参加してみてください!
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キッチンカーの開業・運営について無料で学べます
よくあるご質問(Q&A)
Qキッチンカーの値段はいくらですか?
A.値段は100万〜800万円が相場です。新車購入なら250万〜800万円、中古購入なら100万〜800万円、短期レンタルなら1日1万5千〜5万円、リースなら月8万円前後(頭金30万〜150万円)が目安になります。車種・入手方法・架装内容の3要素で価格が大きく変わります。
Qキッチンカーは新車・中古・レンタル・リースのどれが向いていますか?
A.開業スタイルに応じて使い分けるのが基本です。長期で本格運営するなら新車購入(250万〜800万円)、コストを抑えたいなら中古購入(100万〜800万円)、短期で試すなら1日1万5千〜5万円のレンタル、初期費用を抑えつつ車両を持ちたいならリース(月8万円前後)が向いています。運営期間5年で比較すると、購入は月額5万円相当・月額レンタルは月20万円となり、長期なら購入が有利です。
Qキッチンカーの値段以外にかかる初期費用はいくらですか?
A.車両以外の初期費用は約50万〜170万円が目安です。内訳は、調理器具一式30万〜50万円、自動車保険10万〜15万円(年間)、PL保険数千〜1万円、営業許可取得関連2万〜3万円、食品衛生責任者講習約1万円、内外装ラッピング10万〜100万円などです。営業許可申請手数料は1万4千〜1万8千円が目安になります。
Qキッチンカーの運営費用(ランニングコスト)はどれくらいですか?
A.主なランニングコストは「原材料費」「出店手数料」「広告宣伝費」の3つです。原価率は販売価格の30〜40%、出店手数料は定額制で5千〜1万円または歩合制で売上の10〜15%、Web広告費は1日500〜1千円程度が目安です。売上規模によって変動するので、月次で計画を立てるのがおすすめです。
Qキッチンカーの値段を安く抑える方法はありますか?
A.中古車両の活用と融資・ローンの活用が代表的です。中古キッチンカーなら100万円台から購入可能で、新車より大幅に費用を抑えられます。さらに日本政策金融公庫の創業融資(年利1.0〜3.0%)や、製作会社のローン(頭金0円、月額29,021円〜)を使えば、自己資金が少なくても開業可能です。民間金融機関の金利は年利2.3〜9.0%が目安です。



































