新型コロナウイルスや緊急事態宣言の影響を受け
「ラーメンの売上が落ちてきたな・・」
「テイクアウトも考えているけども、すぐ食べたい人のニーズに合わないな・」
「家で作るセットをテイクアウトで販売してもな・・」
「今からの時代の流れに合わせた新しい方法はないのだろうか・・」
と、悩まれているオーナさんや経営者の方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな中、少しずつコロナ対策も兼ねて「キッチンカー」が注目されているのはご存知でしょうか?
弊社でもラーメン業界の方から、キッチンカーの導入の相談及びご依頼をいただくことが増えてきています。
と思われたかもしれません。
キッチンカーを使ってお店の味のラーメンを提供することは可能です。
熱々の美味しいラーメンをお店に来てくださるお客さまだけでなく、タワーマンションやベットタウン、住宅街などへキッチンカーを使ってお届けすることができるのです。
その結果、
・従来のお客様へ安心してラーメンを提供
・店舗運営だけでなく、キッチンカーを併用することで売上の回復
を望むことが可能となります。
この記事では、「キッチンカーでラーメン屋を始める方法」をご紹介しています。ぜひ、ご参考いただけると幸いです。
キッチンカーでラーメン屋を始める方法
キッチンカーでラーメンを始める流れは、
②キッチンカー・必要な設備を手に入れる。
③必要な保険を確認する。
④営業場所を確保する。
となります。
それぞれ詳しく確認していきましょう。
①キッチンカーの営業許可を保健所で取得する
キッチンカーを始める場合、保健所で「営業許可」を取得する必要があります。
有効期限は、発行から5年間。更新が必要です。
以下の流れで取得します。
- 保健所に事前の相談(商材・出店場所・キッチンカーの設計図を元に担当者と打ち合わせ)
⇩ - 申請書類に記入(記入方法がわからない場合は保健所の担当者に確認)して申請書提出
⇩
- キッチンカー入手後、施設検査の日程調整
⇩
- キッチンカーを保健所に持ち込み施設検査の実施 (指摘事項を受けた場合には改善して後日再検査を実施)
⇩
- 許可証の交付
営業許可の申請は、店舗を運営する場合と異なり、「販売する地域を管理している保健所」で申請・取得を行います。
申請は、各都道府県単位で申請をするのではなく、各市町村または地域にある保健所へ届け出が必要です。
そのため、同じ県でも販売する場所によって、営業許可が2つ3つと必要になる場合があります。
・主な営業地域が大阪市の場合
⇒各区の保健所へ申請
・堺市で営業する場合
⇒堺市地域の保健所に申請をします。
※販売する地域が大阪市・堺市の場合、2つの保健所で営業許可が必要です。
大阪府すべての地域でキッチンカーの販売できるようにと考えた場合、9箇所で許可が必要となります。
よって、「どの地域で販売するか」しっかり戦略を立て、営業許可を取得することをおすすめいたします。
【注意!!】営業許可の基準は、自治体により異なる場合がある。
また、営業許可の取得基準は、自治体によって微妙に異なります。
注意が必要な点は、下記となります。
・シンクの数
特に、ラーメンで開業する場合、給水・排水タンクの容量には注意が必要です。
【東京都の場合】
〇タンク容量
・40リットル以上・・喫茶店営業
(多量の水は使わない・容器は使い捨て・商材は単一品目)
・80リットル以上・・飲食店営業
(多量の水は使わない・容器は使い捨て・商材は複数品目)
・200リットル以上・・上記以外
で区切られてます。
ラーメンやうどん等の大量に水を使う商材は、200リットル以上のタンク容量を求められます。
(軽自動車に200リットルタンクを積むのは、少し無理があるので軽自動車で運用されたい場合、事前に積んでみるなどし、テストを行ってみましょう。)
上記は東京都の場合ですが、横浜だと軽自動車はタンク容量にかかわらず単一品目のみなど保健所によって基準が違います。
初期費用を抑えるためにも、キッチンカーの製作前に営業許可を取得したい保健所に確認をしておくことが必須となります。
【注意!】販売するメニューによって、営業許可の種類が異なる
営業許可には、大きく分けて2種類あります。
⇒自動車に施設を設け、車内で調理、加工および販売する形態。生ものは提供できない。
・食品移動自動車(販売業)
⇒自動車に施設を設け移動して食品を販売する形態。
更にそれぞれ細かく分類分けもされています。
ラーメンの場合、飲食店営業となります。
ただし、飲み物も販売する場合、喫茶店営業も併せて取得が必要です。
(2021年2月現在)
お酒も販売したい場合は、こちらの記事を参照ください。
ここで、重要なポイントは、仮にラーメンを3台のキッチンカーで販売する場合、「3台分の飲食店営業の許可が必要」という点です。
1つ営業許可を取得すれば、どのキッチンカーにも充当できるのではありませんので、お気をつけください。
この期間の前後にキッチンカーをされる場合は、注意が必要です。
参考リンク:2021年6月に施行されるキッチンカーでの保健所の営業許可・食品衛生法の詳細と対策
営業許可の申請に必要なもの
営業許可の申請に必要な書類も各保健所で異なります。
参考として、東京都の場合を記載してみます。
作成前に各保健所でご確認ください。
①営業許可申請書
②営業設備の大要・配置図
③営業の大要
④仕込場所の営業許可書の写し(営業許可がある場合)
⑤許可申請手数料
⑥登記事項証明書(法人のみ)
⑦食品衛生責任者の資格を証明するもの(食品衛生責任者手帳等)
<補足>
④仕込み場所について
仕込み場所とは、キッチンカーで販売する前に準備する場所のことを指します。
店舗を仕込み場所として設定することができます。
ここまで、営業許可の取得方法についてご紹介してきました。
では、その内容を踏まえて、キッチンカーを手に入れるにはどのような方法があるか確認していきましょう。
②キッチンカー・必要な設備を手に入れる
営業許可の基準や必要な準備が掴めたところで、キッチンカーの準備へ取り掛かります。
キッチンカーを手に入れるには、3パターンあります。
②中古車のキッチンカーを購入する
③キッチンカーをレンタルする
それぞれ、メリット・デメリットを簡単に確認してみましょう。
新車のキッチンカーを購入するメリット・デメリット
・外観を自社ブランドイメージに合わせたキッチンカーに出来る
・オペレーションがしやすい内装に出来る
・初期費用が180万~かかる。
(ただし、その後の費用は抑えることが可能)
こちらもご参考ください▶キッチンカーの製作!「あなただけの移動販売車を手に入れましょう!」
中古車のキッチンカーを購入するメリット・デメリット
・移動販売を始める際の製造費用が軽減できる。
・車内の改装が不要。
・営業する際に必要な器具や看板などの備品の準備のみでよい。
・新車やベース車両を購入し改造する車と比べてコストパフォーマンスが非常に高い
・新車を購入するよりも迅速なスピードで開業することが可能です。
・車両本体の整備が新車より劣っていること。
・動作確認のみでの販売のため、見た目より劣っている場合もある。
・車両によっては、あたりハズレがある。
・「使用感」が残っていて、自分向きの仕様ではない。
こちらもご参考ください▶キッチンカー(移動販売車)を中古で買う時の費用
キッチンカーをレンタルするメリット・デメリット
・出店の準備がすぐにできる。
・低コストで経営することが出来る。
・初めての場合色々な設備を調べるためにレンタルすることもできる。
・キッチンカーのデザインが自由にできない
・細かいところを自分がやりたい仕様にはできない。
・長期でレンタルする場合、購入した方が経費を抑えることが可能。
・キャンセル料が100%かかってしまう。</strong
こちらもご参照ください▶キッチンカー(移動販売車)をレンタルする費用の相場感
費用の回収やコスト、キッチンカーを手に入れた後の手間などを考えた場合、新車でキッチンカーを入手されることをおすすめいたします。
キッチンカーの種類
また、キッチンカーの種類は、
軽トラック・軽バン・普通車バン・1tトラックと種類があります。
ラーメンをキッチンカーで行う場合は、200ℓ以上のタンク容量が必要なため、1tトラックを選択されるといいでしょう。
1tトラックのメリット・デメリット
・荷台に搭載したキッチンを立ったまま調理することができる。
・走行性能が高いので、広いエリアで出店が可能。
・車体に貼った店名が読みやすくなるので、ラッピングデザインの宣伝広告の効果が高くなります。
・キッチンカー製作費用が高くなる。
・スペースによっては、出店場所が限られる。
参考として、普通バンのメリット・デメリットも記載いたします。
・製作費があまりかからない。
・車内が広いので2・3人乗ることが可能。
・天井が高くないので、座った状態での調理となる。
・長時間営業の場合、腰やひざに負担がかかる。
・軽自動車より、車両の維持やメンテナンス費用が掛かる。
どの方法でキッチンカーを開業するにしても、営業を行う地域の保健所の許可が取れる仕様になっていることが重要です。
その意味では、保健所の営業許可の情報に強いキッチンカーの製作会社やキッチンカーのレンタル会社に問い合わせることが大切です。
それでは、キッチンカーでラーメンをするために必要な保険も併せて確認していきましょう。 キッチンカーで必要になる保険は自動車保険・PL保険となります。 以上、キッチンカーを運営する際に必要な保険を確認してきました。 最後に、キッチンカーを続ける要となる営業場所を確保する方法についてもご紹介いたします。 キッチンカーで失敗する要因の1つに「積極的に出店場所を探さなかった」こととなっています。 下記にキッチンカーで販売できる場所をまとめましたので、ご参考ください。 ぜひ、「ここでキッチンカーを展開することはできないか?」と常にアンテナを張っていただければと思います。 なお、その他にキッチンカーを出店した際に他のキッチンカーの方と仲良くしておくことで、出店場所を入手することも可能です。 また、固定客をつけるためにのTwitterやFacebook、InstagramなどのSNSの活用もいいでしょう。 タワーマンションや住宅街の場合は、事前にチラシを各家庭に配っておくことも有効です。 以上、営業場所を確保する方法をご紹介いたしました。 貴社の経営戦略として、キッチンカーの導入をご検討頂ければと思います。 こちらからお問い合わせいただけます。
と思われる方が大半だと思います。その想いに対応できるのが、スープレンジと茹で麺機です。この2点を設置することで、お店の味をキッチンカーでお届け出来るようになります。
かならず、設置してキッチンカーを始めましょう。③必要な保険を確認する
任意で、レンタカーの場合、ドライバーズ保険も検討に入れるといいでしょう。
キッチンカーを購入する場合は、入っておく必要がある保険です。
レンタルの場合は、レンタル会社が基本入っておりますので、どの保険でどのような保証かをしっかり確認しておきましょう。
万が一食中毒や提供中の事故などが起きてしまった時に使う保険です。
販売場所を提供する会社や地主さんから信頼されるためにも、飲食業であれば必ず入るPL保険には必ず加入するようにしましょう。保険会社が提供しているPL保険もおすすめですが、公益社団法人日本食育衛生協会が提供している「あんしんフード君・スーパーあんしんフード君」は安価で説明も分かりやすいのでオススメです。キッチンカーの営業許可を保健所で取得する時に同時に申し込むことができます。
レンタル会社などからレンタルしたキッチンカーを運転している時に起こしてしまった事故を保証する保険です。ドライバーズ保険は任意で自分が入る保険になりますので、心配な方は入っても良いかと思います。その場合は、一般的な自動車保険にどの会社で入っているか、レンタル会社に聞き同じ会社を検討するのが安くすむ秘訣なので、そのヒアリングも忘れずにおこなってください。④営業場所を確保する
また、発想によってはさらに展開できる場所がでてきます。
・タワーマンションや住宅街
コロナの影響もあり、自宅でご飯を食べる方が増えてきています。それでも、「たまにはお店のラーメンが食べたい!」「今日は、手を抜きたい」という隠れてユーザーに寄り添うことが可能です。ここで、購入していただいたお客様が、今後店舗に来ていただく可能もでてきます。
「コロナの影響で、お店の中で食べるのはちょっと抵抗がある・・」そのようなお客様にアプローチすることが可能です。ビジネス街のランチや帰宅前のサラリーマンなどをターゲットにコンスタンスに売上を上げることもできます。ただし、道路での営業は警察の取り締まりの対象となりますので、道路ではなく、ビルのオーナーなどに交渉して駐車場を借りるなどもおすすめいたします。
スーパーの駐車場も絶えず人がいる場所のため、選択肢としておすすめいたします。
ここはちょっと・・と思う場所は、今は出店しているキッチンカーがいない場所もどんどん想像力を働かせてチャレンジしていくといいでしょう。
マルシェなど最近では、移動販売車が沢山集まるイベントも増えてきています。
そのような場所に合ったラーメンで参加の交渉をしていくのもいいかもしれません。ラーメン屋の営業にキッチンカーを導入予定のご担当者様へ
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