「おにぎりってキッチンカーで販売するのに向いているんだろうか?」
「いくらぐらいでおにぎり屋キッチンカーって始められるんだろう?」
「おにぎり屋のキッチンカーの成功に欠かせないことって何だろう?」
こんな疑問を持っていませんか?
その気持ちはよく分かります。なぜなら、私もキッチンカーを開業するときに、特に調理スキルもなく提供できるおにぎりってキッチンカーのメニューとして向いているのだろうか、と考えたことがあるからです。
飲食店の経験ゼロからキッチンカーを開業した経験のある私が、キッチンカーでのおにぎり販売について自分の経験も踏まえて情報をまとめました。
この記事では、
- キッチンカーで販売するメニューとしてのおにぎりのメリットとデメリット
- おにぎり屋キッチンカー開業に必要な初期費用と内訳
- 開業に必要な資格と開業の流れ
- おにぎり屋キッチンカーで儲かるためのコツ
- おすすめのおにぎり屋キッチンカー
をお伝えします。
おにぎりのキッチンカー開業を考えている人なら、誰にでも役に立つ情報をまとめたので、ぜひ最後までお読みください。
目次
キッチンカーメニューとしてのおにぎりのメリット7選
日本では老若男女問わず広く食べられているおにぎりには、キッチンカーで扱うメニューとして他のメニューにはないさまざまなメリットがあります。特に重要な七つのメリットについて解説します。
1.幅広い客層が好きな定番メニューである
キッチンカー運営では、メニュー選びが成功と失敗を分ける大きな要因の一つです。成功するためのメニューに求められる条件には、「幅広い人に認知されている定番メニュー」という視点が欠かせません。
なぜなら、人間の心理としては「成功したい!」よりも「失敗したくない」の方が優先されるので、キッチンカーで販売するメニューも味が想像できる定番メニューの方が、受け入れられやすいからです。
その点、おにぎりは年齢・性別を問わず多くの人に認知され・好まれているメニューなので、キッチンカーのメニューが満たすべき重要な条件に合致します。
2.メニューの種類が多く差別化しやすい
おにぎりのキッチンカー出店時には、周辺のキッチンカーはもちろん、固定店舗が競合になる可能性もあります。そのような条件でも自分のキッチンカーを選んでもらうためには、定番メニューでありながら、周囲との差別化が必要です。何の特徴もなければ、周辺の競合に負けてしまう可能性が高いからです。
おにぎりは、材料がご飯・海苔・具とシンプルながら、メニューの種類が多いので競合店と差別化しやすいメリットがあります。ちょっとした工夫で、新しいメニューを作り出すことさえ可能です。
3.必要な調理器具が少なく初期費用が安い
キッチンカーを開業するときの初期費用として一番大きな割合を占めるのは、キッチンカー本体とキッチンスペースに積載する厨房設備・調理器具の購入費用です。おにぎりの場合は、ご飯を炊いて握るだけなので、炊飯器(炊飯ジャー)さえあれば調理可能です。おにぎりの具を自分で調理する場合でも、ガスコンロ・電気コンロのような熱源があれば対応できます。
また、一番多く使う食材である米は常温保存可能なので、冷蔵庫・冷凍庫も最小限の大きさのものがあれば十分です。このようにおにぎりに必要な調理器具は極めて少ないので、初期費用が安くすむのはおにぎりというメニューが持つ大きなメリットの一つです。
4.食事・間食需要があり朝から夜まで1日中売れる
おにぎりは朝昼晩の食事としてはもちろん、ちょっとお腹が空いたときの間食としても食べられます。したがってキッチンカーでおにぎりを販売するときも、朝から夜までどの時間帯に出店しても一定以上の売り上げが期待できます。
1日中需要があるおにぎりのメリットと自分の好きなところで出店できるキッチンカーのメリットを組み合わせれば、1日の中でも時間帯によって出店場所を変えて、売上金額の最大化を図ることも可能です。
例えば、朝は朝食需要が高い幹線道路沿いの駐車場、昼から午後は昼食・間食需要を狙って大学キャンパス、夕方以降は部活帰り・帰宅途中の需要を狙って駅前広場といったように、時間帯によって需要が多い場所に出店場所を変えることが簡単にできます。
5.調理スキル不要で誰でもすぐに始められる
キッチンカーで販売するメニューによっては、一定以上の調理経験・スキルが必要なものがあります。それに対して、おにぎりの場合はご飯を炊いて握るだけなので、調理スキル不要で誰でもすぐにできるでしょう。したがって、おにぎりのキッチンカーを開業したいと思ったときに、調理スキルを身につけるための修行・練習期間は不要です。
さらに、イベント出店など一時的に調理スタッフを増やしたいときでも、調理スキルの有無で応募者を選別する必要がなく、すぐにスタッフを見つけられるメリットがあります。
6.ランチからイベントまで出店可能な場面が多い
キッチンカーの出店形式は大きく「ランチ出店」「イベント出店」「軽食出店」「買取出店」の四つに分類できます。メニューによっては、出店形式に向き不向きがあります。例えば、クレープのようなスイーツ系メニューは、「イベント出店」「軽食出店」には向いていますが、食事メニューではないので、「ランチ出店」には不向きです。
それに対して、おにぎりは食事にも軽食にもなり、幅広い客層に好まれるメニューなので、「ランチ出店」「イベント出店」「軽食出店」には確実に向いています。このようにさまざまな場面で出店可能な点は、おにぎりが持つ大きなメリットです。
7.調理工程が簡単なのでキッチンカーで仕込みできる
2021年6月の改正食品衛生法施行により、給排水タンク容量などの条件を満たしたキッチンカーでは、仕込み調理ができるようになりました(地域によって許可の範囲は異なるので、各自で保健所への確認は必要です)。とは言え、調理工程が複雑なメニューや何口もコンロが必要なメニューについては、キッチンカーで仕込み調理をすることは現実的ではありません。
それに対して、おにぎりの調理工程は、「ご飯を炊く」「具を入れて握る」「海苔を巻く」と非常に簡単なので、その仕込みにあたる米を炊く準備やおにぎりの具の準備はキッチンカー内で行えます。したがって、キッチンカーとは別の仕込み場所を準備する必要がないので、その分初期費用が安くなり、仕込み場所用の営業許可を取得する手間が不要な点はおにぎりが持つメリットです。
キッチンカーを開業・運営する際に考えなければならない仕込み場所についての情報は、下記の記事で詳しく解説しています。
» キッチンカーの仕込み場所を徹底解説!自宅やアパートを改装して使えるのか?
キッチンカーメニューとしてのおにぎりのデメリット3選
キッチンカーで販売する際におにぎりが持つ特徴が、デメリットになる場合があります。特に気を付けたい三つのデメリットをそれぞれに対する対応策と一緒に解説します。
1.誰でも始めやすいので競合キッチンカーが増えやすい
おにぎりのキッチンカーは、飲食店の経験が少ないまたは全くない人でも簡単に始められます。なぜなら、特別なスキルがなくても調理できるメニューだからです。誰でも始められるメニューなので、競合するキッチンカーが増えやすいのはデメリットになります。
キッチンカーが出店できるイベントでは、メニュー被りが起きないように出店者を調整する場合がほとんどです。したがって、同じメニューを扱う競合キッチンカーが増えると、メニュー被りが原因で思うようにイベントへの出店ができない可能性が出てきます。
対策としては、大枠ではおにぎりであるものの、一般的なおにぎりとは異なるメニュー(例:おにぎらず、ライスバーガー、チュモッパ(韓国風おにぎり)など)を販売することでメニュー被りを防いだり、調理器具を乗せ換えることでおにぎり以外のメニューを販売できる体制を整えたりといった工夫が必要となります。
2.コンビニ・スーパーなどの固定店舗も競合になる
おにぎりはコンビニエンスストアやスーパーマーケットなどの固定店舗でも広く販売されています。したがって、キッチンカーだけはなく、固定店舗も競合相手になりえる点はおにぎりが持つデメリットの一つです。
メニューの差別化などにより自分のキッチンカーで販売するおにぎりを選んでもらえるように工夫することが、競合固定店舗への代表的な対策です。その他には、どこにでも移動して好きな場所で出店できるキッチンカーの特性を生かして、競合となる固定店舗がない場所を選んで出店することも有効な対策となります。
3.商品単価が安いので客単価を上げる工夫が必須である
おにぎりの価格は多くが100~200円であり、素材にこだわっても300円を超えることがほぼ無く商品単価が安くなるデメリットがあります。キッチンカー運営で収益を安定的に上げるためには、客単価を上げることが欠かせないので、おにぎりのキッチンカーにも何らかの工夫が欠かせません。
具体的には、複数の味を一度に楽しめる「食べ比べセット」の販売、おにぎりとの相性が良いサイドメニュー(味噌汁など)の販売などが客単価を上げる施策として挙げられます。
初期費用560万円でおにぎり屋キッチンカーを開業可能
おにぎり専門のキッチンカーを開業する際には、初期費用として2種類の資金の準備が必要です。一つ目は、キッチンカー車両・おにぎりの調理器具・看板やのぼり・営業許可取得費用を含む「設備購入費」です。軽トラックサイズのキッチンカーで開業することを想定すると、合計で338万円の費用が必要となります。
二つ目は、開業直後の「運営費用」で、店舗運営費(食材の仕入れ用・出店料・交通費など)と、キッチンカー運営者自身の生活費が含まれます。特に開業直後は売り上げや利益が安定しない可能性が高いので、金銭面での不安を無くして事業に専念するためにも、少なくとも3カ月分に該当する222万円の「運営費用」を準備しましょう。
以上の、「設備購入費」と「運営費用」を合計すると、おにぎりのキッチンカーを開業するためには、総額560万円の初期費用が必要です。初期費用の詳細な内訳については、以下の記事で詳しく解説しています。
» おにぎりキッチンカーが儲かるかを検証!売り上げ931万円も可能!初期費用は560万円!
おにぎり屋キッチンカーは売り上げ931万・年収402万も可能
おにぎりのキッチンカーは儲かるのか?を検証するために、以下の条件で1年間営業したときの売り上げ・年収をシミュレーションしました。
- 平均客単価:560円
- 年間営業日数:260日(土日と平日のうち3日のみ営業)
- 来客数:土日100人、平日40人
- 平均原価:156円(原価率:27.9%)
- 人件費:8千円/日(土日のみ1人アルバイトを雇用する)
- 出店料:売上金額の10%
- その他雑費(燃料費など):売上金額の10%
以上の条件で1年間営業すると、年間売上金額:931万8千円、営業に必要な経費を差し引いた年収(収入・利益)は402万6千円(月収:33万5千円)になります。週休2日で営業しても年間で900万円を超える売り上げと400万円以上の年収の可能性があることが分かりました。シミュレーションに関する、より細かい情報は、下記の記事で解説しています。
» おにぎりキッチンカーが儲かるかを検証!売り上げ931万円も可能!初期費用は560万円!
おにぎり屋キッチンカーに必要な資格と開業の流れを解説
おにぎりキッチンカーを開業するためには「食品衛生責任者資格」と「飲食店営業許可」が必要です。これらを取得するための方法と開業までの流れについて解説します。
食品衛生責任者資格と飲食店の営業許可が必要
おにぎりのキッチンカーを開業するために必要な資格は「食品衛生責任者資格」のみです。この資格は各都道府県の食品衛生協会が定期的に開催している「食品衛生責任者養成講習会」に1日参加すると、その日のうちに取得できます。受講料は都道府県によって異なりますが、1万円前後の場合が多くなっています。
おにぎりのキッチンカーを開業するためには、出店予定地域を管轄する保健所から「飲食店営業許可」を取得することが必要です。複数の都道府県で出店する場合はもちろん、同じ都道府県内でも複数の市町村で出店する場合に、管轄する保健所が異なれば、各地域の営業許可取得が必要になります。各都道府県の営業エリアの区分けについては、以下の記事で詳細に解説しています。
» 【2022年10月更新】食品衛生法に伴うキッチンカーの営業許可エリアが変更になった都道府県一覧
キッチンカー開業までの3ステップ
おにぎりのキッチンカー開業に向けて、事業計画と資金計画を完成させて事業として成り立つことを確認したら、次は開業に必要な手続きを進めます。具体的にやるべきことは「保健所での情報収集」「キッチンカーの発注」「営業許可取得と開業」の3ステップに分かれます。
1.保健所で営業許可取得の条件を確認する
おにぎりキッチンカーの事業計画ができたら、出店予定地域を管轄する保健所へ出向いて、自分の事業を実行するための営業許可取得の条件を確認しましょう。「こういう形でおにぎりキッチンカー事業を始めたい」という説明を具体的にして、それを実現するためにどのような設備がキッチンカーに必要かを把握することが欠かせません。
2021年6月の改正食品衛生法施行により、キッチンカーの営業許可については全国統一規格が定められましたが、細かい条件などは地域によって異なる場合があるので、必ず出店予定の保健所で確認しなければなりません。
また、キッチンカーでの仕込みを考えているなら、どの調理工程までをキッチンカー内で行えるかを必ず確認しましょう。なぜなら、実際に仕込みに対する認識(条件)は保健所によって異なる場合があるからです。
2.キッチンカーの仕様を決めて発注する
保健所での聞き取りの結果、キッチンカーの仕様(必要な設備)が確定したら、その内容に基づいてキッチンカー製作会社に見積を依頼します。見積は必ず複数の会社に依頼し相見積もりにしましょう。
相見積もりは、適正価格で発注するためにも重要ですが、それに加えて一連のやり取りの中で自分と相性の良い(やり取りをしやすい)会社を見つけるためにも行います。私の場合も複数の会社から見積を取り、価格と担当者との相性の両方を加味して発注先を決めました。製作会社が決まったら、発注へと進みます。
3.営業許可を取得して営業を開始する
キッチンカーの納車後は、車両を保健所に持ち込んで営業許可取得のための検査を受けます。検査は納車まで待つ必要がありますが、検査時に提出する書類は事前に保健所で内容を確認してもらうことが可能です。つまり、あらかじめ提出書類を確認してもらえば、検査時の提出書類の不備により営業許可がおりるのが遅れることを防げます。
私の場合は、納車を待つ間に保健所で書類のチェックを受けていたので、検査時に提出した書類はもちろん一度で受理されました。また、納車日が確定した時点で検査日を調整していたので、納車日の翌日に検査・合格し、さらにその翌日からはキッチンカーの営業を始められる状態にできました。
営業許可が取得できれば、いよいよおにぎりキッチンカーの開業です。すぐに思い通りの売り上げ・利益は得られないかもしれませんが、試行錯誤しながら自分の理想とするライフスタイルを実現しましょう。キッチンカーの開業については、下記の記事で詳しく解説しています。
» キッチンカー(移動販売車)の開業のやり方11step!(完全保存版)
おにぎり屋キッチンカーで儲かるためのコツ5選
おにぎりを販売するキッチンカーで成功するためには、商品の魅力を高めることと出店場所の客層に刺さる施策を打つことの両面での工夫が欠かせません。成功するために、絶対にやるべき五つのコツを紹介します。
1.出店場所のニーズに合わせたメニューを販売する
同じおにぎりを販売するキッチンカーであっても、出店場所と日時が異なれば、来客者が求めるニーズも異なります。例えば、平日昼間にオフィス街に出店する場合には、「昼食」が求められているので、おにぎり単体よりもおにぎりランチボックス(おにぎり2, 3個+ちょっとしたおかず)のようなある程度のボリュームがあるメニューが適しています。
一方で、平日夕方の時間帯に駅前広場で出店する場合は、学校帰りの学生や帰宅途中の会社員・主婦などが顧客です。したがって、ちょっと小腹を満たせるように、おにぎり単体メニューが適していると考えられます。「誰が?」「どういう目的で?」おにぎりを購入するのかを見極め、出店場所にふさわしいメニューを販売することを心がけましょう。
2.食材(米・海苔・具)にこだわり差別化する
おにぎりを販売する他の競合店と差別化するために、食材(米・海苔・具)には徹底的にこだわりましょう。幸いなことに、おにぎりの食材はこだわりやすい特徴があります。例えば、米の場合は「魚沼産コシヒカリ」といったように誰もが知っているブランド米や出店地域の地元のお米を使えば、簡単に差別化できると共に来客者にこだわりを伝えやすくなります。
その他にも、あえてあまり知られていないながらも、おにぎりにピッタリの味・食感・甘さを備えた品種を使うなどすることでも、お米にこだわることが可能です。海苔も有明海苔・江戸前海苔などのブランド海苔を使うこだわりで、競合店との差別化が図れます。
具については、高品質なこだわり商品を購入して使うことと、自家製こだわり商品を使うことの両面で差別化が可能です。「北海道産焼鮭」「紀州産梅干し」「福岡県産明太子」などをおにぎりに使うことが前者になります。後者はあまり一般的でない具をつめたおにぎりを商品化することが例として挙げられます。
3.調理の手間がかからないサイドメニューを選ぶ
おにぎりとの相性が良いサイドメニュー(味噌汁・唐揚げ・卵焼きなど)を販売できると、セットメニューを作って客単価を上げる施策ができます。ただし、あまりに調理に手間のかかるサイドメニューを選んでしまうと、せっかく少ない調理器具・専門スキル無しで作れるおにぎりのメリットを消してしまうので、注意が必要です。
冷めてもおいしく食べられるサイドメニューを選んで作り置きする、まずは冷凍食品などの加工食品を活用して、少ない調理労力で提供できるサイドメニューをテスト的に販売するなどの工夫が求められます。
4.印象的な見た目のメニューでSNSでの拡散を狙う
キッチンカーでは購入者が投稿したInstagramなどのSNSの写真を見て、閲覧者が来店することがあります。このような好循環をもたらすためにも、思わず写真を撮りたくなるような見た目がおにぎりには必要です。ライスバーガーや肉巻きおにぎりなどは外観でインパクトを残せますし、おにぎらずなどは半分に切って提供すれば切り口の華やかさを伝えられます。
5.アレンジおにぎりや流行メニューを取り入れる
おにぎりを扱う競合店と差別化するためや見た目で通りがかった人にアピールするために、一般的なおにぎりに加えて見た目が華やかなアレンジおにぎりや流行メニューをラインナップに加えることをおすすめします。日本の料理に限定せず、海外にまで目を向けることで、さまざまなおにぎりに出会えるでしょう。おすすめのアレンジおにぎりを5種類紹介します。
おにぎらず
おにぎらずは、握らないおにぎりのことを指し、海苔の上に正方形に並べたご飯、好きな具材、ご飯を順番に乗せ、海苔で包んで完成となる料理です。定番の具材は、「照り焼きチキンと目玉焼き」「ベーコンと卵焼き」「とんかつとキャベツの千切り」などです。おにぎらずを半分に切ると、見た目でも楽しめるのも特徴となります。
ライスバーガー
ライスバーガーは、ハンバーガーのパンの代わりにご飯で作ったバンズで具材を挟む料理です。挟む具材の種類・量を工夫することで、見た目のインパクトを演出できます。ご飯に合うものなら何でも具材となり、「甘辛く味付けした牛肉」「きんぴらごぼう」「月見つくね(つくね+目玉焼き)」などが代表的なメニューです。
おにぎり茶漬け
おにぎりにだし汁をかけて、海苔・小ネギ・ゴマなどの薬味を散らせば、おにぎり茶漬けの完成です。おにぎりは普通のものを使うだけなので、だし汁と薬味さえ準備すれば、簡単にメニューを増やせます。冬季限定メニューなどの限定性をもたせることで、商品に希少性を加えることも可能です。
韓国風おにぎり:チュモッパ
チュモッパは、韓国の伝統的な家庭料理で、漬物・野菜(ニンジン・キャベツ・タマネギなど)・韓国のりなどの具材をご飯に混ぜ合わせ、一口サイズに丸めたおにぎりです。韓国ではおやつや付け合わせとしても食べられます。
肉巻きおにぎり
肉巻きおにぎりは、宮崎県のB級グルメとしても知られており、俵型または丸く握ったおにぎりを豚肉で包み甘辛く味付けしたメニューです。サイズが自由に変えられるので、大きな肉巻きおにぎりは食事メニューとして、一口サイズの肉巻きおにぎりは軽食メニューとして販売でき、出店場所を選ばないメリットがあります。
おにぎりを販売するおすすめのキッチンカー8選
おにぎりを販売している先輩キッチンカーを7店舗紹介します。販売しているおにぎりの特徴や出店エリアなどの情報を中心にお伝えします。
1.旨めた屋
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「旨めた屋」は東京都・埼玉県・神奈川県の大学キャンパス・市役所・公園・週末のイベントなどに出店しています。おにぎり単体に加えて、お弁当BOX(お好きなおにぎり・おかず・おばんざい・甘味のセット)、抹茶やさつまいものパフェも販売しています。
2.Lucky Chubby
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「Lucky Chubby」は兵庫県・大阪府の大学キャンパス・商業施設・週末のイベントなどに出店しています。沖縄県では一般的に食べられているポーク玉子おにぎりをメインに販売するキッチンカーです。メニューは定番のツナマヨ・油みそに加えて、淡路島産の玉ねぎステーキ・かぼちゃサラダ・菜の花のからし和えなど期間限定メニューも扱っています。
3.47市 -ヨンナナイチ-
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「47市 -ヨンナナイチ-」は、おにぎりを通じて日本各地のご当地グルメを味わえるキッチンカーです。愛知県内の商業施設や週末のイベントに出店しています。「和歌山:くじらの佃煮」「富山:とろろ昆布」「鹿児島:枕崎産鰹節のおかか」など全国各地の名産を詰め込んだおにぎりを味わえます。付け合わせとして「山形:玉こん」「徳島:フィッシュカツ」なども販売しています。
4.eve
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「eve」は北海道苫小牧市を中心に周辺市町村で出品するおにぎり専門の牽引タイプのキッチンカーです。公園・商業施設・週末のイベントを中心に出店しています。毎日10種類以上のおにぎりに加えて、味噌汁やスープなどの汁物、きんぴらやサラダなどの小鉢を販売しています。おにぎりの具は定番の紅しゃけ・ゴマ昆布から、チーズスパム・枝豆ゆかりたくあんなどバラエティ豊かです。
5.鷹栖のおにぎり そら
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「鷹栖のおにぎり そら」は、東京都内で週末を中心に出店しているおにぎり専門のキッチンカーです。その日に精米した北海道産のゆめピリカを使い注文が入ってから一つ一つ握りたてを提供しています。「さけたぬき」「明太子」などのグランドメニューに加えて、期間限定メニューが販売されることもあります。
6.お米物語
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「お米物語」は、東京都内の駅前広場・ホテル・マンション街・週末のイベントに出店しているおにぎりのキッチンカーです。管理栄養士監修の体に優しいおにぎりを標榜しており、おにぎりに使われるコシヒカリは信州松本産のネオニコチノイド系農薬不使用の商品です。旨味を追求した甘くてもっちりな特別な玄米(きらほ)を使った玄米おにぎりも販売しています。
7.うるすらhome
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「うるすらhome」は大阪府一円と神戸市の営業許可を取得しており、駅前・医療機関・企業の玄関前などで平日のランチ営業をしています。沖縄県でよく食べられるスパムおにぎりがメインメニューで、その他にもタコライス・ラフテー丼・もずくスープと沖縄県になじんだメニューを取り扱っています。
8.てにおに
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「てにおに」は、大阪府内を中心に営業しており、オフィス街などでのランチ出店と週末のイベント出店が多いキッチンカーです。注文してから手にぎりされる具だくさんなおにぎりを楽しめます。平日限定でランチセット(おにぎり2個・ミニお味噌汁・浅漬)を販売するなど、出店場所のニーズに合わせたメニューを販売しています。
まとめ
おにぎりは「調理スキルがいらない」「季節・時間を問わず安定的に売れる」という特徴があることから、キッチンカーで販売するメニューとして向いています。キッチンカーの車両と厨房設備を合わせると274万円の初期費用で開業可能です。成功するためには、出店場所のニーズに合わせる・食材にこだわる・流行を取り入れるなどメニューへの工夫が欠かせません。
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