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リースとは
リースとは、リース契約をしてくれる、リース会社のサービスのことで、
現金一括購入ができない場合に、あるいは、手元の現金を残しておきつつ、初期費用を下げて入手したい場合に、リース会社に代わりにキッチンカーを購入してもらい、利用者が月々のリース料金をリース会社に支払うことでキッチンカーを使用することができる仕組みのことです。
現金一括で購入する方法以外ではほかに、融資を受けて融資金によって現金で購入し、融資金を返済する方法があります。
リースを利用できるのは
リースは、個人・法人を問わず活用ができます。
ただし、リース契約を結ぶためにはリース会社が提携している信販会社による審査があり、審査で承認される必要があります。すべての人が使いたいときにリースを活用できるわけではありません。
それでも、リースには大きなメリットがあります。
リースのメリット
リースを活用するメリットは大きく3つです。
- 初期費用の用意が少なくてもキッチンカーを独占的に使用することができます。
- 一括購入する場合、キッチンカーは動産となり減価償却をおこないますが、リースの場合はリース会社に支払うリース代金が毎月一定で、また全額経費として処理できるので節税効果があります。
- リース契約によっては、リース期間終了後に、リース会社から予め設定された「残価」を支払うことでキッチンカーを買い取ることもできます(残価1万円で設定することが多いです。その他費用は、実質事務手数料程度です)。
リースのデメリット
- 審査期間が3週間〜1ヶ月ほどかかることがあり、開業までの時間がかかります。
- 現金で一括購入するよりも、総支払額が高くなります。
- 期間が3〜5年と長く、途中解約には条件があります。
リース、ローン、レンタルの違い
リース、ローン、レンタルについても簡単に違いについて触れておきます。
リース
リースはリース会社が機材などを代理購入し特定多数に、有料で貸し出す仕組みで3〜6年でリース期間を設定されることが多く、原則途中解約ができません。自己資産にならず、経費計上ができます。リースアップ後購入権が付く特約もあります。
ローン
ローンは、購入者が購入する機材などをローン会社を通じて分割で支払う仕組みです。一般的には総額ではリースより高くなることが多いです。キッチンカーは事業に使う自動車でマイカーとは異なるため、ローンはほぼありません。自己資産になり、減価償却ができます。
レンタル
レンタルは、レンタル会社が所有している機材などを1日〜数ヶ月単位で短期に借り入れる仕組みです。期間あたりの金額はリース・ローンより割高になりますが、必要な期間だけ借りることができます。自己資産にならず、経費計上できます。
リースの仕組み
リースの仕組みについて解説していきます。
リース契約の流れ
リース契約の流れはおよそ次の通りです。
1)購入したいキッチンカーが決まったら、リース会社に対して、リース申込者が申込書を提出します。
↓
2)リース会社は、リース申込者の信用情報を調査し、リースを受けるかどうか判断して、結果を回答します。(ここまでおよそ3〜4週間)
↓
3)承認となった場合、リース会社は、リース申込者とリース契約を結び、キッチンカーメーカーにキッチンカーを発注します。
↓(この間、リース申込者とキッチンカーメーカーとの間でも、仕様確認のための契約を結びます)
4)キッチンカー完成し、リース申込者にキッチンカーが納車されます。
↓
5)リース申込者は納車された日からすぐにキッチンカーの使用を開始することができ、当月からリース料金の支払いが始まります。
↓
6)リース期間が満了したら、リース契約は一旦終了です。新たにリース契約を結び直すか、買取りするか、契約を終了するかを選びます。
リース契約できる総額
リース契約を組むことができる総額はおよそ年収の1/3〜4/5程度と言われています。リース申込者の信用力により、リースを組むことができる総額は異なります。また、住宅ローンなど、ほかに月々の支払がある場合は、リースを組める総額も減ることになります。
残念ながら、リース申し込みによって審査をしても、リースを組める総額を教えてもらうことはできません(リースを活用したい人たちにとってはなかなか不便ですが、そういう仕組のため仕方ありません)。
リースの審査と結果について
・CICと呼ばれる信用情報に過去不払い等の記録がある場合は、リースはほぼ活用できません。主に次の項目が調査されます。
(自己破産歴、税金の滞納、公共料金や携帯電話の滞納、クレジットカードの不払い、など)
・審査結果は「承認」「否認」「再審査」の3つのいずれかで回答され、その審査結果に至った理由はすべて非開示です。
- 承認:審査が問題なかった場合で、このままリース契約に進むことができます。
- 否認:信用情報に過去不払いなどの記録が残っているなどの理由で、リース契約が断られます。
- 再審査:連帯保証人を追加したり、あるいは連帯保証人変更するなどを求められる、条件付き承認で、条件を満たすことで承認となります。
・審査は、個人の場合、安定した職種と雇用形態のほうが承認されやすく、法人の場合は年商や経常利益が安定しているほど承認されやすいといえます。
・審査は、申請者本人の署名と捺印が必要で、第三者が代理で申込みをすることはできません。
また、コロナショック中で審査が混んでいる状況のようです。
リース会社や信販会社は大手企業ということもあり、テレワークのため審査が遅延する傾向にあります。
リース期間中の所有権やリース期間終了後の買取
・車検証には、所有者・使用者という欄がありますが、リースを活用する場合は、たいていはリース期間中の所有者をリース会社、使用者をリース申込者(キッチンカーを使用する人)になります(例外もあります)。
・キッチンカーはリース契約が満了し、リースアップ(買取り)の手続きが完了することで、所有者を自分自身にすることができます。リース期間を満了した後、買い取らないこともできますが、もったいないのでぜひ買い取ったほうがよいでしょう。
・そのため、リース期間中はキッチンカーの所有権がありませんので、リース会社の同意なく売却することはできません。
・リース契約は、残りのリース期間分のリース料金を支払うことで途中解約をすることができます。その場合は全リース期間分のリース料金を支払うよりも支払総額が安くなることがほとんどです。それ以外では途中解約はできません。
リースを活用してキッチンカーを始める4つのポイント
これらをまとめまして「リースの審査を通したい!」という方のために審査を通しやすくするポイントもご紹介しておきます。
- リース会社の選定は、すでにお付き合いのあるリース会社を通すか、または、これまでキッチンカーを取り扱った経験の多いリース会社を利用するほうが通りやすくなります。
これまでキッチンカーの取り扱ったことがないリース会社は、リース契約期間終了後にキッチンカーを扱うノウハウがないため、キッチンカーである時点で申請を受け付けないことがあります。
フードトラックカンパニーでは、当然ですがキッチンカーを取り扱っているリース会社をご紹介させていただくことが可能です。 - リースを組む場合は、頭金を用意するなどしてリースを組む総額を少なくすることで通りやすくなります。
・頭金を入れて総額を下げる
(お金を誰かから借りる場合は、記録が残る消費者金融から借り入れをおこなうと、他の月々の支払が増えてしまうため、審査が通りにくくなりますのでご注意ください。)
・キッチンカー設備のオプションを減らすことで総額を下げる(後から買い足しできるものは後から買い足す) - リースの審査に、連帯保証人を付けることで通りやすくなります。
また、ご夫婦や、共同事業者で申し込みする場合は、それぞれが申込者と連帯保証人になって申し込みをすることで承認となる可能性が上がります。 - リース会社は複数の信販会社と提携しているので、リース申し込みの時点で、複数の信販会社用申し込みをしておくことで、一社が落ちても別の信販会社で承認となることがあります。
キッチンカーの購入方法として、リースを活用したい方はフードトラックカンパニーまでお問い合わせください。