あなたは、念願の移動販売車(キッチンカー)を始めたけど、毎日が忙しくて独りで疲れていませんか⁈
仕事に慣れてくれば、何とかなると思ったが、やる事が多すぎて・・・。
仕入れに、仕込みに、お金の管理、一日24時間じゃ足らない!
実際の販売や、次の日の準備、移動販売車(キッチンカー)の運転もしないと・・・。
お客様も常連さんが増えてきて、楽しくなってきたはいいものの、一人ではやれる事も限られているかと思います。
そんな時、誰か手伝ってくれる人がいたら・・・と思いませんか?
今回は、あなたが今後一人で続けるのか?
アルバイトを雇うのか?雇うのであればいつ?どうしたらいいのか?をお伝えしたいと思います。
移動販売車(キッチンカー)でアルバイトを雇う前に大事な事。
アルバイトを雇うに際して、必ず確認して欲しい事があります。
それは・・・何となく忙しいから雇うという事です。
あなたは毎日独りでなんでもやらなければならず、今まで忙しくても頑張ってきましたよね。
でも、
あなたが日々どんな作業を行っているのか把握しないで人を雇っても上手くいかないでしょう。
実際の仕事内容としては、例えば当日の販売をお願いしたとして、何時~何時までお願いするのか?盛り付けだけをお願いするのか?お金のやり取りもお願いするのか?によっても違ってきます。
しっかりとした指示を出すことが出来ないと、その場その場で
「これやって、あれやって」・・・「気が利かないな~」となってしまい、お互いストレスになります。正直時間も経費もかかり何の意味もありません。
なので、なんとなく・・・ではなくて、雇う前に下記の5つの項目を確認しながら、明確にしていきましょう。
下記を一つ一つ明確にしていく事で、あなたがアルバイトを雇う事であたなの負担が減り、売上的にも経営者としても成長していくきっかけになると思いますので、ぜひ最後まで読み進めてください。
移動販売車(キッチンカー)の仕事内容を整理してみよう
アルバイトを雇う最初のステップとして、あなた自身の一日の作業を把握する必要があります。
例えば、
●販売する日の前準備
・仕入れ・・・食材、包材
・仕込み・・・提供する食品の仕込み、包材の積み込み・・・等々
●当日する事
・移動販売車(キッチンカー)の運転
・販売する為の準備(釣銭の用意等)
・移動販売車(キッチンカー)設営の準備
・販売
・片付け・・・等々
●その他
・宣伝用のチラシや告知
・お金の管理
・次回参加するイベントの選定・・・等々
ざっくり書き出しただけでもこれだけあります。あなたはこれを全部体で覚え、何となくこなしているかもしれません。
しかし、アルバイトを雇った場合、全部アルバイトさんに任せていいものでもありません。さらにこの日々の仕事内容を整理する事によって、やらなくてもいい不要な仕事も発見できるかもしれませんし、効率化ができるかも知れませんので、一度書き出してみましょう。
移動販売車(キッチンカー)の仕事内容を分類しよう
現状把握した中から、あなたが行った方が良い仕事、アルバイトにお願いできそうな仕事を分類してみましょう。
例えば、上記の当日する事の中で、
・移動販売車(キッチンカー)設営の準備
・販売
・片付け
これはアルバイトにお願いできそうですよね。しかも、アルバイトを雇う事によって売り逃しが減らせて売上UPにつながるかも知れません。また、運転免許があり、運転に自信のあるアルバイトさんを雇えば、移動販売車(キッチンカー)の移動もお願いできそうですね。逆に釣銭の管理や宣伝はあなたが行ったほうがいいでしょう。
今回分類をした事で、あなた自身が毎日何に一番時間を使ったほうがいいのか?も明確になってくると思います。
移動販売車(キッチンカー)でアルバイトを雇える分岐点がポイント
資金に余裕があり、初めから大規模でスタートするのであれば、良いと思います。
しかし、余裕がないのでしたら・・・
アルバイトを雇うには、まず、会計のお話を少しだけします。
毎日忙しく帳簿をつける余裕もないかもしれませんが、これだけはわかっていないと、せっかく始めた移動販売車(キッチンカー)が続けていけなくなるかもしれないので、おさえておきましょう!
損益分岐点とは?
よく会計の事を調べると、損益分岐点という言葉を目にした方もいらっしゃると思います。
難しそうと感じる方もいると思いますが大丈夫です!
今回は簡単にアルバイトを雇う為に必要なポイントだけご説明します。
まずは、会計の簡単な仕組みです。
売上高 - 費用 = 利益
例えば、1か月100万円の売上の場合。
売上(100万円) - 経費(材料費、ガソリン代など)(20万円) = 80万円の利益
これは黒字=80万円儲かったという事になります。
そして次に、経費のお話です。
経費と一言で言っても色々あります。
移動販売車(キッチンカー)の場合で見てみますと、
固定費と変動費があります。
固定費には、
移動販売車(キッチンカー)の税金やローン代に対する利子などがありますが、
アルバイトを社員として雇うとその福利厚生費等も含まれます。
移動販売車(キッチンカー)の場合家賃がない事が多いのですが、
固定でどこか場所を借りている場合はその場所代も固定費に含まれます。
変動費には、
食材、包材などの材料費、ガソリン代、ガスボンベ代、
人件費(アルバイトさんに支払うお給料)広告宣伝費・・・等。
ショッピングモール等に出店されていて、
毎月売上の◯%を家賃としてお支払いする契約の場合は変動費になる事もあります。
一言で言えば、
売上以上に、経費を使ってしまうと赤字。
売上 く 経費 ⇒ 赤字
この場合アルバイトを雇うと、続けていくのが難しくなる可能性が高いです。
※ 何か施策等を準備している、もしくは、今後何かアルバイトを雇い販売拡大の案件が決まっているとかなら別ですが・・・。
経費より、売上が上回っていたら黒字
売上 > 経費 黒字
この状態で雇うのがいいと思います。
次に例えば黒字(経費<売上)になっているからと言ってすぐに雇っていいものでもありません。
例えば、
このグラフのように、
固定費と変動費の両方を利益が超えていければ、
(超えそうなら)アルバイトが雇えるという事です。
※難しい説明は今回カットさせて頂きました。
移動販売車(キッチンカー) のアルバイトの募集方法
一般的には、アルバイト募集の大手サイト系が多いかも知れませんが、どこも募集するのに経費が掛かりますし、無料掲載部分だとあまり目立たない事がほとんどです。
今回おススメ募集方法としましては、下記の2つです。
・移動販売車(キッチンカー)のに張り紙を貼り募集する。
・移動販売車(キッチンカー)のSNS上のサイトで募集する。
おススメの理由としましては、
まず、経費を抑えられる事と、
あなたの移動販売車(キッチンカー)に興味を持っている、
もしくは、あなたの移動販売車(キッチンカー)のお客様が応募してきてくれる確率があるので、
元々どんなお仕事なのか?とかメニューなどを説明する手間が省ける可能性が大きい事です。
更に、近所の方が応募する確率も高いので、交通費も削減できる場合もあります。
それと、大手アルバイト募集サイトから募集してしまうと、
他のアルバイトと時給などで比較されて中々長く掲載しても応募が来ない場合があります。
今回経費のを確認した事で、経費削減につながり、その削減した経費でアルバイトを雇う事でより、売上UPにつながるかも知れません。
移動販売車(キッチンカー)ではどんな人をアルバイトで雇うのか。
まず、あなたがアルバイトに何をしてほしいのか?という事です。
例えば、
お客様からオーダーを聞いて、お金の授受をし、盛り付け、お渡しまでをして欲しいのか?
この場合は時間が短くなるので、主婦や学生限定になると思われます。
・仕込み、販売、買い出しの手伝い、などなど1日を通して雇いたい場合、
フリーターになりますし、扱い商品によって女性がいいのか?若い方がいいのか?とかも変わります。
あくまでもいきなり正社員を雇おうとすると福利厚生などで経費がかかりすぎるので、
業務委託で契約し、ご本人に、保険等の手続きをしてもらった方があなたの経費負担軽減もそうですが、
掛け持ちをしていて、上手く確定申告すれば、相手側にもメリットが大きい事が多々あります。
また、雇う予定のアルバイトが他と掛け持ちをしている場合、上手く確定申告すれば、基礎控除の額も大幅に増え、次の年度の納税額の軽減や還付金額にも反映しメリットが大きい事も多々あります。
・通所の給料収入のみの場合は給料収入分の基礎控除額 ・・・38万円のみ
・給料収入+個人事業主収入の場合
給料収入分の基礎控除額 ・・・38万円
+
個人事業主収入の基礎控除額・・・最大65万円(10~65万円)
となり、控除額が上がり、住民税などにも反映されます。
※ちなみに65万円の控除額にするには、個人事業主の青色申告を申請が必要です。
詳しくは、国税庁ホームページをご確認ください。(2019年度現在)
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/kakutei.htm
調理をお願いするのであれば経験の有無なども確認したほうがいいと思います。
※学生を雇う場合の注意点として、
テストや行事、補講やゼミなどで出勤できない場合をあるのでご注意ください。
また、移動販売車(キッチンカー)の運転もお願いしたいのであれば、運転免許書も必須になります。
なので、はじめにお話ししました現状把握がとても重要です。
そして一番は、あなたとの相性がとても大事です。
せっかく、アルバイトを雇ったのに、性格が合わず、
いつも言い合いをしていたらあなた自身が余計に疲れてしまい意味がなく、
また、雇われた方も不幸になります。
更に、時給なのか?日当なのか?残業代や交通費はどうするのか?休憩時間は〇分なのか?
まずは面接する前に色々決める事があります。
・時給はいくらにするのか?
・交通費の有無(もしくは上限はいくらまでにするのか?)
・仕事の内容・・・等々。
特にお金の事は後々問題にならないように明確に決めておきましょう。
更に、初めてで小規模だとしても、必ず履歴書等を提出してもらい、契約書を交わしましょう。
特に最近ではSNSなどにお店の裏事情を流されてしまい営業に支障が出ているケースがありますので、契約書に盛り込み忘れないようにしましょう。
注意点
始めての場合、どんな風に接するのか?分からず、
アルバイトにばかり気をとられてお客様への対応がおろそかになり、
あなた自身の負担も大きくなってしまっては何の意味もありません。
特にお仕事の指示をする場合は数量でなにが何個どうしたいのか?を
明確に伝える事をお勧めします。
分かってくれるだろう!察してほしい!・・・はもう古いのです。
指示はできるだけ明確に数字で伝えお互いストレスをためないようにしましょう。
よくやってしまうのが、
『いっぱい積んどいて』と言う指示。慣れて来たら分かるかも知れませんが、アルバイトからすれば、
いっぱいっていくつ?と思います。とか、「これ切っといて!」あなたはみじん切りで当たり前かも知れませんが、
アルバイトはどう切ったらいいの?と思うかもしれません。
お互いストレスをためない事。無駄な時間や食材のロスをなくすためにも、
明確な指示をする癖をつけましょう。
最後に
いかがでしたか?
あなたが今後アルバイトを雇う時にお役に立てましたら幸いです。
まずは、現状把握をし、作業や、売上、経費のバランス等を確認して、本当に今必要なのか?を明確にしましょう。
もしかすると今は、雇わなくてもいい場合もあります。
実際に雇う際には、注意点に気を付けながら、
お互いストレスなく移動販売車(キッチンカー)を続ける為にも、あまり我慢せず、言わなければいけないことはしっかり言う。
また、残念な事にアルバイトと合わない時は、早めにお伝えする事をお互いの為にもおススメします。アルバイトを雇うという事は、作業的に楽になるかもしれませんが、それだけの責任があるという事になります。
今回バイトを雇う事がチャンスになり、あなたが移動販売車(キッチンカー)をより楽しく続けていけるといいですね。