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給食の代名詞「揚げパン」をキッチンカーで
「揚げパン」。
給食の献立に「揚げパン」の文字があった日の朝は、子どもたちみんなが足取り軽く登校するとかしないとか。
「揚げパン」はまさしく学校給食で生まれたメニューで、昭和27年に鵜の木の峰町小学校で作られました。
油で揚げたコッペパンを砂糖でたっぷりとコーティング。優しい甘さと外はカリカリ、中はふわふわのパンの食感が絶妙で、子どもも大人もその魅力にはまっている人は多いでしょう。
みんなに人気の揚げパンは街中のパン屋さんはもちろん、最近ではコンビニやスーパーでも販売されているほど日本では認知度の高いパンです。
そんな昔懐かしい、けど新しい「揚げパン」。キッチンカーで販売するのはどうでしょうか?
キッチンカーで揚げパンを販売する為に必要な設備
キッチンカーで揚げパンを販売するためにはどんな設備が必要なのでしょうか?
揚げパンを販売する為には、パンの調達方法をどうするかを決めなくてはなりません。
なぜなら、パンを自分で作るか購入するかによって必要な設備が異なるからです。
パンを自分で作る場合は、発酵機やオーブンが必要ですし、パン捏ね用の機械もあると便利でしょう。そうなると、キッチンカー内で行うにはかなり手狭になってしまうので仕込み場所が必要になります。
仕込み場所は、保健所の規定に沿った設備でないと仕込み場所として許可が下りません。
そのため、自宅のキッチンを仕込み場所にすることはできません。
では、どうしたらよいのでしょうか?
仕込み場所を手に入れるには次のような方法があります。
- 家をリフォームする
- 庭や他の敷地に仕込み場所を建てる
- 飲食店のオーナーにたのんで仕込み場所を貸してもらう
- 仕込み場所のシェアサービスを利用する
などです。
また、仕込み場所の規定は管轄の保健所によって異なりますから、
まずは保健所に相談してください。
皆さんに合った方法で仕込み場所を手に入れてくださいね。
パンの調達方法が決まったら、次は揚げパンにする作業に必要な設備です。
主な設備としてはフライヤー。
一度に揚げる量によって、フライヤーのサイズを選択しましょう。大きめなもので一度に揚げるよりは、小さめなものでこまめに揚げたほうが熱々を楽しんでもらえるかと思います。
また、先輩の中には深めの鍋で揚げている方もいるので、どのくらいの回転で調理できるか、どのくらいの売り上げなら黒字なのかなど試算してみると自分にとって良い設備が手に入ると思います。
他には作業台と、クリームや果物・野菜などを使用する場合には冷蔵庫が必要になります。
あまり多くの設備を必要としないのが揚げパンのいいところですね。
揚げパンを販売している先輩のキッチンカーを確認すると、小型のキッチンカーで十分のようです。
サイドメニューを増やしたい!規模を大きくしてイベントなどに参加したい!というのであれば中型のキッチンカーがおすすめです。
揚げパンのおすすめメニューはこれ!!
揚げパンと言えば、ふわふわのパンにたっぷりとまぶした砂糖がついているのが王道でしょうか。
しかし、揚げパンはそれだけにあらず。
アイデアや考え方次第でオリジナル商品がたくさん作れちゃいます。
ここでは、材料から変わり種までご紹介します。
まずはパン。
小麦粉の産地にこだわったり、例えば全粒粉などを使用することで食感を意識するのも面白いです。
配合次第でふわっふわの食感を作り上げたり、デニッシュ風にしてもいですね。
パンの形状も一工夫できます。
コッペパンのカタチ以外にもツイストだったり、丸くしたりと自由自在。
見た目のインパクトとして形状は重要なポイントなので、ぜひご一考ください。
次は揚げるために必要な油。
油は何を使いますか?
軽い食感が信条の揚げパンですから、キャノーラ油、紅花油あたりがおすすめです。
ココナッツオイルなどを使って香りを楽しむのもよいでしょう。
そして表面をコーティングする材料はどうしましょうか。
砂糖、ココア、きな粉はよく見かける定番で、かつ人気商品ですから外せません。
ここでひとつ、みなさんにキッチンカーで成功する秘訣の一つをお教えしますね。
キッチンカーで売れる商品には、五感を意識したものが多いです。
目で楽しみ、香りで楽しみ、食感で楽しみ、味を楽しみ、そしてキッチンカーという特別感を楽しむ。
これを意識すると、売上は大きく変わってきます。
そこで、視覚を意識して色合いを、嗅覚を意識して香りに訴える商品はどうでしょうか?
たとえば、カフェオレやコーヒー、抹茶など。
あまり見かけませんが、苺パウダーで可愛らしいピンク色の揚げパンや海苔で真っ黒にした揚げパンはSNS映え間違いなしです。
シナモンや香ばし醤油、スパイスをまぶすの嗅覚を刺激するのでおすすめです。
揚げパンの中身をアレンジするはどうでしょう?
揚げパンの中にクリームやあんこを入れると食べ応え抜群です。
生クリームと季節の果物を挟んだり、ジャムやコンポートを挟んでもおいしそう!!
どうですか?揚げパンの可能性がさらに高まってきた感じがしますよね。
まだまだいきますよ。
あげぱんを販売するのに躊躇している方にお話を聞くと、こんな意見がありました。
「揚げパンはスイーツだから、食事にはならない。人と時間を選びすぎるのでは?」と。
しかし、砂糖など甘いコーティングをせずに、間に挟むクリームの代わりに玉子サラダやチキンを挟めばそれは食事として揚げパンを楽しんでもらえるのではないでしょうか。カレーパンのように中にカレーなどの惣菜を入れてあげれば、揚げパンの魅力をさらに引き出していると言っても過言ではないでしょう。
、
揚げパンを販売するならこんな場所で
キッチンカーで営業をする場合、成功するにはいくつかのポイントがあります。
その一つに「営業場所」があります。
あなたのキッチンカーにとってベストな「営業場所」はどこか?
それは、あなたの商品を購入してくれそうな客層が集まる場所です。
人だかりの多い場所なら、立ち止まって購入してくれる事も多いかもしれません。しかし、そもそも人通りが多いところは競合が多く、新参者としては参入しづらい現状があります。
それよりかは、購入を期待できる客層が集まる地域を狙う方が収益が上がりやすいと思いませんか?
揚げパンが好まれる客層というと、若者や子連れが多い場所。男性より女性がターゲットといったところでしょうか?
出店する前に事前に候補の街の調査をしておくのもいいですね。
また、キッチンカーの魅力の一つは機動力です。そこを生かしてランチタイムはここ、おやつ時はあの場所で、土日はイベントで稼ぐ、なんて方法もありますから、営業を始めた後もこまめな情報収集を忘れずにしましょう。
こちらには、出店する前や出店する際に役立つ情報が記載されているので、ぜひ参考になさってください。
揚げパンのキッチンカーの先輩
揚げパンを取り扱っているキッチンカーの先輩を紹介します。
▷あげぱん屋 給食のおばさん”あげぱん屋 給食のおばさん”さんは全国でフランチャイズのキッチンカー(移動販売)を展開しています。
なつかしの給食をテーマにしたキッチンカーで、あげパン1本150円~からとリーズナブルに美味しさを楽しめます。ソフト麺とミートソースも購入できたり、給食セットなるものもあり、となんとも素通りできないキッチンカーです!
あげぱん屋 給食のおばさん
HP:https://obasanda.com/
▷トゥルデルニーク
皆さんは『トゥルデルニーク』をご存知ですか?
『トゥルデルニーク』はヨーロッパのチェコ共和国の伝統的な焼き菓子です。形はパンのコルネのようですが、食感はサクッとしています。
神奈川県を中心に営業されているキッチンカーの”トゥルデルニーク”さんでは、トゥルデルニークにアイスを乗せたの揚げパンアイスが大人気なんです。
パンは職人さんの手作りパンを使用し車内のフライヤーでその場で揚げているので熱々の揚げパンを食べることができます。
見た目も可愛いわらしくてついつい買ってしまいそうになります。
『トゥルデルニーク』
HP:https://www.agepanice.com/
SNS:https://www.facebook.com/harapekkorina/
https://www.instagram.com/harapekkorina/?hl=ja
▷あげぱん kanasan
滋賀県で揚げパンの移動販売をしているあげぱん kanasanさんは、オーダーが入ってから調理するので、熱々でカリカリな食感を楽しむことができます。
メニューはシュガーやきな粉などの定番から、明太マヨポテトや季節限定メニューもあるそうなので、見かけたらぜひチェックしてみてください。
あげぱん kanasan
SNS:https://www.instagram.com/kiehazama/
https://www.facebook.com/k.kanasan/