「名古屋で製作されているキッチンカーってどんな種類があるのだろう？」
「キッチンカーっていろいろな種類があるから何を選んだら良いのか分からない」
「どんな営業スタイルの人がどんな車種を選んでいるのか知りたいけど・・・知り合いがいない」
こんな不安を持っていませんか？
その気持ちはすごく分かります。なぜなら、私も地域こそ違いますが、キッチンカーの開業を考えたときに、自分にあったキッチンカーをどう選んだらよいか分からず、地元で製作されている種類もよく分からず同じような不安を感じたからです。
そんな状態から、実際にキッチンカーを購入し開業した私が、あのときの自分が知っていたらそうした不安がだいぶ和らいだと確信できる内容をまとめました。私が経験したことを踏まえて情報を精査していますので、これからキッチンカー開業に向けて行動を始める人には知っておいてほしい情報ばかりです。
この記事では
- 名古屋でのキッチンカー製作の現状
- キッチンカーの車種紹介と人気車種について
- 軽トラックサイズの人気2車種の特長・購入者の特徴について
- 普通車トラックベースの人気2車種の特長・購入者の特徴について
をお伝えします。
この記事を読めば、名古屋でどんなキッチンカーが製作されているのか？やどんな特徴のあるキッチンカーが人気なのか？を理解できるので、ぜひ最後までお読みください。
名古屋でのキッチンカー製作事情と人気車種
日本全国でキッチンカーを見かけますが、地域によっては地元ではキッチンカーが製作されていない場合もあります。名古屋でキッチンカーが製作されているのか？どのような車種が製作されているのか？その中で人気のある車種はどれなのか？を解説します。
名古屋を拠点とする製作会社が複数営業中
Googleを使って「名古屋 キッチンカー 製作会社」で検索すると、名古屋市およびその周辺地域に拠点を持つ会社情報が複数ヒットします。その内容を一つずつ見ていくと、会社によって「製作するキッチンカーの車種」「製作費用」「製作以外のキッチンカー運営に関わるサービス（営業許可申請サポート、ローンの取り扱いなど）の有無」など、さまざまな点で異なることが分かります。
複数のキッチンカー製作会社の中から、あなたの運営計画にピッタリなところを選ぶことが重要です。例えば、購入後のキッチンカーのメンテナンスを考えれば、営業拠点に近い会社が望ましいです。その他にも、ホームページやSNSでの情報発信が多ければ、その会社の活動状況が分かり安心できます。さらに営業許可申請など開業に向けた手続きのサポートが受けられる会社であれば、キッチンカー開業・運営の全般において心強い味方となります。数ある製作会社の中からあなたにピッタリな一社を見つける方法は、次の記事で解説しています。
» 【名古屋編】キッチンカー製作会社はこう選べ！厳選4社を紹介
軽トラック・普通車トラックベースが人気
キッチンカーの形状を大きく二つに分類すると、軽バンや普通車バンなどの後部スペースに厨房設備を取り付けるタイプと軽トラックや普通車トラックの荷台にキッチンスペースを取り付けるタイプがあります。
軽バン・普通車バンは調理時の利便性が低い
「DAIHATSUハイゼットバン」「SUZUKIエブリィ」などの軽バンや「NISSANキャラバン」「TOYOTAハイエース」などの普通車バンを改装したキッチンカーの場合、厨房設備を取り付けるだけで内装が仕上がるので、製作費を安く抑えられるメリットがあります。しかし、キッチンスペースの高さの関係で立っての調理はできません。
必然的に座ったままでの調理・販売となり、膝や腰に負担がかかってしまいます。さらに後部スペースの広さの都合で大きな給水タンク・排水タンクを積めないのもデメリットです。「TOYOTAクイックデリバリー」なら後部スペースの高さと広さが確保され、立って調理することが可能ですが、2016年に生産が終了しているため、程度の良い中古車を確保することが年々難しくなっています。
※2023年1月25日時点の情報です
トラックベースはキッチンカー運営にピッタリ
トラックの荷台部分にボックス状のキッチンカースペースを取り付ける、または荷台部分を改装してキッチンスペースにしたのが、トラックベースのキッチンカーです。代表的なベース車両は軽トラックなら「DAIHATSUハイゼットトラック」「SUZUKIキャリイ」、普通車1.0tトラックなら「TOYOTAタウンエース」、そして普通車1.5tトラックなら「MAZDAタイタン」「NISSANアトラス」です。
新たにキッチンスペースを取り付けたり、改装面積が広いので、軽バン・普通車バンをキッチンカーに改装する場合に比べると車両費は高くなります。しかし、キッチンスペースは調理するための場所として設置するので、立ったままでの調理・販売が可能ですし、200Lの給水タンク・排水タンクの設置も問題ありません。このような理由からキッチンカー運営にはトラックをベースとする車両が適しています。
私の場合は、軽バン・普通車バンをベースとするキッチンカーは、私が大柄なこともありどう考えても狭い、と思い最初から候補に入れていませんでした。開業準備時に参考にした教材が「TOYOTAクイックデリバリー」をベース車両とすることを推奨していたので、最初はその方向で車両探しを始めました。しかし、すぐに程度の良い中古車を探すことが難しいことを知り、トラックベースの車両を購入することに決めました。
業界を代表する企業が名古屋で製作する4車種
東京都目黒区に本社を置く株式会社フードトラックカンパニーは、キッチンカー製作・販売業界のリーディングカンパニーです。本社の他に大阪営業所（大阪府大阪市）・名古屋支店（愛知県名古屋市）・福岡営業所（福岡県福岡市）を構え、北は北海道から南は沖縄まで全国各地の顧客に対応しています。
フードトラックカンパニー社では、キッチンカーの製作・販売のみならず、開業までのさまざまなプロセスに関係するサービスを提供しています。全国各地の保健所への営業許可申請サポートや購入時のキッチンカーローン手続きが代表的な一例です。また、ホームページではキッチンカー運営に関するさまざまなコンテンツを更新したり、東京・大阪・名古屋・福岡・オンラインで定期的に「無料開業セミナー」を実施したりするなど情報発信にも積極的です。
» 無料で参加できる！キッチンカー開業セミナーの詳細はこちら
キッチンカーを製作する工場は千葉県と愛知県名古屋市にあり、名古屋支店に併設する形で名古屋工場を構えています。名古屋工場では、軽トラックベースの「キッチンボックス453」「キッチンボックス350」、1.0tトラックベースの「キッチンボックス1000」、1.5tトラックベースの「キッチントラック1500」を製作しています。全てのモデルが「全国保健所対応」「全国納車対応」「8ナンバーで納車」「AT車・普通免許で運転可能」です。
» フードトラックカンパニー名古屋支店・名古屋工場の詳細はこちら
軽トラックサイズのキッチンカー2車種
軽トラックサイズのキッチンカーは、数ある車種の中でも最も人気があり、キッチンカーの定番と呼ぶに相応しいモデルです。フードトラックカンパニー名古屋工場では、「キッチンボックス453」「キッチンボックス350」の2モデルを製作しています。それぞれの特徴とどういう人が購入しているかを紹介します。
仕込みが可能な軽トラサイズ『キッチンボックス453』
「キッチンボックス453」は軽トラックのSUZUKIキャリイの新車をベース車両として荷台スペースにキッチンスペースを取り付けたモデルです。ベース車両が新車なので購入後のメンテナンスの心配はいりません。
「キッチンボックス453」の最大の特徴は「軽トラックサイズなのにキッチンスペースでの仕込み調理が可能」なことです。キッチンカー業界が注目する最新モデルで、国内でもこの特徴を持つキッチンカーを製作しているのはフードトラックカンパニー社のみです。これを可能にするために独自開発した200Lタンクを搭載しています。「キッチンボックス453」のキッチンスペースは高さ：180cm、幅：146cm、奥行き：180cmなので、大人2人が並んでも調理作業が可能です。
「キッチンボックス453」は従来の軽トラックサイズのキッチンカーと同様に機動性や駐車スペースを選ばないなどの利点を持ったうえで、キッチンスペースでの仕込み調理を可能なことによるメニュー選び・営業形態の幅を広げることを可能にしました。仕込み場所を別途用意する必要がなく調理メニューも自由に選べるので、飲食業経験者はもちろん、これから始めたい飲食業未経験者にもおすすめのモデルです。
» キッチンボックス453の詳しい仕様・選べるオプションの情報はこちら
「キッチンボックス453」の内外装の特徴はYouTubeでも確認できます。気になる人は下の動画をご覧ください。
▼キッチンボックス453外装の紹介動画
▼キッチンボックス453内装の紹介動画
「キッチンボックス453」を実際に購入した人が提供するメニューは、タコライス、カレー、煮込みハンバーグ、ポーク玉子おにぎり、クレープなどさまざまです。キッチンスペースでの仕込み調理が可能なこともあり、購入者の中には飲食店を新たに開業するための相棒として「キッチンボックス453」を選ぶ人もいます。また、小型で小回りが利くことから、出店もテナント駐車場・道の駅駐車場・イベントと場所を選びません。
「キッチンボックス453」を購入した人がキッチンカーを始めたきっかけや飲食業経験の有無、提供するメニュー、さらに外装ラッピングを含む購入時に選んだオプションなど気になることがいろいろとあるでしょう。詳細は次の記事をご覧ください。
使い勝手が抜群な『キッチンボックス350』
「キッチンボックス350」も「キッチンボックス453」と同様に軽トラックのSUZUKIキャリイの新車をベース車両としています。ベース車両が新車なので購入後のメンテナンスの心配はありません。両モデルの一番の違いは「キッチンボックス350」ではキッチンスペースでの仕込み調理は不可能で、加熱・盛り付けのみが可能です。
キッチンスペース内の調理設備の配置も、「キッチンボックス453」では、コールドテーブルと3槽シンクが中央通路を挟んで両側に設置されているのに対し、「キッチンボックス350」では、両者がL字型に配置されています。また、給排水タンクのサイズも「キッチンボックス350」は100Lです。
フードトラックカンパニー名古屋工場で製作する4車種の中で「キッチンボックス350」のみ、後部にも販売窓を備えています。後部の販売窓があることで、「飲食スペースを設ける」、駐車スペースの幅が狭くても「後部販売窓を使って営業する」といった使い方も可能です。簡単な加熱のみで提供可能なメニューや飲食店などを既に営んでいて仕込み場所が準備できる人にはおすすめのモデルです。
» キッチンボックス350の詳しい仕様・選べるオプションの情報はこちら
「キッチンボックス350」を購入した人が販売するメニューは、焼きそば、牛ハラミ焼肉丼、ホットドッグ、焼き餃子、ガーリックシュリンプ、コーヒーと多岐に渡ります。「キッチンボックス350」の仕様上、キッチンスペースでの仕込み調理はできませんので、もともと飲食業をやっていて既に仕込み用の調理スペースがある人が多いのが「キッチンボックス350」購入者の特徴の一つです。実際に購入した皆さんの詳しい情報（販売メニュー、出店形態、キッチンカーを始めたきっかけなど）は下記の記事で詳しく紹介しています。
普通車トラックベースのキッチンカー2車種
大きな売上を目指していたり、幅広いメニュー提供を考えていたりする人には、軽トラックサイズのキッチンカーよりもキッチンスペースが広い普通車トラックベースのキッチンカーがおすすめです。フードトラックカンパニー名古屋工場で製作している「キッチンボックス1000」「キッチントラック1500」について、車両としての特徴やどんな人が実際に購入しているかを解説します。
多彩な出店方法が可能な『キッチンボックス1000』
「キッチンボックス1000」は、普通車1.0tトラックのTOYOTAタウンエースの新車がベース車両のキッチンカーです。購入後のメンテナンスは新車がベース車両なので気にする必要はほぼありません。一般的な普通車サイズなので、大きな車の運転に自信がない人でも問題なく運転できます。実際に普段は小型車に乗っている私が同じサイズのキッチンカーを運転したときも、バックミラーが見えないことに慣れるのに少し時間がかかりましたが、何ら問題なく扱えました。
「キッチンボックス1000」も「キッチンボックス453」と同様に3槽シンクや200Lの給排水タンクなどの厨房設備をそなえており、キッチンスペースでの仕込み調理が可能です。さらに、キッチンスペースの大きさは高さ：200cm×幅：154cm×奥行：254cmなので、大柄な男性でも高さを気にせず中で作業できます。実際に私（身長：177cm）の場合は、「キッチンボックス453」の高さ（180cm）では、頭につきそうで常に前かがみの姿勢で腰にきましたが、「キッチンボックス1000」では高さを気にせず楽な姿勢で作業できました。
「キッチンボックス1000」のキッチンスペースは、「キッチンボックス453」のキッチンスペースに比べて一回り大きく、大人3人が並んで調理することが可能な広さとなっています。このように「キッチンボックス1000」の運転のしやすさ・広々として仕込み調理が可能なキッチンスペースを備えていることから、イベント出店・ランチ出店の両方に適している上に、飲食業の経験の有無に関係なくおすすめでできるモデルです。
» キッチンボックス1000の詳しい仕様・選べるオプションの情報はこちら
さらに詳しく知りたい人向けに「キッチンボックス1000」の内外装については、YouTubeでも解説しています。興味のある人は下の動画をご覧ください。
▼キッチンボックス1000外装の紹介動画
▼キッチンボックス1000内装の紹介動画
「キッチンボックス1000」を購入した人が販売しているメニューは、焼肉弁当、ロコモコ丼、ステーキ丼、ハンバーグカレー、いちご大福など種類が豊富です。仕込み調理が可能なキッチンスペースを備えていることから、新規事業として飲食業に取り組むために「キッチンボックス1000」を購入する人もいます。キッチンカーならではの機動性をいかして、地域貢献につながる活動を計画している人もいます。オフィス街でのランチ営業からイベント出店まで出店先もさまざまです。
どのようなきっかけでキッチンカー運営を志し、どのような出店形態でどのようなメニューを販売し、将来的にはどのようになりたいかなど、複数の「キッチンボックス1000」購入者の声を下記の記事で詳しく紹介しています。
高額売上が目標なら『キッチントラック1500』
「キッチントラック1500」は1.5t普通車トラックのMAZDAタイタンダッシュをキッチンカーに改造したモデルです。ベース車両はコストパフォーマンスを考慮して中古車を使用しています。但し、走行距離や車検の残り期間などさまざまなチェックポイントをクリアした厳選した車両のみを使っていますので、購入後のメンテナンスの心配は最小限に抑えられています。
「キッチントラック1500」の最大の魅力は何といっても、売上の最大化を可能にする大きなキッチンスペースです。高さ：200cm×幅：180cm×奥行：300cmのキッチンスペースなら、大人4人が並んでも調理・販売業務が行えるので、素早いメニュー提供が可能です。さらに、大きなキッチンスペースには食材を大量に積み込めるので、イベントなどで食材切れによって販売機会を逃す心配もありません。
「キッチントラック1500」もキッチンスペースには給排水用にそれぞれ200Lタンクを積載しており、キッチンスペースでの仕込み調理ができるので、これ1台で飲食店経営が可能です。また、普通免許で運転できますし、一般駐車場への駐車も可能なので、使う人を選びません。売上を最大にするために大型イベントに出店するのも良いですし、ショッピングモールなどでも出店も問題なく行えるモデルです。
» キッチントラック1500の詳しい仕様・選べるオプションの情報はこちら
「キッチントラック1500」を購入してキッチンカー運営を始めた人たちが販売するメニューはさまざまです。例えば、ピザ、おでん、カレー、生姜焼き、ヤンニョムフライドトッポギ、ジビエサラダなど、大型の調理器具を必要とするメニューも問題なく販売可能です。キッチンスペースを使えば仕込み調理ができるので、飲食業の経験があるか・ないかに関係なく、幅広い人がキッチンカー開業の相棒として「キッチントラック1500」を選んでいます。
飲食業の経験や活動予定の地域などさまざまな背景を持つ人たちが「キッチントラック1500」を購入しています。下記の「キッチントラック1500の製作実績」の記事では、どんな人が購入しているか・販売するメニュー・選んだオプションなどの情報を確認可能です。気になる人はぜひチェックしてください。
人気4車種を無料で見学する方法を紹介
「キッチンボックス453」「キッチンボックス350」「キッチンボックス1000」「キッチントラック1500」の4車種はいずれもフードトラックカンパニー名古屋工場で製作しており、工場に併設している名古屋支店で無料見学ができます。
株式会社フードトラックカンパニー 名古屋支店・名古屋工場
- 住所：〒459-8001 愛知県名古屋市緑区大高町字己新田89-1
- 電話番号：052-750-3837
実際に見学することで得られる情報は、Webサイトの記事やYouTube動画で得られる情報よりも質・量の両面で圧倒的です。名古屋でのキッチンカー開業に少しでも興味があるなら、ぜひとも実車をご自身の目で見て肌で感じてください。今回紹介した4車種は「キッチンカー開業セミナーに参加する」「キッチンカー個別見学会に参加する」「名古屋支店に直接連絡する」のいずれかの方法で無料見学可能です。具体的な方法は、次の記事にまとめています。
» 名古屋でキッチンカーを見学できる！無料で4車種の内部まで見られる！
まとめ
名古屋ではさまざまなキッチンカー製作会社があり、販売している車種も軽バンベースのものから、1.5tトラックベースのものまでさまざまです。運営の効率化や体への負担を考えると、トラックベースのキッチンカーがおすすめです。今回紹介した4種類の特徴・違いを参考にご自身の経営計画にピッタリなキッチンカーを選んでください。最初の一歩として、無料のキッチンカー開業セミナーに参加してもよいでしょう。
