キッチンカー(移動販売)の開業を考えている人のために、キッチンカーの歴史、メリットから具体的にどのようなステップを踏めばスムーズに開業できるのかをまとめています。まずは、目次を流し読みするだけでも参考になると思います。キッチンカーを始めるには何が必要かを保存版としてまとめていますのでぜひ、興味のあるところから読み込んでいただければと思います。

浅葉
はじめまして、フードトラックカンパニーの代表の浅葉です!
それでは、一緒にキッチンカー(移動販売)の開業について勉強していきましょう!

Step1.キッチンカーの歴史を知り開業までの流れを理解する

キッチンカー

Step1では、最初に日本でキッチンカーが広まってきた歴史についてお伝えした後に、開業までにやるべき11Stepの流れの全体像を解説します。

2015年から始まったキッチンカーの流行

浅葉
ところで、今や流行しているキッチンカー(移動販売)ですが、いつ頃から盛り上がって来たのかご存知ですか?

「キッチンカー」というキーワードの人気度合いを調べて分かったことがあります。それは、2015年10月からキッチンカーという言葉がたくさん使われるようになったことです。この頃から、キッチンカー(移動販売)を開業する人が増えてきました。

キッチンカー市場の盛り上がりを、グーグルトレンドで確認する。

2015年より「キッチンカー」の検索ボリュームが急増している。(2021年1月更新)

さらに、2015年あたりから「キッチンカー」とリサーチする人がだいぶ増えていることから、「キッチンカー」は流行してこれからさらに盛り上がると言われています。新型コロナウイルスの流行後は、固定店舗を構える飲食店がキッチンカーを始めるケースが目立ちます。

キッチンカー開業まで流れを11Stepで紹介

キッチンカー開業まで流れを11Stepで紹介

キッチンカーの開業までの流れは大きく分けると「キッチンカー経営に関する情報収集」「キッチンカー事業計画・資金計画の作成」「キッチンカー車両の購入」「飲食店営業許可取得」「キッチンカー開業(営業開始)」になります。

「キッチンカー経営に関する情報収集」はStep1~3、「キッチンカー事業計画・資金計画の作成」はStep4~6、「キッチンカー車両の購入」はStep7、「飲食店営業許可取得」はStep8、そして「キッチンカー開業(営業開始)」はStep9~11で解説します。

11Stepの内容をしっかりチェックしてキッチンカーを開業するためには何が必要かを理解し、キッチンカー(移動販売)のスムーズな開業売上アップに役立ててください。

Step2.キッチンカーで起業するメリットを知る

Step2.キッチンカーのメリットを知る
浅葉
私自身、キッチンカー(移動販売)が好きですが、改めて、キッチンカー(移動販売)で起業することの意義やメリットをまとめました。

固定費としての家賃がかからない

固定店舗での飲食店では、物件を借りる際の初期費用と毎月の家賃が固定費として必要になるのに対して、キッチンカー(移動販売)での起業は車や屋台を使った商売なので、物件確保に関する初期費用も固定費としての家賃もかかりません

ただし、キッチンカーの移動に伴うガソリン代や営業日ごとに必要な出店費用、さらに車両維持費(駐車場代・保険料など)などが必要です。キッチンカーの開業を検討する際には、このような車両に関する費用が起業時から発生する点に注意しなければなりません。

固定店舗に比べて開業時の初期費用が安い

キッチンカー(移動販売)は家賃がかからない固定店舗で飲食店を開業する場合には、物件確保・店舗内外装工事・厨房設備購入などの初期費用として1,000万円以上が必要になることも珍しくありません。それに対して、キッチンカー(移動販売)で起業する場合は、車両購入・厨房設備購入などの初期費用は300万~500万円程度です。このようにキッチンカーは固定店舗に比べて初期費用が圧倒的に安いメリットがあります。

お客様が集まる場所を選んで出店できる

お客さんのところに移動できる。日本マクドナルドを創業した藤田田さんが「飲食業は何よりも立地が大切」と言っていたのは有名な話ですが、キッチンカー(移動販売)ビジネスでの成功に置き換えても「人が集まる場所に出店する」点は共通しています。

ただし、キッチンカー(移動販売)で起業する場合は立地選び(出店場所選び)に失敗しても、それを教訓に別の場所に出店し直すことが可能です。一方、固定店舗の飲食店の場合は、一度出店すると簡単には立地を変えられません。お客様のいる場所を見つけるまで、何度でも試行錯誤して出店場所を変更できる特徴は、キッチンカー(移動販売)で起業する最大のメリットです。

人件費が安い

コストカットができる究極的にはキッチンカー(移動販売)は一人で起業・運営できます。アルバイトを雇う場合も週末のイベントなど極端に忙しい日だけ必要な人数を雇えば良いので、月単位・年単位で見ると、固定店舗の飲食店に比べて人件費がかなり安くなります。

キッチンカー(移動販売)を楽しそうと感じる人が少なくないので、キッチンカーでのアルバイトは「面白いアルバイトをやってみたい」と考える人の需要に刺さる可能性が低くありません。このような人たちは完全なお金目当てではないので時給を極端に高くしなくても人が集まる傾向にあります。価値観の近い人がアルバイトに来てくれればなお良いですね。

キッチンカー(移動販売)を運営する仲間ができる

キッチンカー(移動販売)で起業・運営する人は、似た価値観を持っていることが少なくありません。車移動が好きだったり、料理やメニューを考えるのに抵抗がなかったり、大勢の中の一人ではなく自分のアイデアをそのまま形にしたり、言ってみれば今の世の中では「自由」「変化」「サバイブ」が好きな人たちと言えます。

このような共通点を持っている人に出会うのはなかなか難しいことだと思いますが、キッチンカー(移動販売)で起業して経営を続けていると、こういう仲間が増えていきます。

労働時間を自由に選べる

自己管理ができないと痛い目にあいますが、働く時間を自分で自由に選べるのもキッチンカー(移動販売)で起業する良いところです。日本の常識では月曜日~金曜日の朝9時~夕方18時に働くのが普通かもしれませんが、キッチンカー(移動販売)移動販売は稼げるときに一気に働くのが普通です。

また、自営業としてキッチンカーで起業して収入をそこまで上げなくても良いのであれば、気張って働く必要もないのかもしれません。平日のランチ営業のみ・週末のイベント出店のみといった働き方を選ぶことも可能です。

お客様との距離が近い

お客様との距離感が近いのもキッチンカーの特徴キッチンカー(移動販売)で起業すると、お店作り・メニュー作り・集客・接客など店舗運営に関わる全てを自力でやります。実際にキッチンカー(移動販売)運営者の声として印象的なのは「お客様との会話が楽しい」という点です。喜びの声もダイレクトにもらえるのが本当に嬉しいようですね。

目の前に喜んでくれる人がいれば、低品質なメニュー(料理)は提供できませんので、お客様との距離感が近いキッチンカー(移動販売)経営の特徴は、商品の品質を高めるという好循環を生み出すでしょう。

Step3.キッチンカー経営に必要な資質をチェックする

Step3.キッチンカー経営に必要な資質をチェックする
浅葉
キッチンカー(移動販売)に向いていない人はほとんどいないとは思いますが、すでにキッチンカー(移動販売)経営で活躍されている人の共通点を整理したので、こちらも参考にしてください。
自分に当てはまる内容はそのまま伸ばしていただき、自分に当てはまらない内容はこれから伸ばす伸び代にしていただけると良いと思います。

「0→1」にワクワクできる

キッチンカー(移動販売)の経営では、他の事業を始めるときと同様に繰り返し試行錯誤することが必要です。これがキッチンカー(移動販売)経営の醍醐味でもあるのですが、売り上げなど扱う金額は小さい事業であることもあり面倒だと感じる人は安定した利益を得られるようになる前に、閉店する人が多いでしょう。

失敗や改善も楽しみのうちの一つと捉えて進んでいける人が、キッチンカー(移動販売)経営の素質を持っていると言えます。「0→1」は、何もないところから形を作っていくのが好きな人、という意味です。サポータータイプよりも、自分でどんどん進めていける人の方が素質を持ち合わせているでしょう。

自由の中で自己管理ができる

「Step2.キッチンカーで起業するメリットを知る」でも触れましたが、キッチンカー(移動販売)経営には、「働く場所」「働く時間」「販売する商品」「一緒に働く人」など、全てを自分で決める自由があります。だからこそ「0→1」の素質が必要ですし、日々の自分の行動をある程度管理できないと、安定した売り上げ・利益を獲得できない商売です。

朝起きられない・夜飲み過ぎてしまう・病気がち・感情の起伏が激しいなど、心身の自己管理が得意でない人はキッチンカー(移動販売)経営にあまり向いていないかもしれません。しかし、最低限の人としての生活ができる人で、キッチンカー(移動販売)経営にワクワクできる人であれば、経験値を積み重ねて独自の世界観を作っていけるでしょう。

コミュニケーションが好き

コミュニケーションが好きな人がキッチンカーに向いている。人と話すのが好きな人はキッチンカー(移動販売)経営に向いています。逆にコミュニケーションが苦手な人は、出店することが苦痛になってしまうかもしれません。

キッチンカー(移動販売)を経営していると、リピーターのお客様ももちろんいますが、それ以上に新規のお客様と接する機会が多いので、初対面の人とでもやり取りができるコミュニケーション能力はある程度必要になってきます。新しい場所に出店する際には、お客様はもちろん周囲のキッチンカー運営者とのコミュニケーションが欠かせないので、特にこの能力が求められます。

キッチンカー(移動販売)の経営に向いている人の特徴については、以下の記事で詳しく解説していますので、気になる人はぜひ読んでみてください。

» キッチンカーに向いている人の特徴9選!向いていない人の対応策も解説

キッチンカーに向いている人の特徴9選!向いていない人の対応策も解説

2023.02.21

キッチンカーは自営業に向いている!

自営業としてキッチンカー(移動販売)を起業する人が少なくありませんが、ここまでお伝えしてきたキッチンカー経営の資質を考慮すると、キッチンカー経営と自営業者の相性が良いことは明らかです。

例えば、キッチンカー(移動販売)事業の大きなメリットである「初期投資費用が少なく少ない資金で開業可能」は、法人に比べて起業資金が限られる個人(自営業者)の大きな味方になります。さらに、「営業時間・出店場所を柔軟に選べる」キッチンカー(移動販売)事業の特徴も、事業遂行時に小回りが利いて繰り返し試行錯誤できる自営業者と相性が良いでしょう。

Step4.キッチンカーの開業計画を立てる

Step4.キッチンカーの開業計画を立てる
浅葉
キッチンカー(移動販売)の開業コンサルティングしていると、この計画がない人が多いです。逆に考えれば、ノートを出して、スケジュール・金額・目標などを書き出すだけでも、足りない情報が何なのか?ご自身がやりたいキッチンカー(移動販売)がどんなモノなのか、輪郭がはっきりしてくると思います。

ワクワク妄想計画

キッチンカー(移動販売)経営には収支計画やスケジューリングが非常に大切ですが、やろうと思ったキッカケを忘れてしまうと、モチベーションそのものが下がってしまうことがあります。したがって、私たちが大切だと思っているのは、ワクワク妄想してどんどん未来を思い描いていくことです。

現実的な人や否定的な人は「そんなの無理だ」「無謀だ」などと言ってくるかもしれませんが、ワクワク妄想計画を作っておかないと、キッチンカー(移動販売)運営時に直面するであろう壁を乗り換えられないと思っています。ぜひ妄想にふける時間を作ってください。

収支計画・資金計画

キッチンカー(移動販売)の運営についてワクワク妄想計画を定期的に見直しながら、しっかり作っておきたいのは「収支計画」です。「収支計画」で最低限抑えておきたい数字は、売上・原価・粗利・販管費・営業利益・初期投資金額・回収期間です。営業・仕入(支払い)などお金の動きがあったら、毎回きちっと集計しましょう。

「収支計画」を立てる際には、一緒にキッチンカー(移動販売)の開業に必要な初期費用をどのように工面するかを「資金計画」の形で作成することをおすすめします。手元に十分な自己資金がなければ、「借り入れ」「補助金・助成金」などの利用も踏まえた「資金計画」にしましょう。

キッチンカー(移動販売)経営は、アルバイトやサラリーマンとは違い、1回の営業が単純に黒字になればいいというわけではありません。不測の事態に備えたり、未来の投資予算を作ったりするためにも、給料分とは別に利益がたまっていく「収支計画」を立てることをおすすめします。

開業までのスケジュール

カレンダー

いつまでに何をするのか?を考えることは非常に重要です。当日までの準備が後手後手になると、当日の営業がうまくいかず赤字になる可能性が高くなります。したがって、最初からスムーズにキッチンカー(移動販売)を営業するためには、スケジュールに余裕を持って準備を進めることはもちろん、チェックリストなど作って漏れがないように進めることが必要です。

45日前・30日前・7日前・前日などに分けてチェックリストを作ると、その期間にやるべきことが明確になり開業準備を進めやすいでしょう。

協力者・仲間募集の根回し

一人でできるのがキッチンカー(移動販売)のいいところですが、来場者の多いイベントなどに出店した場合には一人では運営できなくなることもあります。人出が足りなくなってから慌てて友達に声をかけるのではなく、「もしかしたら協力をお願いするかもしれない」という形で、協力者や仲間を確保する根回しをしておきましょう。

難しく考えず、自分がワクワクしていることを友人に伝えていくだけでいいと思います。もし、友人回りでも協力者を集めるのが難しいと感じている人は、私たちにもご相談ください。

今後の展開のワクワク妄想計画

やはり、大切なことは「ワクワク」を忘れないことです。このキッチンカー(移動販売)営業が上手くいったら、次は何をしようか、さらにその次は何をしようかなど、永遠にワクワクできるように未来の展開用のワクワク妄想計画作りも継続してください。さらに、ワクワク妄想計画をさまざまな人に話して、ブラッシュアップして「収支計画」「スケジュール」など落とし込む作業を続けてましょう。

Step5.キッチンカーで扱う商品(メニュー)を決める

Step5.キッチンカーで扱う商品(メニュー)を決める
浅葉
キッチンカー(移動販売)を始めたい理由はさまざまですが、商品(メニュー)選びもキッチンカーの車種選び同じく大切なポイントになります!

キッチンカー(移動販売)で取り扱うメニューを選ぶ際に重要なポイントは以下の五つです。

  • 誰もが知っている定番メニューである
  • 出店場所のお客様のニーズを満たす
  • 調理工程が簡潔で提供スピードが速い
  • 単価が高い
  • 原価率が低く粗利率が高い

ある程度準備が楽で儲けが大きい商品(メニュー)「粉物」と言われています。具体的には、ワッフル・クレープ・お好み焼き・たこ焼き・ベビーカステラ・たい焼きなどのメニューが該当します。粉物はそのときに必要な分量だけ調理すれば、使わなかった材料の大部分は次の出店時に使えるので、食材のロスが少ないメリットもあります。

キッチンカー(移動販売)で取り扱うおすすめメニューについては、以下の2記事で理由も含めて詳しくお伝えしていますので、気になる人はぜひ一読ください。

» 【2024年最新版】キッチンカーで儲かるメニューの特徴はこの5つ!具体例を17個紹介

【2024年最新版】キッチンカーで儲かるメニューの特徴はこの5つ!具体例を17個紹介

2023.03.07

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2021.02.19

利益が減ってしまいますが、フランチャイズで提供している商品(メニュー)選びであれば準備が簡単なので、キッチンカー(移動販売)の営業を始めるときに利用することを検討しても良いでしょう。フランチャイズで扱う商品(メニュー)には、カレーライス・ケバブ・焼き鳥・メロンパン・クレープなどがあります。

【保存版】移動販売(キッチンカー)のフランチャイズ16社を徹底比較分析!」では、キッチンカー(移動販売)のフランチャイズのロイヤリティや加盟金などを調べて、徹底的に比較していますので参考にしてください。

浅葉
その他のキッチンカー(移動販売)の商品(メニュー)についても整理していますので、こちらも参考にしてください。
キッチンカー(移動販売)の商品メニュー一覧

Step6.キッチンカーを開業する資金を準備する

Step6.キッチンカーを開業する資金を準備する
浅葉
キッチンカー(移動販売)の初期費用は安くて300万円、高くて1000万円ほどと言われています。
この金額を準備する方法、少なくする方法をまとめました!

貯金する

一番オーソドックスな方法だとは思いますが時間がかかります。ざっくり店舗型のカフェを始めるには1,000万~2,000万円必要と言われていますが、キッチンカー(移動販売車)を始めるには300万~500万円で開業可能です。レンタルした車両で開業すれば50万円もかからずに始められるでしょう。

どれぐらいの期間で目標金額を貯金できるかは各人の状況によってバラバラです。アルバイトでコツコツ貯めていく場合には、500万円を貯金するまでにはかなりの時間が必要になります。

借りる

キッチンカー(移動販売)の開業資金を借りるなら、家族・友人などから個人的に借りる場合と、銀行・日本政策金融公庫などの金融機関から借りる場合があります。家族・友人などから借りるのは、ある程度簡単かもしれませんが、今後の人間関係への影響を考えると、銀行などの金融機関から借りるほうが無難かもしれません。

金融機関から借りる(融資を受ける)場合には、しっかりとした数字の根拠に基づいた「事業計画」の提出が欠かせません。キッチンカー(移動販売)の開業によって独立・起業する場合には、創業融資も借り入れる対象となります。

出資を受ける

投資

出資を受けることは、一番面白い選択肢かもしれません。自分がなぜキッチンカー(移動販売)をやりたいのか、どのように軌道に乗せていくのかを、プレゼンテーションして第三者にお金を出してもらうのが、出資です。出資者(お金を出してくれた個人・法人)へのリターンは、お金・楽しみ・事業シナジーなどさまざまな形があります。

ローンを使う

キッチンカー(移動販売車)の製作会社によっては、製作費を分割支払いできるようにローン会社と提携している場合があります。キッチンカー(移動販売車)のローンはだいたい3年から5年(36~60分割で支払い)のものが一般的です。株式会社フードトラックカンパニーではキッチンカー専用のカーローンを用意しています。

» 【購入者の40%が利用!】キッチンカー専用ローンの詳細はこちらをクリック

リースを使う

リースを利用する場合には、キッチンカー(移動販売車)の所有者はリース会社となり、利用者は月々の使用料を支払ってキッチンカーを使う形になります。毎月支払う使用量を経費とできますが、支払総額は現金で購入する場合よりも割高になります。リースは法人のお客様に人気が高く、個人のお客様には馴染みがないかもしれません。

キッチンカー(移動販売車)のリースについては、下記の記事で詳しく解説しています。

» キッチンカー(移動販売車)のリースを徹底解説!通りやすいコツ4選も紹介

キッチンカー(移動販売車)のリースを徹底解説!通りやすいコツ4選も紹介

2017.10.13

Step7.キッチンカーを手に入れる

値段をかけなくとも、利益の上がるキッチンカーは作れる。
浅葉
キッチンカー(移動販売車)の製作はこのステップの中でも一番大切なポイントになります。色々と吟味するためにも、まずは知識を勉強していただければと思います。

移動販売を始めるにはどうしても必要なのがキッチンカーです。キッチンカー(移動販売車)にはさまざまな種類があるので考え過ぎてしまう人がいますが、どのようなキッチンカー(移動販売)の運営がしたいかが固まれば車両は自然と決まってきますので、あまり考え過ぎずワクワクみていただければと思います。ここでは、キッチンカー(移動販売車)の種類と取得方法について解説します。

代表的なキッチンカー(移動販売車)の車種は3種類

さまざまなキッチンカー(移動販売車)を目にする機会がありますが、代表的な車種は「軽トラックベースのキッチンカー」「1.0t普通車トラックベースのキッチンカー」「1.5t普通車トラックベースのキッチンカー」の3種類です。この3種類から自分の出店計画に適したものを選べば間違いないでしょう。

例えば、人通りが多くて狭い駐車スペースでの出店には、軽トラックベースのキッチンカー(例:キッチンボックス453)が適しています。軽トラックサイズよりも一回りサイズが大きいながら、運転しやすく機動性に優れているのが、1.0t普通車トラックベースのキッチンカー(例:キッチンボックス1000)です。

最後に3種類の中で、最もサイズが大きくフェスなどの大型イベントで大きな売り上げを作るのに最適なのは1.5t普通車トラックベースのキッチンカー(例:キッチントラック1500)です。さらに、扱う商品(メニュー)ごとに必要な調理器具が決まり、どのような調理器具をキッチンスペースに積載するかによっても、必要な車両の大きさは異なります。

キッチンカー(移動販売車)を手に入れる方法3選

キッチンカー(移動販売車)を手に入れる方法3選

キッチンカー(移動販売車)を手に入れる方法は大きく分けると「購入する」「レンタルする」のいずれかです。「購入する」場合は、新車にするか中古車にするかを考えなければなりません。キッチンカー(移動販売車)を手に入れる方法を「新車キッチンカー(移動販売車)の購入」「中古キッチンカー(移動販売車)の購入」「キッチンカー(移動販売車)のレンタル」の三つに分けて、それぞれの特徴と注意点を解説します。

新車キッチンカー(移動販売車)を購入する

販売台数が限られるキッチンカー(移動販売車)は、注文が入ってから製作するのが一般的なので、「新車キッチンカー(移動販売車)を購入する」ことは、「キッチンカー(移動販売車)を製作する」ことと同義です。自分が理想とする車両を手に入れるためには、新しく移動販売車を製作することをおすすめします。このときに気をつけるべきは以下の二つです。

一つ目は「製作費用が高すぎないか気をつける」です。キッチンカー(移動販売車)業界はまだまだ不透明さが目立つ業界なので、なんとなく製作を依頼すると、ぼったくられる可能性があります。最低3社から相見積もりをとった上で製作業者を選ぶようにしてください。相場価格を知るために、勉強会に参加したり、先輩キッチンカー(移動販売車)オーナーの話を聞いたりすることもおすすめです。

二つ目は「かっこいいキッチンカーよりも、売れる(収益が上がる)キッチンカーを意識する」です。奇抜なデザインの車両を作ろうとすると、それだけ製作費用がかさんでしまい、初期費用の回収に時間がかかってしまいます。製作費用は安いながらも、しっかりと売り上げを上げられる機能を備えた移動販売車を作る視点が欠かせません。

はじめてのキッチンカーでは「セミオーダー」スタイルでキッチンカー(移動販売車)を製作することをおすすめしています。「セミオーダースタイル」は、ある程度のパッケージが決まっている車両に、自分の欲しい設備・好みの外装などを追加していく方法です。「セミオーダースタイル」であれば、比較的安価で自分の理想に近いキッチンカー(移動販売車)を製作できます。

» フードトラックカンパニーが製作するセミオーダースタイルのキッチンカー(移動販売車)の詳細はこちら

中古キッチンカー(移動販売車)を購入する

こちらは夢のある選択肢だと思います。ただ、中古キッチンカー(移動販売車)は良い物は一瞬で売れてしまいますので、中古キッチンカー(移動販売車)が販売されているサイトをいつも確認しておく必要があります。また、安すぎる中古キッチンカー(移動販売車)は大きな問題があるケースが多く、メンテナンス費用が多かったりします。なので、中古キッチンカー(移動販売車)を購入する場合は、キッチンカー(移動販売車)に詳しい専門家などのアドバイスを聞くようにしてください。

フードトラックカンパニーでは中古キッチンカーを買い取り、車両部分の法定整備を行い、専門業者による清掃・保健所の許可が通るようにキッチンボックス内の改造・道路交通法に違反しないように陸運局による構造変更など施した中古キッチンカーを販売しています。最新の中古キッチンカーの一覧はこちらからご覧いただけます。

キッチンカー(移動販売車)をレンタルする

最もリスクがなくキッチンカー(移動販売車)を開業する方法が「キッチンカー(移動販売車)をレンタルする」という選択肢です。まずはレンタルして自分なりの移動販売の形を作り上げる方法もオススメです。レンタルするときは、Step8で触れるキッチンカー(移動販売車)を出店する地域で営業許可が取れているかを、しっかりチェックしてください。

キッチンカー(移動販売車)のレンタルの相場は平日で3万~5万円/日、土日祝日で7万~10万円/日と高額なので、信頼できてレンタル料金が安い業者を探していただければと思います。もちろん、当サイトが行っている「キッチンカーのレンタル」も激安でオススメです。

Step8.キッチンカー開業に必要な資格・営業許可を取得する

Step8.キッチンカーの営業許可を保健所で取得する
浅葉
保健所の許可。キッチンカー(移動販売)の開業に興味をお持ちの全ての人が、この話題でつまずくのではないでしょうか?まずはご覧ください!

キッチンカーを始めるには、保健所での営業許可取得が必須であり移動販売の準備において最も重要と言っても過言ではありません。保健所はざっくり以下のことをチェック項目としてあげています。実際に移動販売車を購入したり、レンタルしたりするときはこの要件を満たしているかどうかをチェックしてください。

営業許可取得には食品衛生責任者資格が必要

キッチンカー(移動販売車)の営業許可を取得するためには、「食品衛生責任者資格」が必要です。保健所での検査を受けるために提出する申請書に「食品衛生責任者資格保有者」を記載する欄があるので、保健所での検査の前に「食品衛生責任者資格」を取得する必要があります。

「食品衛生責任者資格」を取得するためには、各都道府県の食品衛生協会が開催している「食品衛生責任者養成講習会」に参加しなければなりません。講習会は1日で完了し、終了後には「食品衛生責任者資格」を示す書類を受け取れます。受講料は都道府県によって異なり、1万円前後が一般的です。1カ月のうちに複数回開催されるのが一般的ですが、満席になることも少なくないので、早目の申し込みをおすすめします。

飲食店の営業許可が必要

キッチンカー(移動販売車)を営業するためには、「飲食店営業許可」を出店場所を管轄する都道府県の保健所で取得しなければなりません。2021年6月以前は、販売するメニューによって、許可の種類が数個に分かれていましたが、2021年6月以降はキッチンカー(移動販売車)で調理してお客様に飲食させる営業は全て「飲食店営業」に統一されました。

仕込み場所の条件を申請前に要確認

キッチンカー(移動販売車)で販売するメニューの調理には、出店前の仕込みが欠かせません。この仕込みをする場所が満たすべき条件については、都道府県など地域ごとに異なるので、自分が拠点とする地域を管轄する保健所への確認が必須です。

一例を挙げると、東京都のように仕込み場所そのものに「営業許可」が必要な地域もあれば、千葉県内の一部地域のように「自宅台所」での仕込み調理が認められている地域もあります。このように仕込み場所については地域による条件の違いが大きいので、自分自身での確認が必須です。仕込み場所については、以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。

» キッチンカーの仕込み場所の準備を徹底解説!無いときの対応策も紹介

キッチンカーの仕込み場所を徹底解説!自宅やアパートを改装して使えるのか?

2018.01.30

調理しない食品販売には営業届出が必要

キッチンカー(移動販売車)の社内で調理することなく、食品を販売するだけであれば、「飲食店営業許可」は不要です。その場合には、食品販売業として保健所への「営業届出」が必要になります。

参照1:自動車関係営業許可申請の手引|東京都保健医療局公式ホームページ

参照2:食品関係営業届出の手引|東京都保健医療局公式ホームページ

都道府県ごとに営業許可が必要

キッチンカー(移動販売車)を出店するためには、出店場所ごとにその地域を管轄する保健所での営業許可取得が必要です。例えば、東京都を拠点に千葉県での出店も考えているのであれば、東京都と千葉県のそれぞれでの飲食店営業許可を取得しなければなりません。

仮に日本中を旅しながら、キッチンカー(移動販売)営業を行おうとすると、各都道府県での飲食店営業許可が必要になります。したがって、営業許可を取得するだけでもそれなりの金額の費用がかかりますし、検査を受ける手間・時間もかかります。

また、キッチンカーをレンタルする場合は、自分が出店を予定している地域の飲食店営業許可が取れているかを、しっかりと確認しなければなりません。

営業許可取得に関する詳しい手順や関東地方各地の保健所に関する方法は、以下の2記事で詳しくお伝えしていますので、参考にしてください。

» 【2024年最新版】キッチンカーの営業許可証取得を申請から4ステップで徹底解説!

【2024年最新版】キッチンカーの営業許可証取得を申請から4ステップで徹底解説!

2021.01.26

» 【関東版】キッチンカー(移動販売)の営業許可申請に使う保健所一覧

【関東版】キッチンカー(移動販売)の営業許可申請に使う保健所一覧

2017.03.14

Step9.キッチンカーの失敗パターンを把握し保険で備える

保健所の開業許可

キッチンカー(移動販売車)を開業したあとには、事業計画通りには運営が進まず失敗してしまう可能性が否定できません。あらかじめ失敗しやすいパターンを把握し、そうならないための対策をあらかじめ考えておくことが重要です。対応策の一つとして、キッチンカー(移動販売車)運営のために加入しておくべき保険についても解説します。

キッチンカーの失敗5大パターン

キッチンカーの失敗5大パターン

キッチンカー(移動販売車)運営の失敗とは、「思うように売り上げが上がらず、利益を確保できない状態になる」ことです。様々な要因によって、失敗する可能性がありますが、特に多くの人が遭遇する可能性が高く、失敗による金銭的なダメージが大きい5種類の失敗パターンを紹介します。

1.安定的に出店場所を確保できない

キッチンカー(移動販売)を成功させるためには、出店場所を安定的に確保することが何よりも重要です。なぜなら、出店できなければ、その日の売り上げはゼロになってしまうからです。開業直後は、特定の出店場所に固執せず、さまざまな場所での出店経験を積むことが大切です。この経験を通じて、自分のキッチンカーに適した出店場所・出店時間が見つかるでしょう。

先輩キッチンカー(移動販売車)オーナーの中には、他のキッチンカー運営者を通じて、出店場所を確保した人が少なくありません。こうした機会を得るためには、キッチンカー業界内でのつながりを持つ努力が必要です。出店場所の確保についての具体的な方法については、下記の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

» キッチンカーの出店場所おすすめ11選!出店料と3種類の探し方を解説

キッチンカーの出店場所おすすめ11選!出店料と3種類の探し方を解説

2023.03.19

2.客単価が安くなり十分な利益をあげられない

キッチンカー(移動販売車)のビジネスモデルでは、販売するメニューの特性上、客単価が1千円未満となることが少なくありません。客単価が低いと、売り上げを大きく伸ばし、大きな利益を上げることは難しいと言わざるを得ません。

客単価が低くなりやすい課題を克服するためには、メニュー構成や提供する料理の質を高める工夫が求められます。たとえば、高品質な食材を作ったり、サイドメニューやドリンクを組み合わせたセットメニューを販売したりするなど、1円でも客単価を高める取り組みが求められます。

3.思うように集客できない

他のビジネスと同様にキッチンカー(移動販売車)運営においても、十分な集客ができないと安定した売り上げ・利益の確保は不可能です。キッチンカー(移動販売車)の場合は、毎日のように出店場所を自由に変えられるので、まずは人が集まる場所への出店機会を増やすことが求められます

人が集まる場所に出店した上で、1人でも多くの人を店舗に呼び込むための、「のぼり」「看板」「タペストリー」などの装飾の準備も欠かせません。集客手段としてInstagramなどのSNS投稿も有効です。日常的に出店の様子を投稿することで、リピーターの獲得や出店場所のオファーにつながる可能性があります。

4.悪天候など外的要因により売り上げが落ち込む

キッチンカー(移動販売車)の営業は主に屋外で行われるため、売り上げが天候の影響を受けやすい特徴があります。雨の日や極端に暑い日・寒い日に、屋外で出店する場合は来客数が少なくなってしまうと考えられます。雨天時にやむを得ない理由で出店する場合には、損失を出してしまう可能性が高いでしょう。

もちろん、天候の良し悪しはキッチンカー(移動販売車)運営者には、手の打ちようがない要因です。したがって、悪天候で思うように売れない出店日があっても、十分な利益を確保できる年間事業計画を作成・実行することが求められます。

5.資金計画が甘く開業後に運営資金が不足する

キッチンカーを開業する際には、事業計画と資金計画の両方を作成しなければなりません。この資金計画内の数字の精査が甘いと、開業後に資金のやりくりで悩むリスクが高まります。特にキッチンカー(移動販売車)の開業直後は、売り上げや利益が計画通りには上がらないのが一般的なので、その点を見越した現実的な計画を作成することが重要です。

開業直後の営業に苦戦する時期に備えて、開業時の初期費用の一部には、キッチンカー(移動販売車)運営者の生活費も組み込んでおくことをおすすめします。少なくとも3カ月、理想的には6カ月分の生活費をあらかじめ準備しておくと良いでしょう。キッチンカー(移動販売車)開業の初期費用については、下記の記事で詳しくお伝えしています。

» キッチンカーの開業資金は350万円から!初期費用の金額・内訳・調達方法を紹介!

キッチンカーの開業資金は350万円から!初期費用の金額・内訳・調達方法を紹介!

2021.03.17

万が一に備えるキッチンカー運営欠かせない保険

浅葉
キッチンカー(移動販売)の運営には車両と飲食店経営の両面での保険が必要です。それぞれについて解説しますので参考にしてください。

PL保険

万全な状態でキッチンカー営業を始めるためには、万が一食中毒などを起こしてしまったときのためにPL保険への加入が必須です。公益社団法人日本食育衛生協会が提供している「あんしんフード君・スーパーあんしんフード君」は安価で説明も分かりやすいのでおすすめです。保健所でキッチンカーの営業許可を取得するときに同時に申し込めます。

自動車保険(対人賠償・対物賠償・搭乗者保険・車両保険)

キッチンカー(移動販売車)は、出店場所への移動のために車を運転するため、移動中の事故に備えるための保険加入も欠かせません。一般的な自動車保険と同様に、対人賠償・対物賠償・搭乗者保険・車両保険など、自分の求める補償に合わせて保険加入しましょう。

フードトラックカンパニーでは、PL保険と自動車保険を合わせて、キッチンカー(移動販売車)運営に必要な補償を網羅した保険を、三井住友海上火災保険株式会社と共同開発し「キッチンカーパック保険」として販売しています。

» キッチンカーの運営にピッタリな「キッチンカーパック保険」の詳細はこちら

心配しすぎず楽しむ気持ちも大事

あまり心配をしすぎるとせっかくワクワクしていた気持ちが萎えてしまいます。キッチンカーは残念ながら一般乗用車よりも事故率が高いと言われています。それには色々な要因があると思いますが、単純に移動するだけでなく販売のことを考えたりと頭の中が忙しかったり、レンタルだと慣れていない車を運転するからなど理由があると思います。

ここで大切なのは保険を完璧にする以上に、事故にならないように、ドライバーの健康管理をしっかりしておくことや、安全運転を常に心がけることです。保険は大切ですがとらわれすぎないようにしてください。

Step10.キッチンカーの営業場所を確保する

祭りで移動販売を行う。

浅葉
キッチンカー(移動販売)の営業場所の開拓は常に行うと、色々な世界が見えてくるのでおすすめです。売り上げも営業場所の開拓努力に大きく影響されます。ぜひ、楽しんでください!

イベント会場

お祭り・音楽フェス・野外フェスなどのイベントは、多くの参加者が見込まれる上に参加者の財布の紐が緩くなるのでキッチンカー(移動販売車)の出店場所として完璧な場所です。大規模な音楽フェスでは半年分もしくは1年分の利益を稼ぎ出すキッチンカー(移動販売車)もあると聞きますので、イベントに出店しない選択肢は無いでしょう。

キッチンカー(移動販売車)開業直後から、イベントに出店するためには、常に情報収集する姿勢が欠かせません。

ビジネス街のランチ

コンスタントに安定した利益を上げるためにビジネス街のランチ需要を抑えるのは悪くないと思います。ビジネス街のサラリーマンやOLは外食続きだと体調に悪影響が出ることを知っているので、こういう場所では、体に優しい食べ物や外食ではなかなか取りにくい野菜をふんだんに使ったメニューがおすすめです。

道路での営業は警察の取り締まりの対象になりますので、道路での販売ではなくビルのオーナーなどに交渉してビルの敷地内に出店場所を確保しなければなりません。

スーパーや催事の駐車場

ショッピングモール・スーパーなどの商業施設の駐車場での営業も、絶えず人がいる出店場所なので安定した利益を作れます。焼き鳥・焼き芋・クレープなどを販売するキッチンカー(移動販売車)がよく見られますが、唐揚げなどのちょっとした夕飯のおかずや子供のおやつに使えそうなたこ焼きなどもおすすめです。

最近ではドンキホーテの入り口などもホットな移動販売の場所になっていますので、こちらも営業先の一つとして考えてみてください。営業場所は想像力を働かせることでどんどん思いつきます。既存の営業場所にとらわれず、さまざまな場所での出店にチャレンジしてみてください。

移動販売用の企画

移動販売の人がたくさん集まるような企画もありますので、そのような企画に参加するのも良い手段だと思います。例えば、横浜北仲マルシェというイベントが横浜であるのですが、ここには10種類以上の移動販売のお店が並びます。今は無くなってしまいましたが青山ピクニックランチという場所も移動販売を応援するような場所でした。

最近注目されているのが、青山にあるファーマーズマーケットです。こちらはコンセプトがはっきりしっかりとしていて、共感した農家・生産業者・キッチンカーが集まってきています。自分たちでコンテンツを作り出すのではなく、場創りとコンセプト創りであとは技術や商品を持っている人と協力して作っていく姿勢には、私たちも感銘を受けています。

Step11.キッチンカーの集客にSNSを活用する

移動販売でSNSを使う。

浅葉
今はSNSで個人が何をやっているかが表に出る時代です。こんな時代だからこそ、キッチンカー(移動販売)でやられていることやこだわりなど、積極的にSNSに発信することをオススメしています。

Facebookを活用する

移動販売を始めたら必ずFacebookページをつくりファンを集めていきましょう。私たちは移動販売をする人を応援する立場ですが、それでもFacebookページを作っています。このFacebookページが拡散されることでファンが少しずつたまってきて、あなたが移動販売をする先に遊びに来てくれたりします。

Facebookページを作ったら、少額でも良いのでFacebook広告を活用することもおすすめします。「いいね」をつけてもらい人気のあるページにしていきましょう。

X(旧Twitter)を活用する

X(旧Twitter)を使っているユーザーは多く、Facebookよりも拡散力があると言われています。定期的につぶやくbotなども有効ですが、できればユーザーとの近距離のコミュニケーションを大切にしてもらえればと思います。知らない人が作ったご飯よりも、友達や知人が作ったご飯を買いたいと思うのが人ですので、Xで友達と良いやり取りしている様子を他のユーザーにも見えるようにしましょう。

万全な状態でキッチンカー(移動販売車)を始めるには、開業準備の段階でXのアカウントを開設し、情報発信を始めることをおすすめします。

Instagramを活用する

最近、急激に伸びているのがInstagramです。移動販売やキッチンカーだとInstagramは難しいと思うかもしれませんが、イベント時の写真をどんどんアップしていくだけで良いので、コツコツとやっていきましょう。また、動画をアップすると臨場感が伝わるので写真だけでなく、動画も一緒に使うことをおすすめしています。最近では、Instagramの伸びが強く最も注目されるSNSだと言われています。

Uber Eats(ウーバーイーツ)を活用する

キッチンカーでも所定の条件を満たせばUber Eats(ウーバーイーツ)に登録して、販路を広げることが可能です。特に出店場所の周囲にUber Eatsの利用者が多い都市部などに出店する際には、売り上げ・利益アップに貢献してくれる可能性が高くなるでしょう。出店場所が毎日変わっても、所定の手続きを踏めば問題なくUber Eatsで販売可能です。

ただし、Uber Eatsには販売手数料がかかるので、キッチンカーの出店場所を同じ価格で販売したら思うように利益が残せない可能性も考えられます。したがって、販売手数料の分だけ出店場所の価格よりも高くするなどの工夫が欠かせません。とは言え、売り上げが無ければ手数料も不要なので、試験的にUber Eatsを導入してみることをおすすめします。

はじめてのキッチンカーを運営しているフードトラックカンパニーのSNSもチェックしてみてください♪

 

番外編1.書籍(本)でキッチンカー情報を入手する

浅葉
キッチンカー(移動販売車)のノウハウ書籍がたくさん出ています。こちらの書籍たちを一通り読むことで、キッチンカー(移動販売)業界に詳しくなれます。余裕がある人は購入をおすすめしています。

↓アマゾンのリンクとなっております。

番外編2.動画でキッチンカー情報を学ぶ

浅葉
YouTubeで「キッチンカー」「移動販売」などのキーワードで検索すると、キッチンカー(移動販売)にまつわる動画が出てきますので、それらの動画も参考にしてみてください。

番外編3.キッチンカーの開業スタイルを知る

キッチンカーの開業といっても専業で始めるい人・副業で始める人などさまざまです。さまざまなライフスタイルの人が始められるのもキッチンカーの魅力の一つです。

個人がキッチンカーで独立(主婦、夫婦、脱サラなど)

個人でキッチンカービジネスを始める人は意外に多く、脱サラ・副業など生活費を確保するくらいの売上利益を優先して始められる人もいれば、理想のお店を持つ夢を叶えるためにキッチンカー始められる人もいるなど、キッチンカーを開業される動機は様々です。

個人でキッチンカーを行う人の特徴としては、ビジネスとして売り上げが・利益を追い求め過ぎず、ご自身のライフスタイルに合わせて取り組む人が多い印象を持ちます。ライフスタイルに合わせて働く場所も労働時間もメニューも自由に選択できることはキッチンカーならではの魅力です。

>>>キッチンカーを開業した個人の方々のインタビューをみる

飲食店がキッチンカーを導入


すでに飲食店を経営されている人が固定店舗と比べて初期費用の安さや移動できるという利点に目をつけイベントなどの参加を見据えてキッチンカーの導入を検討されることはよくあります。コロナの影響で飲食店がキッチンカーを導入すると行政が助成金を出すニュースが出てから、さらに飲食店からの問い合わせと製作依頼が増えました。

すでに飲食のプロであり仕込み場所などの問題もないことからスムーズに始められることが多いです。

ラーメン屋のキッチンカーを開業する方法

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企業が新規事業としてキッチンカーを導入


最近増加傾向にあるのがキッチンカー導入を考えている法人からのご相談です。特にホテル・飲食チェーンなどからの問い合わせが増えています。あるだけでおしゃれな雰囲気や盛り上がりを演出できる効果や、自社のブランドロゴの入ったキッチンカーを街中に増やすことでの広告効果を見込まれています。

株式会社東京會舘様のキッチンカー「BISTRO WAGON by TOKYO KAIKAN」を製作しました。

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株式会社サンリオ様のキッチンカー(移動販売車)の製作プロデュースさせていただきました。

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ポイントのおさらい

浅葉
あとから気になった項目に帰りやすいように目次を用意しましたので、ぜひ、ご活用ください。

最後に

浅葉
いかがでしたでしょうか?キッチンカー(移動販売)の開業の参考にはなりましたでしょうか?

キッチンカー(移動販売)を開業するための11Stepを紹介しました。キッチンカー(移動販売)の開業準備の第1歩として、知っておくべき情報としては十分ではないかと思っています。

途中にも何度か書きましたが、実際に移動販売を始めたりキッチンカーを購入したりするのは大きな決意が必要です。それなりの金額を投資しますし、多くの人にとっては初めて経験することですし、難しさを感じる中を進んでいくことなります。

そんなときに自分を支えてくれるのは、移動販売をやってみたい、キッチンカーをやってみたいという、ワクワクした気持ちです。

私たちはノウハウを11Stepにしてまとめましたが、これらは飽くまで後付けの整理されたノウハウになります。モチベーションが高くこんなの面倒だしどんどん進めていきたい!と思われた人は、やってしまうというのも一つの方法かもしれません。

ここまで読んでいただけた人ですので、もう始めてしまいたい!と思うということは、ここ書かせていただいたことは、ざっくり頭に入っているしざっくり取り組んでいるという人でもあると思います。

みなさんの移動販売が大成功することを願っています!最後までお読みいただきありがとうございます!