「50代夫婦で一緒のプチ起業したいけれど在宅でできるものなのだろうか?」
「在宅でできるプチ起業ってどんな商売があるの?」
「在宅でのプチ起業を考えている50代夫婦が注意すべきことって何だろうか?」
こんな疑問を持っていませんか?
その気持ちはよく分かります。なぜなら、私自身も在宅で起業した経験があるので、さまざまな事情により在宅でのプチ起業を考えている人の気持に強く共感できるからです。
実際に夫婦で一緒に在宅で起業した経験のある私が、在宅でのプチ起業を考えている人が知っておくべき情報をまとめました。
この記事では、
- 50代夫婦が在宅プチ起業をする際に注意すべきこと
- 在宅でのプチ起業を成功させるためのコツ
- 50代夫婦の在宅でのプチ起業におすすめの業種
をお伝えします。
夫婦で力を合わせて在宅でプチ起業をしてみたいな、と思っている人なら絶対に把握しておくべき情報をまとめましたので、ぜひ最後までお読みください。
50代夫婦の在宅プチ起業の注意点・成功のコツ3選
50代夫婦が自宅でプチ起業する場合には、夫婦だからこそまたは自宅でやるからこそ気をつけるべき注意点があります。特に気をつけた注意点を、成功に欠かせないコツを合わせて三つ紹介します。
1.事業用スペース・資金を確保する
在宅でプチ起業する場合には、夫婦(家族含む)が生活するスペースと事業用スペースを明確に分けることをおすすめします。それぞれのスペースを分けておかないと、気分的に仕事モードと日常生活モードの切り替えができないことに加えて、事務用品や消耗品など、事業用のものなのか日常生活用のものなのかが不明瞭になるからです。自宅の一室を事業専用にするなどして、スペースを確保しましょう。
スペースと同様に資金についても、事業用と日常生活用のものを明確に分けておきましょう。具体的には、銀行口座・現金・クレジットカードは日常生活で使っているものとは別に、プチ起業に使用するものを準備し、事業時の支払い・入金はそれらを使うようにすることをおすすめします。
事業用と日常生活用で資金を明確に区別して、売上金額・経費金額はもちろん、在庫数や出入金履歴などを把握しておかないと、現状で事業が儲かっているのか?儲かっていないのか?資金繰りは問題ないのか?など、経営状況を把握することが不可能になってしまいます。事業と日常生活を明確に区別するために、スペースと資金はしっかりと分けて管理しましょう。
2.営業許可を取得できるかを確認する
50代夫婦が自宅でのプチ起業を考えているなら、計画している事業を行う許可を取得できるかを確認する必要があります。例えば、自宅でパンやお菓子を作りネットショップで販売するためには、「菓子製造業営業許可」を取得することが必要です。ただ、地域によっては自宅のキッチンでは、保健所の検査に合格できず営業許可を取得できない場合があります。
企業に向けて、さまざま機材などを購入した後に、「実は営業許可を取得できない」ことが判明する、という事態を避けるために、事業計画を作成する段階で「事業をするための許可は必要か?」「自宅で許可を取得できるか?」を確認するようにしましょう。
3.夫婦間のルールを決めておく
50代夫婦が一緒に自宅でプチ起業すると、自宅と仕事場が一緒になるので、日常生活と事業活動の境目が曖昧になりやすい特徴があります。それぞれが事業に時間を使うようになると、それまでの家事分担が上手く回らなくなるかもしれません。夫婦はもちろん(場合によっては)一緒に住んでいる他の家族の生活にも支障をきたす可能性があります。
せっかく希望を持って夫婦で始めた事業のせいで、日常生活や夫婦関係に問題が生じる事態を避けるために、あらかじめプチ起業後の夫婦間でのルールを決めておくとよいでしょう。例えば、これまでとは家事の分担を見直したり、事業に充てる時間は「◯曜日の△時〜▢時時」とルールを決めたりするとよいでしょう。
50代夫婦の在宅プチ起業のおすすめ5業種
1.テイクアウト専門飲食店
テイクアウト専門飲食店なら、自宅の一角を改装して在宅で開業することが可能です。自宅を利用し客席を設けないことで、初期費用を抑えることも可能なので、50代夫婦のプチ起業との相性が抜群です。Uber Eatsや出前館などのデリバリーサービスを利用すれば、販売範囲を広げられます。さらに、品目によってはECサイトなどでの通販も視野に入るでしょう。
ただし、テイクアウト専門飲食店を開業するためには「そうざい製造業」「菓子製造業」などの営業許可を取得する必要があるので、自宅の環境でこうした営業許可を取得できるかを、準備を始める前に確認しましょう。
在宅での販売から一歩進めて、人手が多い場所での販売を考えているなら、キッチンカーの開業をおすすめします。キッチンカーの特徴として、固定店舗の飲食店と比較すると、初期費用・毎月の運営費用が圧倒的に安くできることが挙げられます。
「週末に開催されるイベント限定の出店」「平日のランチタイムのみの出店」など、出店スタイルは事業者が自由に決められるので、テイクアウトで自信をつけた50代夫婦の次の一手にもピッタリです。キッチンカーの開業までの手順については、以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
» キッチンカー・移動販売を開業する11step!(完全保存版)
2.各種教室
50代夫婦がこれまでの人生で築き上げてきた、経験・知識を使って自宅の一室で各種教室を開くことは、在宅のプチ起業にピッタリです。教室の種類は、料理・英語・パン作りなど主に大人を対象にしたものから、学習塾・そろばん・プログラミングなど子どもを主に対象にしたものまでさまざまなものが候補に上がります。
ほとんどの教室が特に資格や許可なく始めることが可能なので、プチ起業として最初に始める事業におすすめです。奥さんが得意なものを生徒に教えて、旦那さんは集客・経理など裏方を担当する(またはその反対)など夫婦の役割分担がしやすい点も夫婦でのプチ起業にぴったりな理由になります。
3.エステサロン
自宅一室を改装して在宅で行うプチ起業には、エステサロンがピッタリです。基本的に施術台が1台とお客様の荷物置き場や着替えるスペースがあれば開業できるので、自宅の一室を改装すれば簡単に準備が整います。ビジネスモデル的に、女性が顧客ターゲットとなり、施術者が奥さん、経理・集客などの裏方が旦那さんという役割分担になることが多いでしょう。
まずは自宅の一室を使い、在宅でエステサロンを始めてみて、状況によってはレンタルスペースをスポットで借りるなどして、営業範囲を広げることも視野に入ってきます。固定客を増やすことが売り上げ・収益の安定化につながるので、施術スキルはもちろん接客スキルも求められる事業です。
4.ネットショップ
ネットショップは自宅の一角を使って完全在宅で実施できるので、50代夫婦のプチ起業にピッタリです。多くの品目は特に資格や販売許可が要らずに販売できるので、夫婦それぞれが好きなもの・知識が豊富なものを取り扱うことで、競合店との差別化を図れます。
販売先は、メルカリ・Yahoo!オークションなどのフリマサイト、Amazon・楽天市場などの大手ショッピングサイト、BASE(ベイス)・STORES・Yahoo!ショッピングなどの無料で使えるECサイトまで多彩です。商品と販売先との相性もあるので、まずは少量からテスト的にさまざまな商品をさまざまなサイトで販売してみて、売れ行きが良いものは取扱量を増やすことをおすすめします。
将来的には自社ドメインを取得し、自社サイトを立ち上げれば販売手数料などが不要となり利益率を高めることも可能です。
5.ハンドメイド作品販売
自分のこだわりの一品を取り扱いできるハンドメイド作品販売は、自宅の一部を販売スペースに改装すれば在宅で展開できるプチ起業です。自分のこだわりを作品に反映できるので、強豪との差別化も十分に可能な商材です。もちろん、仕入れてきた雑貨を販売する形での営業をする選択肢もあります。
ハンドメイド作品の販売なら、在宅プチ起業の形態は残したままで、販路を広げることも可能です。先ほどネットショップで紹介した、メルカリ・Amazon・Yahoo!ショッピングなどの販売先は全てハンドメイド作品の販路候補になります。夫婦で力を合わせて、販売量を増やしていければ、このような販路拡大も視野に入ってくるでしょう。
まとめ
50代夫婦が在宅でプチ起業することは十分に可能です。実際にプチ起業するときには、事業用と日常生活用のスペース・資金を明確に分ける、予定している事業は自宅で実施可能かを確認する、などの注意が必要です。また、事業を始めることによって夫婦それぞれの生活リズムが変化するので、日常生活がスムーズに送れるように新たなルールを決めることをおすすめします。
在宅で行えるプチ起業には、「テイクアウト専門飲食店」「エステサロン」「ネットショップ」など、さまざまな業種が候補となります。50代まで夫婦それぞれが身につけてきたスキル・経験・得意を活かせる事業を選んでプチ起業を開始しましょう。