50代夫婦のプチ起業に資格は必要?人気5業種の開業に必要な資格を徹底解説

50代夫婦のプチ起業に資格は必要?人気5業種の開業に必要な資格を徹底解説

「50代夫婦でプチ起業するためには、どんな資格が必要になるのだろうか?」

「資格がなければプチ起業することは不可能なの?」

「私たち夫婦がプチ起業したい業種にはどんな資格が必要なのだろうか?」

こんな疑問を持っていませんか?

その気持ちはよく分かります。なぜなら、私自身が会社員から個人事業主として開業する際にも同じような疑問をいただいた経験があるからです。絶対に必要なら取得するけど、なくても起業できるなら、お金も時間も必要になるから、取得せずに進めたいと考えたものです。

夫婦で起業した経験のある私が、プチ起業を検討している人が抱きそうな資格に関係する疑問に対する答えをまとめました。

この記事では、

  • 知っておくべき50代夫婦のプチ起業と資格の関係性
  • プチ起業に人気の5業種ごとに必要となる資格

をお伝えします。

この記事を読めば、そもそもプチ起業と資格の関係性ってどうなっているのかを理解できた上で、具体的な職種ごとに必要となる資格について理解できるので、ぜひ最後までお読みください。

50代夫婦のプチ起業について網羅的に学びたい場合は、以下の記事を読んでください。

» 50代夫婦が始めるプチ起業を徹底解説!

 

50代夫婦のプチ起業と資格の関係

ビジネス資料

50代夫婦のプチ起業に関係する資格の中には、特定の業種を開業するためには必須またはあると権威性を示すことが可能な資格と、業種を問わず関係してくる資格の2種類があります。それぞれについて、具体的な業種名・資格名を挙げて解説します。

特定の業種のプチ起業に関係する資格

50代夫婦のプチ起業の業種にはさまざまなものがありますが、資格の中には特定の業種でのプチ起業にのみ関係するものがあります。例えば、「食品衛生責任者資格」は飲食店をはじめとする、食品を扱う業種でプチ起業する場合に必要となるものです。また、「ヨガインストラクター資格」は、その名の通りヨガインストラクターとしてプチ起業する場合に関係します。

こうした、特定の業種にのみ関係する資格の場合には、その業種でプチ起業するためには法律的に取得する必要があるものと、取得しなくてもプチ起業できるものに別れます。

前者の代表的なものが飲食店開業時の「飲食店営業許可」です。これは、店舗を構える地域を管轄する保健所の検査に合格すれば取得できます。営業許可がない状態で飲食店を営業すると法律違反になるので、飲食店でのプチ起業を考えているなら、絶対に必要なものです。

後者の例としては、「ヨガインストラクター資格」「ネイリスト技能検定試験」などが挙げられます。ヨガインストラクター資格がなくてもヨガ教室でプチ起業することは可能ですし、ネイリスト技能検定試験に合格していなくてもネイルサロンでプチ起業することは可能です。

こうした資格は、対外的にその分野の勉強・実技経験があることを権威性として示すことには有効ですが、あればプチ起業して利益を出せる、反対になければプチ起業できない、というものではありません。

まずは、自分たち夫婦がプチ起業しようと準備を進めている業種の開業に必須の資格・許可があるかを確認する必要があります。必須のものがあれば、取得準備を進め、必須のものはないが関連資格がある場合には、夫婦で話し合い取得するか否かを判断しましょう。

全業種のプチ起業に関係する資格

50代夫婦のプチ起業に関係する資格の中には、業種を問わず持っていると便利な資格があります。特におすすめなのは「日商簿記検定試験3級」と「運転免許証」の二つです。「日商簿記検定試験3級」があれば、全世界共通の金融知識である簿記を学べるので、自分が取り組んでいるプチ起業事業が順調なのか順調でないのかを、数値をもとに客観的に判断できるようになります。

また、プチ起業した場合には、多くの場合は個人事業主としての活動になるので、夫婦それぞれが会社員であるか否かは関係なく、個人事業主の事業に対する確定申告が毎年必要になります。確定申告書の作成は税理士に依頼しても良いですが、プチ起業レベルであれば「日商簿記検定試験3級」の資格があれば、十分に自力で作成可能です。

実際に私も個人事業主として活動していますが、「日商簿記検定試験3級」を取得しており、毎年の確定申告は自力で行っています。税理士に依頼すると、最低でも年間で20万〜30万円の費用が必要となりますが、自力で確定申告ができれば、これらの経費を削減することが可能です。経費削減の側面からも「日商簿記検定試験3級」の取得はおすすめです。

「運転免許証」があれば、特に地方地域では行動範囲が広がりますし、運送業など車の運転が必須の業種もプチ起業の候補に入れることが可能になるので、取得しておくとよいでしょう。「キッチンカー」のように運転免許証がないと開業できない業種もあるので、こうした面からも運転免許証の取得をおすすめします。

50代夫婦のプチ起業で人気の5業種に必要な資格

50代夫婦のプチ起業で人気の5業種に必要な資格

1.キッチンカー:資格必須

一般的な飲食店に比較すると、初期費用・毎月の運転費用が小さいことから、飲食業でプチ起業したい50代夫婦に人気なのがキッチンカーです。キッチンカーを開業するためには、「食品衛生責任者資格」「飲食店営業許可」「運転免許証」の3種類の資格・許可が必須です。

開業までの流れで考えると、「食品衛生責任者資格」「運転免許証」を取得してから、保健所の検査に合格すると「飲食店営業許可」を取得でき、キッチンカーを開業できます。「食品衛生責任者資格」は各都道府県で開催されている養成講習会に参加すれば即日取得可能な資格です。キッチンカーと移動販売車の開業に必要な資格については、以下の2記事で詳しく解説しています。

» キッチンカー(移動販売)運営に必要な資格は2つ(食品衛生責任者・営業許可)!取得方法を徹底解説!

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2.ハンドメイド作品販売:資格不要

趣味の延長上で少ない資金で始められるハンドメイド作品は、50代夫婦のプチ起業にピッタリです。作品づくりを奥さんが担当し、旦那さんは販売場所(ハンドメイドイベントへの参加手続き、通販サイト作成など)の確保を担当するなど、夫婦それぞれが強みを活かして役割分担することも可能な業種になります。

ハンドメイド作品の販売には、オンライン・オフラインを含めて、基本的に資格は不要です。この点からも、夫婦で始めるプチ起業に適しているといえるでしょう。ただし、お菓子などの食品を手作りして販売するときには、品目によって「菓子製造業」「そうざい製造業」などの営業許可が必要になります。

3.エステサロン:資格不要

自宅一室や賃貸したマンションの一室を使って開業できるエステサロンは、初期費用・毎月の運営費用を少ない金額で始められるので、50代夫婦のプチ起業とも相性が良い業種です。「エステサロン 資格」とGoogle検索すれば、さまざまな資格が検索結果に表示されますが、実はエステサロンを開業するためにこれらの資格は不要です。

「AJESTHE認定エステティシャン(一般社団法人 日本エステティック協会)」「AEA認定エステティシャン(一般社団法人 日本エステティック業協会)」「ビューティーセラピーディプロマ(一般社団法人 CIDESCO-NIPPON)」のように、国内外の民間資格がありますが、夫婦でプチ起業する際には必要ありません。

資格を持っていることで、対外的な権威性を示すことにつながる可能性はありますが、エステサロンを利用する立場からすると、資格の有無よりも施術スキルや接客スキルが高いことの方を重要視する人も少なくないでしょう。資格を保持することの優位性については、実際にエステサロンを開業済みの先輩サロンオーナーに聞いてみるのも良いと考えられます。

4.インストラクター(ヨガ・ピラティスなど):資格不要

ヨガスタジオ

ヨガやピラティスなどのインストラクターは、レンタルスペースを活用して開業できるので、50代夫婦のプチ起業との相性が抜群です。もちろん、自分たち専用スタジオを準備してもよいですが、最初の一歩としてはレンタルスペースなどをスポットで借りて教室を開くほうが初期費用も少額で済むのでおすすめです。

ヨガ・ピラティスのいずれも、インストラクターとして開業するために資格は不要となります。「全米ヨガアライアンス(RYT500、RYT200など)」「インド中央政府公認資格(YIC、YTIC)」や日本国内の法人が認定している民間資格がありますが、インストラクターとしてプチ起業する際には不要です。

エステサロンの場合と同様に、各種資格を持っていることが、どれくらい事業を進める上で役立つかについては、先輩インストラクターの人に聞いてみることをおすすめします。

5.飲食店・テイクアウト専門飲食店:資格必須

飲食店やテイクアウト専門飲食店を開業するためには、「食品衛生責任者資格」と「各種営業許可」が必要となり、50代夫婦のプチ起業としてこれらの事業を始める際にも必要な資格です。各種営業許可は起業する飲食店の種類によって異なります。

例えば、一般的な飲食店の場合には「飲食店営業許可」を取得する必要がありますし、テイクアウト専門飲食店の場合には「そうざい製造業営業許可」「菓子製造業営業許可」など販売する品目に合わせた営業許可が必要です。

キッチンカーの場合と同様に「食品衛生責任者資格」は各都道府県で開催されている養成講習会に参加すれば簡単に取得できます。一方、各種営業許可については、出店地域を管轄する保健所の検査に合格する必要があるので、ある程度プチ起業の内容が決まったら、一度保健所に相談するとよいでしょう。

このような、公的機関との書類・口頭でのやり取りは、人によって得手不得手があるので、得意な人が担当すれば良い体制を作れるのは、50代夫婦が協力してプチ起業する大きなメリットになります。私自身は、保健所とのやり取りは何の苦もありませんでしたが、人によってはすごく苦手な場合もあるようです。

まとめ

50代夫婦がプチ起業するときには、選ぶ業種によっては資格が必要な場合があります。例えば、キッチンカーや飲食店を開業するためには、食品衛生責任者資格や飲食店営業許可などが必要です。反対に、プチ起業の業種として人気があるハンドメイド作品販売やエステサロン経営を始める際には、資格は不要です。

エステサロンやヨガ・ピラティスのインストラクターには、さまざまな民間資格があります。先輩起業家への情報収集をして、費用対効果が合うようであれば資格取得を考えてみるのもよいでしょう。プチ起業に選ぶ業種に関係なく、日商簿記検定試験3級や運転免許証は、取得しておくと経営に役立つ場面も多いので、おすすめの資格です。

資格以外も含めて、50代夫婦のプチ起業について網羅的に学びたい場合は、以下の記事を参考にしてください。

» 50代夫婦が始めるプチ起業を徹底解説!

50代夫婦のプチ起業に資格は必要?人気5業種の開業に必要な資格を徹底解説

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