
「週末だけのキッチンカー営業でも稼げるの?」
「少ないリスクで飲食業をやってみたいけど、自分にできるかな?」
「キッチンカーを開業するには、何から始めたらいい?」
こんな疑問を抱えていませんか?
週末のイベントだけキッチンカーをやってみたいけど、準備不足でキッチンカー事業に失敗してしまうケースは少なくありません。
![]() | 監修者 キッチンカー開業コンサルタント |
キッチンカー開業を志す方々の夢を形にする専門家。メニュー開発から車両選定、出店計画、開業資金の計画まで、キッチンカー開業に必要な全てをワンストップでサポートします。フードトラックカンパニーの豊富な実績とノウハウを活かし、成功への最短ルートを共に描きます。
この記事では
- キッチンカーの週末起業で儲かっている事例紹介
- キッチンカーの週末起業の始め方
- 週末起業として始めるメリット・デメリット
- 週末起業でキッチンカーの売上につながるコツ
をお伝えします。
会社員が週末起業したい方への記事でありますが、週に2回ほどキッチンカーを出店したい自営業の方や主婦の方にも役立つ内容となっています。キッチンカーの初期費用を抑える方法から、集客につながるポイントまで分かるようになりますので、ぜひ最後までお読みください。
目次
キッチンカーの週末起業で儲かっている事例

キッチンカーの週末起業とは、平日は会社員や自営業、主婦として過ごしながら、週末に副業としてキッチンカー経営することです。キッチンカー週末起業は土日のイベントに参加できるため、収益を上げやすいのが魅力です。実際に週末起業で儲かっているキッチンカーの事例を見ていきましょう。
月商200万円のさめすけ様のキッチンカー
平日は会社員として仕事をして、週末の出店だけで月商200万円を達成した「さめすけ様」のキッチンカー事例を紹介します。月商200万円を達成できた理由は以下3つが挙げられます。
- スピード提供できるメニュー選び
- SNSでの集客
- 客層に合った出店場所
本業のマーケティングを意識したキッチンカー戦略が、キッチンカーの売上につながったとさめすけ様は分析しています。週末起業でも十分稼げる事例の一つです。
下記記事ではサラリーマンがキッチンカー副業で失敗しないコツを詳しく紹介しています。キッチンカーの週末起業に関する情報もまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
≫ サラリーマンがキッチンカー副業で月商200万円!リアルな始め方と失敗しないコツ
クラウドファンディングで成功したラガ丸くんのキッチンカー
クラウドファンディングで目標の200万円を超える支援が集まった、ラガ丸くんのキッチンカー事例を紹介します。ラガ丸くんとは、ラグビーを応援するキャラクターです。ラグビーを盛り上げたいキッチンカーの思いが、ラグビーファンから支えられています。
具体的にはラグビー会場でしか食べられない、ラガ丸くんの肉まん「ラガまん」を販売しています。ラグビーファンというターゲット層に、ラグビー観戦をより楽しんでもらうことを目的にすることで、クラウドファンディングで多くの支援を受けました。
ラグビーの試合がある日に出店するラガ丸くんのキッチンカーは、テーマ性のあるコンセプトとして成功した事例です。
週末起業から始め、キッチンカーで独立する道もある

副業でキッチンカー出店の経験を積み、収支のバランスやメニューの改善を重ねていけば、会社から独立も可能です。キッチンカーは固定店舗に比べ、初期費用が少なく出店場所を選べるため、収益を上げやすいからです。
実際に週末起業で月商200万円を達成した「さめすけ様」は、本業を辞めてキッチンカーで独立しました。週末に副業として小さく始め、軌道に乗ったら脱サラする人は珍しくありません。
好きなことを仕事にしたい、自由な働き方を実現したい方にとって、キッチンカーの週末起業は理想に近づく一歩になります。まずは副業としてスタートし、キッチンカーの出店経験を積み、自分らしい働き方を形にしていきましょう。
キッチンカーの週末起業の始め方

キッチンカーの週末起業を始めるには、車両や設備を準備し、必要な許可を申請したうえで、キッチンカーを運営します。手順を理解すれば、むずかしくはありません。初期費用を抑えながら、週末だけの営業でも成果を出せる始め方を以下3つのステップに分けて解説します。
- キッチンカー車両を用意する
- 食品衛生責任者の資格と営業許可を取得する
- 週末のイベントに出店する
1. キッチンカー車両を用意する
週末起業としてキッチカーを始めるには、調理設備を備えたキッチンカーの購入が必要です。車両の購入には以下3種類があります。
- 中古購入
- レンタル
- 新車購入
中古のキッチンカーはコストを抑えられるので、初期費用を抑えたい週末起業には向いています。ただし保健所の設備基準に満たしているかをかならず確認しましょう。いくら安いキッチンカーを購入しても、販売したいメニューを作る調理設備や、営業基準を満たしていない中古車両では意味がありません。
土日やイベントのみなどの使用頻度が低い場合、キッチンカーをレンタルする方法もあります。必要なときに借りられるレンタルのキッチンカーは、手軽に始めやすいメリットがあります。1日あたりの金額で考えると、割高になる場合もありますが、メンテナンスの手間から解放されるのが魅力です。
キッチンカーの新車購入は、自分の好きな調理設備や装飾ができるため、満足いくキッチンカー車両を準備できます。一方で初期費用は300万円以上かかる場合もあるため、週末起業では慎重な判断が求められます。
フードトラックカンパニーでは、制作実績が豊富にあります。長期的な運営なら新車購入もおすすめです。下記記事では、キッチンカーを中古で買う時の費用やレンタルする相場感を詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
2. 食品衛生責任者の資格と営業許可を取得する
キッチンカーの週末起業を始めるには、2つの法的手続きが必要です。「食品衛生責任者」と保健所からの「営業許可」を取得しなければなりません。
1つ目の「食品衛生責任者」は、調理や食品の提供をおこなう場合に必要になる資格です。自治体が実施する1日講習を受ければ、取得できます。自治体により異なりますが、講習費用は1万円ほどです。オンライン受講できる自治体も増えているので、事前に費用などを含め確認しましょう。
2つ目の「営業許可」は、キッチンカーで活動したい地域に保健所からの許可が必要です。キッチンカー設備や冷蔵庫の有無など、保健所の基準に満たしているかが審査されます。衛生基準を満たしたキッチンカーでないと営業できなくなるため、激安の中古のキッチンカーには注意しましょう。
下記記事では、キッチンカー運営に必要な2つの資格を取得方法から徹底解説しています。ぜひお読みください。
» キッチンカー(移動販売)運営に必要な資格は2つ(食品衛生責任者・営業許可)!取得方法を徹底解説!
3. 週末のイベントに出店する
週末起業のキッチンカーは、出店場所選びが重要です。売上に直結するため、イベントやマルシェなど、人が集まる場所に積極的に出店しましょう。イベント出店は出店料がかかることが多いですが、週末のイベント出店は効率よく稼げます。出店場所を探す方法として、以下の方法があります。
- 出店場所のマッチングサービスを利用する
- 「イベント名+キッチンカー」とWebサイト検索する
- SNSで「#キッチンカー」「#イベント」などハッシュタグ検索する
- 地域のお祭りやキッチンカーの出店情報がないか問い合わせをする
- キッチンカー経営する人に出店場所を尋ねる
キッチンカーの出店場所は、ターゲット層の相性や人の多さなどを総合的に判断するのが大切です。下記記事ではイベントに出店するときの注意事項をまとめていますので、参考にしてください。
» キッチンカー(移動販売車)をイベントに出店させる時の6つの注意事項
週末起業のキッチンカーのメリット

週末起業でキッチンカーを始めると、リスクを最小限に抑えながら収入源を増やせます。平日は会社員や自営業、主婦として過ごし、週末だけ自分のビジネスを持つ週末起業は多くのメリットがあります。キッチンカーの週末起業のメリットを、以下3つにしぼって解説します。
- 柔軟な働き方ができる
- 副業として小さく始められる
- 初期費用を抑えられる
柔軟な働き方ができる
週末企業としてキッチンカーを運営するメリットは、好きなタイミングに働ける点です。キッチンカーは営業日と出店場所を自分で決められる、自由度の高いビジネスです。人が集まるイベントに合わせて出店できるため、週末に効率よく稼げます。
家族や友人と協力しながらキッチンカーを運営すれば、プライベートの延長上で働けます。アイデアを出し合いながら週末起業でき、キッチンカーの楽しさや達成感を共有できるのも魅力の一つです。キッチンカーを週末起業するメリットに、柔軟な働き方ができることが挙げられます。
副業として小さく始められる
キッチンカーの週末起業は、経済的なプレッシャーが少ないのが特徴です。なぜなら本業で生計を立てられているため、売上が思うように伸びなくても生活に困らないからです。
実践しながら学べることで、気持ちに余裕が生まれるのは、週末起業のメリットと言えます。キッチンカーは看板メニューの変更や市場のトレンドにも柔軟に対応もしやすいです。本業をしながらキッチンカー副業を育てていけば、将来的には独立という選択肢も視野に入るでしょう。
初期費用を抑えられる
キッチンカーは、固定店舗に比べ初期費用を抑えられるビジネスです。固定店舗ではお店の改修費用や、家賃などの固定費が必要ですが、キッチンカー車両が固定店舗の役割になります。
特に週末企業の場合、中古のキッチンカー車両やレンタルを利用すれば、さらに初期費用を抑えられます。思うように売上が伸びず事業を撤退する場合でも、キッチンカーを売却すれば資金を回収できます。運営コストを抑えながら、週末だけチャレンジするのにキッチンカー経営はぴったりです。
週末起業のキッチンカーのデメリット

週末起業としてキッチンカーを始めるのは魅力的な選択ですが、デメリットや注意点もあります。事前にリスクを理解しておくことで、週末にキッチンカー起業を始める後悔や失敗を避けられます。具体的なデメリットは以下のとおりです。
- 時間や体力面から週末起業が負担になる
- 食材ロスが出やすい
- 開業届や確定申告が必要になる
時間や体力面から週末起業が負担になる
キッチンカーの週末起業を始めるデメリットとして、時間や体力の負担が大きい点が挙げられます。キッチンカーは仕込み・搬入・販売・片付けなど1日の拘束時間が長くなりやすいからです。
特に会社員の場合、平日の仕事疲れが残ったまま週末に出店することも少なくありません。また週末起業することで、家族と過ごしたり休養したりする時間が減ってしまいます。家族の理解や事前のスケジュール管理が重要です。
キッチンカーは想像以上に体力勝負のビジネスのため、必要に応じて家族や友人からもサポートしてもらいましょう。
食材ロスが出やすい
キッチンカーの週末起業は、仕入れた食材が余って廃棄になるリスクがあります。キッチンカーは天候や出店先の人の多さによって、売上も大きく異なるからです。
例えばイベント出店で悪天候の場合、人が思うように集まらず、食材を余らせてしまいます。食材ロスを抑える対策として、以下の工夫が挙げられます。
- 保存期間が長い食材をメニューに選ぶ
- 天気予報を確認して、仕込みの量を調整する
- 悪天候でも開催されるイベントに出店する
週末起業では平日に残った食材を利用できないので、売れ残らない量の仕入れ判断が重要です。食材ロスを防ぐために、メニューや材料を工夫し、余った食材でも有効活用する方法を常に考えましょう。
キッチンカーはやめとけと言われる理由の一つに、天候に左右されやすい点が挙げられています。下記記事ではキッチンカーをやめたくなる理由と成功のコツを解説していますので、ぜひ参考にしてください。
»キッチンカーはやめとけと言われる6つの理由はコレ!成功の6つのコツも紹介
開業届や確定申告が必要なる
週末起業でも個人が継続的に事業するなら、開業届の提出が必要です。副業であっても、年間所得が20万円を超えるなら確定申告もしなければなりません。所得が20万円以下で確定申告の義務がなくても、住民税の申告が必要な場合もあります。
週末起業なら問題ないと考えず、キッチンカー経営に取り組む姿勢が重要です。本業の勤務先によっては副業禁止の場合もあるので、注意が必要です。事前に週末起業できるかどうか就業規則を調べましょう。
下記記事ではキッチンカーの開業届の提出手順からメリットまで詳しく解説しています。ぜひお読みください。
≫【初心者向け】キッチンカー開業届ガイド|提出手順から開業届を出すメリットまで解説
キッチンカーの売上につながるコツ

週末だけの営業でも利益を出すには、売上を伸ばすための工夫が欠かせません。具体的なコツは以下のとおりです。
- 儲かるメニューを販売する
- SNS発信する
- 平日の時間を有効活用する
儲かるメニューを販売する
週末起業でキッチンカーの売上を出すには、原価率が低く、回転率の高いメニューを選ぶのが重要です。例えば以下のメニューは、イベントや観光地でも人気です。
- 唐揚げ
- ホットドッグ
- クレープ
- かき氷
手軽に食べられ、顧客単価を上げやすいメニューがおすすめです。原価や回転率ばかりを意識するのではなく、価格以上の満足感を得るなどの工夫も欠かせません。
- 材料を共通にして仕入れコストを下げる
- 写真を撮りたくなるインパクトのある見た目にする
- 季節に合わせたメニューを提供する
- イベントのターゲット層に合わせたメニューを販売する
キッチンカーの週末起業で売上を出すために、儲かるメニューを販売していきましょう。下記記事ではキッチンカーで儲かるメニューの特徴と具体例を詳しく紹介しています。キッチンカーのメニュー選びのヒントにしてください。
»【2024年最新版】キッチンカーで儲かるメニューの特徴はこの5つ!具体例を17個紹介
SNS発信する
週末のみの出店では、InstagramやX(旧Twitter)などで出店情報を発信することが不可欠です。なぜなら週末起業のキッチンカーは固定店舗とは異なり、常連客や通りすがりの集客を見込めないからです。
いつどこで出店するかだけでなく、以下の情報も大切です。
- 販売メニューや季節限定メニューの紹介
- 出店しているイベントの様子
- お客様にタグ付けされた投稿
写真や動画を活用して、美味しそうなビジュアルや出店風景を投稿することで、少しずつフォロワーが増え来店につながります。DM経由でイベント出店の依頼も少なくありません。営業ツールとしてもSNSは利用できるので、積極的にSNS発信をしましょう。
平日の時間を有効活用する
平日の夜や本業の休憩時間を活用して、週末に向けた準備や改善を重ねることが大切です。平日にキッチンカー事業を何もしない状態では、売上を出し続けるのは困難です。以下のように平日の時間を有効活用しましょう。
- SNSの予約投稿機能を使って、情報発信する
- 週末に出店する場所を探しておく
- 売上管理する
- 食材や仕込みの準備する
平日の時間をどう過ごすかで、キッチンカーの週末起業の成功を左右します。改善を重ねながら、キッチンカー経営の改善を重ねていきましょう。
小さく始めて、キッチンカーの週末起業で稼ごう
キッチンカーの週末起業は、本業を辞めずに副業で低リスク・低コストで挑戦できます。週末に出店をしながら、改善を繰り返すことで、マーケティング感覚を身につけられます。
- キッチンカーの週末起業で月商200万円を稼ぐ事例
- ターゲット層とコンセプトを明確にしたラガ丸くんのキッチンカー事例
- 初期費用を抑えるために、中古やレンタルを検討する
- 週末起業のメリットとして、柔軟な働き方ができる
- 週末起業のデメリットとして、時間や体力面で負担になる
副業として小さく始め、お客様の反応を見て改善を重ねていくことが欠かせません。試行錯誤を繰り返すことで収益につながるだけでなく、自分らしい働き方を実現できます。
フードトラックカンパニーではキッチンカーの開業セミナーを全国でおこなっています。今まで1,624件の開業セミナー支援をしてきました。無料の開業セミナーでは、キッチンカーの始め方が具体的に分かるようになりますので、気になる方はぜひご参加ください。
よくある質問
キッチンカーの週末起業でも開業届は必要ですか?
キッチンカーは副業であっても開業届は必要です。ただし継続的な事業でなく、数回のイベント出店のみであれば開業届は必要ありません。
キッチンカーの土日の売上はいくらですか?
出店場所やメニューによって異なりますが、1日3〜5万円程度の売上を上げるキッチンカーは珍しくありません。例えば700円の焼きそばを80人、200円のソフトドリンクを16人販売できれば59,200円の売上になります。土日に出店し、月8日の営業で月商20万円〜40万円を目指すことも可能です。
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週末起業で失敗する原因はなんですか?
週末起業のキッチンカーで失敗する原因の一つに準備不足が挙げられます。キッチンカー車両や必要な資格などが準備できていないと、週末起業としてキッチンカー経営を始められません。Webサイトの情報だけでなく、開業セミナーに参加してキッチンカーの情報を集めるのもおすすめです。