新型コロナウィルスにより、2020年はホテル業界へも影響があり、今までの方法では、運営が難しくなった1年でした。
「ホテルへ安心してきていただくには?」
「今まできてくださっていたお客様へまたホテルに来たいと思ってもらうには?」
「ホテルにきてもらうプランや話題作りに頭打ち・・」
と、今までの企画や運営方法ではなく、新しい方法を錯誤されていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
そんな中、少しずつコロナ対策も兼ねて「キッチンカー」が注目されているのはご存知でしょうか?
ホテル業界も例外なく、導入のご相談及びご依頼をいただくことが増えてきています。
この記事では、その実績から
・キッチンカー導入する方法
についてまとめています。
ぜひ、ご参考いただけると幸いです。
ホテル業界のキッチンカー事情(2021年版)
まずはじめに、キッチンカーをホテルへ導入されている事例を確認してみましょう。
◆【名古屋東急ホテル】キッチンカーでシェフこだわりの『Spicy Chicken Curry(スパイシーチキンカレー)』 を販売!2020.12.17
◆小谷のホテルがリニューアル 『Go To』の効果に期待 苦境に立つキッチンカー応援のイベントも2020.7.23
◆フォっトけないす コロナ禍の救世主?「方舟」キッチンカー(高知市) 2020.10.02
このように、ホテルでキッチンカーを保有し、こだわりメニューを提供などを中心に「ホテル×キッチンカー」の取り組みが2020年より増えてきています。
そもそもなぜ、キッチンカーをするホテルが増えているのでしょうか?
まず、ホテルがキッチンカーを導入する強みを確認してみました。
ホテルの強みを活かしたキッチンカーが増えている5つの理由
簡単にまとめると、下記5点が要因のようです。
②話題性・信頼性がある。
③ホテルイメージをそのままキッチンカーに反映できる。
④ネームバリューで安全性を確保できる。
⑤ホテルの宣伝ができる。
ホテルの強みを生かして、キッチンカーをするメリットをご確認いただけたかと思います。
それでは、さらに詳しくそれぞれみてみましょう。
ホテルブランドの強み①高単価でメニューを出せる
通常、キッチンカーで提供するメニューの単価は「700円前後」が多くなっています。
そのため、1000円以上のメニューを出した場合、「高い」イメージがつき、よっぽどの理由がない限り、購入に繋がりません。
しかし、ホテルの名前でキッチンカーを出店した場合、900円~1200円のメニューでも高すぎない印象を持ってもらうことができ、高単価で出店でき、売上・利益を稼ぐことが可能です。
ホテルブランドの強み②話題性・信頼性がある
「○○ホテルのキッチンカー」と分かるだけで、購入者の方が「あのホテルのキッチンカー気になるね!」と話題に出しやすくなります。
また、イベントやなどで出店する場合もホテルの名前がついているので、交渉が一般のキッチンカーよりも進みやすくなるメリットがあります。
ホテルブランドの強み③ホテルイメージをそのままキッチンカーに反映できる
キッチンカーの塗装やラッピング、カッティングシートよるロゴデザインなどで、ホテルと同じ雰囲気をもった外観を作ることができます。
また、既存客の満足度アップ・新規客の集客の手段としても、キッチンカーはホテルブランドを傷つけない形で導入することができます。
ホテルブランドの強み④ネームバリューで安全性を確保できる。
キッチンカーは、テイクアウト専門の業態なので今から時代に対応しやすく、新生活様式に対応することが可能です。
ホテルの名前で安全性を確保して展開でき、新規事業として安心してスタートすることができます。
ホテルブランドの強み⑤ホテルの宣伝もできる
ホテルの名前でキッチンカーを他の出店場所で営業することにより、自動的にホテルの宣伝効果を得ることが可能です。
例えば、
以上のことから2020年より、ホテル業界でのキッチンカーのオープンが目立ってきています。
それでは、キッチンカーをホテルに導入するには、どのような方法があるか確認してみましょう。
ホテルにキッチンカーを導入する3つの方法
キッチンカーをホテルに導入する方法は、3つです。
②キッチンカーをレンタルする
③キッチンカーに出店してもらう
それぞれ、メリットとデメリットを確認していきましょう。
自社でキッチンカーを保有して運営する
ホテルでキッチンカーを保有する場合、ホテルの味を提供し、お客様へリピートしていただくことための手段として使用が可能です。
自社でキッチンカーを保有する「メリット・デメリット」を簡単に確認してみましょう。
メリット①・・ホテルのブランドを保ちながら、デザインすることができる。
自社でキッチンカーの外観をデザインすることができるので、ホテルのブランドイメージに併せた外観にすることが可能です。
メリット②・・ホテルのシェフがつくる料理のPRができる
キッチンカーをホテルで運営するため、料理をホテルのシェフが調理できます。
よって、普段なかなか、ホテルに入ることに敷居を感じるお客様へ「ホテルの味」を気軽にPRすることができます。
その結果、料理を目的に来ていただくことも可能ですし、あの料理が美味しかったから泊まってみよう!と思っていただける潜在的なお客様を作ることができます。
また、コロナの影響で料理提供をストップしている場合、キッチンカーで再開という方法も可能です。
メリット③・・シェフが使いやすいキッチンカーで運営ができる
キッチンカーの内装もホテルで設計できます。
そのため、シェフが使いやすい動線を引くことが可能です。シェフに負担をかけることなく、キッチンカーを運営することが出来ます。
ホテルのシェフの方にキッチンカーで調理することを楽しみにしてもらえるかもしれませんね^^
メリット④・・ホテル以外での出店もできる
また、自社で保有するメリットとして、ホテル周辺だけでなく、キッチンカーのイベントに出することもできます。
オフィス街はもちろん、住宅街や病院など、普段アプローチ出来ない層へアプローチすることも可能で、より宣伝の機会を確保することが可能です。
メリット⑤・・出店日時をコントロールできる。
ホテルのスペースで出店するため、ホテル側のペースで出店日時を午前中だけや会社の人が帰宅するだけなど、周辺の状況に併せて出店することが可能です。
場合によっては、厨房で作ったものを持ち帰り用の販売として、ホテル内とホテルの外とお客さんが多い時間に同時に展開することもできます。
次は、デメリットを確認してみましょう。
デメリット①・・初期費用がかかる
キッチンカーの製作となるため、初期費用が発生します。
車種や内装・外装によって異なりますが最低180万~となります。
しかし、ホテルから離れて販売可能ですので、販売機会を増やすことができます。
また、月々の費用は車両管理費がメインで、ホテル管理費よりはるかに少なくすみます。
【全国版】キッチンカーで使える助成金・補助金のまとめ。飲食店からキッチンカーへの業態転換情報含む
デメリット②・・人件費が必要
キッチンカーを運営するには、調理する人・販売する人が必要となります。
また、人件費も必要となりますので、確認をしておきましょう。
ここまで、自社でキッチンカーを保有するメリット・デメリットを確認してきました。
キッチンカーをレンタルして運営する
続いて、
キッチンカーをレンタルして運営する際のメリット・デメリットを確認していきましょう。
メリットは、2つです。
メリット①・・短い期間の出店ができ、イベントのみでキッチンカー保有でよい
1日のみ・1週間のみと期間を決めて、レンタルすることができ、キッチンカーの維持費が不要です。
メリット②・・初期費用が安く済む
キッチンカーを最初に購入するためにまとまった費用がかかりません。
ホテルでの導入期間が短い場合やお試しの場合には、レンタルも選択肢として良いかもしれません。
では、デメリットを確認しましょう。
デメリット①・・キッチンカーのデザインが自由にできない
キッチンカーのデザインは、レンタル場合すでに決まったものになっています。
そのため、ホテルのイメージにぴったりなキッチンカーをレンタルすることが難しく、別途宣伝用ののぼりやポスターなど準備が必要です。
また、レンタルのため、希望日に空いている保証もなく、場合によっては、日程調整が必要です。
デメリット②・・長期的にレンタルするとレンタル費用が高くなる
初期費用は、レンタル代と材料費のみでよくなりますが、長期でレンタルした場合、ある期間で、レンタルの費用の方が高くなります。
デメリット③・・シェフ専用の導線を考えたキッチンカーでない
もともと内装設備が備わっているため、ホテルのシェフの手がかかる動線の可能性があります。
その場合、普段の手順と変更が発生し、いつものクオリティや時間で進めることが難しくなるデメリットが考えられます。
レンタルの場合は、注意が必要です。
では、次にキッチンカーを運営している方にホテルへ出店してもらう場合について、確認してみましょう。
キッチンカーに出店してもらう
既に運営しているキッチンカーに出店してもらうことで、ホテルのお客様に喜んでもらったり、ホテルの前を賑やかにすることが可能です。
メリットは、2つです。
メリット①・・費用がかからない
キッチンカーを準備する必要がありませんので、初期費用・レンタル費用はもちろん、運営する人件費や材料や調理もする必要がありません。
メリット②・・キッチンカーから出展料をもらうことができる
出店する場所代を提供する代わりに、出展料を頂くことが可能です。
続いてデメリットを確認してみましょう。
デメリット①・・ホテルのイメージに合うキッチンカーを探す手間がかかる
キッチンカーに出店してもらうには、イベントへ足を運ぶ・知り合いを探す必要があります。ただし、こだわり過ぎると、出店してもらえるキッチンカーの方が見つかったとしても、希望の食べ物やキッチンカーの外観でない場合もあります。
デメリット②・・ホテルのレストランとバッティングしてしまう
キッチンカーのメニューによっては、ホテルのレストランと同じメニューの場合もあります。
もし、バッティングした場合、お客様がキッチンカーで食べて味=ホテルの味と思ってしまうこともあります。注意が必要です。
デメリット③・・キッチンカーの管理が必要
キッチンカーの設置場所など、準備のタイミングでの管理、および、営業中の運営を随時確認が必要となります。
その作業を怠った場合、ご来店されたお客様のホテルに対するイメージを損なう可能性があります。しっかり、事前にお願いするキッチンカーの方へホテル方針をお伝えしておくことも大切です。
ここまで、
②キッチンカーをレンタルする
③キッチンカーに出店してもらう
それぞれのメリット・デメリットを確認してきました。
最後に、弊社で納入させていただいたキッチンカーについて、ご紹介させていただきます。
ぜひ、ご参考になりますと幸いです。
フードトラックカンパニーは納入させていただいたキッチンカー実績(各ホテル様)
弊社、フードトラックカンパニーでは、下記ホテル様にてキッチンカーを作成させていただきました。
株式会社東京會舘様のキッチンカー「BISTRO WAGON by TOKYO KAIKAN」
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