「キッチンカーは儲からないって聞いたんだけど、実際どうなの?」
「儲からないキッチンカーに共通する駄目ポイントって何?」
「儲からないキッチンカーから儲かるキッチンカーに変わるために必要なことって何?」
こんな疑問や悩みを持っていませんか?
その気持ちはすごく分かります。なぜなら、私自身がキッチンカーの開業準備を進めているときにも同じように、「キッチンカーなんて儲からない」という声を聞いて不安になった経験があるからです。
キッチンカーの経験ゼロの状態から、独学でキッチンカーを開業して繁盛しているキッチンカーと繁盛していないキッチンカーを見てきた私が、儲からないキッチンカーの特徴をまとめました。
この記事では、
- キッチンカービジネス自体が持つ儲からないにつながりやすい特徴
- 人的要因によって儲からないキッチンカーの特徴
- 儲からない状態を打破して儲かるキッチンカーになるためのポイント
についてお伝えします。
キッチンカーは儲からないと言われる理由とそれを解決するためのポイントを解説していますので、ぜひ最後までお読みください!
キッチンカービジネスが抱える儲からない特徴3選
キッチンカーというビジネスモデルそのものが抱える、儲からない特徴があります。キッチンカーを選んだからには、避けて通れないデメリットとも言えるでしょう。特にキッチンカー経営に大きく影響し、儲からない要因になりやすい3つの特徴を解説します。
1.天候の良し悪しが売り上げに直結する
屋外での飲食が基本となるキッチンカー事業は、天気の影響がもろに売り上げに反映されます。特に本来であれば、絶好の稼ぎ時である週末の屋外イベント当日が雨天になると、見込みよりも大幅に売り上げが下がってしまうでしょう。雨の量によっては、イベントは開催されているけど人出はまばら、または大雨警報などによってイベント自体が中止という事態も起こりえます。
また、天気に関係なく夏は暑すぎて客足が遠のき、反対に冬は寒さで売り上げが落ち込むこともあり、季節による売り上げの変動は避けられません。こういった天候が売り上げにもろに影響することは、キッチンカー事業が抱える特徴であり、対応が不十分だと儲からない要因にもなるでしょう。
天候はキッチンカー出店者ではコントロールできない要因なので、悪天候に備えて、なるべく屋根のある出店場所を確保する、仮に年間の数日は悪天候に見舞われても収支が黒字になる営業計画を立てるなどの対策が求められます。
2.固定客が確保しづらい
飲食店が安定した売り上げを上げるためには、繰り返し店舗を訪れてくれる固定客(リピーター)の確保が欠かせません。それに対して、移動販売という営業スタイルを持つ宿命としてキッチンカーには固定客が付きづらい特徴があります。この点もキッチンカーが儲からない理由の一つと考えられます。
同じ場所での営業が不定期になりがちなため、お客様に「次はいつここで出店するの?」と聞かれても、明確に答えられないことが少なくありません。ランチ出店を中心に、決まった曜日に決まった場所に出店するキッチンカーは、このようなデメリットを克服して、固定客を確保し安定的な収益を確保していることが予想されます。
出店場所が変わっても、繰り返し購入してくれる固定客を確保するためには、InstagramなどのSNSやホームページでの積極的な情報発信が欠かせません。具体的には、出店スケジュールを定期的に投稿したり、人気メニューや新商品の写真を頻繁に投稿したりして、お客様との接触頻度を増やす取り組みが求められます。
3.客単価が低くなりやすい
キッチンカー事業はその特性上、販売価格が低くなりがちなので、結果的に客単価も低くなり儲からない要因になる可能性があります。1日の食事の中でも、昼食として利用される機会が多いのがキッチンカーなので、販売価格を上げるにしても、相場価格との兼ね合いである程度の金額での頭打ちが起こってしまいます。
固定店舗の飲食店であれば、コース料理を提供して客単価を上げる、といった施策も考えられますが、キッチンカーではそのような施策は不可能です。また、来客側も「イベントでのテイクアウトメニューなら〇〇円くらい」や「クレープなら500円くらい」といった、相場感を持っていることも、客単価が低くなりがちな要因です。
客単価が低いからキッチンカーは儲からないという通説を覆すためには、セットメニューの販売、トッピング・ソース類やドリンク・サイドメニューの充実、季節限定メニューの販売、(ブランド食材の使用による)高付加価値商品の開発など、さまざまな施策を組み合わせることが求められます。
キッチンカーで儲からない人の7つの特徴
キッチンカーで成功するためには、いくつかの重要なポイントがあります。ここでは、キッチンカーで儲からない人がやりがちな7つの特徴について解説します。反面教師として、自分自身のキッチンカー運営に生かしましょう。
1.出店場所を確保できない
キッチンカーは店舗を構える飲食店と違い、場所にとらわれず出店できるメリットがあります。一方で、固定店舗を持たないキッチンカーというスタイル自体が、出店場所が見つからなければ売り上げが立たないリスクを抱えていることに十分な注意が必要です。継続的に良い出店場所を確保できなければ、キッチンカーは儲からないので、いずれ廃業するリスクさえあります。
週末は人出が見込まれるイベント・商業施設・公園、平日はランチ需要が見込まれるオフィス街・公共施設・大学キャンパスなど、出店場所を安定的に確保できない人のキッチンカーは儲からないでしょう。
出店場所が売り上げ(集客)に大きく影響するので、単にキッチンカーを出店できれば良いというわけではありません。いかに来客者が多い場所に出店できるかが、キッチンカーが儲かる・儲からないに大きく影響するでしょう。ターゲットとなるお客様が集まる場所、競合が少ない場所、天候の影響を受けにくい場所など、さまざまな要素を考慮して出店場所を選ぶことが求められます。
2.経営に関係する数字を雑に扱う
キッチンカー事業を継続的に運営していくためには、しっかりとした数字の管理が不可欠です。反対にキッチンカー経営に関する数字を雑に扱う人は、苦労の割に儲からないという事態になりかねません。なぜなら、日々の売上金額や経費金額の記録を怠ると、正確な利益を把握できず、今の状態が良好なのか?問題があるなら改善点はどこか?が分からないからです。
特に重要なのは、以下のような項目の日次管理です。
- 売上金額
- 原価(仕入れ額)
- 出店手数料
- 人件費
- 水道光熱費
- 消耗品費
- 営業利益
これらの数字を毎日記録し分析することで、改善すべきポイントが明確になり、売り上げを伸ばしつつ無駄な支出を抑えることが可能になるでしょう。売上金額と経費の推移を把握することは、経営判断の基礎となる重要な作業です。
3.在庫管理ができず食品ロスが多くなる
数字を雑に扱うキッチンカーは儲からないと解説しましたが、特に経費の中でも原材料の在庫管理は正確な数値把握が求められます。なぜなら、ほとんどの原材料は消費期限が短いため、在庫管理が適当だと食品ロスが多くなり原材料費の増加につながるからです。特に以下のような状況が、食品ロスを増やす原因となるので注意が必要です。
- 売上予測に基づかない仕入れ
- 在庫状況の把握不足
- 食材の使用期限管理の不徹底
これらの問題を解決するためには、曜日や天候を含めた過去の売上データを分析し、独自の売上予測に基づいた必要仕入れ量を把握することが重要です。また、毎日の営業終了時にはルーチンワークとして在庫をチェックし、翌日の仕入れ量を適切に調整する習慣をつけることが求められます。
4.複数の業務を一人で担当するのが苦手
キッチンカー事業では、調理・接客・仕入れ・集客・出店場所確保・新メニュー開発など、さまざまな業務を一人でこなすことが必要です。つまり、調理をして販売だけすれば良い、というわけではありません。一人で複数の役割をこなせない人が経営するキッチンカーは、儲からない可能性が高いでしょう。
複数の業務を一人で遂行するためには、時間帯別のスケジュールを組んでおくことが有効です。一例を以下に紹介します。
【営業時間帯別の主要業務】
- 朝:仕込み作業・SNS更新
- 昼:調理・接客対応
- 夕:在庫確認・出店場所探し
- 夜:翌日準備・経理処理
ピーク時には、調理をしながら接客する、注文を受けながら次の準備を進めるなど、複数の作業を同時にこなすことが求められます。これらの作業を効率的に行えるよう、日々の経験を通じてスキルを磨いていく必要があります。最初から全ての業務を高い水準でこなせる人は皆無なので、それぞれの業務へのやりがいや楽しみを見つけながら、一つずつ真摯に取り組む姿勢が必要です。
5.調理・接客作業の効率が悪い
キッチンカーの売り上げと収益性を高めるためには、短時間で多くの来客に対応できる調理作業・接客作業の効率化が欠かせません。こうした効率化が進んでいないキッチンカーは儲からない確率が高くなるでしょう。効率化が進んでいないキッチンカーには、以下のような特徴が見られます。
- 調理工程が標準化されていない
- 食材・調理器具の動線・配置が整っていない
- 接客と調理の切り替えがスムーズでない
調理・接客作業効率を高めるためには、全ての作業工程を時間計測し、以下のように改善することが重要です。
- 時間のかかる工程は事前準備で対応
- 使用頻度の高い材料・調理器具は手の届きやすい場所に配置
- 調理と接客の動線を最適化
こうした改善により、限られた時間内で一人でも多くの来客に対応する体制を作り、儲からないキッチンカーからの脱却が期待されます。
6.試行錯誤の回数が少なく速度が遅い
キッチンカー開業当初から儲かるケースはまれですが、店舗で経験したこと感じたことを生かして、改善を続けることで安定的に収益を上げることが可能になります。特にキッチンカーを始めたばかりの時期は、どの施策が当たるか?どの程度売り上げに貢献するか?などは、不明なことが当然なので、とにかく試行回数を増やすことが重要です。
しかし、儲からないキッチンカーでは、この試行錯誤が積極的に行われないことが珍しくありません。現状維持のままでは駄目なことを自覚しながらも、より状況が悪くなることへの心配、やっても無駄じゃないかという悲観的な思考が行動を鈍らせる原因でしょう。
施策がうまく行かなければ、一旦現在の状態に戻れば良い、という心構えでさまざまな施策をどんどん試していく姿勢が、儲からないキッチンカーから脱却するために求められます。
7.客観視する能力と清潔感に欠ける
キッチンカーはお客様を相手にする事業なので、常に相手からどのように自分の店舗または自分自身が見られているかを意識することが求められます。特に飲食業である以上、清潔感がキッチンカーにも従業員にも欠かせません。
キッチンカーについては、食中毒防止など衛生管理の面からもキッチンスペースは常に清潔に保たなければなりません。調理器具の洗浄徹底、食材の特徴に合わせて適切な管理、ゴミの適切な廃棄などが必要です。また、キッチンカー外観の清掃、看板やメニュー表の清潔さ、接客エリアの整理整頓など、車両の外側の清潔感も求められます。
キッチンカーオーナー・従業員の清潔感への注意も必要です。服装・髪型・爪の長さなど、食品を扱う人間として適したものが欠かせません。特に中年男性は、清潔さとは真逆の位置にいると感じる人が少なくないので注意が必要です。髪の毛・ひげ・服装は家族など第三者の意見も聞きながら、気にしすぎるくらい気をつけたいところです。
儲からないキッチンカー脱却!7つのポイント
キッチンカー経営で成功するためには、キッチンカービジネスまたは運営者自身が原因の儲からない特徴を克服することが必要です。ここまで紹介してきた、10個の儲からない理由を解決するためのポイントを7つにまとめて解説します。
1.出店機会を増やして年間単位で儲かる体制を作る
キッチンカービジネス自体が抱える儲からない特徴として、天候の影響で売り上げが上下すること固定客が確保しづらいことがあります。1日単位で見ると悪天候による売り上げ減少の影響は対応のしようがありません。そこで、年間を通じて利益が出ているかを判断するように、判断する期間を長くすることをおすすめします。
例えば、1年間で見ると何日間かは悪天候により、売り上げが下がる日があってもトータルで計画通りの売り上げと利益を確保できれば良い、と考えてみましょう。天候という、自分ではコントロールできない事象に意識を向けるのではなく、少し長い目で見て悪天候になったとしても目標を達成できる施策を考えることをおすすめします。
この施策を実行するためには、とにかく1年間の出店機会を増やして、1日あたりの売り上げ依存度を下げることが必要です。例えば、10日出店したうちの2日間が雨になる場合と、100日出店したうちの2日間が雨になる場合では、全体に与える雨による売り上げ減少の影響は大きく異なります。
もう一個の課題である固定客が確保しづらい点については、少しでも固定客を確保するための施策を打つか、固定客に頼らない方法で十分な売り上げを上げられる営業方法にするかのいずれかになるでしょう。前者であれば、毎週決まった曜日に同じ出店場所で営業する施策が考えられますし、後者であれば、とにかく多くの来場者が見込まれるイベントにどんどん出店する施策が考えられます。
2.トッピング・セットメニューで客単価を高める
キッチンカーの特徴である「客単価が低くなりやすい」を解消するためには、トッピングやセットメニューを販売することによって、少しでも客単価を上げる工夫が必要です。例えば、「ホットドッグ」であれば、パン・ソーセージをベースに「チーズ」「ミートソース」「チリソース」などのトッピングメニューを加えることで簡単に販売単価を上げられます。
同様に「クレープ」であれば、「生クリーム増量」「チョコソース」「アイスクリーム」などのトッピングが考えられます。トッピングのアイデアは、自分と同様もしくは同系統(クレープであればスイーツ全般)のメニューを販売するキッチンカーや固定店舗を参考にすれば、さまざまなアイデアを見つけられるでしょう。
「客単価が安くなる」を解消するもう一つの施策が、セットメニューを販売することです。「ホットドッグ」であれば、コーヒーなどのドリンク類やポテトプライなどのサイドメニューとのセット販売が考えられます。本来なら、ホットドッグ+コーヒーで800円のところが、セットメニューなら700円といった、価格設定にすればお得感を出しながら、客単価を上げることも可能です。
トッピングやセットメニューが難しい、という場合であれば「大盛」「特盛」メニューを設定するだけでも販売価格が上がります。「豚丼」などの丼ものであれば、具とご飯の両方に「大盛」を設定することも考えられるので、組み合わせればより一層の販売価格アップも可能です。
3.出店場所確保の優先順位を高める
どれだけ美味しくて安いメニューを提供しようが、どれだけ質の高い接客を提供できようが、キッチンカー事業では、出店できなければ売り上げは0円です。したがって、キッチンカー運営におけるさまざまな作業工程の中でも、出店場所の確保の優先順位を高めることは、儲からないキッチンカーからの脱却には欠かせません。
キッチンカーの出店場所の探し方は、「出店場所を仲介するサービスを利用する」「出店場所の管理者(イベントの主催者)に連絡して情報を聞き出す」「競合相手の発信内容から出店場所を見つける」の三つが基本です。1日の中で出店場所を探す時間を設けるか、営業時間中のちょっとした隙間時間を活用して、積極的に出店場所を確保しましょう。
また、もう一つキッチンカーの出店場所を確保する方法として、欠かせないのが「他のキッチンカー運営者からの紹介」です。実際にキッチンカー運営者のインタビューからも、出店場所確保に他のキッチンカー運営者からの声掛けの機会が多いことがうかがえます。
キッチンカーの出店場所については、代表的な出店場所の特徴から具体的な探し方まで、以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
» キッチンカーの出店場所おすすめ11選!出店料と3種類の探し方を解説
4.運営に関係する全ての数字を丁寧に扱う
儲からないキッチンカーから脱却していくためには、日々の数字を丁寧に扱い管理していく姿勢が欠かせません。日々の数字を正確に把握しておくことで、客観的に現在のキッチンカーの状態が適切か?問題点があるならそれはどこか?を把握することが可能です。
具体的には、以下の項目については、日次・週次・月次・年次の数値を把握して、経営改善に生かしましょう。特に以下の項目については、日々の記録と分析が必要です:
- 売上金額
- 売上個数
- 原価(仕入れ額)
- 原価率
- (食材ごとの)在庫数
- 出店手数料
- 人件費
- 水道光熱費
- 消耗品費
- 営業利益
- 口座残高
数字を記録する際のポイントは、各種金額だけではなく「食材ごとの在庫数」などの数値も記録することです。なぜなら、適切な在庫管理ができなければ、食品ロスが増え経費が増える原因になります。反対に食品ロスを減らせば、経費を削減し利益を増やすことも可能です。このように、金額以外でも収益性につながる数値に気づいたら、都度記録すると良いでしょう。
売上金額・売上個数・原価・原価率については、メニューごとに把握することで、儲かるメニュー・儲からないメニューの把握が可能となり、メニュー構成を見直す材料になります。各数値は収集するだけではなく、分析して次のキッチンカー運営施策立案につなげましょう。
5.人の力も借りて作業の効率化を徹底する
キッチンカー事業では、調理・接客から仕入れ・集客・新メニュー開発まで、さまざまな業務を一人(または少人数)でこなす必要があります。さまざまな業務を限られた人数が限られた時間内に完了させるためには、それぞれの事業の効率化の徹底が欠かせません。効率化ができていないキッチンカーは、儲からないとも言えます。
作業の効率化には、それぞれの作業手順の見直しに加えて、食材の配置や調理器具の配置を含めた導線確保といったキッチンスペース全体での作業効率化も含まれます。それぞれの効率化は自分自身での改善が基本ですが、思うように進まない場合には外部業者など他人からアドバイス・コンサルティングを活用することも考えてみましょう。
自分自身では気づけない改善点や改善方法が見つかる可能性があります。また、経理業務や発注業務などの代行サービスの活用によって、自分のリソースをキッチンカー事業の売り上げを伸ばすことに集中するのも良いでしょう。個人事業主などに依頼すれば、月数万円での代行も可能なので、検討をおすすめします。
さらに、作業を効率化し、マニュアルに落とし込めれば、アルバイトスタッフなどを活用して売り上げを伸ばすことも選択肢に入ってきます。このように、場合によっては人の力も借りて、作業の効率化を徹底することは、儲からないキッチンカーからの脱却に欠かせません。
6.やり過ぎなくらい試行錯誤を続ける
開業直後から、いきなり十分な収益を出すことが難しいキッチンカー事業では、試行錯誤を繰り返して少しずつ成功体験を積み重ねることが、儲からないキッチンカー脱却には欠かせません。「さまざまな新メニューの販売」「販売価格の微調整」「調理工程・接客工程の変更」「集客方法の変更」「さまざまな場所・時間帯での出店」など、試行錯誤の継続が求められます。
何が上手くいくかはやってみないと分からないことが多いので、特に開業直後はやり過ぎかもと思うくらい、試行錯誤して自分なりの正解を積み上げてください。もちろん、やりっぱなしにはせず、やった行動と結果(売り上げ・来客数など)を記録し、分析することが欠かせません。
7.人から見られていることを常に意識する
接客業であるキッチンカー事業では、キッチンカー車両と事業運営者の両方の清潔感が欠かせません。キッチンカーについては、車両内外部の清掃の徹底を中心として、メニュー表が日焼けしていない、のぼりやタペストリーが破れていないといった点にも気配りが必要です。
運営者の清潔感は、服装はもちろん、髪の毛・(男性の場合は)ひげ・爪先などへの気配りも欠かせません。特に不潔になりがちな男性の場合は、家族など第三者の意見も聞きながら、人から見られていることを常に意識する姿勢が求められます。
まとめ
キッチンカーが儲からないという意見がある要因として、キッチンカービジネスそのものの抱える問題点と運営者の人的要因によって儲からない状態になる点があります。
前者の代表的なものは、悪天候になると売上金額が大幅に下がってしまうことや、出店場所が毎回のように変わるので固定客(リピーター)が付きにくいことです。後者には経営者にもかかわらず数値の扱いが雑だったり、複数の業務を上手にこなせないことなどが挙げられます。
キッチンカービジネス自体の特徴は変えようがないので、出店日が悪天候になっても1年間で見ればしっかりと利益が出ている経営体制整えたり、固定客に頼らなくても売り上げを安定してい上げられる出店戦略を取ったりすることが必要です。
また、キッチンカー運営者に問題がある場合には、とにかく試行回数を増やして、自分なりの正解を見つける姿勢が求められます。経理業務や発注業務などを代行業者に任せたり、第三者の意見を取り入れて調理工程・接客工程・車両の外観などにテコ入れしたりして、自分以外の力を上手く使うことが儲からないキッチンカー脱却には不可欠です。
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