「50代夫婦がプチ起業で成功するために絶対に外せないことって何だろうか?」
「プチ起業で失敗してしまう夫婦がやりがちなことって何?」
「50代夫婦が自分たちに合ったプチ起業を選んで成功するためにはどうしたらいい?」
こんな疑問を持っていませんか?
その気持ちはよく分かります。なぜなら、私自身が保守的な性格なので、とにかくプチ起業で成功したい・失敗したくない、と考えて同じような疑問を感じた経験があるからです。
実際に夫婦でのプチ起業をスタートに店舗を構えて営業するまで売り上げを伸ばした経験のある私が、50代夫婦がプチ起業で成功する(失敗しない)ために知っておくべき情報や考え方をまとめました。
この記事では、
- 50代夫婦がプチ起業で成功するために押さえておくべきコツ
- 50代夫婦がプチ起業で失敗する代表的なパターン
- 50代夫婦のプチ起業におすすめの具体的な業種
をお伝えします。
この記事を読めば、50代夫婦がプチ起業を成功させるためにやるべきことをゼロから学べるので、ぜひ最後までお読みください。
50代夫婦のプチ起業について網羅的に学びたい場合は、以下の記事を読んでください。
50代夫婦がプチ起業で成功するコツ5選
50代夫婦がプチ起業で成功するために、ちょっとしたことながら意識しておきたいポイントがいくつかあります。特に意識しておきたい五つの成功するコツを紹介します。
1.初期投資を抑えて始められるビジネスを選ぶ
初期投資を抑えるビジネスをプチ起業に選ぶのは、特に50代の夫婦にとって賢い選択です。もともと、プチ起業であればリスクをできるだけ抑えて「起業」という夢を叶えることが可能です。その中でも、キッチンカーやオンラインショップのように、固定店舗の飲食店・小売店などよりも少ない初期費用で開業できるビジネスを選ぶことが成功の第一歩になるでしょう。
少ない資金で始めて、儲かれば少しずつ事業を拡大していく方法が、50代夫婦がプチ起業で成功する黄金パターンです。例えば数万円単位の初期費用で始めるプチ起業なら、家計に大きな負担をかけずにビジネスをスタートできます。これなら、今の仕事を続けながら起業できるので、精神的な負担は小さいまま夫婦が叶えたい未来を実現できます。
2.得意スキルが活かせるビジネスを選ぶ
自分たちの得意スキルを最大限に活かせるビジネスを選んでプチ起業することが、50代夫婦の成功には欠かせない要素です。たとえば、料理が得意なら弁当屋で創業したり、会計・マーケティング・人事スキルを活かして、コンサルタント業として独立したりすることが考えられます。夫婦それぞれの強みを掛け合わせて、ユニークなサービスや商品を提供することも可能です。
自分たちの経験を活かした事業は他との差別化もしやすく、ニッチな市場への参入も視野に入ってきます。すでに持っているスキルを使えば、新たなスキル習得のための時間を使うことなく、夫婦でのプチ起業が可能です。どういった分野で自分たちが力を発揮できるのかをよく考えることが、成功への第一歩となります。
3.夫婦間での役割分担を明確にする
50代夫婦のプチ起業を成功させるためには、互いの役割分担をハッキリさせることが必要です。役割分担を曖昧にしてしまうと、お互いの考えが異なったときに、2人の関係が悪化したり、いつまでも意見がまとまらず事業が停滞したりする可能性があります。例えば、夫が営業など外部との交渉を担当し、妻が経理や事務作業を担当するなどの役割分担が考えられます。
また、役割分担を決めたら、それぞれの分野に関する最終的な意識決定は、担当者が行うとあらかじめルール化しておくことも重要です。こうした役割分担と責任の所在の明確化が、互いの強みを最大限に発揮すると同時に効率的な事業運営をもたらしてくれるでしょう。実際に事業が始まるとゆっくり話し合うタイミングもないので、起業前からきちんと話し合っておくことが大切です。
4.経験者の意見を踏まえた事業計画を作る
50代夫婦がプチ起業を成功させたいなら、事業計画(創業計画書)を作成することをおすすめします。事業計画を作成するメリットの中で特に大きいのは、そもそも夫婦でやりたい事業が「ビジネス」として成り立つかを冷静に見られることです。
例えば、これまでに夫婦が経験してきた職歴・スキル・強みを活かせるビジネスなのかが客観的に判断できます。プチ起業とはいえ、初めての事業が2人のどちらも未経験かつ強みを活かせないとなると、成功は難しいでしょう。また、資金的な面でも初期費用はいくらになるのか?売上金額・利益金額を見てビジネスとして成立するかを判断できます。
さらに、自分で作った事業計画はすでにその分野の事業で利益を上げている経験者に見せてアドバイスをもらうことをおすすめします。自分なりに精度高く作った事業計画でも、経験者から見ると現実的ではなく破綻している場合もあるでしょう。「起業して1カ月でその集客数は無理だよ。」「客単価はもっと安く見積もるのが現実的だよ。」など、厳しくも精度の高いフィードバックをもらえることも期待できます。
もちろん、経験者からもらった貴重なフィードバックは、事業計画に反映させることで、さらに質の高いものにブラッシュアップすることが可能です。このように、経験者の意見も反映させた事業計画をプチ起業前に夫婦で作成することで、50代から始めた事業を成功させる確率を高められるでしょう。
5.あらかじめ撤退ラインを決めておく
50代夫婦がプチ起業で成功するためには、事業計画を作成する段階で自らの事業を継続するべきか撤退するべきかを判断する基準として、あらかじめ撤退ライン(例、いくら以上の赤字になったら撤退する、起業から1年で◯万円の売り上げにならなかったら撤退するなど)を設定しておくことは重要です。
始める際には全てが上手くいく未来を想像することは自然ですが、思うようにいかないのが事業です。撤退ライン設定がないと、ズルズルと続けることとなり、資金・時間・労力が無駄になる可能性すらあります。もちろん、感情的になって誤った判断をしないように、あらかじめ夫婦で撤退ラインについても合意しておくことが重要です。
50代夫婦のプチ起業が失敗する3大パターン
50代夫婦がプチ起業で失敗しやすい代表的なパターンを紹介します。一緒に失敗パターンを避けるためのコツについても解説します。
1.事業計画がずさんで資金がショートする
事業計画のずさんさから資金不足に陥り、50代夫婦のプチ起業が失敗するケースは少なくありません。プチ起業とはいえ、成功するためには資金計画をしっかりと立てることは絶対に必要です。よくある資金ショートの例としては、売上金額を多く見積もりすぎた、反対に経費を少なく見積もりすぎたといったものがあります。
売上金額の期待値が大きすぎると、それを見越して資金投入していた広告費や初期投資費が、足かせとなり資金ショートの原因にもなりかねません。このような資金繰りのトラブルを避けるためには、先ほど紹介した、同じ事業経験者(成功者)のフィードバックを受けた事業計画が必要になります。
売り上げ見込みは少なく、経費金額は多く見積もっておけば、思わぬ出費や予想外の外的要因によって、売上金額・経費金額に多少計画との相違が生じたとしても柔軟に対応できるでしょう。
2.役割分担が不明確で意思決定が遅れる
ある程度の結婚期間がある、50代夫婦になると「全部言わなくても分かってくれるだろう」とお互いに考えてしまいがちです。プライベートでは、それで問題ないでしょうが、事業となると「言わなくても分かってくれるだろう」では、思わぬ問題発生の原因になりかねません。
例えば、何からの対応すべき課題が発生したときに、夫婦間の役割分担が明確でないと、「相手が対応してくれるだろう(対応すべきことだろう)」とお互いに認識して、結果的にいつまでも課題が放置されてしまう可能性があります。また、夫婦間で意見がまとまらない場合にも、最終的な意思決定者が明確になっていないと、問題がどんどん先送りになってしまいます。
このように課題に対する対応が後手に回ってしまうと、最終的には思わぬビジネス上での失敗に繋がりかねません。このような事態にならないために、プチ起業の計画段階で、夫婦間での役割分担の明確化が欠かせません。
3.専門家に頼りっきりで自主性が足りない
50代にして初めてプチ起業に取り組むとなると、何らかの形で専門家のフォローを受ける夫婦もいるでしょう。その場合に、従業員マインドが抜けきらず、夫婦が揃って専門家からの指示待ちになってしまわないように注意が必要です。プチ起業であろうと、あくまで夫婦2人が主体性をもって取り組むのが事業ですから、指示待ち人間にならないよう強く意識しましょう。
また、プチ起業時にコンサルタント料のような形で高額が支払いを専門家にするようなことも不要です。あくまで小資本で始められるのが、プチ起業の魅力(メリット)なので、その魅力をなくしてしまうような資金の使い方は絶対に避けるべきです。専門家にコンサル料を払うのは、ある程度自分たちで行動した結果、行き詰まりを感じたときにスポット的に頼るときだけにしましょう。
50代夫婦におすすめのプチ起業5選
50代夫婦ならではの強みを活かせるプチ起業のアイデアを5種類紹介します。自分たちの環境に合わせたプチ事業を選択する際の参考にしてください。
1.キッチンカー
料理が好き!人とのコミュニケーションが得意!という50代夫婦におすすめのプチ起業がキッチンカーです。もちろん、夫婦で役割を分担すればよいので、寡黙に料理する旦那さんと明るくきさくに接客する奥さん(またはその逆)という組み合わせで運営可能です。
キッチンカー運営では出店場所の確保が最も重要なタスクの一つであり、そのためには他のキッチンカー運営者とのつながりが欠かせません。「◯◯で一緒に出店しない?」と、直接出店場所を紹介してもらうこともあるでしょうし、「△△で出店者探していたよ」と情報をもらうこともあります。このような横のつながりを築く際には、営業職で培ったスキルが役立つかもしれません。
さらに、キッチンカーなら営業日を自由に夫婦で決められるので、プチ起業との相性抜群です。週末のイベントだけ出店したり、平日のランチ時間に奥さん一人で出店したり、と営業方法は夫婦の都合に合わせて自由に調整できます。キッチンカーを開業するまでの手順・資格取得などについては、以下の記事で詳しく解説しています。
» キッチンカー・移動販売を開業する11step!(完全保存版)
キッチンカーについてセミナー形式で学びたい人には、株式会社フードトラックカンパニーが主催するキッチンカー開業セミナーがおすすめです。参加費無料ながらキッチンカー開業に向けてやるべきタスクを網羅的に学べるので、最初の一歩としては間違いありません。私自身も実際に参加して学んだことが、キッチンカーの開業準備にとても役立ちました。
東京・大阪・名古屋・福岡など全国各地のセミナー会場で開催するリアルセミナーに加えて、オンラインセミナーも毎週開催しているので、住んでいる場所に関係なく気軽に参加可能です。
2.テイクアウト専門飲食店
テイクアウト専門飲食店は、飲食スペースを構えることなく、自分たちの料理を手軽にお客様に提供できるビジネスです。料理好き・料理が得意な50代夫婦にはピッタリな事業ですし、調理スペースと販売スペースのみで営業できるので、必要とする店舗面積が小さく毎月の固定費(賃貸料)が少ない特徴があるので、プチ起業との相性はバッチリです。
テスト的に販売するなら、シェアキッチンを利用すれば初期費用・毎月の固定費をさらに抑えられます。さらに、Uber Eatsなどのオンラインで注文できる宅配サービスを利用すれば、商圏を広げられますし、冷蔵食品・冷凍食品のように保管できる商品が提供できれば、楽天市場や自社オンラインショップなどECサイトでの販売も可能です。
時代に合わせた健康志向や地元産の食材を使ったメニューで地元のファンを増やし、長期的な売上向上を目指すのも一つの戦略です。夫婦それぞれのアイデアを活かして、商品の差別化が図れるのもテイクアウト専門飲食店が50代夫婦のプチ起業に適しています。興味がある人はまずはテスト的に販売してみることをおすすめします。
3.コンサルタント業
50代夫婦となれば、これまでの人生でさまざまな経験をして、知識・スキルを身につけてきたでしょう。こうした経験・知識・スキルを活かしたプチ起業なら、コンサルタント業がおすすめです。コンサルタント業は、これまでに培ってきた知識やノウハウを活かして、他の事業者や個人にアドバイスを提供するビジネスです。
例えば、企業に向けて会社経営・会計・組織づくり・マネジメント・工場管理などのコンサルタントサービスを提供できますし、個人に向けて子育て・人間関係・社会人スキルなどについてのアドバイスを送るコンサルタントも候補に上がってきます。
夫婦それぞれが、これまでのキャリアで身につけたスキル・知識・経験を最大限に活用し、他者の成長をサポートする業務は、やりがいも大きく、ビジネスとしての成長も期待できます。対面はもちろん、オンラインでのミーティングも可能なので、商圏を全国に広げることも可能です。パソコンとスマホがあれば、自宅での開業が可能なので、初期投資がほぼ必要ないのもプチ起業として魅力です。
4.エステサロン
エステサロンは、リラックスした雰囲気の中でお客様にサービスを提供する、美容と健康に特化したビジネスです。自宅の一室をサロンペースにして始められるので、初期費用がかからずプチ起業との相性が良いビジネスです。部屋を借りて開業する場合でも、ベッドが1台おけるスペースさえあれば良いので、広い部屋は不要となり家賃を抑えられます。
50代夫婦で運営する場合、例えば奥さんが施術・接客を担当し、旦那さんが予約管理・経理業務などの役割分担が可能です。一般的には女性需要が大きいビジネスなので、施術・接客はもちろん集客・広告展開なども奥さんが中心となるケースが多いかもしれません。
地元主婦層をターゲットにしたプロモーションや、周辺地域に住む女性のライフスタイルに合わせた柔軟な営業時間設定など、工夫次第で多くの固定顧客(リピーター)を獲得することが可能です。固定店舗を構えて営業する地域密着型のビジネスなので、その地域で長く生活してきた50代夫婦のプチ起業にピッタリです。
5.オンラインショップ
オンラインショップは、インターネットを通じて商品を販売するビジネス形態で、店舗を借りる必要がなく少額の初期費用で始められるため、プチ起業との相性が抜群です。また、商圏が全国に広がるので、マニアックな商品であろうとある程度の売り上げが期待できる点がオンラインショップの魅力です。
50代ともなれば夫婦それぞれが、熱狂的に好きな工芸品・食品・趣味があることも珍しくないでしょう。そのような商品を扱うオンラインショップなら、顧客の気持ちも理解できますし、商品への愛・熱・こだわりがホームページを通して閲覧者に伝わり、購入意欲を高める可能性が低くありません。
メルカリなどのフリーマーケットアプリで始めてみたり、BASE(ベイス)・カラーミーショップ・Yahoo!ショッピングなどの無料で利用できるECプラットホームを利用したりすれば、数万円の仕入れ費用だけで始めることが可能です。自分のコレクションを試験販売すれば、仕入れ費用すら不要な状態でプチ起業が可能です。
まとめ
50代夫婦がプチ起業で成功するためには、まずは夫婦それぞれが、何が得意で何が不得意かをしっかりと理解して、得意を活かした事業や夫婦間での役割分担をすることが重要です。また、すでにその事業で稼いでいる人のリアルな情報を反映させた事業計画を事前に作成することも欠かせません。上手くいかなかったときの撤退ラインもあらかじめ定めておくとよいでしょう。
プチ起業で失敗してしまう50代夫婦の特徴として、資金管理がずさんだったり、初期費用をかけすぎてしまう、というお金がからむ問題に直面することが少なくないので、注意が必要です。また、夫婦間でのコミュニケーション不足による、認識のズレや責任の所在が曖昧になることもしっかりにつながる恐れがあります。
50代夫婦のプチ起業としては、コンサルタント業・エステサロンのような自宅の一部を利用することで店舗が不要な上に原価率が低い業種や、オンラインショップ・キッチンカー・テイクアウト専門飲食店のような、店舗の準備のために多額の初期費用が必要にならない業種がおすすめです。
成功のコツや失敗の要因も含めて、50代夫婦のプチ起業について網羅的に学びたい場合は、以下の記事を読んでください。