キッチンカービジネスを開業するためにはキッチンカーの調達が必要です。
新車、中古車を一括購入する以外にも、レンタル、リース、ローンという初期費用を抑えられる手段がありますので今回の記事ではそれぞれの特徴やメリット、デメリットを解説していきます。
キッチンカーのレンタル、リース、ローンの特徴比較
レンタルの仕組み
レンタル会社が保有する車を、お金を払って借り受ける仕組みです。
期間は短いことが一般的で、1年未満に設定される場合がほとんどです。
短い場合には、数時間といった単位で借りられることもあります。
リースの仕組み
カーリース会社が購入した車を、長期間貸してもらう仕組みです。
契約者は、毎月定額のリース料を支払います。
レンタカーと違い、同じ車に長期間乗り続けることができます。
ローンの仕組み
金融機関やディーラーのローン制度を利用してお金を借りて、車を購入する仕組みです。
期間を定めて毎月決められた額を返済していきます。
支払額には、金利も上乗せされます。
キッチンカーのレンタルについて
キッチンカーをレンタルで始めるメリット、デメリット
キッチンカーをレンタルするメリットは、以下のようなものになります。
- 早く出店出来る
- 初期費用を安く抑えられる
- サポートが充実している
また、キッチンカーをレンタルするデメリットは、以下のようなものになります。
- 使いにくい設備や配置の場合がある
- 長期利用すると割高になる
- キャンセル料が発生する
営業許可が揃っていれば、キッチンカーをレンタルするだけで営業できるので、初期費用を低く抑えながらも、早く出店できます。
また、レンタルする会社にノウハウがある場合は、サポートが充実していたり、調理器具もセットになっていたりして、スムーズに営業を開始できます。
しかし、調理するメニューの仕様になっていないため、使いにくい設備や配置の場合があったり、キャンセルの際にはキャンセル料がかかったりする場合もあります。
キッチンカーをレンタルする費用相場と期間
キッチンカーのレンタルには“短期”と“長期”があり、それぞれ費用が異なります。
短期レンタルの費用相場は、平日なら3~5万円、土日祝なら7~10万円となっています。
長期レンタルの場合は、日割り費用が短期レンタルより安くなる特徴があります。
しかし、半年以上レンタルする場合には、購入してしまった方が安い場合もあるので、注意が必要です。
キッチンカーのレンタル費用に含まれるものとは
キッチンカーのレンタル料金の内訳は、大別するとつぎの3つになります。
- 車両レンタル代金:車両と車両内の常備施設品
- 車両搬入出費:希望場所までのキッチンカーの移動および回収
- オプション:厨房機材や調理器具など貸し出し可能なもの
また、保険料や消耗品(オイル・電球・ベルト・ブレーキなど)の交換などのサービスも含まれています。
しかし、会社によって含まれる料金が異なるので注意が必要です。
キッチンカーをレンタルで運営する際の看板やラッピングの方法
車体は自分の所有物ではないので、ラッピングに関しては既存のものとなり、ほとんどの場合で変更は効きません。
自分のイメージに合った車種や色のキッチンカーを選ぶようにしましょう。
自分自身でマグネットシートやタペストリーを作成して、車体に取り付けることが一般的です。
しかし、その際にも、車体を傷つけないように、細心の注意が必要です。
さらに、サイン看板やのぼり旗なども、自分自身で用意する必要があります。
キッチンカーをレンタルで運営する際の保健所許可等の注意点
キッチンカーで営業をする際には、“食品営業許可”の取得が必要になります。
キッチンカー自体には“飲食店営業許可”が必要になり、ユーザーには“食品衛生責任者資格”が必要になります。
レンタルのキッチンカーならば、事前にどこの都道府県の許可が下りている車両なのかを確認することができます。
保健所ごとで認識が違う場合が多いので、レンタカー会社や出店予定の保健所で、確認をとるようにしましょう。
キッチンカーのローンに関する情報
キッチンカーをローンで始めるメリット、デメリット
キッチンカーのローンのメリットは、以下のようなものになります。
- 自分のキッチンカーが持てる
- まとまった開業資金が必要ない
キッチンカーのローンのデメリットは、以下のようなものになります。
- マイカーローンが通りにくい
ローンの最大のメリットは、自分自身のキッチンカーを所有できるという点です。
また、車両部分だけではなく、キッチンボックス、換気扇、照明、給排水設備などもローンに含まれるので、開業資金を低く抑えたい方にピッタリです。
マイカーローンが通りにくいというデメリットがありますが、キッチンカー専用のローンならばそのような心配は必要ありません。
キッチンカーでローンを組む場合の金利、返済期間など。
銀行系の車のローンは7~10年と長めで、ディーラー系の車のローンは6~8年と短めに設定されています。
借入の際の金利はそれぞれの金融機関によって異なります。
返済期間が長ければ、月々の返済金額は少なくなりますが、金利分の利息を多く払うことになります。
短期間で返済しようとすると月々の返済金額が多くなり、運営資金に困る場合も出てくるので、自身の経営計画に乗っ取り返済期間を決めるようにしましょう。
また、キッチンカーは自家用車ではなく営業車の扱いになるので、一般のマイカーローンの審査が通りにくい場合があります。
ビジネスローン審査になってしまうと、資金状況や事業計画などの提出や、融資担当者との面接などが必要となり、融資へのハードルが上がってしまいます。
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キッチンカーのリースについて
キッチンカーをリースで始めるメリット、デメリット
キッチンカーをリースするメリットは、以下のようなものになります。
- 初期費用が少なくて済む
- 独占的に使用することができる
- 残価で買取りができる
また、キッチンカーをリースするデメリットは、以下のようなものになります。
- 開業までの時間がかかる
- 総支払額が高くなる
- リース期間が長い
頭金等が必要ないので、初期費用が少なくて済む上に、経理上はリース代全額を経費として処理できます。
また、契約期間中はそのキッチンカーを独占的に使用することができ、気に入ったら残価で購入することができます。
しかし、審査期間が3週間〜1ヶ月ほどかかることがあり、開業までの時間がかかります。
さらに、リース期間が長いと総支払額が高くなり、解約には条件がある場合が多いです。
キッチンカーをリースする費用相場と期間
会社や車種によって異なりますが、車両価格300万円程度の場合は、車両代が約55,000円/月額、車両保険料が約15,000円/月額程度となります。
リース期間は3~5年であることが多く、契約期間が経過した後には、買取りをすることができます。
キッチンカーのリース費用に含まれるものとは
一般的にキッチンカーのリース費用には、車両代と車検の費用も含まれています。
車両保険料が含まれていることも多く、車体の故障や事故にも対応できます。
ただし、自分の過失による事故は対象にならなかったりするため、契約の際には注意が必要です。
車検代が含まれていない場合には1回あたり約10万円の車検費用や、車両走行費として1km当たり数十円が加算されていく場合もあります。
リース会社に確認するようにしましょう。
キッチンカーをリースで運営する際の看板やラッピングの方法
車体のラッピングに関しては、基本パックに含まれている場合には、基本料金でリース会社が行ってくれます。
また、看板については、リース会社によって異なるので、確認が必要です。
キッチンカーをリースで運営する際の保健所許可等の注意点
キッチンカーで営業をする際には、“食品営業許可”の取得が必要になります。
キッチンカー自体には“飲食店営業許可”が必要になり、ユーザーには“食品衛生責任者資格”が必要になります。
キッチンカーをリースする場合は、どこの都道府県の許可が下りている車両なのかを事前に確認することができます。
保健所ごとで認識が違う場合が多いので、リース会社や出店予定の保健所で、確認をとるようにしましょう。