キッチンカー(移動販売)の開業を考えている皆さまのために
見落としがちな点や余計な出費を未然に防ぐための知識をワンポイントでアドバイスするコーナーです。
今回は雨対策・風対策についてです。
出店当日が常に快晴無風とは限りません。
逆に開店~閉店までずっといい天気が続く方が稀です。
雨の日はお休みというキッチンカーの方もいらっしゃいますが、梅雨の時期なんかは商売になりません。
爆弾低気圧やゲリラ豪雨の場合は出店を諦める方が賢明ですが、通常の雨であれば天気のいい日より売れる現場もあります。
オフィス街のランチ出店は狙い目
例えば、オフィス街のランチ出店にしてもコンビニまで歩いて行くより、ビルの下にいるキッチンカーで買っちゃう人も大勢居ます。
また朝から雨だったりすると、とび職や庭師の方もお休みなのでパチンコ屋とかスーパー銭湯、ゲームセンター、ホームセンター、ショッピングモール、ケータイショップ等が賑わったりします。
逆に公園や屋外プールとかは全く人が居ないので、こういった場所では出店を諦めた方が賢明です。
天候による以外な注意点
ここで、ちょっと注意点があります。
出店当日は朝から晴天にもかかわらず、公園や運動場に全く人が居ない場合があります。
実は前日までの雨で芝生やグラウンドが浸水状態で使えない場合です。
特に河川敷の公園なんかだと大雨や台風の影響で2~3日使えない状態が続くことがあります。
キッチンカーで営業するということは、いかにお天気とうまく付き合っていくかがポイントです。
キッチンカーの中に雨が降り込んでこないのはもちろんですが、お客様が濡れないようにする配慮も必要です。
大きめのパラソルやサイドオーニングで接客窓口を覆ったり、パラソルやオーニングからお客様側に雨だれが落ちないように傾けたりします。
エンジン発電機や車外に出す荷物等も雨に濡れないような工夫が必要です。
(土足厳禁のキッチンカーの場合、靴を入れる場所を確保しておきましょう)
雨の日は開店準備や撤収時にも普段より時間がかかってしまいます。雨合羽やポンチョ等を準備したほうが良いと思います。
雨より厄介な敵は風!
実は移動販売で雨より厄介なのが風です。突風やビル風でメニュー看板、のぼり、パラソル、ゴミ箱が吹き飛ばされる光景は日常茶飯事なのです。強風で跳ね上げ式の扉が壊れる場合もあります。
万が一お客様に当たって怪我させたりしたら目も当てられません。
しっかりとロープ等で固定することがポイントです。
またキッチンカー内を風が抜けていく感じになると、軽い包材や容器類が吹っ飛んでいくこともあります。公園などの砂埃が多い場所だと鉄板やフライパンがジャリジャリになってしまいます。
強風の場合は出店位置を少し変えたり、砂埃が入らないように極力窓を閉めたりする必要もあります。
最近はスマホでリアルタイムの情報も入るので、天候の変化には十分注意しつつ早め早めに対策することが必要です。