「2024年でもキッチンカー購入に使える助成金はあるのだろうか?」
「助成金や補助金が使えない場合にはどうしたらいいのだろう?」
「資金に余裕がないからキッチンカー開業の初期費用を抑えたい!どうしたらいい?」
こんな疑問を持っていませんか?
その気持ちはよく分かります。なぜなら、私自身がキッチンカーを開業するときに、資金に余裕がなかったので、同じように悩み、助成金や補助金の利用を検討した経験があるからです。
知識ゼロ・飲食業経験ゼロからキッチンカー開業した経験のある私が、2024年現在でのキッチンカー開業に使える助成金や補助金の状況について調べた内容をまとめました。
この記事では、
- キッチンカー開業に利用できる助成金が2024年は減少している状況
- 資金に余裕がないときに使える助成金に代わる方法
- ローンでキッチンカーを購入するメリット
- キッチンカー購入にローンを使うことが一般的になっている現状
- おすすめのキッチンカーローン
をお伝えします。
2024年のキッチンカーに関する助成金や補助金の状況を正確に把握した上で、適切に対応するための方法を解説していますので、ぜひ最後までお読みください。
目次
2024年時点でキッチンカーの助成金は減少
新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、キッチンカーを含む飲食業界で広がった助成金の支給状況を解説し、2024年時点ではそれらが減少している状況について解説します。さらに、このような状況の変化を正確に発信していないキッチンカー製作会社があることについてもお伝えします。
2020年から飲食店を対象とした助成金が増加
2020年に発生した新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、飲食業界に対してさまざまな助成金・補助金が支給されました。それらの助成金の中には、飲食店がテイクアウト販売・移動販売などの新しい販売形態の取り組みを支援する目的で支給されたものもあります。
こうした社会情勢を受け、キッチンカーの購入・開業に利用できる助成金がいくつも給付されました。「飲食事業者の業態転換支援事業(東京都)」はその代表例です。「キッチンカー移住チャレンジ(福島県田村市)」「宿毛市キッチンカー等導入支援事業費補助金(高知県宿毛市)」のように「キッチンカー」という名称が入った補助金・助成金もありました。
2023年から各業種で助成金・補助金は減少
2023年5月には新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行したように、新型コロナウイルス感染症拡大による影響は落ち着きつつあります。こうした状況を受け、新型コロナウイルス感染症拡大によって影響を受けた企業救済を目的とした助成金・補助金の数は事業分野を問わず減少しています。2023年から始まったこの傾向は、2024年時点でも継続している状況です。
キッチンカーについても同様で、2023年3月には「事業再構築補助金」の対象からキッチンカーを含む「飲食店営業」が外れたように、キッチンカーの購入・開業に活用できる助成金・補助金は減少しているのが現状です。キッチンカー購入に利用できる助成金・補助金については下記の記事にまとめているので、参考にしてください。
» 【2024年10月更新】キッチンカーで使える助成金・補助金を一挙紹介【全国版】
助成金の最新情報を把握していない会社に注意!
ここ数年のキッチンカー需要の高まりや各種助成金・補助金が支給された状況を受け、「キッチンカー購入に補助金が使えます!」「助成金を使えば自己負担は購入価格の〇〇%のみ!」のような文言をホームページなどでうたっているキッチンカー製作会社があります。
これらの製作会社の中には、「どのような助成金を使うのかが明確に書いていない」「2024年時点では支給が終了した助成金・補助金を記載している」ところがあります。このような会社は、助成金に関する最新情報を把握していない可能性があるので、ホームページの文言をうのみにせず、自分で情報を調べる・会社にしっかりと確認する、姿勢が必要です。
キッチンカーの開業資金を補う助成金の代替案を解説
キッチンカーの開業時に助成金・補助金の利用を考える人の多くは、手元資金が十分ではないと感じ、それを補うための資金を必要としています。キッチンカーの開業費用の中で一番金額が大きいのは、キッチンカーの購入費用です。キッチンカーの車種・大きさ・設備によって価格はバラバラですが、少なくとも200万円以上の購入資金を準備しなければなりません。
キッチンカー購入に使う初期費用を抑える方法として代表的なものは、「ローン」「リース」「レンタル」の三つです。まずはお試しで数カ月~1年ほどキッチンカーを出店してみたい人には「レンタル」がおすすめですが、それ以外の腰を据えてキッチンカー事業に取り組む意気込みを持つ人には「ローン」がおすすめです。
レンタルは割高かつキッチンカーの自由度が低い
「レンタル」の場合は、数年単位で考えるとキッチンカーに必要なお金がかなり割高になります。さらに、レンタカー会社が用意したキッチンカーを使うことになるので、自分が思い描いた厨房設備・外装などを揃えて営業することは不可能です。したがって、短期間の営業を考えている人以外に、「レンタル」はおすすめできません。
金利と所有者の特性からローンがおすすめ
「ローン」と「リース」の違いは「金利」と「キッチンカーの所有者」です。「金利」は「ローン」の方が低いのが一般的なので、「ローン」「リース」が満了する5~10年単位で考えると支払金額には大きな差が生じます。
また、「ローン」の場合は所有者が「キッチンカー事業者」になるのに対して、「リース」の場合は、「リース会社」になります。キッチンカーが自己所有でないと、買い替え・事業からの撤退などの理由によって、キッチンカーの売却が必要になったときに、自由に売買することが不可能です。
キッチンカー購入に必要な金額、車両取扱いの自由度の両面から、助成金・補助金に代わる開業時の初期費用を抑える方法としては「ローン」がおすすめです。「ローン」「レンタル」「リース」の違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。
ローンでキッチンカーを購入するメリット5選
2024年現在で助成金に代わる方法としておすすめするローンでキッチンカー購入するメリットを紹介します。時間・お金の面について、ローンの特性として知っておきたい四つのメリットを解説します。
1.事業計画書などのビジネス書類は不要
キッチンカーの事業に限らず、助成金・補助金や金融機関からの融資を受けるためには、事業の妥当性を説明するための各種ビジネス書類が必要です。具体的には事業計画書とそこに記載された数字(売上金額・経費金額など)を裏付ける書類を提出しなければなりません。そして、この書類の準備は本当に大変です。
私自身も金融機関から融資を受けた経験がありますが、書類作りはもちろんのこと、後から追加で提出を求められる書類の準備にも多くの時間が必要でした。私の場合は、それまでの社会人経験の中で事業計画書を作成する機会があったので、まだ良かったですが、全くそうした経験のない人がビジネス書類を準備することは非常に難しいでしょう。
それに対して、キッチンカーローンの場合は、一般的なカーローンと同様に所得を証明する書類など金融機関・役所で誰でも簡単に取得できる書類は必要となりますが、ビジネス書類の提出は不要です。したがって、助成金に比べて書類準備にかかる労力が圧倒的に少なくて済むことは、ローンが持つ大きなメリットです。
2.初期費用を抑え運営資金を手元に残せる
ローンでキッチンカーを購入すれば、現金で購入する場合に比べて初期費用を抑えることが可能です。つまり、より多くの自己資金を手元に残せるので、それらを開業後の運営資金に使うことも可能です。運営資金には食材や容器などの仕入れ費用・ガソリン代などの交通費・出店費用などが含まれます。
特にキッチンカーの開業直後は、思うように売り上げが上がらない可能性が高いので、なるべくたくさんの運営資金を確保したいところです。運営に慣れるまでの期間の運営資金に余裕があれば、精神的な余裕も生まれ、調理・接客工程の効率化や集客力向上など新しい施策に取り組むことも可能になります。
3.料金後払いで欲しい車両が今購入できる
自己資金でキッチンカーを購入しようと思うと、資金が貯まるまで待たなければなりません。しかし、ローンを使ってキッチンカーを購入すれば、代金を後払いにしつつ車自体は今すぐに手に入ります。つまり、本来なら資金が貯まるまでに必要だった時間を節約できることはローンを活用する大きなメリットです。
4.当初の予算より少し上の仕様・設備を選べる
キッチンカー価格の一部のみローンを利用することも可能です。この仕組みを利用すれば、自分の理想の仕様を備えたキッチンカーの購入が可能になります。例えば、車両購入予算が300万円、希望の仕様を備えた車両価格が350万円の場合は、50万円のみローンを利用することも可能です。
このようにキッチンカーのローンを使えば、車両購入に使える予算の制限を受けることなく、事業成功に向けて理想とする仕様・設備を選べます。予算の都合で思うような形で事業を開始できないといった心配もなくなります。
5.将来的なインフレによる値上がりの影響を受けない
2024年現在、不安定な世界情勢などの影響から、日本国内でさまざまな物の値段が上がっています。キッチンカー業界においても、製作に必要な部品の価格の上昇が続いています。このような状況を受け、将来的にはキッチンカーの価格が値上がりする可能性が否定できません。
例えば、現在300万円で販売されているキッチンカーが数カ月~数年後には、330万円や350万円に値上がりするかもしれません。もちろん、今300万円のキッチンカーをローンで購入すれば、将来的に同じ車両が330万円や350万円に値上がりしたとしても、支払金額に影響はありません。
このように、ローンを利用してなるべく早く購入することにより、将来的なインフレによる値上がりの影響を受けないことは、キッチンカーをローンで購入する大きなメリットです。
キッチンカー購入者の40%がローンを利用!
キッチンカー製作・販売において日本のリーディングカンパニーである株式会社フードトラックカンパニーでは、年間350台を超えるキッチンカーを製作・販売しています(2022年納車実績:366台)。同社でキッチンカーを購入した人の購入方法を円グラフにまとめたのが以下の図です。
キッチンカー購入者の約40%が、運営資金として手元に資金を残すことを目的として、カーローンを利用しています。このデータから、キッチンカーの購入手段としてローンを使うことは、一般的な方法であることが分かります。
おすすめのキッチンカー専用ローンを解説
キッチンカーを購入する際のローンとしては、株式会社フードトラックカンパニーが株式会社オリエントコーポレーションと共同で提供している「キッチンカーローン」がおすすめです。フードトラックカンパニー社で販売するキッチンカーはベース車両が新車なので、市場価値が高く評価されやすく、ローンに通りやすい特徴があります。
また、頭金を自由に設定できるので、自分の資金状況に合わせたローン利用ができる他、最長120回払いまで設定できるので、月々の支払いにも余裕が持てます。実質年率は3.9%と銀行系マイカーローン並みに低い年率も大きな魅力です。審査期間は最短で申し込みから30分なので、ローン審査を待つためにキッチンカーの開業準備が滞る心配は不要です。
さらに両社の新しい取り組みとして、2022年4月からキッチンカーローンのオンライン仮審査をキッチンカー業界では初めて開始しました。オンライン仮審査では専用ページに必要事項を入力・送信することで、自分がキッチンカーローンを利用できるかが分かります。フードトラックカンパニー社の商品ページから直接オンライン仮審査のページに飛べるので、手軽にローン利用の可否が分かります。
両社が提供するキッチンカーローンのさらに詳しい情報については、以下の2記事で解説していますので、気になる人はこちらを参考にしてください。
» フードトラックカンパニー キッチンカーのローン審査でオリエントコーポレーションと連携・業界初
まとめ
2020年の新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、キッチンカー業界でも利用する機会が増えた助成金・補助金は、2024年時点では減少しています。助成金に頼らず初期費用を抑える方法としては、キッチンカーローンの利用がおすすめです。キッチンカーローンには「ビジネス書類の準備不要」「将来的なインフレの影響を受けない」などのメリットがあります。
フードトラックカンパニー社では、キッチンカー購入者の約40%がローンを利用するなど、購入手段としてローンは一般的になっています。「年率の低さ」「ローン審査期間の短さ」「業界初のオンライン仮審査が利用できる」といった特徴から、フードトラックカンパニー社がオリエントコーポレーション社と共同で提供しているローンがおすすめです。
フードトラックカンパニー社が全国各地のセミナー会場とオンラインで行っている「キッチンカー開業セミナー」では、助成金やローンに関するさらに詳しい情報も含め、キッチンカーを開業するために必要な全体像を無料で学べます。セミナー後にはキッチンカーの見学もできるので、見て・聞いて・触れて学べます。