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人気のワッフルだからキッチンカー(移動販売車)で。
でこぼこした表面が特徴の、甘くておいしいお菓子のワッフル。
原型は古代ギリシャの「オベリオス(パンの総称)」で、ベルギーの首都ブリュッセルやリエージュのものが有名であり、「ベルギーワッフル」とも呼ばれています。
砂糖が溶けてカリッとした外側と、生地のふわふわ感。食べるとやさしい味わいと砂糖の甘みが口中に広がります。でこぼこだからハチミツやソースが生地に絡みやすく、ベルギーでは昔から親しまれているお菓子です。
ベルギーで食べられるワッフルは2種類あり、四角い形をしたブルッセルワッフルと、丸い形のリエージュワッフルがあります。
砂糖などで甘くしてあり、コンビニで売っているような丸いワッフルはリエージュワッフルと呼ばれるものです。
ワッフルはベルギーだけではなく、日本やフランス、アメリカなどの世界各地で食べられており、スポンジケーキのようにふわふわしたものから、パンのようにもちもちしたもの、ビスケットのようにカリッとしたものまで種類も様々です。
いろんな国で様々なアレンジがあるワッフル。
今回はそんなワッフルの移動販売をする方法や準備について、ご紹介します。
ワッフルの移動販売に必要な準備はこれだ!
食品であるワッフルを売るには、食品を売るための衛生的な設備を整える必要があります。
必要な準備は以下の通りです。
・「食品衛生責任者」の取得
・保健所への条件の確認
・車の設備、手配
・4or8ナンバーでの車検
・保健所での車の検査、許可 (食品営業自動車の取得)
・仕込み場所の検査、許可
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営業開始!
それでは、各項目についてひとつずつ確認していきましょう!
「食品衛生責任者」の取得をしよう!
「調理師学校に通ったり国家試験を受ける必要があるのかな?」とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。しかしそんな大仰なことはありませんから安心して下さい。
資格は、17歳以上(※東京を含め、自治体によっては高校生は不可)であれば誰でも簡単に取ることができます。公衆衛生学、衛生法規、食品衛生学の講義を聞いて、最後にあるテストに合格をすることで取得できます。テストといっても、一日講義を聞いていればわかる内容とのこと。
こちらの費用は一万円(東京都) 講義は一日くらいかかります。
受講は予約制で、地域により月に3回しか開かれないところもあるため、予約は一か月くらい埋まっていることが多いです。早めの予約を忘れずに!
保健所への条件の確認をしよう!
移動販売をするには、保健所の規定に沿った専用の車を手配する必要があります。雑菌の増殖や、食品の衛生問題が発生しないためですね。車の運転席と食品を扱うスペースは区切る、手洗い場を設ける、などの規定がありますが保健所により差異があるため注意が必要です。
車の整備をしたのに保健所から許可が得られなかった…ということになったら大変ですから、車の設備を整える前に地域の保健所に問い合わせをしましょう。
また、営業場所を管轄する保健所の許可が必要です。
家が多摩地区だからと多摩地区で許可を取っても、他の地域では販売することはできません。横浜で販売したいなら、横浜を管轄する保健所で許可を取る必要がありますので注意です。
まずはどこで売りたいか、条件は何か。
他の地域での販売も考える場合は、その地域の保健所の条件も確認しておきましょう。
車の設備、手配をしよう!
保健所に条件の確認をしたら、いよいよ車の手配です。
条件に合う車種、商品に必要な設備を選んでいきますが、新車に設備を整えると、とても高くなってしまうことがあります。
予算はいくらでしょうか?
新車を買うと予算が厳しくなりそうな場合は、中古車なども視野にいれてみてくださいね。
少し長くなってしまうので、具体的な車種や設備などは後述します。
4 or 8 ナンバーでの車検
車の設備を整えたら、次は車検です。
車に車検が残っているから大丈夫、と思いの方!!気をつけてください。車に車検が残っていても、設備を整えるなどの改造をしたら再度車検をしなければなりません。
車検には、2か月以上かかることもありますし、できれば複数社に見積もりを受け比較検討するほうが良いので、時間的に余裕のあるスケジュールを立てることをお勧めします。
保健所での移動販売車の検査、許可 (食品営業自動車の取得)申請をしよう!
車検が終わったら、予約をして車を保健所に持っていき検査をしてもらいます。
事前に条件を聞いてから整備をしていたら、ここは問題がないと思います。
仕込み場所の検査、許可を取得しよう!
車の検査と一緒に、こちらも予約をしてしまいましょう。
仕込み場所は家ではできません。専用の仕込み場所が必要になります。
すでに保健所から許可がとれている場所でなら仕込みをすることができますので、お友達や親戚などで飲食店を経営されている方がいる場合は、そちらを借りるという手もありますし、最近では仕込み場所をシェアするサービスもありますので色々と調べてみましょう。
ここまで準備ができれば、あとは営業するだけです!
移動販売のワッフルにオススメの工夫やメニュー
みなさんはどんなワッフルを販売しようとお考えですか?
日本でよく見られる「リエージェワッフル」、リエージュよりもふわふわと生地が軽い「ブリュッセルワッフル」、そしてはちみつやシロップが挟んである薄いワッフルの「ラクモントワッフル」などベルギーワッフルだけでもこんなに種類があります。
材料を変えるのもよいですね。ワッフルの主な材料は小麦粉ですが、小麦粉以外の材料でワッフルを作るのはどうでしょうか?米粉やそば粉にしても人気が出そうですね。 他にはおもちでできた「モッフル」や肉まんをワッフルメーカーでプレスして「肉まんワッフル」何ていうのも面白そうです。
他にはおかず系のクレープの様に、ハムやベーコンエッグなどと組み合わせて、ごはんにできるワッフルにするのも良いですね。
ワッフルが器になったワッフルボウルや、ハイブリッドスイーツのワッフルパンケーキ、そして現在人気のバブルワッフルなど、ワッフルは 生地 × 形 × トッピング で、どのようにでもアレンジできます。
これから流行りそうといえばワッフルポップでしょうか。カリフォルニアで流行しているワッフルポップは、簡単に言うと棒付きのワッフルでクランチしたクッキーやキャンディ、ドライフルーツなどをトッピングしてあり、もともとは夏の野外音楽フェスで販売するために開発されたもの。自分で好きなものをトッピングでき、見た目も可愛らしくてポップなのでインスタ映え間違いなしです!
とにかく特徴があるものはSNSで拡散されやすく、話題性が大切ですからアンテナは高くしつつオリジナルメニューを作っていきましょう。
また、ワッフルの焼き時間は、片面が1分半~2分。両面を焼くと大体4分前後かかります。回転率や単価に合わせて、生地の厚みや焼き時間を考慮してみてもいいかもしれませんね。
ワッフルにはコレがオススメ!移動販売車に向いている車
ワッフルの移動販売では、どのようなワッフルを売るかにより、設備が変わります。
持ち帰り用のワッフルサンドを売るなら、基本的に仕込みの場所でワッフルを作り、移動販売車で売る形になります。車にはワッフルが魅力的に見えるようなショーケースが必要でしょう。
ワッフルをその場で焼いて提供するなら、ワッフルメーカーやコンロ、冷蔵庫などが必要になりますし、その分設備が入るような大きさの車が必要になります。
考えているワッフルはどのようなものでしょうか?それを作るにはどのような設備が必要でしょうか?少し考えてみてくださいね。
こちらはワッフルではなくクレープを販売していたワーゲンレプリカですが、このように外観がかわいい車種もおすすめです。
ワッフルはかわいらしさのある食べ物ですから、このようなかわいさのある車種もいいかもしれませんね。
ワッフルの先輩キッチンカーの紹介!
広島県でワッフルの移動販売をされている「モバイルカフェ アトレ(Mobile Cafe Atre)」さんを紹介です。
有名ステーキハウスの元シェフ&パティシエのこだわりワッフルは間違いないおいしさ。特に「ワッフルバー」が見た目も可愛らしくてインスタ映え間違いなしです。
こういった特徴のあるような、ここでしか食べられない感があると、ちょっと食べてみようかなという気になりますよね。
ワッフルの移動販売を始める方法、いかがでしたか?
始めるために必要な準備から、メニューと工夫、現在ワッフルを移動販売されている方をご紹介しました。
ワッフルは食感や味、トッピングなどを変えて自由に作ることができます。そのため、想像したワッフルを作ることも可能。
あなたはどんなワッフル屋さんにしたいですか?どんな車で始めますか?
ワッフル屋さんの移動販売でわからないこと、車種などの悩み、その他にもご質問がありましたらこちらまでご相談くださいね。