目次
人気のドーナツをキッチンカー(移動販売車)で。
スーパーのパンコーナーやお菓子コーナーでは昔からずっと販売され、最近ではコンビニでも見かけるようになったドーナツ。
ホットケーキミックスでも簡単に作ることができて、甘くてふんわりサクッとした食感がおいしいですよね。
店舗を構えるドーナツ屋さんは、ミスタードーナッツやクリスピークリームドーナツなどが有名ですが、どちらのドーナツも店舗数は今でもかなりの数があり、一時期は数時間待つこともありました。
ドーナツはもともとは海外から入ってきた食べ物。
アメリカやドイツ、オランダなど各地へ広がり、日本へと伝わってきたお菓子です。
アメリカでは朝食などでも食べられることもあるんですよ。
ドーナツは庶民的で誰もが味を知っているからこそ、 売るにはハードルが高くない 食べ物なんです。
今回はみんなが大好きなドーナツを、キッチンカー(移動販売車)で売る方法や、必要な準備についてご紹介します。
ドーナツの移動販売に必要な準備や許可について
ドーナツの移動販売をはじめるには、いくつかの許可や資格が必要です。
いくつか項目があるので、一緒に確認していきましょう。
1.保健所への条件の確認(車の手配前)
2.車の設備、手配(2~3か月以上)
3.8ナンバーでの車検(1か月以上)
4.「食品衛生責任者」の取得(1か月前後)
5.保健所での車の検査、許可 (食品営業自動車の取得)
6.仕込み場所の検査、許可
それでは、ひとつずつ説明していきますね。
1.保健所への条件の確認(車の手配前)
食品を扱う車は、保健所の条件に合わせて設備を整える必要があります。
条件は、給水タンクは何リットル以上のものを用意する、換気できるような環境にするなど、条件は地域によって異なります。
こちらは車を整備したとしても、保健所の基準に満たしていない場合は、再度車の整備をし直さなければいけません。
そのため、保健所への条件の確認は、一番最初に行う のが良いでしょう。
また、各地で販売したい場合は、販売したい地域の保健所から許可を得る必要があります。
いくつかの地域で販売を考えている場合は、それぞれの地域の保健所へ電話や相談などを行い、基準を確認するようにして下さい。
★仕入れ場所について
新しく仕入れ場所を手配する場合は、その 仕入れ場所も保健所から許可を得る必要があります。
こちらの設備にも、許可がおりるにはいくつかの条件があります。
仕入れ場所も準備される方は、車の条件を聞く際に、保健所から設備の条件も忘れずに聞いてくださいね。
2.車の設備、手配(2~3か月以上)
保健所から車の条件を聞いたら、次はその条件を満たす設備を整える必要があります。
車を購入したり、設備などを整えたりするには少し時間がかかります。
お手持ちの車に設備を整えるか、それとも新車や中古車などで調達をするか。
既にドーナツ屋さんを移動販売していた車があればよいのですが、なかなか目的にぴったり合致した車が市場に出回ることはありません。
他の食べ物を販売していた車を流用するなどでも、ドーナツ屋に必要な設備を整えるには、やはり時間がかかります。
車を預けたら戻ってくるまで 2~3か月以上かかる という話も聞きますので、急いでいる方は早めに動かれるといいですね。
詳しい車種や設備については、オススメの車種の項目で説明しますね。
3.8ナンバーでの車検(1か月以上)
車の設備が整ったら、次は車検の準備です。
設備などを整えたり変更をすると、改造したという扱いになります。
改造した車は、 再度車検を受けなければなりません。
車検は時間がかかる場合もあります。こちらも余裕を見ておきましょう。
設備から帰ってきたらすぐに車検に出せるようにしておくといいですね。
また、車検が残っている車を改造したら、その車検は無効になりますのでご注意です。
4.「食品衛生責任者」の取得(1か月前後)
車の設備を整えたり、車検に出している間に、こちらの「食品衛生責任者」の受講を済ませておきましょう。
こちらは、ドーナツを作って販売をするには、絶対に必要になります。
講義形式で、6時間の講義を聞き、その後テストに合格すれば「食品衛生責任者」の資格を取得することができます。
こちらの費用の目安は1万円くらいです。(東京都)
受講は希望者が多いため、1か月後まで予約が埋まっていることも あります。
地域によっては、月に3回しか開講されないところもあります。
早めに確認をしておいて、予約を入れるのがオススメです。
5.保健所での車の検査、許可 (食品営業自動車の取得)
車検の終わった車は保健所にて販売の許可を得るために、検査をしてもらう必要があります。
こちらは事前に保健所に条件の確認をされていると思いますので、心配せずに出しましょう。
こちらの検査には、予約が必要です。
販売したい地域を管轄している保健所の許可が必要なため、いくつかの地域で販売を検討されている場合は、それぞれ予約 をするようにしましょう。
保健所からの許可を得たら、あとは仕込み場所の許可を得るだけです。
6.仕込み場所の検査、許可
仕込み場所も保健所の条件を聞いて設備を整えていたら、許可がおりないことはま
ずないと思われます。安心して検査を受けてくださいね。
ここまでクリアできたら、晴れて移動販売でドーナツ屋さんを開始することができます。
手配などで少し時間がかかることが多いですが、理想のドーナツ屋を開くために、ひとつずつクリアしていきましょうね!
ドーナツの移動販売におすすめのメニュー!
ドーナツを思い浮かべてくださいといったら、人により想像するドーナツは様々だと思います。
チョコレートがかかったものや、ココナッツがまぶしてあるもの。シナモンがかかったものや、スタンダードなもの。
あなたはどんなドーナツを思い浮かべましたか?
ひとつだけではなく、いくつかのドーナツを想像した方もいるのではないでしょうか。
ドーナツは、生地や形、トッピング、中にいれるものなどで、かなりの種類を作ることができます。
スタンダードなものなら、オールドファッションやチョコレートファッション。ふわふわのリングドーナツも定番ですね。
シュー生地で作ったフレンチクルーラーや、パイ生地のドーナツも最近ではよく見かけます。
生地にチョコやココアを練りこんでいるものや、間にクリームが挟まっているものもありますね。
他には、ダイエットや健康に気を遣っている方には、
ココナッツオイルを使ったドーナツや、おからが入ったドーナツ。
グルテンなどが気になる人には、グルテンフリーの米粉ドーナツもいいですね。
ドーナツはカロリーが高いので、なるべく食べても罪悪感が少ないようなドーナツを考案してもいいかもしれませんね。
他には、形やトッピングがかわいらしいドーナツや、期間限定のドーナツも。イースターの季節にはひよこやたまごのドーナツなどがあると、とてもカラフルでかわいらしいですよ。
ドーナツは茶色や黒のイメージが強いと思いますので、トッピングなどでカラフルさを出してみると、他のお店と印象が変わるかもしれませんね。
また、その時期だけしか食べられないものがあると、気になる方は多いと思いますし、お土産などで購入する方も増えるのではないでしょうか?
ドーナツは、お店によって味や触感が変わります。
時間が経ってもふわふわなものや、しっとりしているもの、甘さが控えめな物など、色々とありますね。
油や粉を変えるだけで、味や触感はかなり違ってきます。
どんな食材を使って、どんなドーナツを作りたいでしょうか?
ドーナツの要素をピックアップしてみましたので、よろしければ参考にしてみてくださいね。
・揚げ油(サラダ油、ショートニング、オリーブオイル、ココナッツオイル、ラードなど)
・粉(小麦粉、米粉、ホットケーキミックスなど)
・膨らませ方(ベーキングパウダー、イーストなど)
・トッピング(チョコレート、グレーズ、ココナッツ、フルーツ、生クリームなど)
・ドーナツの種類(焼きドーナツ、揚げないドーナツ、生ドーナツなど)
ドーナツの移動販売にオススメの車種と設備
ドーナツの移動販売では、ドーナツ生地を混ぜる機械、ドーナツを揚げるためのフライヤー、揚げたドーナツを冷ますための場所、トッピングをするための台が必要です。
他には、卵や牛乳などの食材を入れるための冷蔵庫も必要です。ドーナツを見せるのならショーケースが必要ですし、使用する油や、取り換える油を置く場所も必要になります。
また油を使うため、ある程度の広さが必要でしょう。夏場にはかなり暑くなるので、エアコンなどの空調も必要です。
そのため、ある程度の広さがある 軽トラック以上の大きさの車種 がよさそうです。
こちらのようなスズキのキャリィですと、機材をおいてもスペースがありそうですね。
先輩キッチンカーの紹介!(ドーナツ編)
関東でドーナツの移動販売をされている、リルオービッツワゴンさんを紹介します。
リルオービッツワゴンさんのミニドーナツは、その場で作っているから揚げたてを食べられます。
メニューには、ドーナツの上にアイスをトッピングした、アイスドーナツもあります。
ドーナツはあったかいイメージがありますが、これなら夏などの暑い季節でも食べられますね。
移動販売の車体後方には、ドーナツの写真がプリントされています。これなら、後ろから見てもドーナツを販売しているのがわかりますね。また、イラストも特徴的でかわいらしいですね。
最後に。
ドーナツの移動販売を始める方法、いかがでしたか?
ドーナツは、揚げているものから、生ドーナツ、焼きドーナツなどがあり、生地や材料、トッピングによって特徴を出すことができます。
ドーナツ屋さんの移動販売でわからないこと、車種などの悩み、その他にもご質問がありましたらこちらまでご相談くださいね。