キッチンカー(移動販売)の開業を考えている皆さまのために
見落としがちな点や余計な出費を未然に防ぐための知識をワンポイントでアドバイスするコーナーです。
今回は常連客の作り方です。
常連客がキッチンカーの喜びと利益を作る。
あなたがお客様の立場になって、今まで何もなかった場所に、いきなり現れたキッチンカーで、
「あ、これ食べてみたい」って思って、実際に購入する確率はどれくらいだと思いますか?
食のイベントや屋台村的な場所では確率的に10%超える場合もありますが、
食とは全く関係ない場所で出店する場合は1%に満たない場合もあります。
そんな中、あなたのキッチンカーに興味を持って買いに来てくれたお客様は神様です。
神様には「おいしい商材とあなたの最高の笑顔とサービス」を提供してください。
「美味しかったからもう1個下さい」なんて言われたら嬉しくて涙出そうになります。
(実際、ものすごく嬉しいです。)
一度来店してくれた神様は忘れないように覚えておくことも大事です。
忘れやすい方はスタンプカードなんかを作って再来店を促す仕組みも取り入れましょう。
何度も来てくれるお客様=常連客が、その出店場所での安定した売上利益になります。
コミュニケーションも大切!
調理している間に会話したり、「また来よう」と思ってもらえる工夫をしましょう。
「まいどっ」という掛け声だけでも、お客様は自分のことを覚えてくれてるんだって思います。
会話は非常に重要な要素なんですが、いきなりお客様のプライバシーに踏み込むような会話は避けた方が無難です。
親子かと思ったら実は姉妹だったとか、男の子だとおもったけど女だったとかはよくあるパターンです。
いきなり関西系のノリで突っ込むのも問題です。関西では「なんでやねんっ」って返してきますが、
関東では怪訝な顔される場合もあります。
最初は当たり障りのない会話から始めて、徐々に打ち解ける感じの方が好印象に繋がると思います。
そうやって会話が弾んで、接客窓口に一人お客様が居るだけで、今まで遠巻きに見てたお客様が様子を伺いつつ神様に変身するのです。
ソーシャルメディアを活用する。
「Facebook」や「Twitter」を駆使するのも一つの手段です。
「いいね」や「リツィート」してくれたら割引とかのサービスも新たな試みです。
そのお客様のフォロワーがものすごい人数だったら、広告打つくらいの効果があるかもです。
筆者の経験で、こんなことがありました。
その日は初めての出店場所で殆ど売上がなかったのですが、夕方に部活帰りの女子中学生がキッチンカーに寄ってくれて一つ買ってくれたのです。
「美味しかったです。」といって何やらスマホを操作し始めました。どうやら「LINE」で友達に報告しているようです。
と、30分も経たないうちに、「LINE」で招集されたと思しき中学生が大量占拠。
なんと1時間足らずで完売してしまいました。
SNSの威力を痛感した出来事でした。
「今日はどこどこに出店です。」的な営業情報も大切ですが、お客様に拡散してもらうという
ことも考慮すると、さらに常連客を増やす効果があると思います。
キッチンカーの商売はお客様が「味」・「人柄」を認めてくれることが全てです。
「お客様をつくる」ということを真剣に考えましょう。