「キッチンカーの人気メニューってどんなのがあるの?」
「人気メニューってどうやって考えてメニュー化していったらいいのだろうか?」
「キッチンカーで扱う食べ物って自分が売りたいものでいいのだろうか?」
こんな疑問を持っていませんか?
その気持ちはよく分かります。なぜなら、私もキッチンカーで販売するメニューを決めるときに、どんな食べ物やフードが売れるものなんだろうか、と同じような疑問を感じたからです。
飲食店の経験ゼロからキッチンカーを開業した経験のある私が、キッチンカーの人気メニューについて、私自身が開業準備中に集めた情報に最新情報も加えてまとめ直しました。
この記事では、
- キッチンカーで人気のフードメニュー・ドリンクメニュー
- 人気メニューを作るために欠かせないコツ
- キッチンカーメニューの二つの分類
- 食べ物材料のおすすめの仕入れ先
をお伝えします。
実際に私自身がキッチンカーで販売するメニューを決めるときに、知っていたら役に立ったと確信できる情報を集めましたので、ぜひ最後までお読みください。
目次
【2024年最新】キッチンカーの人気メニュー11選
キッチンカーで販売するのにピッタリの定番フードメニューから、2024年に流行している食べ物メニューまで最新の11種類のメニューを紹介します。各メニューが売れるものである特徴をキッチンカーと相性が良い理由も交えて解説します。
1.2023年から大ヒット継続中!10円パン
「10円パン」は2022年9月に日本国内での販売が開始され、瞬く間にSNSで話題となった韓国発祥のスイーツです。10円模様の鋳型で甘めの生地を焼き、内部にはとろけるチーズが詰まっているのが、基本的なレシピです。タピオカドリンクのようにブームは一時的な可能性は十分ありますが、売れるものは売れるときにしっかりと売り切ってしまうのは戦略としてありでしょう。
10円パン焼き機器はネット通販で購入可能ですし、レシピもネット上で公開されています。これらの情報を活用すれば、簡単にフードメニューに加えることが可能です。
2.キッチンカーといえば王道メニュー|クレープ
「キッチンカーのスイーツといえば?」と聞かれると大半の人が思い浮かべるのが、クレープです。スイーツ系メニューのなかで間違いなく一番人気であり、クレープはキッチンカーの王道メニューと言えます。
キッチンカーメニューとしておすすめする点は、材料は小麦粉をメインに使用するため他の食べ物メニューより食材の原価を抑えることが可能なことです。さらにクレープは500円ぐらいで購入できるイメージがあり値崩れしにくいため、定番の売れるものでありながら価格が安定しています。
スイーツ系だけでなく、シーチキンやウインナーなどを入れておかず系フードメニューとしても販売できます。購入者自身の気持ちに合わせて、スイーツ系・おかず系を選べる点もキッチンカーメニューとして人気がある理由です。
イベントに出店した場合、ランチタイムは他のメニューを販売するキッチンカーほど販売数量は伸びません。しかし、ランチタイム後は「クレープの時間」といわんばかりにキッチンカーに行列ができる場面を見かけます。購入する客層も子供から60代前半ぐらいまでと幅広い点も魅力です。
もともと女性客が多かったメニューですが、最近では「スイーツ男子」という言葉があるように甘いもの好きな男性も増えています。クレープを販売するキッチンカーの開業方法は以下の記事で詳しく紹介しています。
» クレープ販売キッチンカーの開業方法と儲けるコツ4選を解説!売上・年収も紹介
3.キッチンカーフードと言えば|鶏の唐揚げ
クレープと並んでキッチンカーの人気メニューは鶏の唐揚げです。イベントや学園祭・フェスに参加すると、鶏の唐揚げを販売しているお店が数店舗出店していることがあるぐらい多くのキッチンカーが販売しています。
鶏の唐揚げの魅力は、単品メニューだけでなく、お弁当や丼などにも応用できる食べ物である点です。店舗でもテイクアウトでも、鶏の唐揚げ専門店が増えており、幅広い年齢層に人気の食べ物です。お昼ご飯・晩御飯はもちろん、小腹が空いたときのおやつやおかずの一品としても購入されます。平日・土日祝を問わず、どの時間帯でもバランスよく販売できます。
イベント出店時は多めに作っておくと、回転率を上げてドンドン売れるものである点も魅力です。ただし、油を使うため油の処理が必要となりますし、キッチンがベトベトする欠点があるので、対策が必要なフードメニューです。鶏の唐揚げでのキッチンカーの開業方法は下記の記事で詳しく紹介しています。
» 唐揚げのキッチンカーの特徴と成功のコツを徹底解説!売上や利益も紹介
4.インパクトもある人気メニュー|ピザ
ピザ窯を積んで、キッチンカーで焼き上げるピザも人気メニューです。目の前で生地を広げて職人が作る姿を来店客に見てもらえ、ピザ窯を使ってその場で焼き上げてアツアツのピザを提供できます。ピザ自体が性別を問わず幅広い年齢層に好まれている点も、フードメニューとして大きなメリットです。
定番のマルゲリータはもちろん、具材を変えてメニューの変更・追加もしやすい食べ物であるのが特徴です。スイーツピザもレパートリーに加えられるので、食事以外の目的でも購入してもらえます。
比較的単価も高く、原価率も低く安定的に売れるものですが、キッチンカーにピザ窯を積むための初期費用が高くなってしまう点や、生地の仕込みに手間がかかるデメリットがあります。さらに夏場はピザのこってりしたイメージにより、売り上げが減ってしまうので、この点をどうカバーするかが成功への鍵です。ピザでのキッチンカー開業については、以下の記事で詳しく解説しています。
» ピザのキッチンカー開業を徹底解説!5つの基礎知識や成功のコツも紹介!
5.テイクアウトの王道|ハンバーガー
イベントでよく見かけるハンバーガーもキッチンカーの人気メニューの一つです。トッピングやバンズの変更によりさまざまな味を作り出せることも魅力で、ドリンクやサイドメニューとセット販売しやすいメリットもあります。1千円以上する高級ハンバーガーも珍しくなく、高品質なものを提供できれば高単価と高い満足度を両立できるメニューです。
しかし、作り置きが難しい・調理の手間がかかる・生野菜を利用するため廃棄率が高くなるといったデメリットがあります。無用な行列を作って販売機会を逃すことがないよう、車内オペレーションの整理が必要です。ハンバーガーを販売するキッチンカーの開業方法は、次の記事で詳しく紹介しています。
» ハンバーガーキッチンカーの開業・販売方法を徹底解説!成功のコツ6選も紹介!
6.昼夜問わず売れるメニュー|焼き鳥
焼き鳥は平日でもよく売れるメニューであり、一度に複数本の購入が見込まれ単価も上がりやすい特徴があります。スーパーの入り口に出店した場合には、食卓メニューの追加として幅広い時間帯で売れることが見込めます。イベントでは牛串・牛タン串・豚串など、地元産のさまざまな肉を使っていることを売りにしたキッチンカーを目にする機会も少なくありません。
使用する肉の種類や丼物などメニューを変えることで、通常出店向きにもイベント向きにもバリエーションを持たせられるのが、焼き鳥の持つ魅力の一つです。焼き鳥を販売するキッチンカーの開業方法については、下記の記事で詳しく解説しています。
» 焼き鳥キッチンカーの開業手順を解説!収入や5つの成功のコツも紹介!
7.ソースの香りが人気の秘訣|焼きそば
焼きそばはソースの香りが食欲をそそる人気メニューです。また、ラーメン・カレーと同じく国民食といえるほど、老若男女問わず好きな人が多く、キッチンカーで扱うメニューとして適しています。イベント出店では、富士宮やきそばや横手やきそばなど、ご当地焼きそばに人が集まる傾向があります。
焼きそばは香りが宣伝になる・調理設備が少なく初期費用を抑えられる・オペレーションが簡単など、キッチンカーで販売するメニューにピッタリです。
一度に数人分の調理が可能で、商品提供までの時間が短いため、ピーク時間に一気に売り上げを伸ばせます。また、パックに入れて少し冷めた状態でも、そこまで味を落とさず食べられる作り置き可能なメニューなので、さまざまなシチュエーションに対応可能です。
鶏の唐揚げやたこ焼きのようにおやつ感覚では売れないので、食事時を中心として、売れる時間帯を逃さず一気に販売するための経験が必要になります。焼きそばでの開業方法については、以下の記事で詳しく紹介しています。
» 焼きそばキッチンカー(移動販売車)の成功のコツ3選!開業手順も徹底解説
8.常に人気メニュー|カレー
ランチ出店で最も見かけるメニューの一つがカレーです。定番のカレーライス以外にも、本格的なスパイスを多く使用したカレーを販売しているキッチンカーも多くなってきました。
キッチンカーで販売する場合、仕込みを完了した状態で出店場所に到着します。提供する際は、ご飯にルーをかけるだけとシンプルなものが多く、提供時間を短くして限られたランチタイム内で売り上げを伸ばせる点がキッチンカーのメニューとして魅力的です。
さらに、トッピングや日替わりカレーなどで変化をつけたり、サイドメニューもセットにしたりできるので、常連のお客様を作ることや客単価を上げることも可能です。カレーを煮込む仕込み場所が必要になる点には注意しましょう。カレーを販売するキッチンカーの開業方法は、下記の記事で詳しく解説しています。
» カレー屋さんのキッチンカー(移動販売)で開業する前に知っておきたいこと
9.テイクアウトの定番メニュー|たこ焼き
たこ焼きは、屋台・ショッピングモールの店舗などで販売される定番のテイクアウトメニューです。子どもから大人まで多くの人に認知され・好まれているキッチンカーとの相性抜群のメニューです。さらに原価率が低いメニューの代表格である粉ものの一つなので、利益が出やすいのもたこ焼きが持つ大きなメリットと言えます。
ソース味を基本にチーズ・明太子・ネギ塩だれなどさまざまなメニューを展開したり、異なる味を一緒にしたセットメニューを販売したりすることで、客単価を上げやすいのもたこ焼きが持つメリットの一つです。
調理工程の中では、どうしても「焼き」の時間がかかってしまうので、できるだけ提供時間を短くするオペレーションの工夫が欠かせません。たこ焼きのキッチンカーの開業については、以下の記事で詳しく紹介しています。
» たこ焼きキッチンカーの開業を徹底解説!年収420万の可能性も!成功のコツ4選も紹介
10.お肉の塊がインパクト大|ケバブ
大きな肉の塊から肉をそぎ落として調理するケバブは、肉の塊と肉をそぎ落とす調理工程自体が集客につながるメニューです。接客のために大きめの窓を設置するキッチンカーは、肉の塊が通りかかった人にも見えやすくケバブとの相性が抜群です。出店場所で行う調理は、肉の塊をそぎ落としパンに挟むだけなので、提供スピードが速いこともキッチンカーにピッタリな特徴と言えます。
ケバブは軽食系メニューの一つですが、ケバブ丼などの形でアレンジを加えれば食事系メニューとしても販売できる魅力があります。ケバブのキッチンカー開業に必要な情報は、以下の記事で詳しく解説しています。
» ケバブキッチンカーの開業手順と儲かるコツ4選を解説!初期費用は310万円!
11.手軽なのにボリュームたっぷり|ホットドッグ
パンにウインナーを挟むだけで出来上がるホットドッグは、調理が簡単で提供スピードも速いのでキッチンカーで販売するメニューとして適しています。軽食のイメージが強いですが、トッピングでボリュームを付けたり、ポテトフライなどと一緒に販売したりすることで、食事メニューとしても提供できます。
ホットドッグでは、食材(パン、ウインナー)にこだわったり、ソースの種類を増やしたり、各種トッピングを揃えたりすることで、商品単価を上げることが可能です。さらにドリンクやサイドメニューとのセットメニューを作ることでも単価を上げられます。キッチンカーでのホットドッグ屋の開業については、以下の記事で詳しく解説しています。
» キッチンカー(移動販売車)でのホットドッグ屋開業を徹底解説!必要な準備は3つのみ!
キッチンカーで人気のドリンクメニュー3選
キッチンカーの運営を成功させるためには、手軽に単価を上げられるドリンク類も販売することが欠かせません。キッチンカーで販売するのにピッタリな、3種類のドリンクを紹介します。
1.さまざまな食べ物と相性抜群|コーヒー
キッチンカーでも販売される機会が多いドリンクの一つがコーヒーです。ホットもアイスもあるので、季節を問わず安定的に売れます。パンや洋食系のメニューを中心にさまざまなメニューとの相性が良いので、セットメニューにしやすいのもコーヒーの魅力と考えられます。
コーヒーメーカーを使えば、誰でも簡単に一定レベルの商品を提供できますし、カフェオレ・カフェモカなどメニューの種類を簡単に増やせるのもコーヒーの持つ魅力です。コーヒー豆の種類・焙煎方法にこだわったり、サイズをS・M・Lなどにしたりすることで販売単価を上げられます。キッチンカーでのコーヒー販売については、次の記事で詳しくお伝えしています。
» キッチンカーでのコーヒー販売!開業手順や3つの成功のコツを徹底解説!
2.外で飲むと格別においしい|アルコール飲料
キッチンカーが出店する天気の良い日中に飲むと特に美味しいのが、ビール・ハイボール・各種サワーなどのアルコール飲料です。たこ焼き・鶏の唐揚げ・ピザなどキッチンカーで取り扱う定番メニューとの相性が良いのも、キッチンカーでのアルコール飲料販売が適している理由の一つです。
缶やサーバーから注ぐだけと提供スピードが速いわりに、販売単価・粗利率の両方が高いのがアルコール飲料の特徴と言えます。提供方法を守れば、飲食業の営業許可のみで合法に販売できるので、手軽にメニューを増やす方法としてもアルコール飲料は有望です。キッチンカーでのアルコール販売については、以下の記事で詳しく解説しています。
» キッチンカーでお酒(アルコール)を販売できます!法律の注意点を徹底解説
3.自由自在に種類を増やせる|ソフトドリンク全般
コーラ・オレンジジュース・カルピス・ウーロン茶・緑茶などのソフトドリンクは、簡単にメニュー数を増やせます。また、ペットボトルに入ったソフトドリンクを氷の入ったカップに注ぐだけなので、調理工程も簡単で原価率も低くキッチンカーの販売メニューにピッタリです。
メインメニューと一緒にドリンクセットを作れば、簡単に客単価を上げることが可能です。ソフトドリンクを含めた、キッチンカーでのドリンク販売の注意点については、次の記事で詳しくお伝えしています。
» キッチンカーの営業許可でドリンク販売が可能!タンク容量に注意!
キッチンカーの人気メニューを作るコツ5選
キッチンカー運営を成功させるためには、お店の看板ともいえる人気メニュー作りが欠かせません。人気メニューを作るために欠かせない五つのコツを紹介します。
1.お店の看板となる絶対単品メニューを作る
路上・公園・イベント会場で営業するキッチンカー(移動販売車)にとって大事なのは、メニューの質と個性です。勝負のポイントは実店舗のような雰囲気ではなく、お店の看板となる「絶対単品」メニューを作ることです。
キッチンカー(移動販売車)の出店場所は、おしゃれなオフィス街やイベントなど、その場所自体に集客力がある場合も少なくありません。おしゃれな雰囲気の中で、本当においしく魅力的な「絶対単品」メニューを提供できれば、口コミなどの効果により、リピーターを含めた来客数を増やすことも可能でしょう。
毎日のように出店場所が変わることも珍しくないキッチンカー(移動販売車)で再来店客を獲得するためには、SNSなどでの告知も必要ですが、質と個性を集結させた「絶対単品メニュー」が欠かせません。
絶対単品メニューは徹底したこだわりから作られる
「絶対単品メニュー」を作るための「パターン」や「近道」はありません。例えば、ハンバーガーであれば、都内で有名なハンバーガーを食べ歩き、調べたデータをもとに自分なりの個性溢れるハンバーガーを作り出していきます。もちろん、個性溢れるハンバーガーであれば良いわけではなく、本当においしくて、絶対的な自信をもって販売できるハンバーガーでなければなりません。
メニュー作りの過程では、複数人に試食してもらい感想をもらうことも欠かせません。メニューに対する自信はこのような作り上げる過程で学び・経験したことから得られます。細部にまで徹底してこだわり、作り上げた「絶対単品メニュー」であれば、間違いなくお客様に喜んでもらえるでしょう。
2.出品場所のニーズに合わせたメニューを提供する
キッチンカーの出店場所で求められるニーズは、しっかりした食事・軽食からスイーツまで幅広いです。対象となる顧客の層も出店場所によって、家族連れ・若年層・中高年層とさまざまです。人気メニューを作るためには、このような出店場所で求められるニーズに適したメニューを販売することが欠かせません。
例えば、鶏の唐揚げを販売するキッチンカーの場合、ランチタイムの営業であれば、唐揚げ弁当・唐揚げ丼などの食事に適したメニューが求められます。一方、イベント出店の場合には、軽食として鶏の唐揚げを食べる人が多いので、唐揚げ単品のメニューが適しているでしょう。このようにメインメニューを出店場所のニーズに合わせて微調整する工夫が常に求められます。
3.老若男女が知っている定番メニューを選ぶ
キッチンカーで購入する人の心理としては、「新しいメニューに挑戦して新しい経験をしよう!」というものよりも「失敗したくないから、よく知っているメニューを購入しよう」という方が多いです。したがって、キッチンカーで販売するメニューは、老若男女が知っている定番メニューがおすすめです。
もちろん、定番メニューをそのまま販売しては、どこにでもある特徴のないものになってしまうので、素材にこだわったり、トッピングメニューを独特なものにしたりと、工夫が必要になります。
4.見た目でも楽しめるメニューを提供する
キッチンカーの集客方法の一つは、購入してくれた人がSNS(特にInstagram)にメニューの写真を投稿し、それを見た人が来客してくれるというものです。わざわざInstagramに投稿してもらうためには、もちろん味も重要ですがインパクトのある見た目も欠かせません。
キッチンカーに限らず、さまざまな飲食店が実際に提供しているメニューの写真を見て、自分が提供するメニューの見た目が華やかになるような工夫が必要です。簡単なところでは、トッピングの量を多くしてボリュームを出したり、複数の色を使って目立つようにしたりする方法が挙げられます。
5.圧倒的なブームのメニューを期間限定で販売する
キッチンカーのメリットの一つは、メニューの追加・変更が容易に行えることです。この特徴を生かして、世間で圧倒的にブームになっているメニューをいち早く取り入れ、ブームの間だけ期間限定で販売して大きな利益を得ることが可能です。ブームは永遠には続かないので、爆発的な売り上げは一時的ですが、あらかじめそのつもりで販売していれば何の問題もありません。
キッチンカーであれば、新たなメニューに合わせて、店舗を作る必要がないので、最小限の調理器具購入費用だけでブームに乗れます。代表的なメニューは2018年以降に爆発的に流行した「タピオカドリンク」です。ブームのさなかで、メニューに加えられていれば、大きな利益を上げられたでしょう。
このようなブームは東京を発信地とすることが多く、流行に敏感なインフルエンサーの各種SNSへの投稿を通じて全国に一気に広がります。したがって、都心であろうと地方であろうと出店場所に関係なく、ブームにいち早く乗ることは有効な方法です。
キッチンカーの人気メニューの分類を解説
キッチンカーで販売する人気メニューは、ランチ系メニューと軽食系メニューに分類できます。それぞれの「販売場所」「主なメニュー」「販売のピーク時間」は以下の表の通りです。
ランチ系メニュー | 軽食系メニュー | |
販売場所 | 平日のオフィス街やイベント会場 | 曜日を問わず商業施設・駅前広場およびイベント会場 |
主なメニュー | カレー・丼・お弁当・タコライス・ロコモコなど | コーヒー・レモネード・スムージーなどのドリンク類やサンドイッチ・ドーナッツ・ケバブ・ハンバーガーなど |
販売のピーク時間 | ランチタイム | ピーク時間はなし |
それぞれ詳しくみていきましょう。
ランチ系メニュー|お昼時に食事として売れる
平日のお昼時間に、オフィス街の一角や公園などでキッチンカー(移動販売車)を見かけたことがあると思います。このキッチンカー(移動販売車)は、オフィス街や公園にいる会社員や家族連れなどランチを求めている客層をターゲットにした「ランチ系メニュー」を販売しています。ランチ系のメニューは、カレーや丼物、お弁当が主流です。なかでも人気があるメニューは、タコライス・ロコモコなどエスニック系のメニューです。
「ランチ系メニュー」は、お昼時間に美味しいにおいがするだけで簡単に集客ができるメリットがあります。また、お昼時間はオフィス街の近くにある店舗は混んでいるので、さくっと時間がかからず美味しいランチを食べたい人を中心にキッチンカー(移動販売車)は人気を集めています。
しかし、平日のランチ時を狙った「ランチ系メニュー」での営業は、来客があるのはランチタイムに限られるのが特徴です。イベント出店時は、ガッツリ食べられるランチ系メニューはとても人気で忙しいので、ランチタイムはもちろん開店から閉店まで客足が途絶えることはないでしょう。
軽食系メニュー|時間帯に関係なく1日中売れる
キッチンカー(移動販売車)での「軽食系メニュー」は、カフェ的な位置づけであり、時間帯に関係なく1日中売れるのが特徴です。ドリンク類は、コーヒーはもちろん、ソフトドリンク類、スムージー、バナナジュースなどが人気を集めています。
カフェメニューに加え、クレープ・ドーナッツ・タコ焼きなども「軽食系メニュー」です。みなさんもカフェに行った際に、コーヒー以外にもサンドイッチやホットドックなど軽食を一緒に頼むのではないでしょうか?
カフェ本来のドリンクを主体に出店するキッチンカーであっても、サンドイッチや調理パンのようなメニューは必須です。自分がお客様の立場でカフェやキッチンカー(移動販売車)に行った際に何が食べたいか、何を飲みたいか、をイメージをしてみるといいかもしれません。
キッチンカーの人気メニューの仕入れ業者を紹介
キッチンカーで販売するメニューを決めたら、材料の仕入れ先を決めなければなりません。さまざまな仕入れ先が考えられますが、大きく分けると店舗で購入するか、ネット通販で購入するかのいずれかになります。業務用食材をネット通販で購入するなら、おすすめはUCCグループのネット通販「フーヅフリッジ」です。
フーヅフリッジをおすすめする3大ポイント
- UCCグループなので安心
UCCはコーヒーを軸にさまざまビジネスを展開しており、飲食業では上島珈琲の運営などで有名です。UCCグループのフーヅフリッジでは、さまざまな外食事業者への食材提供を行っており、安心して取引できる会社です。 - 24時間・365日注文が可能
通販なので24時間・365日の注文が可能です。また、サイト内ではさまざまなテーマに沿った特集ページがあるので、必要な食材を注文するだけでなく、メニュー開発のアイデアを得る場としてもフーヅフリッジのサイトを活用できます。 - 日本最大級の品揃え
フードメニューとしては、「デザート・スイーツ」「パン・シリアル」「乳製品・卵・卵加工品」「カレー・ハヤシ・その他」などがあり、さらに細かくカテゴリー分けされているので、目的の食材が見つかりやすく簡単に購入できます。さらに梱包材・常温食材・冷凍食材など、メニューとは別の切り口で探すことも可能です。
まとめ
キッチンカーの代表的な人気メニューは、クレープ・鶏の唐揚げ・たこ焼きなどです。ドリンクメニューでは、コーヒーやアルコール飲料などが人気です。人気メニューを作るためには、味に徹底的にこだわることはもちろん、自分が販売したいものに固執することなく、見た目や出店場所のニーズを満たすことへの配慮も欠かせません。
キッチンカーで販売するメニューについて、さらに詳しく学びたい人には株式会社フードトラックカンパニーが開催する「キッチンカー開業セミナー」がおすすめです。私自身も参加したことがありますが、メニューの選定方法はもちろん、キッチンカーの開業までに必要な全体像を学べました。
参加費無料にもかかわらず充実した内容の開業セミナーは、地方を含めた全国各地のセミナー会場とオンラインで随時開催されています。セミナー後には、キッチンカー実車の見学も可能なので、見て・聞いて・触って学べるセミナーです。