
「焼きそばのキッチンカーって初期費用はどれくらいかかるのだろうか?」
「他のキッチンカーとどうやって差別化するのだろうか?」
「焼きそばキッチンカーの営業許可ってどうやって取得したらいいの?」
こんな疑問を持っていませんか?
その気持ちはよく分かります。なぜなら、私自身がキッチンカーの開業準備を進めた際にも、同じような疑問を抱いた経験があるからです。
キッチンカーの経験ゼロの状態から、実際に独学でキッチンカーを開業した経験のある私が、焼きそばのキッチンカーについてのさまざまな疑問を解消します。
この記事では、
- キッチンカーメニューとしての焼きそばのメリットとデメリット
- 焼きそばキッチンカー開業に必要な初期費用と内訳
- 食品営業許可のために保健所の審査をクリアする手順
- キッチンカーで焼きそばを販売して成功するコツ
- 焼きそばを販売する先輩キッチンカー
についてお伝えします。
焼きそばのキッチンカー開業を検討している人なら絶対に知っておくべき情報をまとめましたので、ぜひ最後までお読みください。
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キッチンカーで焼きそばを販売する際の課題は、固定店舗を含む競合の多さと、箸が要るため食べ歩きに向かない点です。この記事では、焼きそばをキッチンカーで売るメリットとデメリット、軽トラックサイズで始める初期費用572万円の内訳、客単価740円・年260日営業で年収403万円になる試算の条件、必要な資格と営業許可、日本三大焼きそばやランチ向けアレンジで差をつける成功のコツ、先輩3店を紹介。必要な資金と収益の目安、差別化の方向性がつかめます。
目次
焼きそばをキッチンカーで販売するメリット3選

キッチンカーで焼きそばを販売する代表的な三つのメリットについて、キッチンカー運営の実情も踏まえて解説します。
1.広く認知されたメニューである
キッチンカーに適しているメニューの特徴の一つに老若男女を問わず幅広い客層に認知されていることが挙げられます。その点、焼きそばは日本全国で幅広い年齢層に受け入れられているメニューなので、キッチンカーにピッタリです。また、基本的にはパックなどの容器に詰めて販売される場合が多いメニューなので、テイクアウトが基本のキッチンカーとの相性が抜群です。
2.トッピングや味付けで種類を増やせる
焼きそばはトッピング・具材・ソースを変えることで、さまざまなバリエーションが楽しめる点もキッチンカーに適しています。例えば、ソース焼きそばをベースに目玉焼きなどのトッピングをメニューに加えることで、顧客に選ぶ楽しさを提供することと同時に販売単価を上げることも可能です。
さらに、具材とソースを工夫して、シーフード焼きそば・カレー風味焼きそば・塩焼きそばなど、顧客の好みに応じたメニュー展開も可能です。各種野菜や海産物など、旬の食材を使った季節限定のメニューを販売することで、希少性を出して販売単価を上げることも可能です。
3.作り置き可能で提供スピードが速い
キッチンカーで大きな売り上げをあげるためには、顧客への提供スピードが速いことが重要です。焼きそばは短時間で調理できることに加えて、一度に大量に調理できるため、短時間で多くの顧客に提供することが可能です。さらに、作り置きも可能なので、一度に大量に調理したものを販売ごとに素早く提供できるメリットもあります。
また、特別な調理技術を必要としないため、多くのスタッフが調理を担当できるので、この点においても顧客への素早い提供に適しています。
焼きそばをキッチンカーで販売するデメリット3選

キッチンカーメニューとして焼きそばが抱えているデメリットを三つ紹介します。さらに、それぞれのデメリットへの対処法もお伝えします。
1.固定店舗も含め競合店が多い
焼きそばはキッチンカーに限らず、コンビニなどの固定店舗でも販売しているメニューなので、競合店が多いというデメリットがあります。トッピング・ソース・具材などを工夫することで、競合店との差別化した焼きそばを販売する努力が欠かせません。
また、あらかじめ周辺環境を調査し、周辺に競合店が存在する駅前広場・公園などには出店しない販売戦略も選択肢になるでしょう。
2.食べ歩きには適していない
キッチンカーメニューの中には、購入後食べ歩きをしながら移動できるものがあります。イベントなどを楽しみながら、食事もしたい人にはこのようなメニューがピッタリです。しかし、焼きそばは箸を使って食べるメニューなので、基本的には椅子などに座って食べる必要があり、食べ歩きには適していないデメリットがあります。
公園・遊園地・テーブルが用意されたイベントなど、座って食べられるスペースが十分に確保された場所を選んで出店する工夫が必要です。どうしても食べ歩き需要に応えたい場合には、焼きそばパンとして販売することをおすすめします。
3.キッチンスペースが高温になりやすい
焼きそばを調理する間、常に火が使われているのでキッチンカースペースが高温になりやすいデメリットがあります。特に夏場の出店時には、かなりの高温になることが予想されます。熱中症などで体調を崩さないように、窓を開放や換気扇によって、キッチンスペースの空気を入れ替えたり、スポットクーラーを利用したりして体調管理に気を付けましょう。
焼きそばキッチンカー開業の初期費用は572万円

焼きそばのキッチンカー開業に必要な初期費用は大きく2種類に分かれます。一つ目は、キッチンカー車両・調理設備を中心とする「設備購入費」です。設備購入費には、看板やのぼりなどの販促ツールや営業許可取得に必要な各種費用も含まれます。軽トラックサイズキッチンカーを購入した場合の設備購入費は合計で341万円です。
二つ目の初期費用は、キッチンカーを開業した直後の「運営費用(ランニングコスト)」です。開業直後の時期は、思うように売り上げを上げられない可能性が考えられるので、店舗運営費に加えてキッチンカー運営者の生活費もあらかじめ確保しておくことをおすすめします。3カ月分を用意する場合には231万円が必要です。
「設備購入費」と「運営費用」を合計すると、焼きそばキッチンカーの初期費用として572万円を準備する必要があります。
焼きそばキッチンカーは売り上げ962万円・年収403万円が可能

焼きそばのキッチンカーで年間いくらぐらい儲けられるかを知るために、一定の条件を設定して1年間の売上金額と利益(年収)をシミュレーションしました。今回使用した数値は以下の通りです。
- 平均客単価:740円
- 年間営業日数:260日(土日と平日のうち3日のみ営業)
- 来客数:土日80人、平日30人
- 平均原価:218円(原価率:29.5%)
- 人件費:8千円/日(土日のみ1人アルバイトを雇用する)
- 出店料:売上金額の10%
- その他雑費(燃料費など):売上金額の10%
以上の条件で算出すると、1年間の売上金額は962万円、原価・人件費など運営に必要な各種経費は559万円になります。最終的な1年間の利益(年収・収入)は403円(月収:33万5千833円)になります。週休二日の無理のないスケジュールで営業しても、年間で962万円の売り上げと年収403万円を獲得できる可能性があることが分かりました。
焼きそばキッチンカーに必要な資格と開業手順

焼きそばを販売するキッチンカーを開業するために必要な資格と営業許可の種類について解説します。さらに開業する前に必要な手順についても解説します。
開業に必要な資格は食品衛生責任者資格のみ
焼きそばキッチンカーの開業に必要な資格は「食品衛生責任者資格」のみです。一部の人が想像する調理師免許は不要です。食品衛生責任者資格は、各都道府県で随時開催されている「食品衛生責任者養成講習会」に参加すれば、即日取得することが可能です。取得に必要な費用は都道府県ごとに異なりますが、1万円前後が一つの目安になります。
さらに、焼きそばキッチンカーを開業するためには営業出店場所を管轄する保健所で「飲食店営業許可」を取得することも必要です。営業許可取得については、下記の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
» 【2026年最新版】キッチンカーの営業許可証取得を申請から4ステップで徹底解説!
一般的なキッチンカー開業手順で問題なし
焼きそばのキッチンカーを開業する手順には、特別注意する点はありません。一般的なキッチンカー開業手順である「情報収集」「キッチンカー購入」「営業許可取得」を順番に進めれば問題ありません。詳しい手順については以下の記事で解説しているので、こちらの記事もぜひ確認してください。
» キッチンカー(移動販売車)の開業のやり方11step!(完全保存版)
焼きそばキッチンカーで成功するコツ3選

メニューとしての焼きそばの特徴やキッチンカーならではの注意点などを考慮して、焼きそばを販売するキッチンカーで成功するコツを三つ紹介します。
1.日本三大焼きそばやトッピングで差別化する
固定店舗も含めて競合が多い焼きそばで大きな売り上げを確保するためには、メニューの差別化が欠かせません。具体的には「日本三大焼きそば(横手やきそば・太田焼きそば・富士宮やきそば)」を扱う、目玉焼き・天かす・チーズなどのトッピング類を充実させるなどの方法があります。
横手やきそば
秋田県横手市の「横手やきそば」はストレートの太麺に甘めのソースが特徴で、具材は豚ひき肉を使用します。目玉焼きをのせ、福神漬けを添えるのですが、この目玉焼きの黄身を崩して、ソースと絡めて食べるのが横手やきそばのポイントです(具材などはお店によって異なります)。
太田焼きそば
群馬県太田市の「太田焼きそば」は麺が太く黒いソースが特徴的です。具材はキャベツのみとシンプルなお店が多いです(具材などはお店によって異なります)。
富士宮やきそば
静岡県富士宮市の「富士宮やきそば」は登録商標であり、名称を使用して販売するための条件が定められています。具体的には、富士宮やきそば専用の麺を使用し、調理法も規定に従い、商標使用料を支払う事が必要です。特徴としては、コシが強く噛みごたえのある麺、肉かす、イワシの削り粉に風味のある味わいが挙げられます。
2.メニューアレンジでランチ需要も獲得する

一般的に焼きそばは軽食のイメージが強いので、単体では食事メニューに適していないかもしれません。したがって、キッチンカーの主な出店方法の一つであるランチ出店には、必ずしもピッタリなメニューではありません。しかし、ちょっとした工夫で焼きそばをアレンジすればランチにもピッタリなメニューになるでしょう。
例えば、具材や味付け(ソース)を一般的なソース焼きそばから変更して、ホルモン焼きそば・塩焼きそば・カレー焼きそば・海鮮焼きそばなどにすればランチ需要も満たせます。また、オムそば・そばめしなどのアレンジメニューも幅広い層から支持を得ることに貢献してくれるでしょう。
3.サイドメニューを販売して単価を上げる
キッチンカー運営で安定的に売り上げるためには、客単価を上げることが欠かせません。客単価を高める一般的な方法として、サイドメニューを販売することで、メニューの種類を増やしたりセット販売したりすることが挙げられます。
焼きそばの場合は、鉄板で焼くメニューなら簡単にサイドメニューを増やすことが可能です。ホルモン焼きを始めとする肉類、サーモン・エビ・イカなどの魚介類、さらにアスパラガス・トウモロコシ・各種キノコなどの野菜類を使ったサイドメニューが候補になります。
焼きそばのキッチンカーおすすめ3選

焼きそばのキッチンカーで成功するためには、既に開業している先輩から学ぶ姿勢が欠かせません。焼きそばのキッチンカーを開業するなら、ぜひとも参考にしたい3店舗を紹介します。
1.トキハソース
「トキハソース」は東京都北区に本社を置くトキハソース株式会社が運営するキッチンカーです。自慢のソースで味付けした麺の上にきんぴら・ローストビーフをトッピングした「瀧野川やきそば」を販売しています。出店は自社工場にて毎週水曜日のみの完全予約制販売ですが、東京都北区で開催されるイベントや商業施設などに出店することもあります。
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2.カフェレストランT&T
「カフェレストランT&T」は、静岡県牧之原市で創業50周年を超える同名のカフェレストランが運営するキッチンカーです。レストランの看板メニューである「しょうゆピラフ」などと一緒に「T&T特製やきそば」を販売しています。「カフェレストランT&T」は、牧之原市の実店舗駐車場にて、1週間を通して夜の時間帯(19~21時)を中心に出店しています。
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3.machu project 壱富亭
「machu project 壱富亭」は大阪府藤井寺市を拠点に活動するキッチンカーで、大阪府内各地のアミューズメント施設を中心に出店しています。出店先の希望に応じて、日替わりで提供するメニューの中に焼きそばも含まれます。鉄板の特性を生かして、さまざまなメニュー販売を可能にしているキッチンカーです。
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まとめ
焼きそばのキッチンカー開業に必要な初期費用は、設備購入費と3カ月分の店舗運営費を合わせて572万円です。競合店舗と差別化するための方法としては、目玉焼き・大盛肉などのトッピングを加えたり、海鮮焼きそば・塩焼きそば・オムライスなどのアレンジメニューを販売することが挙げられます。
焼きそばのキッチンカーを開業するためには飲食店営業許可が必要となり、保健所が定める条件を満たしたキッチンカーを準備して、保健所の検査に合格すれば取得できます。
焼きそばも含めキッチンカーの開業手順や営業許可取得などについて学びたい人には、株式会社フードトラックカンパニーが主催する「キッチンカー開業セミナー」がおすすめです。参加費無料でどなたでも参加できますし、東京・大阪・名古屋などの会場に加えて、オンラインでも開催しているので、全国各地から参加することが可能です。
\22,000人以上の参加実績/
キッチンカーの開業・運営について無料で学べます
Q焼きそばのキッチンカーを軽トラックサイズで始める場合、初期費用はいくら見ておけばよいですか?
A.目安は572万円です。内訳は、車両と調理設備に看板・のぼりなどの販促ツールや営業許可の取得費用を加えた「設備購入費」が341万円、開業直後の店舗運営費と運営者本人の生活費を3カ月分まとめた「運営費用」が231万円です。開業してすぐは売り上げが伸びない時期も想定されるため、記事では設備代だけでなく運営費用まで含めて資金を準備するよう勧めています。
Q焼きそばのキッチンカーは1年でどのくらい売り上げが立ち、手元にはいくら残りますか?
A.記事の試算では年間売り上げ962万円、経費を差し引いた年収は403万円(月収に直すと約33万6千円)です。前提は、客単価740円、営業日数は土日と平日3日の年260日、来客数は土日80人・平日30人、原価218円(原価率29.5%)、土日だけアルバイト1人を日給8千円で雇用、出店料と燃料費などの雑費がそれぞれ売り上げの10%という条件です。この条件で原価・人件費・出店料などの経費は年間559万円になります。
Q横手やきそばや富士宮やきそばのようなご当地焼きそばを、キッチンカーで売ってもよいですか?
A.日本三大焼きそば(横手やきそば・太田焼きそば・富士宮やきそば)を扱うことは、競合の多い焼きそばで差別化する方法の一つとして記事が挙げています。ただし富士宮やきそばは登録商標で、専用の麺を使い、決められた調理法に従い、商標使用料を払うことが名称を使う条件です。横手やきそばはストレートの太麺と甘めのソースに豚ひき肉・目玉焼き・福神漬け、太田焼きそばは太麺に黒いソースでキャベツのみというシンプルな具材が特徴とされています。
Q焼きそばは食べ歩きしにくいと聞きますが、キッチンカーはどんな場所に出店すれば売れますか?
A.座って食べられるスペースが確保された場所を選ぶのが記事の答えです。焼きそばは箸を使うため歩きながら食べるのに向かず、公園・遊園地・テーブルが用意されたイベントなどが出店先の候補になります。あわせて、駅前広場や公園に競合店がある場合は周辺を事前に調べて出店を避ける戦略も紹介されており、どうしても食べ歩きの需要を取り込みたいときは焼きそばパンにして売る方法が勧められています。
Q焼きそばは軽食のイメージが強いですが、キッチンカーのランチ出店でも売れますか?
A.具材やソースを変えたアレンジで食事向きのメニューにすれば、ランチ需要も取り込めるというのが記事の見立てです。ホルモン焼きそば・塩焼きそば・カレー焼きそば・海鮮焼きそばのほか、オムそばやそばめしといったアレンジメニューが例に挙がっています。さらに、同じ鉄板で焼けるホルモン焼きなどの肉類、サーモン・エビ・イカなどの魚介類、アスパラガス・トウモロコシ・キノコなどの野菜類をサイドメニューにしてセット販売すれば、客単価を引き上げることもできます。











































