鉄板で大量の麺をジュージュー炒めるあの音、そしてソースの香り、豪快な盛り付け・・・縁日で売られている屋台の『焼きそば』は食欲をそそりますよね。
縁日の定番の一つであり、B級グルメの代表とも言える焼きそば、今回は『焼きそば』で移動販売車(キッチンカー)を成功させるには?をお届けしたいと思います。
目次
定番、だからこそ強い『焼きそば』
焼きそばは、お祭り、縁日、学園祭、町内会、子供会、バーベキュー等で大人気ですよね! 家庭でも気軽に作れ、子供の頃の休みの昼食は焼きそばが多かったなんて方もいらっしゃるのではないでしょうか?
B級グルメでも人気がありますよね。
そうそう、B級グルメには、2つの意味があるのをご存知ですか?
一つは、高級なAに対しての「安価」「庶民的」なB。
もう一つが、ブランドのB。
ご当地グルメは「ブランド」になりますよね。
安価、庶民的でも、ご当地グルメのブランドでも、焼きそばは人気者。
さらに、冷凍食品でもありますし、コンビニにもあり、カップ麺もある焼きそばの強みは、老若男女問わず好きな人が多く、ラーメン、カレーと同じく国民食と言えるかもしれません。
移動販売車(キッチンカー)での『焼きそば』の魅力とは?
移動販売車(キッチンカー)で運営していくうえでも焼きそばは魅力的で、香りが宣伝になり、装備、オペレーションが非常に簡単、コストも抑えられます。
焼きそばの移動販売で必要な装備
・移動販売車(キッチンカー)
・焼きそばを炒める鉄板
・へらなどの調理備品
・キャベツ切り
・食材を冷やす冷蔵庫
・焼きそばを入れるパックや箸、(お手拭き)、袋などの包材
・看板やチラシなどの宣伝用品など
サイドメニューやトッピング等で使用される方以外は鉄板一つでフライヤーなども必要ありません。
他の移動販売車(キッチンカー)に比べ、装備が少なくてすみます。
また、コスト面でも、業務用の麺、ソースも安く手に入れやすく、具材のキャベツ、豚肉も値段の変動はあるものの高くはありません。キャベツが高い時は、モヤシでも良いかもしれません。
移動販売車(キッチンカー)と保健所の関係
時代は移動販売(キッチンカー)?
良いこと尽くめの焼きそばですが、移動販売車(キッチンカー)じゃなくても『屋台』で良いのでは?と思う方もいるかもしれません。ここで、なぜ移動販売車(キッチンカー)が良いのかご説明します。
実は、最近、食品衛生の関係で、普通の屋台の出店が難しくなりつつあります。
移動販売車(キッチンカー)は、しっかり箱に囲われ、シンクあり、冷蔵庫ありなど、異物混入が避けられ、手洗い場所があり、食品の温度管理ができるなど、より衛生面で安全なのです。
お役所としては、食中毒を出されるのが一番の問題で、町内会での催し物も含め移動販売車(キッチンカー)の方が安心なんです。
このように徐々に屋台から移動販売車(キッチンカー)に移行しつつありますが、車があればすぐ開業できる訳ではありません。
飲食を開業するには、食品営業許可が必要で、これは移動販売車(キッチンカー)も同じです!
移動販売車(キッチンカー)に必要な許可
移動販売車(キッチンカー)に必要な許可をご紹介します。
食品営業許可
飲食店の営業許可申請には『食品衛生責任者の資格』と『移動販売で使用する車の申請』が必要になり、保健所の担当者の立ち合いがあります。
食品衛生責任者
食品営業を行う場合、施設ごとに『食品衛生責任者』を置かなければなりません。食品衛生責任者は、施設において食中毒や食品衛生法違反を起こさないように、食品衛生上の管理、運営を行なわなければいけません。
移動販売車(キッチンカー)焼きそばの弱点は?
ここまで移動販売車(キッチンカー)の強み(メリット)を多く紹介してきましたが、弱点(デメリット)はないの?と疑問に思われた方もいるでしょう。
移動販売車(キッチンカー)自体に弱点はないのですが、焼きそば屋さんには弱点があります。
それは・・・ライバルが多いことです。
屋台も含め、同業者が多いことです。冷凍食品、コンビニ、カップ麺もライバルになります。麺、ソース等の素材もスーパーで買えます。
ライバル以上、家庭の味以上の「何か」がないと買ってもらえません。
お祭りの屋台ではよく大盛焼きそばを見かけるのは、やはりライバルが多いからなのかも知れませんね。
移動販売(キッチンカー)焼きそば屋戦略
ライバルが多い焼きそばだからこそ、アイデアや戦略が必要になってきます。
3大焼きそばで勝負!?
もしあなたがお祭りに行き、焼きそば屋さんが数店舗あった場合、あなたは普通の焼きそば屋さんを選びますか?
あなたは「3大焼きそば」と呼ばれる有名な焼きそばがあるのをご存知でしょうか?
1、横手やきそば
秋田県横手市の「横手やきそば」はストレートの太麺に甘めのソースが特徴で、具材は豚ひき肉を使用します。目玉焼きをのせ、福神漬けを添えるのですが、この目玉焼きの黄身を崩して、ソースと絡めて食べるのが横手やきそばのポイントです。
(具材等、お店によって異なります)
2、太田焼きそば
群馬県太田市の「太田焼きそば」は麺が太く黒いソースが特徴的です。具材はキャベツのみとシンプルなお店が多いです。
(具材等、お店によって異なります)
3、富士宮やきそば
静岡県富士宮市の「富士宮やきそば」は、上記の二つと違い、製法や調理法、使う食品が異なります。
「富士宮やきそば」は登録商標で、名称を使用して販売するためには条件が定められているのです。富士宮やきそば専用の麺を使用し、調理法も規定に従い、商標使用料を支払う必要があります。
特徴としては、コシが強く噛みごたえのある麺、肉かす、イワシの削り粉をふりかけ、風味のある味わい、聞いただけで美味しそう。
これら3大焼きそばでお客様の気を引くのもありではないでしょうか?
また、全国的に見てみますと、ホルモン焼きそばや、塩焼きそば、カレー焼きそばに海鮮焼きそばもありますので、ベースをこれらにしてあなたの味にアレンジしても良いかもしれません。
ビジネス街での販売
焼きそば販売=お祭りをイメージする方もいるかもしれませんが、ビジネス街で、ランチで焼きそばを販売する方法もあります。
これも普通の焼きそばではなく、焼きそばをふわっとたまごで包んだオム焼きそばとして販売すれば、OLさんにウケるかもしれません。
また、焼きそばは、ソース味だけではありません!
『あんかけ焼きそば』にすれば、OLさんだけでなく、サラリーマンさんにも人気がでるかもしれません。
プラスアルファで単価UP!
また、鉄板があるので、サイドメニューとして、追加にお肉やホルモンを添えて単価UPを狙ったり、仕事終わりのサラリーマンさんに、ビールやチューハイをプラスして焼きそば販売をしても良いかもしれません。
ビジネスモデルとして、既に銀だこさんなどは都内でたこ焼きとビールやハイボールの販売をしてます。
人が多い狙い目の場所は?
商売をするうえで大切なこと、それは人が集まるところ。
野球、サッカーなどのスポーツ観戦施設、競馬、競輪、競艇、オートなどの公営競技での軽食に焼きそばはぴったり。
こういった熱くなる場所、勢いで買っちゃう場所が狙い目です。
先輩、移動販売車(キッチンカー)のご紹介
すでに移動販売車(キッチンカー)で焼きそば屋さんを営んでいる先輩をご紹介します。
愛家和 キッチンカー
愛家和 キッチンカーさんは、群馬県・埼玉県・栃木県を中心に上記でもご紹介した太田焼きそばを販売しています。
モチモチ麺と特製の甘辛ソースを絡めた美味しい焼きそばです。
twitter: https://twitter.com/nekoze21
facebook: https://www.facebook.com/nekoze21/
最後に
いかがでしたか?
『焼きそば』移動販売車(キッチンカー)販売、色々見えてきたのではないでしょうか?
屋台で人気、B級グルメでも人気、でもライバルも多い焼きそばで成功するには、アイデアや戦略が必要です。
あなたは移動販売車(キッチンカー)でどんな焼きそばを作りたいですか?
曜日や時間、場所によってメニューを変えるのも良いと思いますし、お酒とのセット販売も良いと思います。
始めるからには、しっかり売れて、楽しくないと続けられませんよね。あなただけの楽しい移動販売車(キッチンカー)であなたもお客様も笑顔になれることを応援しています。