
「イベントで見かけるキッチンカーのように、自分も出店してみたいんだけど、どうしたら出店できるんだろうか?」
「キッチンカーが出店できるイベントには、どのような種類があるのだろうか?」
「イベントの出店料が高いと聞くけれど、キッチンカーでしっかりと利益が出せるんだろうか?」
キッチンカーのイベント出店について、こんな疑問を持っていませんか。
その気持ちはよく分かります。なぜなら、私がキッチンカーの開業準備を進めていたときにも、同じようにイベント出店に対する疑問を感じた経験があるからです。
キッチンカーの経験ゼロの状態から、独学でキッチンカーを開業した経験のある私が、キッチンカーのイベント出店に関する情報を自分が実際に経験したことも踏まえてまとめました。
この記事では、
- キッチンカーが出店できるイベントの種類
- キッチンカーの出店を募集しているイベントの探し方
- イベント出店手数料の種類と相場価格
- キッチンカーで実際にイベントに出店するまでの手順
- イベント出店の審査に合格するためのコツ
- イベント出店してキッチンカーの売り上げを伸ばすコツ
- キッチンカーのイベント出店時の注意点
についてお伝えします。
この記事を最後まで読めば、キッチンカーのイベント出店前に抑えて置くべき情報を網羅的に学ぶことが可能なので、ぜひ最後までお読みください。
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目次
キッチンカーが出店できる5種類のイベント

キッチンカーが出店できるイベントは、以下の大きく5種類に分けられます。
- 音楽フェス・野外フェスなどの大規模イベント
- 地域の祭り・イベント
- マルシェ・フリーマーケット
- 企業の社内イベント・展示会・住宅展示場
- 学園祭・スポーツ大会などの季節イベント
イベントの種類によって集客の規模も出店料も、求められるメニューも変わります。自分の車両とメニューに合う場を選ぶために、まずは全体像から押さえましょう。
1.音楽フェス・野外フェスなどの大規模イベント
キッチンカーが出店するイベントの中でも、特に集客の規模が大きいのが、音楽フェスをはじめとする大規模イベントです。実際に著者がキッチンカー事業者から聞いた話では、1日あたり数百万円規模の売り上げも可能な魅力が大規模イベントにはあります。
全国的にも有名なサマーソニックやフジロックといった音楽フェス、コミックマーケットのような大型催事が大型イベントに該当し、朝から夜まで出店するケースもあります。イベント出店の営業時間は10時〜20時頃が目安とされ、平日のランチ営業(11時〜14時頃)とは稼働時間の長さが大きく違う点が特徴です。
キッチンカーだけが集まる大型イベントも生まれています。「キッチンカーグルメ選手権」「キッチンカーうまいもん選手権」「キッチンカー屋台総選挙」などが代表例です。ただし、大規模イベントの出店料は1日5万〜15万円以上が目安であり、メニューの重複を避ける傾向も強いため、いきなり大規模イベントへの出店を狙うより、営業実績を積んでから挑む順番の方が現実的でしょう。
2.地域の祭り・イベント
キッチンカーが出店する機会が最も多いイベントが各都道府県・各市町村で開催される地域の祭りとイベントです。イベント規模の幅が広い点も特徴で、初出店の候補を見つけやすいといえるでしょう。
全国から観光客が訪れる大きな祭りから、寺社や小学校で開かれる小規模な祭りまでが、地域の祭り・イベントに含まれます。
キッチンカーの出店料は、小規模イベントで1日5千〜2万円が基準になります。出店キッチンカー募集の見つけ方として、イベントの公式サイトをこまめに確認する方法が挙げられます。自治体や実行委員会が主催する祭りは、公式サイトで出店者を公募する形が中心です。
こうした地域のイベントに出店する際のメニュー選びでは、土地の食材を使った一品が武器になります。フリーマーケットやマルシェでは地域の特産物を扱う店と並んで出店するとされており、地域色のあるメニューは会場のテーマに沿った提案として主催者に伝えやすくなるからです。
3.マルシェ・フリーマーケット
イベントへのキッチンカー出店実績づくりの第一歩に向くのが、マルシェやフリーマーケットです。公園や道の駅、駅の広場などで開催され、ハンドメイド雑貨や地域の特産物を扱う店と一緒に出店する形が一般的です。小規模イベントの出店料は1日5千〜2万円が目安で、大規模イベントと比べると出店料の負担は小さめです。
飲食以外の出店者が並ぶ会場では、キッチンカーの存在自体が主催者にとってのメリットになります。イベント主催者が、キッチンカーを導入する効果として「利用者のターゲット層がひろがる」「イベントの滞在時間が長くなる」「省スペースで出店できる」などが考えられることからも、キッチンカーの出店機会は増えていくことが期待できます。
キッチンカー開業直後の人なら、まず小規模なイベントやマルシェからイベント出店を始めることもおすすめです。
4.企業の社内イベント・展示会・住宅展示場
企業の社内イベント・展示会・住宅展示場などの企業案件のイベントの特徴は、「買取」という形式にあります。買取とは、提供する食数と金額を主催企業が先に決めて発注する方式のことで、売る前から売上金額が確定するため、当日の客足に収入が左右されません。
例えば、「クレープ:500円×100個=5万円」のように、出店時点でその日の売り上げを確定させることが可能です。社内イベントの例として、新年会・忘年会・納涼会・歓送迎会が挙げられ、季節ごとに開催の機会があります。
5.学園祭・スポーツ大会などの季節イベント
教育機関やスポーツイベントも、キッチンカーの出店先の候補となります。大学キャンパスの出店料は1日千円前後、変動制の場合は売上金額の15%程度が相場です。大学のほか、病院・庁舎・公園といった公共施設も出店機会のある施設です。
教育機関や公共施設の場合は、平日のランチ出店と週末を中心に開催される各種イベント出店の2パターンの出店機会があります。
季節イベントで欠かせないのが、メニューの衣替えです。「夏なら冷たいドリンクやかき氷、冬なら温かいスープや煮込み料理」と季節に合わせたメニューの準備が欠かせません。同じキッチンカーでも、季節ごとに主力商品を入れ替える準備が要ります。
キッチンカーのイベント出店募集の探し方4選

イベントの出店募集は、主に下記の4種類のルートで探せます。
- マッチングサイト・出店募集サイト
- SNSでの出店場募集投稿
- キッチンカーの協会・組合からの紹介
- イベント主催者・自治体への直接応募
イベント出店の機会を増やすためには、1種類の方法に絞らず複数のサービスを併用することが近道です。より具体的なサイト名や探し方については、以下の記事で詳しく解説していますので、こちらも一緒に参考にしてください。
1.マッチングサイト・出店募集サイトに登録する
キッチンカーが出店できるイベント探しで、まずやるべきは出店場所を仲介する事業者のマッチングサイトを探すことです。オフィス街や大学キャンパスの枠を扱うワークストア・トウキョウドゥの「ネオ屋台村」、全国各地の移動店舗全般に対応する「SHOP STOP」、音楽フェスやスポーツイベントを掲載する「出店情報ナビ」などが例として挙げられます。
登録自体は無料のサービスも多く、まず複数社に登録して募集の量を確かめる進め方が取りやすくなっています。ただし有料版では登録料や仲介手数料がかかる場合がある点には注意が必要で、各サービスの料金体系は登録前に確認しておきましょう。
2.SNSで出店募集情報を検索する
XやInstagramなどのSNSでも、キッチンカーの出店者を募集する情報は流れてきます。関心のあるイベント主催者・団体・場所のアカウントをすべてフォローしておくと、情報の見逃しを防げます。ただし、SNSは常に募集情報が掲載されているわけではないため、ほかの方法と併用することをおすすめします。
検索する際には、「イベント キッチンカー 出店募集」といったキーワードを組み合わせた言語での検索がおすすめで、全国版だけでなく地域版の情報も見ると良いでしょう。都道府県名や市町村名などの地域名を足して検索すると、より自分が出店したい地域の募集情報にたどり着ける可能性が上がります。
3.キッチンカーの協会・組合から紹介を受ける
多くの都道府県には、キッチンカーの協会・組合が存在していますので、これらの業界団体に加入して、イベント案件の紹介を受ける方法もあります。
イベント主催者からの出店希望に対して、業界団体がイベントの規模や会場条件に合わせて出店内容を提案する形をとる場合もあり、個人で営業をかけにくい企業案件に、団体経由で出店できる可能性がある点が特徴です。
キッチンカーの協会・組合によって、入会の条件や費用は団体ごとに異なるため、加入前に確認しておきましょう。
4.イベント主催者・自治体に直接応募する
キッチンカーが出店できる祭りや自治体主催のイベントは、公式サイトの公募に直接応募する場合も少なくありません。出店先を探す方法としては、イベントのホームページをこまめにチェックする手間が欠かせません。
既に今年のイベントが終了している場合でも、翌年以降の出店に備えて出店するための条件・手続きを確認しておくことは有効です。
キッチンカーのイベント出店料の方式と相場価格

キッチンカーでイベント出店して利益が出せるかは、出店料の仕組みを理解できているかで変わります。必ず知っておくべき項目は以下の三つです。
- 固定制と歩合制の2種類の出店料体系
- イベント規模別の出店料相場価格
- 出店料以外にかかる費用
順番に解説します。
固定制と歩合制の2種類の出店料体系
キッチンカー出店料の請求方法は、「固定制」と「変動制(歩合制)」の2種類が基本です。
「固定制」は、売上金額に関係なく1日あたり決まった額を支払う方式で、1日3千〜数万円程度が目安の金額です。それに対して、「変動制」は売上金額に応じて一定割合の金額を支払う方式で、売上金額の10〜20%が目安とされています。売れなかった日でも一定額を払うのが「固定制」、売れた分だけ増えるのが「変動制」、と覚えると分かりやすいでしょう。
「固定制」と「変動制」を組み合わせたハイブリッド型もあります。「固定金額:5千円+売上金額の10%」のように、最低保証額と歩合の両方が必要なケースがこれに該当します。
「固定制」と「変動制」のどちらが有利かは、売り上げの見込み額によって異なります。固定制:5千円と変動制:15%を比べると、1日の売上金額が3万3千円のときに出店料がほぼ同額になり、この金額を超える見込みなら固定制が有利です。自分の客単価と提供可能な食数から、まず売上金額の見込みを立ててみましょう。
キッチンカーの出店料については、安く抑えることも含めて、下記の記事で詳しく解説していますので、是非参考にしてください。
» キッチンカーの出店料を3つの料金体系別に紹介!安く抑える4つのコツも徹底解説!
イベント規模別の出店料相場価格
イベントへのキッチンカー出店料は、規模によって10倍以上の開きがあります。イベント規模別の出店料の目安は以下のとおりです。
| イベント規模 | 出店料の目安 |
|---|---|
| 小規模イベント | 1日5千〜2万円 |
| 中規模イベント | 1日2万〜5万円 |
| 大規模イベント | 1日5万〜15万円以上 |
イベントに限定せずキッチンカーの出店場所全体で見ると、1日あたり3千〜3万円程度が目安とされ、無料の場所がある一方で、商業施設や有名イベントでは高額な出店料が必要になります。
曜日によってもキッチンカーの出店料は変動し、固定制の出店料は平日で3千〜2万円、祝日や週末は1万〜5万円が目安です。同じような出店場所でも、主催者や地域によって金額は変わるため、申し込み前に必ず募集要項で確認しましょう。
出店料以外にかかる費用
イベント出店時に利益を確保する可能性を高めるためには、キッチンカーの出店料以外の費用の把握も欠かせません。キッチンカー出店には、電源・水道と排水設備・ゴミ箱やゴミ回収施設・照明などが必要ですが、電源や水道などが会場設備に含まれなければ、自己負担での準備が必要です。
キッチンカー出店に必要となる、出店料以外の見落としやすい費用には以下のものが挙げられます。
- 出店場所までの移動にかかる燃料費
- 都市部で高額になりやすい駐車場代
- プロパンガス代と発電機のガソリン代・オイル交換費用
- 容器やカトラリー、衛生用品、販促物などの消耗品費
最後に、売上金額:5万円の場合を例に、出店料を変動制15%と固定制5千円、原価率40%で計算した場合の手元に残る金額を紹介します。
| 条件 | 売上 | 原価 | 出店料 | 手残り |
|---|---|---|---|---|
| 変動制15% | 5万円 | 2万円 | 7千500円 | 2万2千500円 |
| 固定制5千円 | 5万円 | 2万円 | 5千円 | 2万5千円 |
出店料以外の条件は全く同じでも、最終的な手残り(利益)には、2千500円の金額差があることが分かりました。
キッチンカーがイベント出店するまでの5ステップ

キッチンカーがイベントに出店するために、準備段階からイベント当日までにやるべき準備は以下の5ステップに分かれます。
- キッチンカーの出店募集を探して応募する
- 主催者の審査を経て出店契約を結ぶ
- 営業許可証など必要書類を提出する
- 火気使用の届出と設備条件を確認する
- メニューの仕込みをして当日搬入・営業する
手続きの順番を把握しておくと、締切間際に慌てずに済みます。順番に解説しますので、しっかりと学んでいきましょう。
1.キッチンカーの出店募集を探して応募する
まずは、キッチンカーの出店を募集しているイベントを見つけて、募集要項を読み込みましょう。開催日・会場・出店条件を確認し、自分の車両とメニューで対応できるかを判断してから応募します。
応募フォームでは、キッチンカーのサイズと設備、メニューの詳細を明確に記載するよう求められることが少なくありません。記入漏れや曖昧な回答が採用見送りの原因になる可能性があるので、誤字脱字のチェックもあわせてしっかりと記入しましょう。
キッチンカー出店申込時には、メニュー写真の提出を求められる場面も少なくないため、応募前にメニューの撮影を済ませておくと動きが速くなります。
2.主催者の審査を経て出店契約を結ぶ
応募内容をもとに、主催者がキッチンカーの出店の可否を判断します。採用の連絡が来たら、条件面の確認に進みましょう。契約前に押さえておきたいのは、出店料の金額と支払い方法、区画の広さ、搬入と撤収の時間帯などです。
なかでも見落としやすいのが、区画の広さです。自分の車両が区画に収まるか?搬入経路を通れるか?を図面で照らし合わせて必ず確認してください。イベントが中止になったときに出店料が返金されるかどうかは、契約内容によって異なるので、雨天中止のリスクが高い屋外の出店では、申し込み前に返金規定を確認しておく必要があります。
3.営業許可証など必要書類を提出する
キッチンカーのイベント出店にも、通常営業と同様にイベント開催地域での飲食店営業許可が必要です。キッチンカーの営業には飲食店営業許可が要り、駐車場所や営業できる時間帯のルールは地域ごとに異なります。手続きは、保健所への事前相談から始まり、営業許可申請書の提出、実地検査という流れです。
キッチンカー車両の検査時の提出書類は、営業許可申請書と食品衛生責任者の資格を証明する書類が基本で、営業設備の配置図や水質検査成績書などが加わる場合もあります。主催者へ提出する書類は募集要項に書かれているので、応募の段階で目を通しておきましょう。
イベントならではの手続きが必要になる場合もあります。例えば江東区では、イベントでの食品の取り扱いについて主催者が事前に保健所へ相談するよう求めており、東京都の許可を受けていないキッチンカーは新たに許可を取る必要があると案内しています。区域をまたぐ出店では、早めに管轄の保健所へ確認してください。
4.火気使用の届出と設備条件を確認する
キッチンカーのイベント出店時に火を使う調理を行う場合には、消防への届出が必要になる場合があります。多数の人が集まる場所で火気を使うときは、火災予防のため管轄の消防署長に露店等の開設届出を提出する可能性があります。提出の要否は、出店場所を管轄する自治体の定めによって変わる点に注意してください。
あわせて確認したいのが、会場の設備条件です。電源の有無と容量、発電機を持ち込めるか、給水と排水をどう扱うかは会場ごとに違います。区画の広さと車両サイズが合うかも、この段階で図面ベースの確認を済ませておくと安心です。
5.メニューの仕込みをして当日搬入・営業する
イベント当日のキッチンカーでの調理作業量を左右するのが、前日までの仕込みです。車内でどこまでの仕込み調理ができるかは各地域の保健所によって基準が異なります。仕込み場所を用意できない場合は、レトルトや冷凍食材・カット野菜など仕込みの要らない食材を使う、キッチンシェアサービスを利用する、知人の飲食店の厨房を借りるといった対応策があります。
イベント当日は、搬入・設営、下準備、営業、片付け・撤収の4つの工程で動きます。主催者から伝えられたキッチンカー搬入・設営時間に合わせて移動し、営業開始時刻まで準備を進めておきましょう。
キッチンカーがイベントの出店審査に通る5つのコツ

人気イベントには出店希望者の応募が集まり、主催者が出店者を選ぶことになります。イベント出店審査に通るキッチンカーになるために特に重要なコツは以下の五つです。
- 募集要項の必要事項にもれなく正確に答える
- メニュー写真・車両写真の質を上げる
- 他のキッチンカーと被らないメニューで差別化する
- イベントの客層に合わせたメニューを提案する
- 小さなイベントからキッチンカーの出店実績を積む
順番に解説します。
1.募集要項の必要事項にもれなく正確に答える
出店審査で最初に見られるのは、応募内容の丁寧さです。記入漏れや曖昧な回答が採用見送りの原因になる可能性が否定できません。キッチンカーのサイズ、搭載している設備、メニューの詳細を具体的に書き、誤字脱字まで見直してから応募しましょう。
イベント主催者が知りたいのは、キッチンカー車両が区画に収まるか、どんな商品をいくらで売るか、電源や火気をどれだけ使うかなどです。質問されていなくても先回りして書いておけば、主催者側の確認の手間が減り採用の可能性が高くなることが期待できます。
イベントの主催者とのやり取りの返信を早く、丁寧に返す姿勢も、次の依頼につながる材料になります。
2.メニュー写真・車両写真の質を上げる
おいしそうなメニューの写真と清潔感が伝わるキッチンカー車両の写真は、主催者がキッチンカーの魅力を判断する材料として機能します。
応募時のメニュー写真について「わかりやすくキレイなもの」を送ることは必須であり、きれいな盛り付け・清潔な撮影環境・わかりやすい構図の3点に注意しましょう。暗い場所で撮った写真や、商品が小さく写った写真では、味の印象が伝わりません。明るい時間帯の屋外で、商品を画面いっぱいに写した1枚を用意しておきましょう。
キッチンカー車両の外観写真も同様で、会場の雰囲気に合う見た目かどうかを写真で判断されるため、外装まで含めて撮っておくと選考材料が増えます。
3.他のキッチンカーと被らないメニューで差別化する
イベントでは、キッチンカーの販売するメニューの重複を避ける傾向が強く、一つのイベントに同じジャンルのキッチンカー募集が集中すると、他者との違いを伝える姿勢が欠かせません。
独自のメニュー・特別な調理法・こだわった材料の使用といった特色を明確にすることをおすすめします。唐揚げや焼きそばのような定番の人気ジャンルでも、味付けやトッピング、使う食材を変えれば、ほかの応募者との違いを説明できます。
応募フォームには、商品名だけでなく「何がほかと違うのか」を一言添えると良いでしょう。
4.イベントの客層に合わせたメニューを提案する
イベント主催者が求めるのは、その会場の客層に合う商品(メニュー)を扱うキッチンカーです。
出店場所の需要に合ったメニューを提供することが重要で、家族連れ向け・オフィス街向け・マルシェ向けなど、場所によって需要が異なることを理解しましょう。イベントを開催する季節とメニューの相性も判断材料となり、夏場は冷たいかき氷やドリンクなどの人気を集めるメニューを販売するキッチンカーが有利です。
イベントにキッチンカーを導入することにより、来場者の層が広がることと滞在時間が延びることが期待できるなど、イベント主催者側がキッチンカーを募集する目的も押さえておくとなお良いでしょう。
5.小さなイベントからキッチンカーの出店実績を積む
キッチンカー運営者は、実績のない状態で大型イベントに応募するより、小さな会場から積み上げる順番が近道です。初心者はまず小規模なイベントやマルシェから始め、出店実績を作れば次の応募で具体的な成果をアピールできます。
小規模イベントのキッチンカー出店料は1日5千〜2万円が目安で、失敗したときの金額的な痛手も限定的です。出店のたびに、会場名・開催日・提供食数を記録したり、自店のSNSで発信したりしておけば、次回のイベント応募時に見せる資料としても利用できます。
キッチンカーのイベント出店で売り上げを伸ばす3つのコツ

せっかく出店機会を得たイベントで売り上げを1円でも伸ばすためには、イベント特有の運営上のコツがあります。特に重要な売り上げを伸ばすコツは以下の3つです。
- メニューを絞って提供スピードを上げる
- 食べ歩きしやすく写真映えするメニューにする
- SNSでの事前告知と目立つ看板で集客する
順番に解説しますので、しっかり学んでください。
1.メニューを絞って提供スピードを上げる
キッチンカーのイベント出店時には、(特に食事系メニューでは)ランチタイムを中心に来客集中するため、メニューの提供スピードを上げて単位時間あたりの提供数を増やすことが、売り上げ確保には欠かせません。イベントの定番メニューである、唐揚げ・焼きそば・タコス・ケバブは、いずれも提供スピードが速い商品です。
メニューの特性に加えて、キッチンカーで販売する品数を絞れば、仕込みも当日の動きも単純になり、結果的にメニューの提供スピードアップにつながる可能性があります。3種類の商品を器用にさばくより、1種類を速く出す構えのほうがイベント向きと言えるでしょう。
キッチンカーのイベント出店時の提供スピードは、営業前の下準備によっても上げることが可能です。例えば、ソースを容器に移し替える、包材を取り出しやすく並べておくといった下準備を営業前に終えておくことで、注文が入ってからの手数を減らし、素早く提供できる体制になります。
2.食べ歩きしやすく写真映えするメニューにする
イベント来場者にとって食べやすいメニューを販売することが、イベント出店時の売り上げアップに貢献します。例えば、会場を歩き回る来場者や子どもの面倒を見ながら食事を取る親御さんにとって、片手で持てるメニューは食べやすく選ばれやすいでしょう。クレープなどが代表的なメニューです。
また、購入者が写真を撮ってSNSに投稿したくなる盛り付けをした写真映えがするメニューは、会場の外へ届ける宣伝としての役割も期待できます。
3.SNSでの事前告知と目立つ看板で集客する
イベント出店時のキッチンカーの集客は、イベント前とイベント当日の両面で考えることが必要です。イベント前の集客方法としては、自店のSNSアカウントやホームページで出店日・会場・販売するメニューを告知することが挙げられます。これらの告知は、常連客の来場のきっかけになることが期待されます。
イベント当日の集客としては、看板が自分の店舗で足を止める役割を担います。遠くからでも商品名と販売するメニューの魅力が伝わるよう、のぼり・立て看板・タペストリーの三つは必ず準備しましょう。販促ツールについては、選び方は注意点も含めて、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
» キッチンカーの「セールスツール」に関するワンポイントアドバイス!
キッチンカーのイベント出店で注意すべき3つのポイント

キッチンカーのイベント出店時には、通常の出店にはないリスクがあります。イベント出店を申し込む前に特に確認しておきたい3点は、以下のとおりです。
- 天候リスクとキャンセル規定を事前に確認する
- 来場者数から販売数を予測して仕込み量を決める
- 電源・水・火気など会場の設備条件を確認する
順番に解説します。
1.天候リスクとキャンセル規定を事前に確認する
キッチンカーが出店する屋外イベントの売り上げは、出店当日の天候に大きく左右されます。これは、イベント出店のデメリットの一つであり、台風などの悪天候ではイベント自体が中止になることもあり、売り上げに大きな負の影響が出てしまいます。
一方、何らかの自己都合でキッチンカーのイベント出店をやめる場合は、キャンセル料が発生することが少なくありません。「前日までの判断ならキャンセル料◯%、当日は△%」といった形で、契約書にキャンセル事項が記載されるのが一般的です。
イベント自体が中止になったときに出店料が返金されるかどうかは、契約によって異なります。雨天でも決行するのか中止にするのか、中止の場合の扱いはどうなるのかを、申し込み前にイベント主催者へ確認してください。
2.来場者数から販売数を予測して仕込み量を決める
イベント当日の販売量予測に基づいた仕込み量の判断は、売上金額と食材ロスの両方に直結します。提供メニューと想定食数について「最低でも〇食、最大で△食程度」と幅を持たせて予測する方法がおすすめです。イベント来場者数の見込みを主催者に確認し、上限と下限の2本立てで仕込み量を決めましょう。
イベント当日が、悪天候になれば来客が落ち込み、用意した食材が余ることが予想されます。天候による来客の変動をふまえ、余った場合にどう扱うかまで決めておきましょう。
イベントに出店する1日を通した時間帯別の計画も欠かせません。ランチタイムなど混雑が予想されるピーク時間帯に、料理の提供スピードを落とさないよう体制を整えておくことが、機会損失を防ぐためには必要です。
3.電源・水・火気など会場の設備条件を確認する
キッチンカーの営業では、出店場所ごとに電気・水道・火気を中心とした設備条件が異なるのが一般的なので、イベント出店の場合も会場設備の事前確認は必須です。
火気を使う場合は、露店等の開設届出が求められる可能性があり、提出の要否は出店場所を管轄する自治体の定めによるため、募集要項に記載がなければ主催者か消防署に確認しましょう。
イベント主催者が持参する備品を指定する場合もあります。指定された備品の持参は必須で、ブルーシートやゴミ箱などが例として挙げられます。
まとめ
キッチンカーが出店できるイベントには、大規模フェス・地域の祭り・企業イベントなどがあり、それぞれ異なる特徴があるため、自社の営業体制に適したものを選ぶことが求められます。出店イベントの探し方は、マッチングサイトの利用・キッチンカー組合からの紹介・主催者への直接申込などがあります。
イベントにキッチンカーを出店したときの出店手数料は、「固定性」と「変動性」のいずれかを採用する場合が一般的で、イベントの種類・規模によって手数料は異なるので、応募前の確認が欠かせません。
実際にイベントにキッチンカーを出店するためには、イベントを見つけて応募・審査に合格・必要書類の提出などの手順をクリアして出店当日を迎えることになります。出店審査に合格するためには、応募書類への正確な記載・高品質な写真の準備・他の申込者との差別化などの工夫が必要です。
キッチンカーをイベントに出店して売り上げを伸ばすためには、提供スピードを上げるための工夫・食べ歩きしやすいメニュー選び・出店日前と出店当日のそれぞれに適した宣伝活動が求められます。
キッチンカーのイベント出店について、さらに学びたい人には、株式会社フードトラックカンパニーが主催する、「キッチンカー開業セミナー」への参加がおすすめです。キッチンカーのプロから、実際の営業現場の生の情報を学べます。
「キッチンカー開業セミナー」は、北は北海道から南は沖縄県まで全国各地のセミナー会場で随時開催中です。オンラインでも参加も可能なので、全国どこにいても充実した内容のセミナーを受講可能です。参加費無料とは思えない学びの多いセミナーに参加する機会をお見逃しなく!
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イベント出店を検討する方から寄せられやすい質問を3つ取り上げます。
Q
週末の副業でもイベントに出店できますか?
A.
イベントは土日祝の開催が中心のため、平日に別の仕事がある方でも出店の機会はあります。イベント出店を主に土日祝に開催されるイベントへの出店と位置づけた場合、出店時間の目安を10時〜20時頃としています。
ただし、準備の内容は本業として営業する場合と変わりません。飲食店営業許可と食品衛生責任者の資格が必要で、保健所への事前相談から実地検査までの手続きも同じです。仕込み場所の確保も、車内でどこまで調理できるかを保健所に確認したうえで決める必要があります。
出店ペースを組むときは、出店料の安い小規模イベントから応募し、実績を積みながら回数を増やす順番が取り組みやすいでしょう。
Q
イベント出店は儲かりますか?赤字になりませんか?
A.
集客力が大きい反面、出店料の負担も大きいのがイベント出店です。場所貸しの相場は1日あたり3,000円〜30,000円程度とされ、無料の場所がある一方、商業施設や有名イベントでは高額な出店料がかかります。
収支を見るときは、出店料だけでなく隠れた費用も足してください。移動の燃料費・駐車場代・プロパンガス代・発電機のガソリン代とオイル交換費用・容器や衛生用品などの消耗品費が代表的なものとして挙げられます。
初出店で売上が読めない場合は、変動制(歩合制)の会場を選ぶ手があります。変動制は売上の10〜20%が目安で、売れなければ支払う出店料も小さくなります。売上の見込みが立ってきたら、固定制との損益分岐点を計算して選び直しましょう。
Q
主催者側がイベントにキッチンカーを呼ぶにはどうすればいいですか?
A.
イベントを開く側としてキッチンカーを手配する場合は、マッチングサービスを使う方法があります。仲介業者によっては手数料無料で呼べるプランを用意しており、通常出店方式を採る場合に適用されることが多いとしています。有料プランの手数料は1台あたり10,000円〜が目安です。
費用は形式によって変わります。一例として目安は次のとおりです。
| 形式 | 費用の目安 |
|---|---|
| 通常出店方式 | 平日3,000円〜、週末10,000円〜15,000円程度、もしくは売上の5〜10% |
| 商品買取形式 | 500円のクレープ100食で50,000円+手数料 |
| 売上保証形式 | 20,000円〜50,000円程度(売上が保証額に届かない場合は差額を負担) |
食品を提供する以上、主催者側にも衛生管理の責任があります。江東区は、催事における食品の取り扱いについて事前に保健所へ相談するよう求めており、東京都の許可を受けていないキッチンカーには新たな許可の取得が必要だと案内しています。会場の自治体のルールを、企画段階で確認しておきましょう。










































