花屋の移動販売車の人気
みなさんご存じでしょうか?
元々花屋さんは、リヤカーに花を乗せて引き売りするのが原点なのです。ということは、最近の移動販売での花屋さん人気も頷けるでしょう。原点に戻るというよりは、進化したと言うべきです。
リヤカーという原始的な物が、車へと進化し効率化が図れるようになったのですから。職業としての花屋は、フラワーアレンジメントの技術や植物の知識、そして冠婚葬祭の知識もなくてはなりません。
十人十色、様々なお客様のニーズに応えられるだけの知識と技術がなければ生き残ることも難しいかもしれません。しかし、最近ではサービスもお客様のニーズ別に特化してきており、オーダーのみを受け付ける専門店、和風盆栽のみを扱う専門店、珍しい花のみを扱う専門店など、専門店を構える傾向にあります。
なぜなら、専門性を持たせることにより、競合とのバッティングを避けることが出来るからです。例えば、上記の和風盆栽のお店の隣に珍しい珍花を扱うお店が開業したとしても、よほどのことがなければ、まず顧客の取り合いにはなりません。それにお互いのお店を紹介し合い、相乗効果も期待できます。そんな夢も期待も膨らむ花屋さんの紹介です。
花屋さん移動販売車を始める為の準備
花屋さんの開業には特別な資格はいりません。店舗と商品を用意して「花屋さん」を名乗れば、誰でも花屋さんになれますが、開業届など他の個人事業と同じような書類を提出する必要はあります。
ただ、花屋さんの移動販売は、飲食などの移動販売と比べて販売経路から仕入れ方法まで異なりますので、ご紹介させて頂きます。
仕入れ
花の仕入れは早朝に花卉市場(かきしじょう)へ行きます。花卉市場とは、日本中で栽培された花と観賞用植物が集められた場所です。
競りに参加するためにはその市場の会員にならないといけません 。
また、開業してからの3年間は仕入れのセリに直接参加することができません。そのため、仲卸業者から仕入れるか、直接農家から仕入れるなど別の方法を模索する必要があります。
近年ではインターネットの普及により、欲しい花もパソコンまたは携帯電話があれば、手に入れることは可能です。
搬入
そして買い付けた花をそれぞれ種類別や科目別に分けて、移動販売車へ積んでいきます。この時に小さなリヤカーや、台車があると便利でしょう。
開店準備
花屋を開店するためには移動販売先を確保する必要があります。道路に駐車しての販売は道路交通法違反行為となるため禁止されています。販売できる駐車場や空きスペース、もしくは出店できるイベントを自分で探しましょう。
移動販売先を固定して、通りゆくお客様に自分のお店を知って頂き、固定客が出来るまで粘り強く同じ場所で経営を続けるか、あるいはイベント会場を渡り歩き、ニーズのありそうな場所を転々とし経営し続けるかは、あなた次第です。
花卉市場などで仕入れた花を綺麗にディスプレイしましょう。ディスプレイ用の棚や段々になっている土台もあると綺麗に見やすく陳列出来ます。
花屋さんのおすすめの花レシピ
現在日本に花屋さんは約24,000軒ほどあります。東京だけでも約2,000軒以上にものぼるそうです。 そんな中で花屋として新規参入するわけですから、しっかりとした経営戦略を持って開業したいですね。
今回、移動花屋さんで開業する時のコツをまとめてみました。
メニューの最適化
色とりどりのたくさんの花が並んでいるのを見ているだけで、心が華やぎますよね。しかし、移動販売における花屋さんでは、花を飾れる範囲が限定されます。また、売れ残ってしまった場合は廃棄しなければなりません。そこで手広くいろんな花を取り扱うよりも、ある程度メニューを限定し、最適化することをおすすめします。
飲食の移動販売と同じように、何かメインとなるものを一つ作ると経営戦略や営業場所など絞りやすくなると思います。
例えば花束は数種類だけ、それ以外はオリジナルオーダーとして受け付ける 、もしくはセミオーダースタイルで極力花の種類を限定させるという方法もいいかもしれません。
顧客理解
出店場所によってお客様の要望や、売れる時期。時間帯に違いが出てきます 。
ショッピングモールやスーパーの近くで出店する場合は、人が多くて忙しいのは週末です。イベントを重視することも多いかもしれません。母の日や年末、桃の節句など小さい行事に合わせた限定メニューを作るのも良いでしょう。
住宅街であれば、夕方や帰宅途中のお父さんなどを意識するのもいいですね。
繁華街に近ければ夕方から深夜に向けての営業の方が利益が上がるのは間違いないです。
ソーシャルメディアの活用
花屋さんに限らず移動販売を行う場合は、ソーシャルメディアをしっかりと活用することが利益に直結します。今日の花のメニューや営業場所などをきちんと配信していくことが大切です。花の画像はインスタ映えしますし、見た人の心も癒してくれます。
個性を出す
街には必ず1件以上のお花屋さんが あります。競合が多い花屋さんですから、ある程度個性や特徴を出すのは必然なことです 。切り花や花束にこだわるもよし、流行りの多肉ライフに沿って多肉植物に特化するのもよし、ブリザードフラワーなら誕生日や記念日などのプレゼントにおすすめです。
また、プレゼントとしてお花をいただくことはとても嬉しいですが、一方で家での管理方法に戸惑いを感じた方は多いかもしれません。そこで家での花の取り扱いについて書いてあるカードを入れておくのもお客様に喜ばれるサービスかもしれません。
売れ残った花は押し花のしおりにしてお客様にプチプレゼントとしてあげれば花にもお客様にも優しい花屋さんになれますね。
花屋さんでおすすめの移動販売車
続いては花屋さんを運営していくのに適した移動販売車をみなさんにご紹介していきます。花そのものの形を崩さず丁寧に運搬することを考えると、ある程度の車体の大きさは求められます。
そこで、日産アトラスをおすすめします。重たい鉢や大きめの花弁の花でも安心して運ぶことが可能です。更に、作業スペースを確保することも出来ます。
もし、作業は自宅スペースで済ませ、あくまで販売のみに集中したいという方は、ホンダのアクティがおすすめです。小回りが利き、商業エリアを駆け回れます。見た目もお洒落な花屋さんを演出することが可能です。用途や営業スタイルに合わせて車種を選んで下さい。
車種を選択することも大切ですが。車をバネが柔らかくショックを吸収しやすい仕様に変更し、商品に影響がないようにするなど花の鮮度を保つための努力は怠らないようにしましょう。
先輩キッチンカーの紹介!
さあ、みなさんお待ちかねの先輩キッチンカーのご紹介です。
今回は季節のお花とお菓子をのせたキッチンカー「Seasonal flower and sweets meme」様のご紹介をさせて頂きます。
memeは 仏語で『おばあちゃん』。皆様の心の中のおばあちゃんのように、どこか素朴で優しく、そしてなんだか懐かしくて可愛いらしいと感じさせるようなお花とお菓子を届けたいと今日もキッチンカーを走らせています。生花・鉢物・ドライフラワー・焼き菓子・雑貨と色々取り扱っていますが、おすすめはドライフラワーのリースやブーケです。オーナーさんのふんわりとした優しい雰囲気とお花たちがあなたの心をほっこりさせてくれますよ。