移動販売とは

移動販売とは

移動販売とは何か?を、調べている方に向けて、移動販売について整理してまとめた内容を提供できればと思い、この記事を作っています。

このページを最後まで読んでいただければ、他のページを読まなくても十分な内容になるように、最新のキッチンカー情報をお伝えできるように何度も更新していければと考えています。

移動販売とは何か?

移動販売とは「物」や「食べ物」を移動販売車で提供することです。

近年では、過疎地の買い物弱者に対する移動スーパー(移動コンビニ)や、
都市部のランチ難民に対するキッチンカーなどが話題です。

また、野外フェスを中心とした日本中に増加している大型イベントにも、
キッチンカーを中心とした移動販売の需要は高まっています。

日本の移動販売の歴史

日本の移動販売は形と役割を変えながら発達してきました。

その昔は行商で魚の干物などを地方から都市に移動して販売していた形態が、
移動販売車を利用するようになり日本で移動販売車が増加しました。

2004年に増加した移動販売車はほとんどが魚屋ですが、
その後、魚屋が増加した形跡はありません。

その後、移動スーパーなどが郊外の大型住宅街に増えましたが、
大型スーパーやアウトレットモールの出現により役割を終え減少しました。
その後、高齢化社会における過疎化する地域に対する移動スーパーが台頭しています。

近年、キッチンカーはお祭りなどで見かける的屋風のたこ焼きや焼きそばなどがあります。
一方、アメリカで話題のフードトラックの影響によりオシャレなキッチンカーも増えています。

固定店舗で飲食店を出すほどの初期費用がかからなく
撤退時に移動販売車を売却できることから移動販売事業者が年々増えています。

世界の移動販売

世界ではアメリカ、フランスなどでフードトラックが飲食店の役割を果たしています。
中国や東南アジアでも移動販売はそこら中で行われ、地元民の台所の役割を担いつつ、
海外観光客の観光スポットとしても活躍しています。

特に有名なのはニューヨークのフードトラックで、
出店台数に制限がかけられるほどの台数が出店しており、
毎年の出店枠を巡って競争がなされています。

移動販売が活躍する背景

移動販売が活躍する背景としては、

  • 都市部のランチ難民の増加
  • 過疎地域の買い物難民の増加
  • 保健所の営業許可によるテント出店の減少
  • 固定店舗よりも移動販売の方が初期費用が安い

などがあります。

一つずつ説明させていただきます。

都市部のランチ難民

東京、神奈川、大阪、福岡などの企業が集まる都市部のオフィス街では、
ランチ難民という現象がおきています。

ランチ難民とは「昼食が食べられないビジネスパーソンがいる」という現象で、
どの会社も大体12時〜13時を昼食休憩にするため、
ビジネスパーソンが一斉に昼食を取りに行くことで、
レストランで昼食が取れなかったりお弁当屋さんに大行列ができてしまうことです。

また、コンビニなどで毎日同じ食事を取ることに飽きてしまうことも、
「ランチ難民」の一つに挙げられています。

これに、お弁当の移動販売が活躍していたのですが、
保健所の営業許可がない違法移動販売が多かったため、
規制がかかったことからお弁当の移動販売も減少し、
ランチ難民の増加に拍車がかかったとも言われています。

現在、保健所の許可をしっかり取得している移動販売車の活躍が目立っています。

過疎地の買い物難民

買い物難民とは「人口が減っている過疎地で発生している」という現象です。

人口が減ると採算が合わなくなったスーパーや商店街が閉店してしまうことで、
生活に必要な買い物がままならない人が出てしまうという現象です。

バスや電車などの交通機関が本数を減らしたり、
運行を中止してしまうことも買い物難民が増える原因と言われています。

これに対して、移動スーパーや移動コンビニが増加していて、
例えば、曜日を固定して毎週移動販売が行われる形を作ることで買い物難民の生活を支えています。

保健所の営業許可によるテント出店の減少

お祭りや野外イベントでテント出店しているお店を見たことがあると思います。
近年、保健所の指導でこのようなテント出店が減少しています。

保健所が防ぎたいのは食事の提供による食中毒の発生なのですが、
テント出店だと衛生面を担保するためのシンクやタンクの数や容量が足りなかったり、
そもそもなかったりすることから出店NGが出ているようです。

保健所の許可取得のハードルがあがることで、
テント出店が難しくなると同時に移動販売の保健所の許可も難しくなってきています。

保健所の許可を取得した移動販売車は営業機会を手に入れることが出てきており、
様々なイベントで移動販売が活躍しています。

固定店舗よりも移動販売の方が初期費用が安い

移動販売というとキッチンカーのイメージが強いですが、
他の業界でも移動販売が注目されています。

  • 移動美容室
  • 移動マッサージ
  • 移動トリミング(ペット美容室)
  • 移動埋葬車
  • 移動図書館
  • 移動雑貨店 など

どの業界でも固定店舗で出店すると初期費用が高すぎるのに比べて
移動店舗を出店するコストが非常に安いことが参入の理由の様です。

出店の初期費用に関して以下の事例を参考にしてみてください。

大手ファーストフードのフランチャイズの権利を購入して出店する場合、
固定店舗の場合ざっと2000万円ほどの初期費用がかかってきますが、
こちらを移動販売で出店する場合500万円ほどで出店することができます。

飲食業界以外にもこの初期費用についてはほぼ同じことが言えますので、
この初期費用の差も移動販売業界が盛り上がる背景にあります。

撤退コストについても固定店舗は費用がかかりますが、
移動販売車の場合は売却することができます。

以下の記事はカフェに限った話しですが、固定店舗と移動販売の開業する時の違いをまとめていますので、合わせてご覧ください。

カフェを移動販売で開業するのと、店舗型でカフェを開業する時の違い。(メリットとデメリットのまとめ)

移動販売をする場所

移動販売車が増えている背景に社会的な課題とは別に、
移動販売ができる場所が増えているということもあります。

これは、移動販売で食事をしたり物を買っても満足度が高かいことから、
移動販売での買い物が一般市民に認められ始めていることが影響しています。

例えば、以下の様な場所で移動販売が行われることが増えています。

  • 都心部のランチ出店
  • スーパーやパチンコ屋の駐車場
  • 地方の人数の多い会社や工場の敷地内
  • 人通りが多く小さいスペース
  • イベント
  • 野外フェス
  • 観光地
  • 店舗の前

などがあります。
一つずつ説明させていただきます。

スーパーやパチンコ屋の駐車場

スーパーの駐車場で移動販売をするケースが増えてきました。
スーパーでは買い物をしますがちょっとしたスイーツの買い物などで人気があるようです。
メニューとしては、クレープ、ワッフル、コーヒーなどのドリンクなどが主力のようです。

パチンコ屋でもパチコンコの利用者の満足度アップの為に、
キッチンカーがたこ焼き、たい焼き、焼き鳥など出店するケースが多いようです。
休日にイベントを催してそこに移動販売車が呼ばれるケースも増えています。

地方の人数の多い会社や工場の敷地内

社員数が多い会社でメニューに飽きがきてしまっているところに、
ラーメン、ホットドック、おしゃれな丼やカレーなどを提供すること喜ばれることがあります。

場所代をお支払いすることもありますが、
社員限定の割引をつけることで場所代が免除されるケースもあるようです。

人通りが多く小さいスペース

移動販売業界では有名なのですが、
原宿のキャットストリートにあるタピオカミルクティを販売している移動販売車があります。

小さい移動販売車がギリギリ入れるスペースしかなく、
移動販売車がある前は自動販売機が置いてあったとのことです。
オーナーと直接交渉をして移動販売車を置かせてもらっているとのことです。

人通りが多く飲食業に向いている立地にも関わらず狭すぎて固定店舗は出店できないが、
小さい移動販売車であれば出店が可能という場所への出店も目立ってきています。

イベントへの出店

全国的に中小規模のイベントが増加しています。
ちょっとした野外イベントですと食事の提供に避ける予算が少なく、
移動販売車の出店による食事の提供のニーズが高まってきています。

野外フェス出店

規模を問わず野外フェスが増えいます。
野外フェスは外に食事を買いに行ったり持ってきたりするのが難しいので、
移動販売による食事やドリンクの提供が必須になっており移動販売のニーズが高まっています。

野外フェスでは移動販売の実績がある移動販売事業者が優遇されるので、
経験者が営業機会を手に入れるケースが多い様です。

観光地

神社仏閣、ビーチなどの観光地や、海外旅行車が多い地域にも移動販売のニーズがあります。
賑わう場所に小さいスペースしかなく固定店舗が出店できない土地に、
移動販売を出店して多額の売上を作っている事業者もいるようです。

店舗の前

ご自分の店舗の前に移動販売車を置いて営業される方も少なくありません。
例えば、美容室の前にジュースの移動販売を出したりなどです。

移動販売の営業場所の探し方についてまとめた記事になります。

キッチンカー(移動販売)の出店場所をお探しの方へ

移動販売で儲かる商品・人気メニュー

移動販売で提供できるメニューはたくさんあります。
保健所の営業許可としてできないメニューは「魚や肉の生物」になります。
それ以外のものは大枠提供することができます。

ここでは、色々提供できるメニューの中でもしっかりと利益を残せるものをご紹介します。

  • スイーツ系
  • 食事系
  • おつまみ系
  • ドリンク系

スイーツ系

クレープ、ワッフルなどの中心とした粉物系のスイーツが人気があります。
粉物は売れ行きが悪く在庫が残っても水などに混ぜなければ、
保管でき粗利率を高く保つことができます。

わたあめ も原材料が ざらめ なのでわたあめに加工しなければ、
無駄にならないので粗利率を高く保つことができます。

スイーツ系メニューはランチ出店以外の色々な場所でのニーズがあり、
出店場所の開拓もしやすいメニューです。

スイーツ系のメニューとしては、

  • クレープ
  • ワッフル
  • アイスクリーム
  • アイス
  • ケーキ
  • 焼き菓子
  • わたあめ
  • スムージー
  • ドーナッツ
  • たい焼き
  • チュロス
  • わらび餅
  • ベビーカステラ

があります。

こちらのスイーツ系メニューにドリンクを加えることで、
カフェ系移動販売にすることができ人気があります。

食事系

食事系のメニューにはざっくり以下の種類があります。

  • 丼物系
  • カレーライス系(カレーライス、ハヤシライスなど)
  • お好み焼き
  • おにぎり
  • ホットドック
  • タコライス
  • ハンバーガー
  • ケバブ
  • サンドイッチ
  • スープ
  • 餃子
  • からあげ
  • パン
  • ピザ
  • メロンパン
  • うどん
  • ラーメン
  • ホットサンド
  • ガレット
  • ブリトー
  • ベーグル
  • パスタ

他にも食事系の移動販売のメニューがありますが、
多くの移動販売事業者はこの辺りのメニューで行なっています。

おつまみ系

おつまみ系の移動販売のメニューは以下があります。

  • 焼き鳥
  • たこ焼き
  • フランクフルト
  • タコス
  • 豆腐
  • ローストビーフ
  • ポップコーン

他にもありますが、参考にしていただければと思います。

ドリンク系

ドリンク系の移動販売のメニューは以下があります。

  • お酒
  • スムージー
  • タピオカ
  • ジェラート

他にもありますが、参考にしていただければと思います。

超重要!メニューこそキッチンカー(移動販売車)のすべてなのでは!?

移動販売の法律や許可

移動販売は法律や保健所の許可を守って行う必要があります。
特に、保健所の営業許可に関しましては許可が降りるレベルが年々厳しくなっています。
これまで、保健所の目をかいくぐって条件を満たさずに営業してきた移動販売が、
保健所のチェックにより営業できなくなることが増えています。

車両面

  • 三輪車
  • 軽バン
  • 軽トラック
  • 普通バン
  • 普通トラック
  • 海外メーカーのトラック
  • 4tトラック以上
  • バス

移動販売車のベース車両としては色々とあります。
車両ごとに陸運局への登録仕様が異なります。

道路交通法にも違反しない車両になっている必要があります。

保健所面

保健所の営業許可で考慮する必要があるのは以下です。

  1. どこの地域で営業するのか
  2. 何のメニューを販売するのか
  3. 何種類のメニューを販売するのか
  4. どの車両で販売するのか

まずは、この4つを決めてから保健所に電話をして、
ヒアリングすると必要な仕様条件を教えてくれます。
この仕様条件に合わせて移動販売車の製作に入ると間違いない形になります。

●保健所の営業許可を取得する方法については以下をご覧ください。
保健所で移動販売車の許可を取る方法(開業・仕込み場所・食品移動販売など)

移動販売車を手に入れる方法

移動販売車を手に入れる方法はいくつかあります。
それぞれ、メリットとデメリットがありますが、

  • 車両に詳しく車を見れば判断できる人は「中古車」でもOK
  • 車両に詳しくなく車をみても良し悪しが分からない人は「新車製作」が良い

になります。

中古車を検討している人は特に気をつけてください。

以下の項目で一つずつ移動販売車を手に入れる方法を紹介します。

  • 移動販売車の製作会社に製作を依頼する
  • 中古の移動販売車を購入する
  • 移動販売車をレンタルする
  • 移動販売車を自作(DIY)する

移動販売の製作会社に製作を依頼する

移動販売車の製作会社に依頼し新しく移動販売車を製作するということです。
この時に大切なのが移動販売車の製作会社の選択です。
移動販売車の製作会社の選択する条件として以下を参考にしてください。

  • 価格(高すぎないかどうか)
  • 質(粗悪でないか、保健所の許可に対応しているか
  • 保健所の許可についての知見はあるか
  • 修理など相談できるか
  • 良いベース車両の仕入れルートを持っているか
  • キッチンカーの経験があるか
  • 自社で製作しているか

他にも条件はあるとは思いますが、
ここを抑えていただければ大枠失敗はないかと思います。

できれば見積もりは3社ほどは取っていただき、
同じ条件での価格の違いや対応の違いを把握することで、
より良い移動販売のスタートができます。

フードトラックカンパニーのキッチンカー製作メニュー

中古の移動販売車を購入する

インターネットに出ている中古の移動販売車を購入する方法があります。
車両の乗り換えや、廃業にともなって売りに出ている移動販売車です。

数台購入をしたことがありますが車両整備に数十万かかるケースが多くあまりおすすめできません。
もし、中古の移動販売車を購入する場合は以下の項目を参考にしてください。

  • 購入前に現物を目視する
  • 車検証を確認する(初年度登録と走行距離に違和感がないかなど)
  • 整備の記録簿を確認する
  • 名義変更に必要な書類が全て揃っているか確認する
  • 移動販売の何の営業許可をどの地域で取っていたのか確認する
  • できれば購入前に整備会社にて整備の見積もりをとる
  • インバーターやバッテリーの調子を確認する(キッチン部分で走行中も電力が使えるかどうか)
  • 元オーナーは何のメニューを取り扱っていたか
  • ローンの残債はあるか(ある場合は車両の持ち主は誰かと持ち主は売却を了承しているかを確認する)
  • 車両の取扱説明書はあるか

このあたりを確認することを心がけてください。
車両を手放す方は手放したあとの自分の活動への興味が高く、
車両を購入した方へのケアが弱くなる傾向があります。

見落としがちの書類関係も名義変更ができなかった時に、
トラブルに発展する可能性がありますので注意が必要です。

最新の中古キッチンカー一覧

移動販売車をレンタルする

移動販売車をレンタルして出店するという方法があります。
移動販売車のレンタル会社も多数あります。

保健所の許可についてレンタル会社ごとに見解が違うようでしたので、
移動販売車のレンタルについて保健所に問い合わせました。

結果としては、
移動販売車の営業許可は運営する人のものである必要がある。
という内容でした。

つまり、

  • 車検証の名義が運営者である必要がある
  • 食品衛生責任者(調理師免許、管理栄養士など含む)が運営者である必要がある

ということなので、
移動販売車をレンタルした時に車両の名義がレンタル会社であると、
保健所の立入検査が入った時に営業停止になってしまいます。

この部分が移動販売車のレンタルの注意点になります。
逆に言えば、この部分をクリアしていれば移動販売車のレンタルができます。

また、難点としては、

  • 自分の移動販売車でないので使い勝手に慣れるまで多少時間がかかる
  • 車両整備がどの程度されているか把握が行き届いていない

これらも加味して、日数に余裕をもってレンタルすることをおすすめします。

フードトラックカンパニーのキッチンカーレンタルの詳細

移動販売車を自作(DIY)する

移動販売車を自作(DIY)するという方法があります。
移動販売車を自作するのに必要な項目は以下になります。

  1. ベースとなる車両を購入して整備する
  2. 外装工事を行う(窓、換気扇、ドアの取り付けなど)
  3. 内装工事を行う(水道、棚、照明、内壁の設置など)
  4. 電気配線を車内に作る(電気の資格が必要です。)
  5. 必要に応じて陸運局にて車両の構造変更を行う
  6. 保健所で営業許可の申請を受ける
  7. 車両の塗装
  8. 看板、メニューボードの製作

特に重要なのが、「6.保健所の営業許可の申請を受ける」になりますので、
「1.ベースとなる車両を購入して整備する」の前に構想ができた段階で、
営業する地域の保健所に電話で問い合わせて必要設備条件を確認してから、
移動販売車の自作(DIY)をする様にしてください。

移動販売のフランチャイズ

移動販売業界にもフランチャイズが多数存在します。
主なフランチャイズは以下になります。

移動販売のフランチャイズで一番多いのがクレープです。
クレープの移動販売で目立つのが

  • 移動販売車の製作
  • 調理指導
  • 材料提供
  • 営業場所の提供

を行う。というものです。

自分一人で移動販売を開業するのが難しいと感じる人が多く利用する様です。
車両は軽バンのエブリィなどが多いです。

その他には、

  • 焼き鳥
  • たい焼き
  • たこ焼き
  • ばくだん焼き
  • ピザ
  • ポップコーン
  • イカ焼き
  • からあげ
  • 移動スーパー

などがあります。

移動販売のフランチャイズに関してはこちらのページに詳細をまとめていますので、
合わせてご確認ください。

保存版:移動販売のフランチャイズ16社を徹底比較分析!

移動スーパー(移動コンビニ)の拡大

過疎地域における高齢者の買い物弱者は全国に700万人いると言われいます。その需要に対して、スーパーや移動コンビニが増えています。
近年の震災においても移動コンビニの活躍は目覚ましいです。

特に大手コンビニエンスストアのセブンイレブン、ローソン、ファミリーマートなどが、移動コンビニを増やす動きを取っているが業界で話題になっています。

セブンイレブン、ローソンなどの大手コンビニ

セブンイレブンは「セブンあんしんお届け便」という移動コンビニを手がけています。

大手コンビニエンスストアの移動コンビニの増加計画の発表は以下です。

セブンイレブン2018年度に46都道府県にて105台まで台数を増やす方針
ローソン2018度末までに、現代数の3倍となる全国で100台まで増やす方針
ファミリーマート 生協と共に拡大していく方針

ローソンの移動コンビニが活躍する様子

とくし丸などの大手移動スーパー

とくし丸、はじ丸などの移動スーパーが台数をどんどん伸ばしています。

特に、とくし丸は上場会社のオイシックス・ラ・大地株式会社の子会社化し、財務体質、仕入先など地盤の固い経営を行なっています。

とくし丸仕入れは「0(ゼロ)」の「販売代行」形式
http://www.tokushimaru.jp/oubo/
はじ丸低投資で約10ヶ月で投資回収が可能
https://www.hajimaru-fc.jp/fc

移動販売の失敗と廃業率

移動販売に失敗してしまった理由としてはいくつかあります。

  • ベース車両の選択を間違えてしまった
  • 保健所の許可の取得ができなかった(もしくは、時間がかかりすぎて準備が進まなかった)
  • 営業場所の開拓がスムーズにできなかった(もしくは、紹介が上手く来なかった)
  • 商品の粗利益が低すぎた(メニューにこだわり過ぎてしまった)
  • 商品の提供時間がかかりすぎている(オペレーションがしにくいキッチンカーだった)

など色々とあります。

この中でも、移動販売の失敗例で一番多いのが良い営業場所を探しきれなかった。
というものです。

特に多いのが、移動販売のフランチャイズで移動販売のカフェやクレープを開業している方が、
フランチャイズ本部から紹介される営業場所を宛てにして自分で営業場所を開拓せずに、
待ってしまっている方がそのまま移動販売を廃業するというパターンです。

移動販売の営業場所は移動販売事業が上手くいったとしても探す必要があり、
いつまでたってもやめることができない仕事だと考えていただければと思います。

もし、移動販売の提供商品にこだわりがない方であれば、
移動販売の営業場所として良い場所を探して、
その場所にあう商品を考えても良いかもしれません。

有名な移動販売運営事業者

移動販売を行う会社はどんどん増えていきますが、
今、移動販売で有名な会社を知ることで勉強などできると思いますので、
ここで抑えていければと思います。

  • スマイルマルシェ
  • アジアンランチ
  • オムトラック

この3社は移動販売の運営が上手と言われている会社で、
移動販売で確実な利益をあげていると言われています。

一度、ランチなどで食べに行くのもおすすめです。

スマイルマルシェ

創作ガパオのキッチンカー(スマイルマルシェ)

スマイルマルシャは「創作料理ガパオ丼」のランチ提供を行なっています。

  • 玄米か白米か選べる
  • ライス大盛り無料
  • 野菜多め、お肉少なめもできる
  • 無科学調味料で作っている

などの特長があります。

コンビニランチに飽きてしまった人には、
野菜がたっぷりとれたり健康的な食事ができそうで、
人気がある理由がなんとなく伝わってきますね。

スマイルマルシェの創作料理ガパオ丼の公式サイトはこちら

アジアンランチ

アジアンランチのキッチンカーのロゴ

アジアンランチはアジア各国のカレーやぶっかけご飯を移動販売で提供する会社です。

小さい移動販売車で大きな利益をあげていると言われています。
メニューの参考にランチを買いに行くのも良いかもしれません。

原宿、表参道、神田、恵比寿、大門、渋谷、赤坂、麹町、神屋町、千駄ヶ谷、青山、虎ノ門、八重洲、五反田、日本橋、芝、銀座など出店されているようです。

アジアンランチの公式サイトはこちら

オムトラック

オムトラックキッチンカーのロゴ

ふわふわの卵が特長のオムライスの移動販売店です。
トマトソース、ホワイトソース、レモンソース、赤ワインソースなど、
色々な味のオムライスがあり飽きがこなく美味しそうです。

新宿、ロポンギ、丸ビル、横浜などで出店しているとのことなので、
こちらの一度、食べに行くと参考になりそうですね。

オムトラックの公式サイトはこちら

移動販売業界の課題

移動販売車を街中で見かけることが多くなり、
移動販売で食事や物を購入することが増えてきました。

このように移動販売業界は盛り上がってきていますが、
まだまだ、課題があります。

ここではその課題を整理していきます。

  • 法律を守らない移動販売車が多い
  • 保健所の言い分が地域によって異なる

一つずつ説明していきます。

法律を守らない移動販売車が多い

移動販売事業を行う時に

  • 陸運局による車両の構造変更
  • 保健所による営業許可の取得
  • 道路交通法に準じた走行と停止

などが必要です。

しかし、実際に運営している移動販売車を見ると、
十分な改造がされていなかった届出とは違うメニューの販売など、
グレーな部分を残した運営スタイルが目立ちます。

どこかのタイミングで保健所が一斉にチェックに出るなど、
制度のハードルが上がることが予想されます。

移動販売車の改造に対する規制は、
製作会社の方々はキャンピングカー業界を参考にしているらしいです。

キャンピングカー業界ではキャンピングカーが増えた段階で、
車両の構造変更についての規制が厳しくなったり、
業界内に協会が作られたことで変なキャンピングカーが減ったとのことです。

移動販売車でも構造変更をしていない車両は取り締まりが厳しくなることが予想されます。

保健所の言い分が地域によって異なる

移動販売は車両とは別に食に対する規制をクリアする必要があります。

このページでも何度も取り上げられていますが、
それが営業する地域の保健所の許可申請になります。

保健所の問題点としては、
地域ごとに保健所の営業許可を申請する基準が細かく異なるということです。

また、まだ制度が整い切っていないことから、
審査をする担当者ごとに許可の基準も異なります。

事前に確認していたことも担当者が変わると通用しないことがありますので、
入念な準備が必要です。

逆に言えば、どの担当の方にお世話になったとしても、
基準を十分に満たしていれば保健所の許可は出してもらえるので、
事前の準備をしっかり行う姿勢を示してサポートを受けつつ、
開業の準備を進めることが大切です。

  • 過去にオリンピックが行われた地域
  • 移動販売の出店が多い地域

この地域は保健所の許可のハードルが高くなります。

保健所としては食中毒の発生を防ぐのが目的なので、
オリンピックで海外から人がたくさん来る場所や、
イベントで人がたくさん集まる場所の営業許可の審査基準は、
必然的に上がってくるのではないかと考えられます。

移動販売の開業

移動販売の開業についてはインターネットや書籍で情報をとったり、
実際に移動販売で買い物や食事して体験するのが第一歩になります。

  • 移動販売の開業を説明したホームページ
  • 移動販売の開業についての書籍
  • 移動販売の開業を紹介しブログ

ここでは、この3つを紹介していきます。

キッチンカー・移動販売を開業する11step!(完全保存版)

移動販売の開業を説明したホームページ

移動販売の開業について説明しているホームページとしては、
手前味噌にはなりますが、はじめてのキッチンカーが最も情報量が多いのではないかと思います。

ホームページ以外には移動販売の開業についての知識は「書籍」「ブログ」「動画」で得ることができます。

以下、紹介していきます。

移動販売の開業についての書籍

移動販売の開業や運営に関する書籍が多く出ています。
その多くはWEBにある内容と大差はありませんが、
パソコンやスマートフォンで読むよりも本で情報を得る方が、
勉強しやすいという方もいらっしゃいますのでご紹介させていただきます。

はじめての移動販売オープンブック
移動販売のはじめ方
キッチンカー の移動販売
誰も教えてくれない屋台商売
飲食店立ち飲み屋屋台移動販売
移動販売で成功する本
はじめよう移動販売
移動販売ビジネス

移動販売の開業を紹介したブログ

移動販売の開業を紹介したブログや、
実際に移動販売で開業している人のブログがあり、
こちらは実際の数字やノウハウなどが非常に参考になります。

色々なブログがありますが以下のブログは非常に参考になりますので、
ぜひ一度、ご覧いただければと思います。

たけたこパーティ

移動販売研究所

移動販売の開業を紹介した動画

移動販売の開業に挑戦している動画や、
移動販売の開業を解説した動画がありますので、
その一部を以下にご紹介させていただきます。

移動販売事業者の課題

移動販売事業を軌道にのせるまでにある課題をピックアップしていきます。
移動販売事業の開業時は「保健所の営業許可」の取得が目立ちますが、
開業後に運営が始まった後は「営業場所の開拓」「メニューの選定」の2つが主な課題になります。

  • 移動販売の営業場所の開拓
  • 移動販売のメニューの選定

以下、一つずつ紹介します。

移動販売の営業場所の開拓

移動販売の営業場所の開拓を行う時に使うのが移動販売車に営業場所を提供するサービスです。

例えば、以下の様なサービスが有名です。

他には、イベントとキッチンカーのマッチングサービスを提供している会社もあります。
詳しくは「キッチンカー(移動販売車)の出店場所を探す6つの方法」にまとめてありますので、
合わせてご確認ください。

移動販売のメニューの選定

場所と同じくらい重要なのが移動販売のメニューです。
移動販売を開業する方は以下の2つのパターンが多いです。

  • 営業場所があるが販売するメニューが決まっていない
  • メニューは決まっているが、まだ営業場所が決まっていない

営業場所が決まっている方は、
その場所で売上が上がりやすいメニューを考えるので、
移動販売事業を軌道にのせるのが比較的実現しやすいかと思います。

逆に販売メニューが先に決まっている方が課題になるのが営業場所の開拓です。
この開拓を営業場所を紹介するサービスに登録するだけにしておくと中々利益が出てきません。
自分で街を歩き移動販売車が販売できるスペースを見つけて交渉する様な方は、
周りに競合もいなく安定した売上を作れる営業場所の開拓に成功していることが多いです。

また、売上をあげている移動販売事業者ほど営業場所の開拓はいつも行なっています。

  • 今よりももっと良い営業場所はないか
  • 今の場所が使えなくなっても大丈夫な様に次の営業場所を見つけておこう
  • 2台目を出店する時のためによい営業場所を見つけておこう

などを考えている様です。

移動販売という事業において、
メニューの改良と、営業場所の開拓は切っても切れない仕事であり、
もっとも重要な仕事です。

最後に

今回は「移動販売」に関するまとまった記事がなかったので作らせていただきました。
ウィキペディアの「移動販売」の内容も十分でないと感じました。

今後もこのページは新しい情報を盛り込みながら更新していきたいと考えています。
ぜひ、こんな情報も載せて欲しいなどの意見やアドバイスがありましたら、
ご連絡いただけると嬉しいです。どうぞ、よろしくお願いいたします。

移動販売とは

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3月27日   (水)10時~12時
3月28日   (木)19時~21時
3月30日   (土)10時~12時


コロナの影響でキッチンカーの需要は下がるのか?上がるのか?

2019年に中国の武漢で発生した「新型コロナウイルス」がキッチンカー業界に与える影響についてまとめました。

コロナがキッチンカーに与える影響

人々がオフィス外からベッドタウンに移ったことと、巣篭もりをしていることでキッチンカーの役割に変化が起こっています。