
「地方再生にキッチンカーを活用するならどのような手段が考えられるだろう?」
「店舗に比べると初期費用が安いキッチンカーを町おこしに活用できないだろうか?」
「最近よく見るキッチンカーで町おこししている地域ってあるんだろうか?」
こんな疑問を持っていませんか?
その気持ちはよく分かります。なぜなら、私自身がキッチンカー事業者として住んでいる地域を盛り上げることに役に立てることはないだろうか?と考えた経験があるからです。
キッチンカー事業者として、地域の市役所職員やJA職員とお話しする機会のあった私が、地方再生や町おこしにキッチンカーが活用されている情報についてまとめました。
この記事では、
- 公的・準公的機関のキッチンカーとの関わり方の変化
- キッチンカーを保有する公的・準公的機関の活用方法
- キッチンカーを活用した地域再生・町おこし施策の具体例
をお伝えします。
記事を最後まで読んでもらうと、地方再生・町おこしにキッチンカーを活用するための考え方と具体例を学べますので、ぜひ最後までお読みください。
\22,000人以上の参加実績/
キッチンカー運営の全体像を無料で学べます
この記事では、キッチンカーを活用した地域再生・町おこしの考え方と実例を解説します。
出店場所の提供が中心だった自治体の関わり方が、商工会・JA・学校法人などが車両を保有する形へ変わってきた流れ、保有目的は運営か貸し出しの2つであること、レンタル料無料・1日2,500円の負担金で借りられる逗子市商工会「ドリームキッチン」、地元産米のおにぎりを販売するJAいるま野の事例を紹介。
読み終えると、公的機関によるキッチンカー活用の具体像が分かります。
キッチンカーの出店場所提供から車両保有へ

従来のキッチンカーを活用した地域再生・町おこしは、各自治体がキッチンカー事業者に対して、経費の一部を助成し、公園・公共施設など自治体が管理する場所を出店場所として提供する取り組みが中心でした。取り組みの中には、各地域が抱える課題解決・地域活性化などを目的としたものもあります。
【参照】キッチンカーに関する自治体の取組み|Green Dining Chef公式サイト
それに対して、最近では地方自治体・商工会・JA(農業協同組合)・学校法人・一般社団法人など、地域全体を盛り上げていくミッションをもつ組織・団体自体が、キッチンカーを購入・保有する事例が増えています。
国内最大手のキッチンカー製作・販売会社である、株式会社フードトラックカンパニーからキッチンカーを購入した、組織・団体の一例を以下に列挙します。
- 一般社団法人ハッピー
- 駒場学園高等学校
- 一般財団法人 日本遺族会
- 社会福祉法人 元気村 夢工房翔裕園
- 特定非営利活動法人かべ工房村
- 一般社団法人みんぐるいかわ
- 逗子市商工会
- 学校法人LABO-K学園
- 鹿児島県水産加工品連絡協議会
- いるま野農業協同組合
保有する目的はキッチンカー運営または貸し出し

地方自治体・商工会・JA(農業協同組合)などの公的・準公的機関自身がキッチンカーを保有する目的は大きく「機関自身でのキッチンカー運営」と「会員・関係者へのキッチンカーの貸し出し」の二つに分かれます。
「機関自身でのキッチンカー運営」としては、JAが管轄地域で収穫できた農産物の認知・消費拡大のためにキッチンカーを活用したり、社会福祉法人が施設利用者の生産した商品をキッチンカーで販売したりするケースが代表的な例です。
「会員・関係者へのキッチンカーの貸し出し」の例としては、商工会が会員を対象にキッチンカーの貸し出していることがあげられます。貸し出す際の費用は比較的安価である場合が一般的です。公的・準公的機関としては、貸し出した企業・個人に地域のイベントに積極的に出店してもらい盛り上げてもらうことで、地域再生・町おこしにつながることが期待できます。
一方、キッチンカーを借りられると、事業者は最低限の費用で新商品のテストマーケティングが可能です。新店舗開設・新商品開発には多額の費用がかかるので、リスク軽減のための事前調査として事業者は利用できます。また、新規で起業する人にとっては、キッチンカー運営を通して、事業計画作成・商品開発・集客・接客・資金管理とビジネスそのものを学ぶ機会としても活用可能です。
具体例1.走るチャレンジショップ!ドリームキッチン(逗子市商工会)
キッチンカーを活用した地域再生の先進的な取り組みを紹介します。神奈川県の逗子市商工会では2023年1月から商工会会員を対象にキッチンカー(愛称:ドリームキッチン)を貸し出しています。キッチンカーの貸し出しを通じて事業者の「新商品のテスト販売」「新しい商圏への販路開拓」を支援することで、地域を活性化させることが目的です。
レンタル料は無料で燃料費などの実費と1日当たり2千500円の利用負担金のみで貸し出しています。利益を追求しないといけない一般企業では設定不可能な水準のレンタル価格で提供しているのは、公的機関ならではの特徴です。キッチンカーの購入には、数百万円単位の初期費用がかかるので、わずかな負担金のみで、新商品の試験販売・マーケティング調査ができる本プロジェクトは、事業者にとってぜひとも利用したい取り組みと言えるでしょう。
【参照】逗子市商工会貸出用移動販売車「走るチャレンジショップ!ドリームキッチン」|公式サイト
具体例2.米などの地場産農産物を地域住民にPR(いるま野農業協同組合)
埼玉県のいるま野農業協同組合(JAいるま野)では、同組合が所有するキッチンカーを使って、JAあぐれっしゅふじみ野農産物直売所を拠点に地元産のお米で作ったおにぎりなどをキッチンカーで販売しています。幅広い年齢層に好まれるおにぎりの販売を通じて、JA産米の認知を広げることとお米の消費量拡大を目的としています。
おにぎりに使うお米はもちろん、ネギみそおにぎりに使われる「ネギ」や里芋ご飯に使用されている「サトイモ」などの具材も同地域で収穫されたものを積極的に使用しているのが特徴です。また、いるま野農業協同組合では、同組合が管轄する直売所でのキッチンカー出店も積極的に募集しており、地域産の農産物消費拡大のためにキッチンカーを積極的に活用しています。
【参照】「おにぎり」キッチンカーのご案内♪|JAいるま野公式サイト
まとめ
地方自治体をはじめとする公的・準公的機関とキッチンカーの関わり方は、従来の出店場所の提供に加えて、公的・準公的機関自体がキッチンカーを保有するケースが増えてきています。神奈川県逗子市や埼玉県川越市などでは、地域事業者へのキッチンカーの貸し出しや、キッチンカーでの販売を通じた地域の農産物の普及拡大への取り組みが行われています。
公的・準公的機関が積極的にキッチンカーを活用する施策を進めていることや、緊急災害時の食料供給手段としてキッチンカーが期待されている昨今の状況から、キッチンカーは社会的なインフラになりつつあると考えられるでしょう。キッチンカーを活用した地域再生・町おこしに興味がある人は、株式会社フードトラックカンパニーまでお問い合わせください。
» フードトラックカンパニーへのお問い合わせはこちらをクリック
\22,000人以上の参加実績/
キッチンカーの開業・運営について無料で学べます
よくあるご質問(Q&A)
Qキッチンカーを使った地域再生・町おこしは、以前と比べてどう変わってきていますか?
A.自治体が出店場所を用意する形から、組織・団体が自らキッチンカーを持つ形へと広がっています。従来は経費の一部を助成しながら公園や公共施設を出店場所として貸す方式が主流でしたが、近年は商工会・JA・学校法人・一般社団法人などが車両を購入する事例が増加。記事では逗子市商工会やいるま野農業協同組合など、キッチンカーを購入した10の組織・団体が一例として紹介されています。
Q商工会やJAなどの公的機関は、何のためにキッチンカーを保有するのですか?
A.目的は「機関自身での運営」と「会員・関係者への貸し出し」の2つに大別されます。運営型では、JAが管内で収穫された農産物のPRや消費拡大に活用したり、社会福祉法人が施設利用者の作った商品を販売したりします。貸し出し型では、商工会が会員へ安価に車両を貸し、地域イベントへの出店を後押しすることで町のにぎわいづくりにつなげています。
Q公的機関からキッチンカーを借りると、費用はどのくらいかかりますか?
A.神奈川県の逗子市商工会「走るチャレンジショップ!ドリームキッチン」の場合、レンタル料は0円で、1日あたり2,500円の利用負担金と燃料費などの実費だけで借りられます。2023年1月に始まった商工会会員向けの制度で、利益を求めない公的機関だからこそ実現できる料金水準です。数百万円単位の購入費を用意しなくても、キッチンカー営業に挑戦できます。
Q借りたキッチンカーは、事業者にとってどんな使い道がありますか?
A.低コストのテストマーケティングと、起業の実地学習という2つの使い道があります。新店舗の開設や新商品の開発には多額の投資が必要ですが、借りたキッチンカーなら小さな負担で売れ行きを事前に調べられ、失敗のリスクを減らせます。これから起業する人にとっては、事業計画づくり・商品開発・集客・接客・お金の管理までを実践しながら身につける場にもなります。
QJAがキッチンカーで地域を盛り上げている事例はありますか?
A.埼玉県のいるま野農業協同組合(JAいるま野)が、自前のキッチンカーで地元産米のおにぎりを販売しています。JAあぐれっしゅふじみ野農産物直売所を拠点に、ネギみそおにぎりのネギや里芋ご飯のサトイモといった具材まで地場産を積極的に使い、JA産米の認知度アップと米の消費量アップを狙う取り組みです。管内の直売所へのキッチンカー出店の募集にも力を入れています。









































