
キッチンカー(移動販売車)の焼き芋人気
今回は移動販売の中でも1位2位を争うであろう人気商材「焼き芋」についてご紹介させて頂きたいと思います。
あの夕暮れ時にどこからともなく聞こえてくる「石焼き芋~」のメロディを、誰しも一度くらいは耳にしたことがあると思います。しかし、最近はめっきり耳にする機会も減ってきた様に感じませんか?
やはり人気商材と言ってもそれは過去の話で、今や他商材の移動販売に押されているのでしょうか。
むしろ答えは逆です。
誰しも一度は聞いたことのある体に刻まれたメロディだからこそ、そこには安定した売り上げが隠されています。
今回はそんな焼き芋の移動販売を開業するまでの手続きを詳しく解説していきます。
焼き芋の移動販売を始める為の準備
では一体どの様にして、焼き芋屋さんを始めることが出来るのでしょうか?必要な機材や各種申請について触れていきます。
必要な機材
まずは焼き芋というくらいですから、ガス式または電気式の業務用焼き芋機を用意して下さい。
この時に保温機も用意しておくと、焼き芋の保温に役立ちます。その時に焼いているのでは作業効率が悪い為です。
そして、販売促進用の提灯やのぼりも必要です。なるべく赤い色などの目立つ色にしましょう。
必要な機材が少なく始められるのが、焼き芋屋さんのメリットです。
営業許可申請
実は他の飲食の移動販売と異なり、焼き芋屋さんには食品衛生法上の営業許可を取得する必要はありません。
農産物に簡易的な加工を施すのみで販売される場合の営業許可は不要とされます。これが焼き芋の移動販売においての最大のメリットではないでしょうか。わずらわしい申請がない為、すぐにでも開業出来るのが強みです。
しかし、何も必要ない訳ではなく、道路上に停止して販売する際には、きちんと管轄警察署にて道路使用許可を取る必要があります。そして、移動販売車を加熱処理が出来る様に改造する場合は、運輸局にて車両検査を受ける必要もあります。
焼き芋のおすすめのメニュー・レシピ
焼き芋屋さんを始めるに当たり、是非ともおすすめしたいのが、10月~4月頃までは焼き芋屋さんで展開する営業スタイルです。夏場も売れますが、季節で営業スタイルを変える先輩キッチンカーもたくさんいらっしゃいます。
夏になると、わらび餅やかき氷というスタイルが多いです。是非、検討してみてはいかがでしょうか?
そうは言っても焼き芋一本でという方におすすめのメニューがあります。
夏限定おすすめメニュー
焼き芋一本で勝負しようという方におすすめのメニューがあります。
「焼き芋アイス」や「焼き芋シェイク」なんてどうでしょうか?お芋好きにはたまらないメニューになること間違いありません。
さらには、焼き芋に生クリームを乗せたパンケーキなんかも季節問わず勝負出来そうなメニューになるのではないでしょうか。
ちなみにこの焼き芋アイスや焼き芋シェイクの販売をするのであれば、食品衛生法上の観点から、保健所へ営業許可の申請が必要になります。
焼き芋でおすすめのキッチンカー(移動販売車)
ここでは焼き芋の移動販売をするのに適した車をご紹介させて頂きます。
まずはスズキのキャリィトラックです。小回りが利きますし、ちょっとした機材であれば問題なく詰め込めます。基本的には客数をいかに獲得していくかが、売り上げ確保への鉄則ですので、商業エリアもきちんと調査した上で決めましょう。
そして、三菱のミニキャブトラックです。高さもありますので、接客もスピーディーにこなすことが可能となります。
のぼりや提灯も目立つこと間違いなしです。
先輩キッチンカーの紹介!
みなさんお待ちかねの先輩キッチンカーのご紹介です。

今回は東京都23区を中心に活躍されている「金時(きんとき)」様です。金時様は「アートユニットYotta(ヨタ)」様が運営する、本格石焼き芋販売車です。
この金時という名前の由来は、材料に使われている最高級の徳島県里浦産の鳴門金時・里むすめの名前と、さらに金太郎のモデルである坂田金時に由来しているそうです。金太郎のように力強く焼き芋の美味しさをお客様に届けることが大切だと語っています。
一番の魅力はもちろん焼き芋のクオリティは言うまでもありませんが、何と言っても移動販売車にあります。なんと派手にデコレーションされたセンチュリーが販売車なのです!
最高級の焼き芋には、最高級の販売車という徹底ぶりはお見事です。そして、焼き芋の販売方法はきちんと量り売りをしてくれる優しさも兼ね備えています。コストを抑えて効率よく営業するのも一つの方法ですが、金時様の様に初期投資を惜しまない方法を選ぶことにより、これだけの集客力が見込めますので、どちらを選ぶかはあなたの裁量にかかっているかもしれません。
あなたにあった営業スタイルを、是非とも確立して下さい。