
「自分にもできそうな運営方法はないかな?」
「キッチンカーで失敗しないための注意点はある?」
キッチンカー開業は比較的リスクが低いビジネスとして、近年人気を集めています。しかしキッチンカーで成功するには、成功事例から学び、自分の目的に合った事業計画を立てることが重要です。本記事ではキッチンカーで売上を伸ばすための具体的な方法を分かりやすく解説します。
![]() | 監修者 キッチンカー開業コンサルタント |
キッチンカー開業を志す方々の夢を形にする専門家。メニュー開発から車両選定、出店計画、開業資金の計画まで、キッチンカー開業に必要な全てをワンストップでサポートします。フードトラックカンパニーの豊富な実績とノウハウを活かし、成功への最短ルートを共に描きます。
この記事ではキッチンカーの成功事例5選から、
- それぞれのキッチンカーが成功した要因
- 誰でもマネしやすい、キッチンカーの売上を増やす方法
- キッチンカー運営で共通する成功ポイント
についてお伝えします。
この記事を読めば、リアルな体験談を知ることで、キッチンカー運営の成功パターンが分かるようになります。自信を持ってキッチンカーを開業できるようになりますので、ぜひ最後までお読みください。
目次
キッチンカー成功事例1|あわくろ
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キッチンカー成功事例5選のうち、最初に紹介するのは、副業から独立した「あわくろ」様です。徳島県の阿波黒牛(あわくろうし)を使ったメニューと、週末の大きなイベントに出店したことが成功につながりました。成功したポイントは以下のとおりです。
- 成功ポイント1|スモールスタートと改善思考
- 成功ポイント2|大規模イベントに特化した出店戦略
- 成功ポイント3|差別化された看板メニュー
【キッチンカーの特徴】副業キッチンカーで月商200万円を達成し独立へ
看板メニュー | あわくろ牛の焼肉丼 |
出店場所 | 週末のスポーツイベントを中心に出店 |
運営方法 | 実家の阿波黒牛を産地直送 |
SNS | Instagram|https://www.instagram.com/awacro/?hl=ja X(旧Twitter)|https://x.com/awacro?lang=ar-x-fm Webサイト|https://awacro.com/ note|https://note.com/ukc_01/n/nf2a392f3a309 |
「あわくろ」様のキッチンカーは、副業サラリーマンが実家の阿波黒牛を使ったメニューで成功した事例です。イベントに出店したりSNSを発信したりするなかで、小さな改善を繰り返します。サラリーマンにキッチンカーがおすすめの理由は、下記記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
» 【知らないと損】キッチンカーの歴史から分かった、イベント・コロナ・開業の事実
成功ポイント1|スモールスタートと改善思考
「あわくろ」様から見る成功ポイントの1つ目は、副業からキッチンカー事業を始めたことです。サラリーマンを退職し独立した状態で、キッチンカーを始める人も珍しくありません。しかしキッチンカー事業を成功させるためにも、副業から始めるのがおすすめです。なぜなら、本業の収入があるからこそ焦らず長期的なキッチンカー事業ができるからです。
「あわくろ」様のキッチンカーは、中古の軽トラックから開業しました。できるだけリスクを小さくしたうえで経営し、改善を繰り返すことで効率的な販売を実践していきます。具体的には複数のキッチンカーを所有することで、イベントによる販売の機会ロスを減らし、売上につながっていきました。
「あわくろ」様の1つ目の成功ポイントは、副業キッチンカーでスモールスタートし、経営していくなかで改善を重ねたことです。副業にキッチンカーがおすすめの理由は下記記事で解説しています。また金銭的なリスクを抑えられる中古のキッチンカーを買う費用については、以下の記事を参考にしてください。
» スモールビジネスの鉄板!?副業にキッチンカー(移動販売)がおすすめ!
成功ポイント2|スポーツイベントに特化した出店戦略
「あわくろ」様から見る成功ポイントの2つ目は、大きなイベントを中心に出店したことです。人が集まるイベントに出店することで、売上を伸ばしていきました。
具体的にはサッカーのJリーグや、バスケットボールのBリーグなど、スポーツイベントで出店実績を増やします。試合観戦するお客様のニーズに合った、ガッツリ食べられる焼肉丼を提供することで、リピーターを増やしていきました。また徳島県との連携で、阿波おどりのPRイベントにも出店し、全国に阿波黒牛の認知度を高めています。
「あわくろ」様の2つ目の成功ポイントは、週末に人が集まるイベントに出店したことです。イベント好きな人にキッチンカーをおすすめする理由は、以下の記事で詳しく説明しています。また出店場所の注意点についても別記事で解説していますので、ぜひお読みください。
» キッチンカー(移動販売車)をイベントに出店させる時の6つの注意事項
成功ポイント3|差別化された看板メニュー
「あわくろ」様から見る成功ポイントの3つ目は、他では食べられない、魅力ある看板メニューがあることです。「あわくろ」様は、「実家の和牛の美味しさを広めたい」という思いからキッチンカーを始めました。
実家の牧場から黒阿波牛を使うことで、産地直送のブランド牛をリーズナブルな価格で提供できます。牧場のPRになると考え、原価率を抑えた低価格で提供することにこだわりました。
3つ目の成功ポイントは、黒阿波牛を使った差別化されたメニューを販売していることです。看板メニューが決められない人は、人気メニューから探すとヒントになるでしょう。下記の記事も参考にしてください。
» 【2025年最新版】キッチンカーにおすすめの人気メニュー14選!売れるものはコレ!
キッチンカー成功事例2|しきぶちゃんキッチンカー
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2つ目の成功事例は、Instagramのキャラクターから誕生した「しきぶちゃんキッチンカー」です。曜日別にメニューを変えて、半年で月商100万円の売上に成功しました。具体的な成功ポイントは以下のとおりです。
- 成功ポイント1|曜日別のターゲット戦略
- 成功ポイント2|SNS活用でリピーターを作る
- 成功ポイント3|利益を上げるための工夫
【キッチンカーの特徴】曜日でメニューを変更して半年で月商100万円
看板メニュー | スイーツ・ラーメン |
出店場所 | 平日はオフィス街・週末はイベント会場や公園 |
運営方法 | 曜日別に客層・販売メニューを変更する |
SNS | Instagram|https://www.instagram.com/skb_kitchen_car/ X(旧Twitter)|https://x.com/tsuboimichitaka Webサイト|https://shikibu-skitchen-tokyo.chef-mitch.life/ |
「しきぶちゃんキッチンカー」様は、「しきぶサンド」や「絶品チュロス」などのスイーツから、「みそしきぶ」というラーメンまで販売しています。曜日別に販売メニューを変えることで成功しました。
成功ポイント1|曜日別のターゲット戦略
「しきぶちゃんキッチンカー」様から見る成功ポイントの1つ目は、曜日によって販売メニューを変えることで売上を伸ばした点です。一般的にキッチンカーメニューの種類が多い分、仕込み時間や廃棄ロスが増えるため、メニュー数は少ないのがおすすめです。しかし「しきぶちゃんキッチンカー」様では、曜日によって客層にあったメニューを届けたため、他との差別化になり売上を伸ばしました。
具体的には、平日はオフィス街でランチ需要に合わせたラーメンやまぜそばを販売しました。一方で休日は公園やイベントに出店し、家族層をターゲットにしたスイーツを販売します。売上の構成は平日2割・休日8割であり、休日にスイーツを販売することで、売上を大きく伸ばせたことが成功の要因です。
1つ目の成功ポイントは、曜日別でターゲットに合わせたメニュー販売をしたことです。スイーツは子どもから大人まで人気メニューですので、ぜひメニュー選びの参考にしてください。
» チュロスキッチンカーの開業方法を6ステップで解説!成功のコツ3選も紹介!
» かき氷のキッチンカーは儲かる!?月の売り上げ82万円も可能!初期費用は593万円!
成功ポイント2|SNS活用や、ポイントカードなどによる常連客を作る
「しきぶちゃんキッチンカー」様から見る成功ポイントの2つ目は、SNSで効果的なマーケティングをしたことです。現代においてInstagramやX(旧Twitter)などのSNS発信は欠かせません。なぜならSNSを活用しないと、キッチンカーの存在に気づかれないため、売上につながりづらいからです。
キッチンカーを知ってもらうのは、キッチンカー成功に不可欠です。「しきぶちゃんキッチンカー」では具体的に以下のSNS発信をしました。
- InstagramやX(旧Twitter)に毎日情報を発信する
- Instagramのストーリーズ機能で、来店してくれたお客様を紹介する
- 写真を撮ってSNSに投稿してくれお客様には、トッピングを1つサービスして口コミを促進
2つ目の成功ポイントは、SNSを活用してキッチンカーの認知度を高めた点です。キッチンカーを始めたらメニューの紹介や出店情報だけでなく、日々の発信もしましょう。
成功ポイント3|利益を上げるための工夫
「しきぶちゃんキッチンカー」様から見る成功ポイントの3つ目は、メニューの価格バランスを意識した点です。原価率を下げれば利益を増やせますが、お客様は満足しづらくなるからです。
「しきぶちゃんキッチンカー」様は全メニューの原価率を30%にするよう、メニュー開発とコストを意識しています。例えば旬の食材を使うことで、新鮮で美味しいだけでなく材料費を下げる工夫をしています。
3つ目の成功ポイントは、メニューの看板メニューを30%にするよう意識した点です。収益アップのためにメニューの価格帯は重要です。以下の記事では収益率アップのコツを解説しています。他にどんな収益があるのか知りたい人は、ぜひお読みください。
» キッチンカー事業者のリアルな年収・月収と売上・収入・利益率アップのコツ10選
キッチンカー成功事例3|ラガマル号
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3つ目の成功事例は、ラグビーを応援する「ラガマルくん」が運営するキッチンカー「ラガマル号」です。ラグビーを盛り上げたいという目的に賛同したファンが、クラウドファンディングで資金が集まった成功例です。具体的な成功ポイントは以下のとおりです。
- 成功ポイント1|強力なファンコミュニティと共感
- 成功ポイント2|独自のブランディング
- 成功ポイント3|社会貢献と話題性
【キッチンカーの特徴】ファンの力で地域を盛り上げる
看板メニュー | ラガまん(肉まん) |
出店場所 | 関東各地のラグビー会場 |
運営方法 | ラグビー観戦に来たお客様の記念に |
SNS | Instagram|https://www.instagram.com/ragamarukun/ X(旧Twitter)|https://x.com/ragamarukun Webサイト|https://spora.rmk.jp/ |
「ラガマル号」では、「ラガまん」「四川味噌肉まん」「黒ごまあんまん」「カスタードあんまん」の4種類のみ、数量限定で販売しています。食品ロスが少ないのも成功した秘訣といえます。「ラガマル号」様のキッチンカーは、地域密着型のキャラクター事業に成功しました。
成功ポイント1|協力なファンコミュニティと共感
ラガマル号」様から見る成功ポイントの1つ目は、「ラグビーを盛り上げたい」という明確な目的意識があったため、ファンから共感を得られたことです。ラガマルくん」はX(旧Twitter)をはじめとするSNSで、ラグビーを盛り上げるための情報発信し、ファンとの交流を深めてきた背景があります。そのためキッチンカー事業を始める際も、一緒に実現したいと共感したファンがクラウドファンディングに参加したからです。
初期費用で必要な金額200万円に対して、257万円の支援金がクラウドファンディングで集まりました。ラグビー会場に出店する「ラガマル号」は、常にラグビーファンから支持を得ています。
1つ目の成功ポイントは、ファンからの強い共感を得られたことです。開業資金を得るための方法としてクラウドファンディングを使った事例ですが、他にも融資を受けるための方法はあります。下記の記事を参考にしてください。
» キッチンカー(移動販売)の開業資金として融資を受けるための方法
成功ポイント2|独自のブランディング
「ラガマル号」様から見る成功ポイントの2つ目は、ブランディングを確立した点です。2024年に秩父宮ラグビー場でキッチンカーデビューしました。「ラガまん」はラグビー会場でしか食べられない、ラグビーの人気キャラクターの肉まんです。
キッチンカー自体がラグビー会場で人気者の「ラガマルくん」の象徴になります。そのためラグビー観戦の記念に「ラガマル号」で「ラガまん」を買い、SNSにアップする人は少なくありません。2つ目の成功ポイントは、「ラガマルくん」という独自のブランディングがあることです。
成功ポイント3|社会貢献と話題性
「ラガマル号」様から見る成功ポイントの3つ目は、ラグビーを盛り上げたいという社会的な目的があることです。「ラガマルくん」はもともとラグビーを盛り上げたいという思いから誕生したゆるキャラです。社会貢献性が高い事業は、周りから応援されやすくなります。
具体的には日本経済新聞やイギリスのBBCニュースなどメディアに報道されることで、話題性につながりました。自治体や企業ともコラボしやすいメリットもあります。
3つ目の成功ポイントは、ラグビーを盛り上げるという社会貢献性が、メディアに報道され、話題につながったことです。社会貢献からメディアで報道されるケースは珍しくありません。全国や世界に広がる可能性があるため、社会貢献がある場合は全面に伝えていきましょう。
キッチンカー成功事例4|NagiCrepe
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4つ目の成功事例は、学生時代にキッチンカーを始めた「NagiCrepe」です。乳製品・卵・小麦粉不使用の生地から作るヴィーガンのクレープが、健康志向の狭い市場にヒットしました。具体的な成功ポイントは以下のとおりです。
- 成功ポイント1|ニッチな健康志向マーケットを開拓
- 成功ポイント2|SNS発信でファンを作る
- 成功ポイント3|平日限定メニューの販売
【キッチンカーの特徴】学生キッチンカーからヴィーガンクレープの専門店へ
看板メニュー | ヴィーガンのクレープ |
出店場所 | キッチンカーからクレープ専門店を経営する |
運営方法 | 健康志向の狭い市場に特化 |
SNS | Instagram|https://www.instagram.com/nagicrepe/?hl=ja X(旧Twitter)|https://x.com/myaaaaaoooo YouTube|https://www.youtube.com/@NsCookingChannel Webサイト|https://tsuyomi-jp.com/ note|https://note.com/chachacafenagi |
「NagiCrepe」様のキッチンカーは、罪悪感の少ないスイーツとして成功した事例です。販売メニューは、米粉とオートミールの自家製ヘルシー生地で作ったクレープです。学生時代にキッチンカーでクレープを販売し、現在は東京都品川区にヴィーガンのクレープ専門店を経営しています。「NagiCrepe」様のキッチンカーは、学生時代にスモールステップで始めて成功した事例です。
成功ポイント1|ニッチな健康志向マーケットを開拓
「NagiCrepe」様から見る成功ポイントの1つ目は、健康を意識した狭い市場で集客した点です。一般的にクレープは乳製品や小麦粉を使いますが、「NagiCrepe」様のキッチンカーでは乳製品・卵・小麦粉不使用のクレープを販売しました。「甘いものが好きだけど、身体に優しいものを食べたい」という思いを抱えた人にも笑顔をたくさん届けたいと思い、開業しました。
罪悪感の少ないヘルシーなクレープとして販売した「NagiCrepe」様のキッチンカーは、健康を考えるお客様に人気を集めました。実際に優しい味を求めて遠くから来店するファンも珍しくありません。2024年には「東京ヴィーガン&ベジタリアンレストランガイド 2025-2026」にも掲載されるなど評価を得ました。
1つ目の成功ポイントは、ニッチな健康志向マーケットを開拓した点です。クレープ販売の特徴について下記記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
» キッチンカーでのクレープ販売の特徴と儲ける方法を解説!売上・年収も紹介
成功ポイント2|SNSやYouTubeでの発信力
「NagiCrepe」様から見る成功ポイントの2つ目は、SNSを活用してファンが増えたことです。キッチンカー事業にはSNSの発信が欠かせません。情報を発信しないと、お客様にキッチンカーの存在を認知してもらえないからです。
具体的にはInstagram・X(旧Twitter)・YouTube・note・Webサイトから情報を発信しました。SNSでキッチンカー事業の奮闘する様子や、商品の良さを発信することで、ファンを増やしていきました。
2つ目の成功ポイントは、YouTubeやInstagramなどで、オーナー様の思いを発信し続けたことです。SNS発信で多くのファンがつき、お店の売上につながっていきます。SNSを活用して日々の発信を続けましょう。
成功ポイント3|平日限定メニューを作る
「NagiCrepe」様から見る成功ポイントの3つ目は、平日に特別なメニューを販売したことです。平日に来られる近所の人向けに、お得にクレープを提供できる機会を作るためです。
具体的には週替わりで「平日限定500円のクレープ」を販売しました。週替わりメニューにすることで、毎週買いに来てくれるお客様が来てくれるようになり平日の売上を上げることに成功させました。実際に近所の大学生がリピーターになり、新しい顧客がつくようになったのです。
- 限定メニューを作ることで、売れるメニューをある程度絞ることができる
- その結果、トッピングの仕込み量が調整しやすくなるため、作業がラクになる
平日限定メニューはお店側にも上記のメリットがあります。3つ目の成功ポイントは、平日限定メニューを作ったことです。
キッチンカー成功事例5|まるきんカフェ
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キッチンカー成功事例5選のうち、最後の成功例はいちご農園を経営する「まるきんカフェ」様です。農園で採れた不揃いの規格外いちごを使った、スイーツを販売することで成功しています。具体的な成功ポイントは以下のとおりです。
- 成功ポイント1|農家自ら加工・販売
- 成功ポイント2|看板メニューの充実
- 成功ポイント3|地域密着型とコミュニティづくり
【キッチンカーの特徴】いちご農家が始めたのキッチンカー
看板メニュー | いちごを使ったスイーツ |
出店場所 | 農園の駐車場 |
運営方法 | 農園で採れた規格外いちごを利用する |
SNS | Instagram|https://www.instagram.com/marukinnouen.marukincafe/?hl=bg Webサイト|https://marukin-nouen.com/404-4 |
「まるきんカフェ」様のキッチンカーは、自社農園で採れたイチゴを使ったメニューで売上を伸ばした成功事例です。販売メニューは、農園で採れた紅ほっぺをふんだんに使った「スムージー」や、「いちごのクレープ」です。「まるきんカフェ」様のキッチンカーは、捨てる食材をヒントにして成功しました。
成功ポイント1|農家自ら加工・販売
「まるきんカフェ」様から見る成功ポイントの1つ目は、いちご農家が自ら加工し、販売している点です。生産者だからこそ、安心・安全な商品を提供できるからです。実際に新鮮ないちごをその場でスムージーやクレープに加工することで、素材の魅力を最大限に引き出せます。
また形が不揃いだったり、熟しすぎたりした規格外いちごを有効活用できたのも成功理由の一つです。捨てるはずだったいちごを新たな商品として販売するというストーリーが応援されているからです。1つ目の成功ポイントは、農家が自ら加工・販売することです。
成功ポイント2|看板メニューの充実
「まるきんカフェ」様から見る成功ポイントの2つ目は、看板メニューが豊富である点です。「まるきんカフェ」様のキッチンカーでは、厨房担当の妹様がパンを販売した経験があるため、本格的なハンバーガーを食べられます。
手作りのバンズから作った「まるきんバーガー」は、ランチに人気があります。複数の主力商品を持つことで、季節や時間帯による売上のばらつきを減らせるのが成功した要因の一つです。
2つ目の成功ポイントは、いちごのスイーツと本格ハンバーガーという、看板メニューの充実さです。ハンバーガーは子どもから大人まで人気のメニューで、片手で手軽に食べられます。下記記事では、キッチンカーでハンバーガーを販売する際の成功ポイントを詳しく解説しています。
» ハンバーガーのキッチンカーは儲かる?売り上げ1000万円が可能!初期費用は546万円!
成功ポイント3|地域密着型とコミュニティづくり
「まるきんカフェ」様から見る成功ポイントの3つ目は、地域に愛されるキッチンカーを目指した点です。農園の駐車場でキッチンカーを営業することで、もともと農園に来てくれたお客様や地元客をターゲットに販売しています。
「まるきんカフェ」様は地元のお店をまきこみ、「まるきんdeマルシェ」という定期イベントを主催しています。実際にイベント時には地元住民が友人を連れてくるなど、口コミでキッチンカーの存在が広がってきました。また農園の駐車場に出店することで、出店料がかからないのも魅力です。
「まるきんカフェ」様の3つ目の成功ポイントは、地域密着型でコミュニティづくりに力を入れている点です。
成功事例から学ぶ、キッチンカー成功の共通ポイント

これまでにキッチンカー成功事例5選を見てきました。
- 副業サラリーマンから独立し月商200万円を達成した「あわくろ」様
- 平日と休日で異なるメニューを販売し、半年で月商100万円を達成した「しきぶちゃんキッチンカー」
- ラグビーを盛り上げたいという思いに共感したファンの力で生まれた「ラガマル号」様
- 学生キッチンカーからヴィーガンクレープ専門店を経営する「NagiCrepe」様
- いちご農家が規格外いちごを使った商品を販売する「まるきんカフェ」様
成功事例から学ぶ、キッチンカー成功のために共通するポイントをみていきましょう。
独自性のあるメニュー・コンセプトがある
キッチンカーの成功事例から共通する成功ポイント1つ目は、差別化されたメニューやコンセプトがあることです。商品を通じて人は応援したい、健康によいことをしたいなどの欲求が満たされるからです。
例えば「ラガマル号」では、看板メニューの「ラガまん」を食べることで、ラグビーを盛り上げる行為につながります。「まるきんカフェ」様では、廃棄されるはずだった規格外のいちごを使ったスイーツを食べることで、環境に良い、社会貢献をしている意識が生まれるでしょう。共感を呼ぶストーリーは、ファンに応援されたりリピーターにつながったりします。
ここでしか食べられない看板商品や、明確なコンセプトを決めることはキッチンカーの成功に欠かせません。商品に込めた思いや、食材のこだわりをお客様に届けていきましょう。メニューが思い浮かばない人は、人気メニューをヒントに決めるのもおすすめです。下記記事を参考にしてください。
» 【2024年最新版】キッチンカーで儲かるメニューの特徴はこの5つ!具体例を17個紹介
» 【2025年最新版】キッチンカーにおすすめの人気メニュー14選!売れるものはコレ!
SNS・コミュニティをフル活用
キッチンカーの成功事例から共通する成功ポイント2つ目は、SNSを積極的に活用したことです。キッチンカーを成功させるためには、SNSの発信が欠かせません。SNSでオーナー様の思いや、キッチンカーで奮闘されている様子を発信することで、周りから応援されるからです。
例えば「NagiCrepe」様ではInstagramやX(旧Twitter)だけでなく、YouTubeやnote、Webサイトにもキッチンカーで奮闘する様子を発信しています。「しげこちゃんキッチンカー」ではInstagramのストーリーズ機能を使いお客様が来店された様子を投稿することで、ファンとの交流を増やしています。SNSを通じて、出店場所やメニューを紹介するだけでなく、商品に込めた思いなども発信し、周りに応援されていきましょう。
ターゲットと出店場所を戦略的に選定
成功事例に共通する、キッチンカーの成功ポイント3つ目は、商品に合ったターゲット層と出店場所を見極めていることです。出店場所と売れるメニューが合っていないと、売上は伸びないからです。
例えば「しげこちゃんキッチンカー」では、平日はオフィス街に出店しランチ需要に合わせたラーメンを販売していました。一方で休日は公園やイベントに出店し、家族連れに向けスイーツを販売しています。
出店場所の客層と、他のキッチンカーを調べることは重要です。ランチメニューならば提供を早くできるように、事前に仕込みをすることが欠かせません。家族連れのイベントであれば、子供向けのメニューを増やしておくなどしましょう。
出店場所によってターゲットに合わせた商品を届けることが、キッチンカー成功ポイントの一つです。おすすめの出店場所を下記記事で詳しく解説しています。また子どもに人気のメニューに関しては下記記事で紹介していますので、参考にしてください。
» キッチンカーの出店場所おすすめ11選!出店料と3種類の探し方を解説
» みんな大好きフライドポテトをキッチンカーで販売しよう!3つの成功のコツも紹介
成功事例を知って、自分に合ったキッチンカー事業を始めよう
キッチンカーの成功事例をもとに、売上を増やす方法を解説してきました。今回紹介した5つの成功事例に共通していたのは、「誰に・何を・どう届けるか」が明確だった点です。
- 副業から始めて独立した「あわくろ」様
- ターゲットに応じてメニューを切り替える「しきぶちゃんキッチンカー」様
- ファンと共に育てる「ラガマル号」様
- 健康志向のニーズを捉えた「NagiCrepe」様
- いちご農家が商品販売する「まるきんカフェ」様
どのキッチンカーも独自性のあるメニューやコンセプトを活かしながら、SNSを活用してお客様とのつながりを大切にしていきました。成功事例を参考にして、自分だけのストーリーやこだわりを形にしてキッチンカーを運営していきましょう。