「キッチンカーを始めるには何から手を付けたらよいのだろうか?」
「飲食業の経験がないから、キッチンカーの始め方が分からなくて不安・・・どうしよう」
「さまざまな物を購入しなきゃだめそうだけど、必要な物って何なんだろう?」
こんな疑問を持っていませんか?
その気持ちはよく分かります。なぜなら、私自身も飲食業の経験なしにキッチンカーを開業することを決めて、いざ情報を集めだしたら始め方がよく分からなくて悩んだ経験があるからです。
知識〇(ゼロ)・飲食業の経験〇(ゼロ)から初めて、実際にキッチンカーを開業できた私が、そのときの経験を踏まえてキッチンカーを始めるには、どういった手順で進めれば良く、そのときに必要な物は何か、を整理して解説します。
この記事では、
- キッチンカーを始めたいと思ってから開業までの6つの手順
- キッチンカーを始めるには絶対に必要な物
をお伝えします。
飲食業未経験の人でもできるキッチンカーの始め方を解説していますので、ぜひ最後までお読みください。
キッチンカーの始め方を6つの手順で解説
私自身の経験やその他に学んだことを踏まえると、キッチンカーは誰でも再現性が高い始め方の手順が決まっています。知識〇(ゼロ)の状態からキッチンカーを開業して、利益が出る体制にするまでの手順を六つに分けて解説します。
1.キッチンカーで叶えたい未来像を明確にする
キッチンカーの始め方の第一歩は、「何のためにキッチンカーを営業するのか?」を明確にすることです。個人であれば、「生活費を稼ぐため」「飲食店を開くという自分の夢を叶えるため」「自分が好きなときだけ営業するライフスタイルを実現するため」など、さまざまな理由が考えられます。
企業や固定店舗の飲食店の場合も、「新規事業として売り上げ・利益を上げるため」「(夜のみ営業する居酒屋が)昼間の時間帯も稼ぐため」「会社名・商品名の認知を広げるため」など、キッチンカーを開業する理由は複数考えられます。キッチンカーで叶えたい未来像によって、やるべきこと(=事業計画の内容)は異なるので、最初に明確にしましょう。
この段階では、「売上金額の目標」「営業スケジュール」「集客方法」など、具体的な数字・方法・実現の可能性を考える必要はありませんので、自由に自分の理想像を明文化することをおすすめします。
2.オンラインとオフラインの両方で情報収集する
キッチンカーを始めたいと思ったら、まずはキッチンカー運営についての情報を集めましょう。情報収集の方法はWebサイトやSNSなどのオンラインと実際にキッチンカーを見学したり、開業セミナーに参加したりするオフラインの両方で行います。
オンラインでキッチンカーの概要を把握する
オンラインでは、まず以下の二つの情報を確認しましょう。
- キッチンカー事業のメリットとデメリット
- キッチンカー事業の全体像(開業に必要な手続き・資格・予算など)
キッチンカーを始めたい、と思って動き出すとメリットにばかり目が行き、デメリットを見逃しがちです。例えば、キッチンカー事業には「客単価が安くなりやすい」「出店場所探しを継続する必要がある」といったデメリットがあります。キッチンカー事業の特徴については、以下の3記事で詳しく解説しています。
» キッチンカーの廃業率は〇〇%!開業後の失敗の原因6選と失敗しない解決策5選はコレ!
» 移動販売(キッチンカー)カフェ経営と店舗型カフェ経営の4つの違いを解説!
キッチンカーを始めるには何が必要かを最初に把握しておかないと、開業までまっすぐ進めません。特にキッチンカーは飲食業と自動車の二つの側面があるので、開業に必要な許可も独特なものです。キッチンカー事業の全体像については以下の記事を参考にしてください。
» キッチンカー(移動販売車)の開業のやり方11step!(完全保存版)
オフラインでキッチンカーのリアルに触れる
オフラインでの情報収集は実際にキッチンカーが運営している現場を見に行くことから始めます。Instagramで「地域名 キッチンカー」と検索すると、その地域で活動しているキッチンカーのアカウントが見つかるので、興味がわいたキッチンカーが投稿内で告知している出店場所を訪れてみましょう。
実際にスタッフの人と話ができれば一番良いですが、普通に商品を購入するだけでも「どのような工程で調理しているのか?」「値段はいくらぐらいなのか?」「商品を入れている器はどのようなものか?」など、見学したからこそ分かる貴重な一次情報を獲得できます。
また、営業している様子を外から見ているだけでも、キッチンカーの外装、看板・タペストリー・のぼりのデザイン、そして電源をどのように確保しているのか?など、オンラインでは気付かないキッチンカー営業のリアルに触れることが可能です。
オフラインのセミナーや見学会もおすすめ
キッチンカーを始める手順を学ぶために、キッチンカー製作会社などが主催するオフラインのセミナーや実車に乗り込めるキッチンカーの見学会に参加することもおすすめです。
私も実際に参加した株式会社フードトラックカンパニーが主催する無料開業セミナーでは、キッチンカーを始めるには何が必要?を一度に学べます。私自身もそれまでオンラインの情報を中心に学んでいた断片的な知識を、セミナーに参加することにより一つにつなげられ、開業に向けて自分がやるべき準備が全て理解できました。
また、同社のセミナー終了後には実際にキッチンカーに乗り降りができる見学時間もありました。普段なかなか乗り込めないキッチンスペースに乗り込む体験は、キッチンカーを始めるにあたって必ずすべきことでしょう。
私の場合は、見学会の時点でキッチンカーのサイズを軽トラックサイズにするか、それよりも大きいものにするかを迷っていました。実際に軽トラックサイズのキッチンカーに乗り込んでみると、天井までの高さが低く、前屈みにならないと作業ができないことが分かり、もっと大きいサイズにする決断ができました。
このようにカタログの数値では大丈夫だと思っていた条件が実際には、十分ではないことに気づける可能性があるのがキッチンカー見学をおすすめする一番の理由です。私も参加して、多くのことを学べたフードトラックカンパニー社の無料開業セミナーの詳細は以下を確認してください。
3.事業計画とそれを裏付ける資金計画を作成する
キッチンカーを始めたいと考え情報収集を進めた結果、「やってみよう!」と思ったら、実際にキッチンカー事業で利益を上げられるのかを確認するための事業計画を作成しなければなりません。この際には事業計画を達成すれば、最初に自分が思い描いた未来像が実現することを意識しましょう。
事業計画では、「どんなキッチンカー(車種・厨房設備)」を購入し、「どんなメニュー(価格・数量・原価)」を「どこの出店場所」で販売して、利益を残していくかを考えなければなりません。キッチンカー購入・メニュー選び・出店場所確保については以下の三つの記事で詳しく解説しています。
» キッチンカーの値段はいくら?3つの入手方法と新車・中古車購入時の相場価格を紹介
» 【2024年最新版】キッチンカーで儲かるメニューの特徴はこの5つ!具体例を17個紹介
キッチンカーを始めるにあたって事業計画の次はその計画を実現可能にする資金計画を作成する必要があります。資金計画では、開業に向けて必要な「初期費用」と日々のキッチンカー運営に必要な「維持費」の両方を考えなければなりません。
「初期費用」で一番金額が大きいのは「キッチンカー(厨房機器含む)の購入費用」です。一番サイズが小さく価格も安い軽トラックサイズの中古キッチンカーでも、すぐに営業できるような状態が良いものは250万円程度はします。その他の初期費用としては、看板などの「販売促進ツールの購入」や「営業許可取得」のための費用が必要です。
キッチンカーを営業するために日々必要となる「維持費」は、「原材料費」「出店手数料」「車両交通費(燃料代・高速代)」などが含まれます。キッチンカーを始めた直後は、思うように売り上げを立てられない可能性があるので、最低でも3カ月分の「維持費」を初期費用としてあらかじめ準備しておきましょう。
計画で算出した資金の確保方法としては、「自己資金」「借入れ(銀行融資・各種ローン)」「補助金・助成金」などが挙げられます。資金準備の詳しい情報については、下記の記事を参考にしてください。
» キッチンカーの開業資金は350万円から!初期費用の金額・内訳・調達方法を紹介!
4.キッチンカーを入手して開業準備を進める
事業計画が出来上がったら、計画に沿ってキッチンカーを購入・レンタル・リースなどの方法で入手します。キッチンカーを選ぶときの注意点と3種類の入手方法の特徴を解説します。さらに、キッチンカーを発注してから、納車されるまでには数カ月かかることが多いので、この期間にやるべき開業準備についてもお伝えしましょう。
サイズ・厨房設備などキッチンカーの仕様を決める
キッチンカーを始める手順としては、次は事業計画に沿ったキッチンカーの仕様を決定します。この際に決めるべきことは、「ベース車両」「設置する厨房設備」の二つです。
市街地のような小回りが求められる場所での出店を考えているなら、ベース車両は軽トラックになりますし、イベントでの大きな売り上げを計画しているなら、ベース車両は1.5t普通車トラック以上になるでしょう。キッチンカーの代表的な3種類のサイズについては、以下の記事で詳しく解説しています。
» キッチンカーのサイズは3種類!寸法・特徴・車種・価格を徹底解説!
キッチンカーに設置する厨房設備には、「料理を調理するための設備」と「保健所の検査に合格するための設備」の2種類があります。前者は販売するメニューが決まれば、必要な調理設備も決まるでしょう。また、後者は保健所に確認すれば、必要な設備が明確になります。
購入・リース・レンタルでキッチンカーを入手する
キッチンカーの始め方としては、キッチンカーを購入するのが一般的ですが、リースやレンタルを利用してキッチンカーを入手することも可能です。リースの場合は、リース会社が購入したキッチンカーを長期間(3年以上)の契約で借りることになります。レンタルの場合は、レンタル会社が所有するキッチンカーを短期間(1日~数カ月)の契約で借りることになります。
キッチンカーを購入方法としては、現金での購入のほかに、金融機関やローン会社から融資や借り入れの形で調達した資金で購入することも可能です。どのような形でキッチンカーを入手するかは、各個人・企業の状況によって適切なものを選びましょう。キッチンカーの入手方法については、下記の記事で詳しくお伝えしています。
納車までに出店場所確保などの開業準備を進める
キッチンカーは発注してから納車まで2~3カ月かかるので、この時間を利用してその他の開業準備を進めておきます。具体的には、「外装設備・調理器具の購入」と「出店場所の確保」を進めておきましょう。
外装設備には、出店した際に通りかかった人たちの目を引く、のぼり・タペストリー・メニューボードなどが含まれます。文字情報だけではなく、料理の写真なども掲載して視覚的にもお客様に訴求する工夫が必要です。外装設備については、以下の記事で詳しく解説しています。
» キッチンカーの「セールスツール」に関するワンポイントアドバイス!
キッチンカー事業では出店場所が確保できない日の売り上げは〇(ゼロ)になってしまうので、キッチンカー運営における最重要事項の一つが出店場所の確保です。さまざまな方法の中でもこのタイミングで進めておくと良いのが、「出店場所紹介サービスへの登録」です。
「出店場所紹介サービス」の中には、キッチンカーの営業許可を取得する前でも登録して、実際の出店場所情報を見られるところもあります。こうしたサービスを利用して、この段階でドンドン情報を集めておいて、キッチンカーが納車されたらすぐに出店手続きができる体制を整えておきましょう。出店場所探しの方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
5.保健所の検査に合格し営業許可を取得する
保健所の営業許可を取得するためには、キッチンカーを保健所に持ち込み、その場で検査を受ける必要があります。つまり、検査日は納車日より後になりますが、検査前であっても申請書類を作成し記載内容に間違いがないかを保健所でチェックしてもらうことは可能です。したがって、納車を待っているこの期間を利用して申請書類の準備をすすめましょう。
私がキッチンカーを始めたときも、納車待ちの間に営業許可申請のための書類一式をそろえて、保健所で2回チェックしてもらいました。分かる範囲で記入した書類を1回目に持ち込み、そこで修正を指示された内容を反映させたものを2回目に持ち込み、後は検査日に合わせて申請日の日付を記入すれば書類が完成する状態にしておきました。
こうした準備のおかげもあり、納車日の翌日には保健所での検査を受け、無事に合格し、さらに翌日からキッチンカー営業を始められる状態にできました。キッチンカーの営業許可取得については、以下の記事を参考にしてください。
» 【2024年最新版】キッチンカーの営業許可証取得を申請から4ステップで徹底解説!
6.キッチンカーを開業し収益改善に努める
キッチンカーを開業できたら、日々の営業に全力を尽くし、売り上げアップ・利益アップに向けた努力を継続するだけです。最初から計画通りには進まないかも知れませんが、日々改善する姿勢を忘れてはいけません。儲けているキッチンカー事業者は、売り上げアップ・コストダウンのための試行錯誤を日々続けています。
売り上げアップ・コストダウンを達成するための具体的な方法は、以下の記事でも解説しています。
» キッチンカー(移動販売)で儲けて年収・収入をあげる方法6選
キッチンカーを始めるには絶対に必要な物3選
キッチンカー事業は「調理」「接客」「集客」を全て自分でやるので、必要な物は多岐にわたります。その中でも、キッチンカーを始めるには絶対に欠かせない「キッチンカー」「飲食業営業許可」「出店場所」について解説します。
1.キッチンカー
キッチンカービジネスの主役とも言える存在がキッチンカーの車両です。ベース車両の種類はもちろん、カラーリングやラッピングまで考えると、その種類は無限大になります。キッチンカーを選ぶ際に、特に注意すべきポイントを解説します。
事業計画に合わせた大きさ・調理設備を選ぶ
キッチンカーを始めるにはもちろん、キッチンカーの車両が必要になります。代表的なベース車両は、軽トラック(例:SUZUKIキャリイ)、1.0t普通車トラック(例:TOYOTAタウンエース)、1.5t普通車トラック(例:MAZUDAタイタンダッシュ)の3種類です。3種類の一番の違いは大きさ(車両そのものおよびキッチンスペース)と価格です。
自分の事業計画・出店予定地域・出店場所に応じて、適切なものを選ぶ必要があります。例えば、市街地でのランチ営業が中心のキッチンカー営業を始めるには、小さい駐車スペースに対応できて小回りがきく軽トラックサイズのキッチンカーが良いでしょう。
調理設備は、販売するメニューと運営オペレーション(調理・接客)の流れによって、必要なものが決まります。また、キッチンカーの車種によってキッチンスペースの広さが決まるので、設置できる調理設備の大きさ・数はその範囲内で調整することになります。
タンクの容量にも注意が必要です
キッチンカーを始めるには、ベース車両の種類と一緒に給排水タンクの容量にも注意が必要です。2021年6月の改正食品衛生法施行により、タンクサイズは40L程度(以下、40L)・80L程度(同、80L)・200L程度(同、200L)の3種類に全国共通で統一されました。車両の大きさは関係なく、キッチンカーが積載しているタンク容量に応じて、そのキッチンカーができることが異なります。
タンク容量が40Lのキッチンカーでは、販売できる品目は「1種類のみ」ですが、80Lまたは200Lのキッチンカーでは、「複数種類」の販売が可能です。また、キッチンスペースで可能な調理工程は、40Lのキッチンカーでは「1工程」、80Lのキッチンカーでは「2工程」、200Lのキッチンカーでは「3工程以上」と異なります。
さらに200Lタンクを積載したキッチンカーでは、キッチンスペースでの「仕込み調理」が可能ですが、40Lまたは80Lタンクのキッチンカーではキッチンスペースでの「仕込み調理」はできません。このように自分の理想とするキッチンカー経営を始めるには、計画段階で給排水タンク容量への注意も必要になります。
キッチンカーの車両サイズに加えて給排水タンク容量についての情報も踏まえて、自分の事業計画に適した車両選びが必要です。3種類の車両の特徴は、下記の記事で詳しく解説しています。
» フードトラックカンパニーの4タイプのセミオーダーキッチンカー
2.営業予定地域での飲食業の営業許可
キッチンカーは飲食業として営業するので、キッチンカー事業を始めるには営業地域を管轄する保健所から「飲食店営業」の営業許可を取得しなければなりません。営業許可を取得するためには、保健所が定める基準・条件を満たしたキッチンカーを準備する必要があります。
保健所に出向き地域ごとの細かいルールを把握する
キッチンカーを始めるには欠かせない営業許可取得の検査には、「運転席と調理場は完全に仕切られているか」「水道蛇口が非接触水道であるか」「所定の数のシンクが設置されているか」など、細かいルールが設定されています。私の場合は、所轄の保健所に相談に行き必要な設備が一覧になった図解資料をもらって、どのような設備が必要かを理解しました。
2021年6月の改正食品衛生法施行により、それまで全国各地でバラバラだったキッチンカーの営業許可取得に必要な設備が、全国で統一されました。ただ、細かい点では各地域によって異なる可能性があるので、自分の希望通りのキッチンカーを始めるには、自分自身の営業予定地域を管轄する保健所でその地域のルールを確認することが必要です。
キッチンカーの製作会社は自動車のプロですが、キッチンカーのプロではないので、営業許可取得に必要な設備を理解していないこともあります。したがって、自分自身で確認する姿勢が欠かせません。実際に私がキッチンカーを購入したときも、保健所で得た情報を製作会社に提供することで何とか無事に必要な基準を満たした車両を購入できました。
許可取得に必要な設備・書類を準備して検査を受ける
保健所で営業許可取得に必要な条件を確認し、条件を満たしたキッチンカーを発注します。もちろん、キッチンスペースには水道・シンク・換気扇などの設備を設置することが求められるので、必要な設備がそろったキッチンカーを選びましょう。自分の希望通りにキッチンカーを始めるには、車両選びに妥協は許されません。
保健所で検査を受ける際には、キッチンカーの車両はもちろん申請書類一式の提出も必要です。キッチンカーは発注から納車までに2~3カ月かかるのが一般的なので、この期間を使って必要な書類をそろえることをおすすめします。予定通りにキッチンカー出店を始めるには、納車前の書類準備が欠かせません。
営業許可取得に必要な書類は、保健所の指示に従えば問題なく準備できます。それでも不安な人は、一部のキッチンカー製作会社が提供している「保健所の営業許可取得申請サポート」を利用すると良いでしょう。保健所での飲食業営業許可取得の詳しい情報は、次の記事を参考にしてください。
» 【2024年最新版】キッチンカーの営業許可証取得を申請から4ステップで徹底解説!
3.人出が多いことが予想される出店場所
出店場所を確保できないとキッチンカーの営業を始めたいと思っても不可能なので、出店場所を確保することはキッチンカー事業で利益を上げるために最も重要な項目の一つです。また、キッチンカーは毎日のように出店場所が変わるので、常に出店場所確保の活動は継続しなければなりません。
開業直後から順調にキッチンカーを始めるには出店場所を探す際に「人出が多い」場所を選ぶようにしましょう。日によって出店場所が異なるキッチンカーは、固定客(リピーター)を獲得するのが固定店舗よりも難しいので、特にキッチンカーを始めた当初は集客をある程度出店場所に依存せざるを得ません。来場者が多いイベントに出店できれば、来客数も多くなることが期待できます。
イベントや商業施設への来場者は、全てあなたの見込み客なので、いかにキッチンカーの前を通りがかった人の興味を引けるかが出店時には重要となります。商品の写真を掲載した看板・のぼり・タペストリーなどを準備して、一目でどのような商品を販売しているのかが分かり、その魅力が伝えられる外装が必要です。
スタートダッシュをかけた状態でキッチンカー事業を始めるには、必ず知っておきたい出店場所の種類と探し方については、以下の記事を参照ください。
» キッチンカーの出店場所おすすめ11選!出店料と3種類の探し方を解説
まとめ
キッチンカーの始め方を六つの手順に分けて順番に解説しました。実際に私もこの順番で準備して開業できたので、キッチンカーを始めるにはどうしたらよいだろう?と悩んでいる人は参考にしてください。
また、キッチンカーを始めるには絶対に欠かせない必要な物を三つ紹介しました。私のキッチンカー経営の経験も踏まえて、重要ポイントや注意したいポイントを解説していますので、こちらも参考にしてください。
今回紹介した内容について詳しく学びたい人には、毎月定期的にフードトラックカンパニー社が開催している無料のキッチンカー開業セミナーがおすすめです。全国各地のオフライン会場に加えて、オンラインでの受講も可能なので、全国どこにいても参加できます。