洋食の定番『ハンバーグ』。ひと口食べるだけでジュワッと溢れ出す肉汁の甘さや旨味。口に運んだ瞬間から幸せと感動で思わず笑みがこぼれちゃいます。
そんなハンバーグは、移動販売車(キッチンカー)での販売にもピッタリなメニューなんです。
今回は、移動販売車(キッチンカー)でハンバーグを販売したいとお考えの方に、開業のポイントをご紹介します。
目次
移動販売車(キッチンカー)でハンバーグを販売する理由
今では、色んな場所で見かけるようになった移動販売車(キッチンカー)。
美味しいコーヒーやクレープを売っていたり、たこ焼きやフライドポテトを売っていたり。
様々なフードメニューがある中で、ハンバーグの販売が移動販売車(キッチンカー)での販売にピッタリなのはなぜでしょうか?
その謎を3つのポイントに絞って説明していきます。
みんなから愛されている
ハンバーグといえば、小さい子どもから年配の方まで、男女問わず大好きな洋食の王道ですよね。
好きな洋食ランキングでも常に上位に君臨するハンバーグは、いくつになってもワクワクを感じさせてくれる、子どものころからの『ごちそうメニュー』です。
「今日の夕食はハンバーグだよ!」なんて言われると、なんだかルンルン気分になっちゃいます。
これほどまでに幅広い年齢層で愛されているハンバーグだからこそ、買い求めるお客様も多く、移動販売車(キッチンカー)での販売にもピッタリなメニューなんです。
香りが宣伝になる
おいしそうな香りで、おなかがすくことってありますよね?それほど、香りと食欲は密接に関係しているんです。
愛情込めたハンバーグのタネをあつあつの鉄板で焼く。焼けて溢れ出すその肉汁の『音』と『香り』は、言葉なんかよりも『美味しい』の説得力があります。
移動販売車(キッチンカー)なら、風に香りが乗っかりやすく、不特定多数の方に注目していただけるチャンスが多いんです。
移動販売車(キッチンカー)から広がるその『音』と『香り』に、まわりの人達はついつい魅了されちゃいます。
メニューアレンジの幅が広い
ハンバーグを使った料理ってたくさんあると思いませんか?
定番料理だからこそ、レシピも豊富にありますし、アレンジだって無限大にありますよね。
特製のデミグラスソースと合わせてみたり、ハンバーグの中にチーズを忍ばせてみたり、上に目玉焼きを乗っけてみたり。
まだまだ挙げていけばキリがありません。それだけハンバーグはアレンジの効くメニューなんです。
その特徴を上手に使って、他のお店との差別化も図りやすいですし、それが自分のお店の『売り込み』にも繋がります。
移動販売車(キッチンカー)でハンバーグの販売を成功させるポイントは?
さて、その大人気のハンバーグを移動販売車(キッチンカー)で開業しようとしたとき、どのような点に注意して販売していけばいいのでしょうか?気になるのはハンバーグの販売を成功させるポイントですよね。
では、どのようなポイントがあるのか見ていきましょう。
どこに出店するか
出店場所はとても大事なポイントになります。出店場所が違うだけで、売り上げは大きく変わってきます。ここはしっかりと市場調査も含め、作戦を練ることをおすすめします。
では、どのような場所で出店しているのでしょうか?主な出店場所をまとめてみましょう。
《主な出店場所》
- ビジネス街
- 大学構内
- 商業施設の駐車場
- ドラッグストアの駐車場
- パチンコ店駐車場
- フェス会場
出店場所によって、人数も違えば客層も違います。あなたが移動販売車(キッチンカー)でハンバーグをどのようにして販売していきたいかという気持ちも大きく関係してくるでしょう。
出店場所の探し方のコツについては、こちらをご覧くださいね。
どんなメニューにするか
販売する場所が決まったら、その場所と客層にあったメニューを考えましょう。ここも移動販売車(キッチンカー)での開業を成功させるために、とても大切な部分ですよね。
販売する場所をしっかり考えた上で、提供するメニューも的を絞ったり、アレンジを効かせる必要があります。
例えば、都会のビジネス街に出店したい場合は、ビジネスマンやOLさん達のランチタイムに合わせて、バランスの良い量と金額を設定する必要がありますね。また、他のキッチンカーやお店との差別化を図るために、見た目を華やかにしたり、こだわりを打ち出した方がいいでしょう。
《ビジネス街に出店した場合のアレンジメニュー例》
- 野菜たっぷり栄養満点『ロコモコ丼』
- 洋食の大人気×大人気『ハンバーグカレー』
- 肉のボリューム満点の豪華な『ハンバーガー』
- ちょっと贅沢気分の『ハンバーグドリア』
地方の場合ですと、商業施設やドラッグストアなどの駐車場は欠かせない集客ポイントになります。都会のビジネス街よりはお店の前を通る人数も違いますし、客層も変わってきますよね。
買い物帰りにパッと買いたくなるようなメニューであったり、親近感を感じるお店作りも大事になってきます。
家でも作れるハンバーグですが、『家庭で作るハンバーグ』と『プロが作るハンバーグ』では、やはりおいしさや味わいが違うものです。
違いを見せることがポイントになります。そういった違いを楽しめるハンバーグの販売も面白いでしょう。
《商業施設などの駐車場に出店した場合のアレンジメニュー例》
- 家庭では作るのが大変な『フレンチ風ハンバーグ』
- 多くの手間がかかる『ロールキャベツ』
- 料理の腕で差が出る『煮込みハンバーグ』
- 鶏ひき肉や豆腐を使った『変わり種ハンバーグ』
どんなキッチンカーにするか
さて、だいたいのメニューが決まれば、どういう移動販売車(キッチンカー)で販売するかを決めなければなりません。
例えば、何種類かのハンバーグを販売するとしましょう。その場合に必要な設備はどのくらいあるでしょうか?
設備の大きさや種類の多さで移動販売車(キッチンカー)の大きさや中の状況も変わってきますよね。
では、ハンバーグを作って販売するために必要な設備を挙げてみます。
《ハンバーグ販売のための設備》
- 鉄板やフライパン
- 冷蔵庫
- 調理台
- 炊飯器
- 鍋
- ソースポット
これらを考えると、小型の移動販売車(キッチンカー)でも十分ではないかと思います。
小型の移動販売車(キッチンカー)ですと、駐車場での販売でも邪魔になりにくいですし、場所探しにもあまり苦労しないでしょう。
また、小型の移動販売車(キッチンカー)なら税金やガソリン代などの維持費も安く済むという利点があります。
しかし、メニューの内容を幅広く展開させたい方や、サイドメニューも展開していきたいという方は中型の移動販売車(キッチンカー)の方がオススメです。
中型の移動販売車(キッチンカー)になりますと、車内も広く使えるのでとても作業がしやすいという利点があります。また、それだけではなく、お客様の目につきやすく集客効果も期待できます。
移動販売車(キッチンカー)については、こちらの記事を一緒にご覧いただくと分かりやすいのでご紹介しますね。
移動販売車(キッチンカー)でハンバーグの販売するための準備
では、移動販売車(キッチンカー)で開業する場合、どのような資格や許可がいるのでしょうか。気になっている方も多い問題ですよね。
移動販売車(キッチンカー)の開業には、『食品衛生責任者の資格』と保健所での『移動販売車(キッチンカー)の営業の許可』が必要となります。
- 食品衛生責任者の資格=人に必要な許可
- 保健所の営業許可=移動販売車(キッチンカー)に必要な許可
では、それぞれについて説明していきますね。
移動販売車(キッチンカー)で開業するための資格
まずは、移動販売車(キッチンカー)で開業するための資格についてです。
『食品衛生責任者』は、各都道府県の食品衛生協会が開催している「食品衛生責任者養成講習会」を受講することで取得できます。
各都道府県によって費用と養成講習会を開催するスケジュールが違うので、確認をしましょう。
また、この資格は栄養士や調理師などの資格をお持ちであれば、取得する必要はありません。
詳しくははこちらをご覧ください。
キッチンカー(移動販売)を運営するために必要な資格(食品責任者、営業許可など)
移動販売車(キッチンカー)で開業するための許可
移動販売車(キッチンカー)で開業するには、出店したい場所にある管轄の保健所より営業許可証を発行してもらわないといけません。そう、移動販売車(キッチンカー)の営業許可証は、日本全国共通の許可ではないんですね。
許可証を取るのに、時間もお金もかかりますので、出店エリアを絞っておく方がいいでしょう。
ハンバーグですと『飲食店営業許可証』が必要となります。
販売するメニューによって営業許可証が異なりますので、注意が必要です。
詳しくはこちらをご覧ください。
保健所で移動販売車の許可を取る方法(開業・仕込み場所・食品移動販売など)
キッチンカー(移動販売車)の営業許可取得マニュアル5ステップ!
キッチンカーの先輩を紹介します!
それではここで、移動販売車(キッチンカー)でハンバーグを販売している先輩をご紹介したいと思います。
PARLOR ZONO
引用元:https://www.instagram.com/parlorzono/?hl=ja
北品川、丸の内、白金台、新横浜などを中心に移動販売されているPARLOR ZONOさん。
牛肉100%のハンバーグは、飲食業の経験豊富な店主の自慢の一品。肉を粗びきにすることで肉のうま味をしっかり引き出しているそうです。週替わりでハンバーグメニューを変えて、いろんなハンバーグを楽しめるというのも消費者からは嬉しいポイントですね。
人気だという『タコライスハンバーグ』は、店主もオススメのメニューで、カラフルなフレッシュ野菜がハンバーグに乗っかっていて、見た目も一緒に楽しむことができます。
冷凍発送もしてらっしゃるそうで、このような試みが人気の秘密になっているのかも。
PARLOR ZONO
TEL:080-3204-7400
SNS:https://www.instagram.com/parlorzono/?hl=ja
月曜日 丸の内トラストタワー
火曜日 御殿山トラストタワー
水曜日 芝浦シーバンスS館!4/1 ~
木曜日 MG白金台ビル
金曜日 川崎ペプチドリーム
土・日・祝日はハンバーガーも
★出店情報についてはご確認をよろしくお願いします。
キッチンカー四季食堂
引用元:https://www.instagram.com/p/Bx1CWZoANYA/?hl=ja
主にフレンチレストランで修行を積んできたというシェフが作る、キッチンカー四季食堂さん。特製のデミグラスソースのかかった『うわふわハンバーグ』は、こだわり野菜から抽出したフォンでソースを作っており、まとめ買いされるお客様もいるほど人気の一品なんだとか。
麹町や紀尾井町、田町などで営業されていることが多いので、お近くの方は見かけるチャンスがあるかも。
レパートリーも豊富で、様々なメニューを提供しているのでハンバーグと一緒に楽しむのも良さそうです。
キッチンカー四季食堂
SNS:https://www.instagram.com/p/Bx1CWZoANYA/?hl=ja
最後に
いかがでしたでしょうか?家庭料理の王道で絶大な人気があるハンバーグ。
だからこそ移動販売車(キッチンカー)で色んな方にあなたの作る愛情たっぷりなハンバーグをお届けしたいですね。
さあ、あなたのこだわりハンバーグで皆さんを感動させちゃいましょう。