かき氷のキッチンカーは儲かる!?月の売り上げ82万円も可能!初期費用は593万円!

かき氷のキッチンカーは儲かる!?月の売り上げ82万円も可能!初期費用は593万円!

「かき氷なんて夏しか売れなさそうだけど、キッチンカーやって利益が出せるの?」

「1日に何杯くらいかき氷を売れば、いくらぐらいキッチンカーで儲かるの?」

「かき氷のキッチンカーを始めようと思ったら、初期費用はいくら準備すれば良い?」

こんな疑問を持っていませんか?

その気持ちはよく分かります。なぜなら、私自身もキッチンカーの開業準備を進める際に、メニュー候補としてかき氷を検討し、実際に夏限定のメニューとして取り入れた経験があるので、収益性についてかなり真剣に考えた経験があるからです。

飲食業の経験ゼロの状態から、独学でキッチンカーを開業した経験のある私が、かき氷のキッチンカーは儲かるのか?を検証するために、数字を使ってシミュレーションしてみました。

この記事では、

  • かき氷のキッチンカーが儲かるのかをシミュレーションした結果
  • 儲かるかき氷キッチンカーの初期費用593万円の内訳

をお伝えします。

この記事を読めば、かき氷のキッチンカーでは何万円くらい儲かる可能性があるのか?を理解できますので、ぜひ最後までお読みください。

キッチンカー(移動販売車)とかき氷の相性や開業までの手順など、かき氷のキッチンカー(移動販売車)全般についての情報は、以下の記事にまとめています。

» かき氷キッチンカーの開業手順を徹底解説!儲かるコツ3選も紹介!

 

かき氷のキッチンカーが儲かるかを検証

かき氷のキッチンカーが儲かるかを検証

一定の条件を定めて、かき氷のキッチンカー(移動販売車)が儲かるかを検証しました。かき氷販売に適している4月から10月の7カ月のみ営業することを想定し、売り上げや利益(収入・月収)をシミュレーションしました。

4〜10月の営業で売上金額:574万円

かき氷キッチンカー(移動販売車)の売上金額を算出するために、下記の条件を設定しました。

  • メニューごとの平均単価:かき氷 500円・プレミアムかき氷 700円
  • 購入比率:来客者の60%がかき氷、40%がプレミアムかき氷を購入する
  • 稼働日:毎週5日間(土日と平日のうち3日)
  • 7カ月間の稼働日:土日 60日(30週×2日)、平日 90日(30週×3日)
  • 来客数:土日 120人・平日 30人

この条件において、かき氷キッチンカー(移動販売車)が売り上げる1日あたりの金額は以下のとおりです。

  • 土日1日の売上金額:かき氷 500円×72人+プレミアムかき氷 700円×48人=6万9千600円
  • 平日1日の売上金額:かき氷 500円×18人+プレミアムかき氷 700円×12人=1万7千400円

今回の条件では7カ月間で土日は60日、平日は90日稼働するので、7カ月間の売り上げは以下の金額になります。

  • 7カ月売上金額=6万9千600円×60日+1万7千400円×90日=574万2千円(月商:82万285円)

※平均単価:580円、平均原価:130円、平均原価率:22.4%

実際にキッチンカー(移動販売車)でかき氷を販売すると、平均単価・購入比率・来客数などの各数値はシミュレーションとは異なるため、売上金額も今回の結果とは異なることが予想されます。ただ、今回のシミュレーションのように土日:120人、平日:30人の集客ができれば、1カ月あたり80万円以上を売り上げる可能性があることが分かりました。

週休2日で月収40万円(年収換算:480万円)

週休2日で月収40万円(年収換算:480万円)

7カ月間のかき氷キッチンカー(移動販売車)の営業に必要な各種経費を下記条件で算出し、7カ月間の売上金額・利益(収入)・月収を求めます。

  • 原価:かき氷 100円(平均単価の20%)・プレミアムかき氷 175円(平均単価の25%)
  • 出店料:売上金額の10%
  • バイト人件費:土日のみ1名を1日8千円で雇用
  • その他雑費:売上金額の10%(車両交通費など)

この条件で算出した、かき氷キッチンカー(移動販売車)の営業期間(7カ月)の各種経費と利益(収入)・月収は以下の金額になります。

  • 原価:128万7千円
  • 出店料:57万4千200円
  • バイト人件費:48万円
  • その他雑費:57万4千200円
  • 7カ月間の利益(収入):282万6千600円(年間売上金額-原価-出店料-バイト人件費-その他雑費)
  • 月収:40万3千800円(年収換算:484万5千600円)

実際のキッチンカー(移動販売車)運営では売上金額と同様に、さまざまな数値が今回のシミュレーション条件とは異なる可能性がありますが、かき氷専門のキッチンカー(移動販売車)だけでも毎月40万円超の利益が見込めることが明らかになりました。

売上金額に直結する各数値(平均購入額・集客数・営業日数)を今回の試算より向上させ、反対にコスト(食材原価・出店手数料・アルバイト人件費など)を資産より削減できれば、より高い売り上げと月収の確保が見込めます。かき氷に限らずさまざまなメニューでキッチンカー経営者の収入を増やすコツについては、以下の関連記事を参照してください。

» キッチンカー事業者のリアルな年収・月収と売上・収入・利益率アップのコツ10選

キッチンカー事業者のリアルな年収・月収と売上・収入・利益率アップのコツ10選

2022.08.01

儲かるかき氷キッチンカーの初期費用は593万円

儲かるかき氷キッチンカーの初期費用は593万円

毎月80万円以上を売り上げるかき氷のキッチンカー(移動販売車)の開業資金(初期費用)は593万円です。開業資金を「設備購入費」と「開業直後の運営費」に分けて、それぞれの費用の内訳を解説します。

※費用は全て消費税・諸税込の金額で表示しています。

キッチンカー・調理器具一式の購入費:377万円

かき氷のキッチンカー(移動販売車)の設備購入費はキッチンカーの車両購入代金と調理器具一式の購入代金を合計すると377万です。項目(設備)ごとの内訳を解説します。

軽トラックサイズのキッチンカー:326万円

かき氷のキッチンカー(移動販売車)に必要な調理設備は、「かき氷器」と「(まとまった量の氷を保管しておく)冷凍ストッカー」です。「かき氷器」は卓上に設置可能ですし、「冷凍ストッカー」も縦型のモデルを選べばそれほど大きなスペースは必要ありません。したがって、キッチンカーのサイズは軽トラックサイズで十分でしょう。

軽トラックサイズのキッチンカーの中で特におすすめしたいのが、株式会社フードトラックカンパニーが販売している「キッチンボックス453(税込み:326万円)」です。このモデルなら、保健所の検査に合格するために必要な各種設備(3槽シンク・換気扇・照明など)が標準で設置されているので、想定以上の費用が発生する心配がありません。

また、「キッチンボックス453」は、ベース車両が新車の軽トラックなので購入後のメンテナンス費用が最小限で済むメリットがあります。さらに、軽トラックサイズながら車内での仕込み調理が可能なので、かき氷以外のメニューを販売することになっても対応可能な柔軟性も備えています。

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調理器具一式(かき氷器など):27万円

かき氷を販売するために必要な調理器具は「かき氷器」と「冷凍ストッカー」です。「かき氷器」は電動で業務用モデルが必須になるでしょう。「冷凍ストッカー」には、まとまった量の原材料(氷)を保管します。「かき氷器」は12万円、「冷凍ストッカー」は3万円程度で購入可能です。

キッチンスペースが限られるキッチンカーでは、「コールドテーブル」を設置する車両が少なくありません。「コールドテーブル」は食材を保管するための冷蔵庫・冷凍庫の役割と調理台・作業台の役割の両方を担います。軽トラックサイズのキッチンカーにぴったりなサイズの「コールドテーブル」は12万円程度で購入できます。ここまで紹介してきた調理器具一式の購入に27万円ほどの初期費用が必要です。

販促ツール一式(のぼり・看板など):10万円

かき氷ののぼり・看板

キッチンカー(移動販売車)の出店時には、店舗の前を通った人たちにメニューの魅力を伝え、一人でも多くの来店を促すための販促ツールが欠かせません。キッチンカーの場合には、「看板」「のぼり」「タペストリー」の三つを設置することをおすすめします。

キッチンカーの中には、「チラシ」「ショップカード」などを販促ツールとして準備している店舗もあります。これらの販促ツール一式の購入費用として10万円の予算を初期費用の一部として確保しておくとよいでしょう。販促ツールについては、下記の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。

» キッチンカーの「セールスツール」に関するワンポイントアドバイス!

キッチンカーの「セールスツール」に関するワンポイントアドバイス!

2016.01.30

資格・営業所許可取得費用:4万円

かき氷のキッチンカー(移動販売車)を開業するには、「食品衛生責任者資格」の取得が必須となります。この資格は各都道府県で定期的に開催される講習会に参加すれば、当日に取得可能です。また、キッチンカー(移動販売車)の営業を始めるには、営業予定エリアを管轄する保健所から「飲食業の営業許可」を取得することも必要です。

「食品衛生責任者資格」と「飲食業の営業許可」の取得には合計で約4万円の費用がかかります。ただし、両方とも取得費用は地域によって異なるため、正確な金額を知るためには出店予定地域の保健所への確認が欠かせません。「食品衛生責任者資格」の取得方法を含め、キッチンカー(移動販売車)の営業許可を得るための詳しい手順については、下記の記事で解説していますのでご参照ください。

» 【2025年最新版】キッチンカーの営業許可証取得を申請から4ステップで徹底解説!

【2025年最新版】キッチンカーの営業許可証取得を申請から4ステップで徹底解説!

2021.01.26

その他(試作材料費・見学交通費など):10万円

ここまで紹介した初期費用の他にも、かき氷のキッチンカー(移動販売車)の開業準備期間には、金額自体は大きくないもののさまざまな費用が必要です。例えば、かき氷の試作に使う材料費や他のキッチンカーやかき氷屋などの見学・調査時の交通費などが該当します。こうした項目の費用として、10万円程度の予算を準備しておくことをおすすめします。

キッチンカー開業直後の運営費と生活費:216万円

かき氷

かき氷のキッチンカーを始めた当初は、売り上げ・利益が思うように得られないケースが多々あるでしょう。前もってこのような事態を想定し、「開業初期のキッチンカー運営資金」と「オーナー自身の生活費」もキッチンカーの開業資金(初期費用)に含めることを強くおすすめします。

「開業初期のキッチンカー運営資金」には、かき氷の材料費・出店場所の使用料・アルバイト人件費などが含まれます。先に説明した年間574万円の売上を達成するシミュレーションでは、毎月42万円の運営費用が必要です。この運営費用を基準に、最低でも3カ月分の運営費用である126万円(42万円×3カ月)は初期資金として確保しておきましょう。

計画通りに利益が出ない可能性の高いキッチンカー開業初期に生活が苦しくならないよう、「オーナー自身の生活費」も事前に用意しておくことをおすすめします。特に家族がいる場合は、家族が困窮する事態を避けるためにも生活費の確保は必須です。月々の生活費を30万円と想定すると、少なくとも3カ月分の90万円(30万円×3カ月)を準備すべきでしょう。

「キッチンカー運営資金(126万円)」と「オーナー自身の生活費(90万円)」を合わせると、開業当初の運営費用として216万円(126万円+90万円)が必要です。資金繰りが厳しくなると判断力が低下し、間違った経営判断をしてしまう可能性があります。かき氷のキッチンカー開業後に直面するであろうさまざまな困難に冷静に対応するためにも、これらの資金は必ず確保しておくようにしましょう。

まとめ

かき氷のキッチンカーはシミュレーションの結果、4〜10月の7カ月の営業だけでも282万円(1カ月換算で40万円)が儲かることが分かりました。週5日(土日+平日3日)営業すると想定すると、土日に120杯・平日に30杯売り上げられれば、売上金額:574万円、利益:282万円を確保できる可能性があります。

かき氷のキッチンカーの初期費用として、キッチンカー車両を含めた初期費用(377万円)と開業直後のキッチンカー運営費(216万円)を合計して593万円は準備したいところです。収益性や初期費用以外の、かき氷のキッチンカー全般に関する情報は以下の記事にまとめていますので、参考にしてください。

» かき氷キッチンカーの開業手順を徹底解説!儲かるコツ3選も紹介!

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5月8日(木)11時~13時30分@札幌
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5月23日(金)11時~13時30分@福岡
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