「ピザのキッチンカーを開業するのにどんな資格が必要なんだろう?」
「開業資金として初期費用はいくら準備すればいいんだろう?」
「キッチンカーでピザを売って儲かるんだろうか…」
こんな疑問を持っていませんか?
その気持ちはよく分かります。なぜなら、私もキッチンカーで販売するメニューを選ぶときに、人気メニューなのにピザのキッチンカーをあまり見かけなかったので、何か特別な事情があるのかもしれない、と疑問を感じた経験があるからです。
地域の保健所に質問に行くところから始めて、キッチンカーを開業した経験のある私が、ピザを販売するキッチンカーについて、開業前に知っておくべき情報を集めました。
この記事では、
- ピザのキッチンカーに関する絶対身につけておくべき知識
- キッチンカーでピザを販売するメリット・デメリット
- ピザを販売するキッチンカーで成功するコツ
- ピザのキッチンカーにおすすめの車種
- 調理の中心になるピザ窯の選び方
- 見習いたい点が多い先輩ピザキッチンカー
をお伝えします。
キッチンカーを開業した経験をもとに本当に必要な情報だけをまとめましたので、ぜひ最後までお読みください。
目次
ピザのキッチンカー(移動販売)基本知識5選
ピザをキッチンカーで移動販売することを考えたら、最初に絶対に知っておくべき5つの事柄をまとめました。非常に重要な知識ばかりなので、ぜひ何度でも読み返してください。
1.開業には食品衛生責任者資格と飲食店営業許可が必要
ピザを販売するキッチンカーを開業するためには、出店地域を管轄する保健所の検査に合格して「飲食店営業許可」を取得しなければなりません。営業許可を取得するためには、保健所が定める仕様を満たしたキッチンカーの車両の他に、申請書類一式の提出が必要です。申請書類の中にはキッチンカー運営を担当する「食品衛生責任者」を記載する欄があります。
したがって、キッチンカーを開業するためには「食品衛生責任者資格」も必要になります。この資格は各都道府県で開催される、食品衛生責任者養成講習会に参加すれば即日取得することが可能です。「食品衛生責任者資格」と「飲食店営業許可」の取得については、下記の記事で詳しく解説しています。
» 【2022年8月更新】キッチンカーの営業許可取得マニュアル5ステップ!
2.開業時の初期費用は総額690万円
ピザのキッチンカーを開業するときの初期費用は、2種類に分けて考える必要があります。一つ目はキッチンカーの車両やピザ窯など、キッチンカー営業に必要な設備一式を購入する費用です。のぼり・看板などの外装設備や営業許可取得に必要な費用も含まれます。1.0t普通車トラックサイズのキッチンカーにこれらの設備をそろえると453万円の初期費用が必要です。
二つ目は開業直後のキッチンカー運営費用です。開業してすぐは、思うように売り上げが上がらない可能性が高いので、仕入れ代・出店料・旅費交通費などの店舗運営費用とキッチンカー運営者の生活費をあらかじめ開業資金として準備することをおすすめします。3カ月分の運営費用として237万円を見込んでおきましょう。
キッチンカーなど設備一式の購入費:453万円と3カ月分の運営費用:237万円を足すと、開業資金全体として690万円が必要です。設備購入費用・運営費用の具体的な内訳は、次の記事で詳細をお伝えしています。
» ピザのキッチンカーは儲かる!売り上げ1,000万円も可能!初期費用は690万円
3.週5日の営業で売り上げ1,000万円・年収480万円が可能
ピザのキッチンカーを1年間営業すると、いくらぐらいの売り上げと年収(収入)が得られるかをシミュレーションしました。シミュレーションに使った条件は以下の通りです。
- 平均客単価:1千30円
- 年間営業日数:260日(土日と平日のうち3日のみ営業)
- 来客数:土日70人、平日20人
- 平均原価:275円(原価率:26.7%)
- 人件費:8千円/日(土日のみ1人アルバイトを雇用する)
- 出店料:売上金額の10%
- その他雑費(燃料費など):売上金額の10%
以上の数値から算出される1年間の売り上げは1,071万2千円、利益(収入・年収)は487万4千円(月収:40万6千円)です。週に5日のみの営業であっても、土日に大勢の来客が見込める場所へ出店できる運営体制を整えられれば、1,000万円を超える売り上げと487万円の年収を獲得できることが分かりました。シミュレーションの詳細な数値については、以下の記事で解説しています。
» ピザのキッチンカーは儲かる!売り上げ1,000万円も可能!初期費用は690万円
4.ランチ・イベント・公園への出店がおすすめ
基本的に季節を問わないメニューですが、チーズのこってり感からか、夏場は売り上げが悪くなりがちです。対策として同じ暑い季節によく売れる同じイタリア料理のジェラートを販売するなど、落ち込む売り上げを穴埋めする工夫が必要です。
ピザはトマト味でチーズを使っている特徴から子どもに人気が高いメニューなので、子ども連れがたくさん集まる休日のイベント・公園・観光施設などでよく売れます。また、ランチにサクッと食べられるため、ランチ時のオフィス街でも人気です。
5.仕込み場所は所轄の保健所への確認が必須
ピザに限らず、キッチンカーで販売するメニューの仕込み場所については、多くの開業希望者が「どこでやればいいんだろう?」と頭を悩ませます。結論を言うと、「地域ごとに全く見解が異なるから、自分で保健所に必ず確認が必要」です。例えば、自宅の台所で仕込み調理可能な千葉県の隣に位置する東京都では、仕込みも営業許可を取得した場所で行わなければなりません。
2021年6月の改正食品衛生法施行に伴い、要件を満たしたキッチンカーでの仕込みも可能になりました。ただし、キッチンカーで可能な仕込み工程も地域によって異なるので、地域の保健所での確認が必須です。保健所に直接電話して確認した内容も含め、キッチンカー営業に関する仕込み調理の情報は以下の記事にまとめたので参考にしてください。
» キッチンカーの仕込み場所の準備を徹底解説!無いときの対応策も紹介
キッチンカーでピザを販売する6つのメリット
ピザそのものの特徴やキッチンカーでピザを取り扱うことによって生まれる価値をふまえ、どのようにキッチンカー経営の安定化に貢献するかにも言及し、ピザを販売する6つのメリットを紹介します。
1.幅広い客層に人気がある
キッチンカーで成功するコツの一つは広く世間に認知されている定番メニューを扱うことです。ピザは普段の生活でも食べる機会の多い定番メニューなので、この条件にピッタリ当てはまります。さらにピザは子供から大人まであらゆる世代に人気があるので、幅広い年代の人々に購入してもらえます。
飲食店はもちろん、宅配ピザから冷凍食品まで日常生活でピザを食べる機会は多々あるので、キッチンカーのメニューとしても多くの人に違和感なく受け入れられるでしょう。
2.キッチンカーで販売している人が少ない
ピザが定番メニューであり、好きな人が多い割に、まだまだピザを販売しているキッチンカーは少ないといえます。定番メニューを扱う競合が少ないというのは、キッチンカー運営において非常に有利です。
例えばイベント開催時に、主催者はメニュー被りを防ぐために、一つのメニューを扱うキッチンカーは1台になるような制限を設けることがあります。つまり、定番メニューであればあるほど、競合とのメニュー被りが生じ、思うように出店できない可能性も出てきます。
それに対し、ピザを扱う場合には、定番メニューなのに競合が少ない状況なので、メニュー被りのせいでイベントに出店できない、という可能性は低いです。
3.リピーターが見込める
キッチンカーの経営を安定させるためには、リピーターの獲得が非常に重要です。リピーターになってもらうためには、同じメニューを扱う競合にはない魅力をお客様に伝えることが不可欠です。
同じメニューを扱うキッチンカーが多くなると、競合との差別化が難しくなります。しかし、ピザの場合は、既にお伝えした通り、定番メニューの割には競合が少ない状況なので、一度顧客の心を掴めれば、リピーターになってもらえる可能性が高いです。
4.少ない厨房設備で開業できる
メニューによっては、焼く・蒸す・揚げる、の全てに対応できるよう厨房設備を揃える必要があります。それに対して、ピザに必要な厨房設備はピザを焼くピザ窯のみです。その他は冷蔵庫・冷凍庫・流しなどの営業許可取得に必要な設備さえあれば十分です。
必要な厨房設備が少なければ、初期費用も抑えられ、安定的にキッチンカー経営する上でも有利に働きます。
5.焼き上がりの熱々を提供できる
ピザが一番おいしいのは、当然ながら焼き上がりの熱々の状態のピザを食べた場合です。しかし、多くの人が利用する宅配ピザの場合、どうしても宅配時間がかかる分、ピザがいくらか冷めてしまいます。
それに対して、キッチンカーでピザを取り扱う場合は、その場で焼いたピザをすぐに提供できるので、熱々で一番おいしい状態のピザを販売可能です。つまり、あなたが提供するピザの魅力をお客様に100%伝えられます。
6.メニューが豊富なので競合と差別化しやすい
ピザはトッピングやソースを変えればメニューを増やせます。つまり、メニューによる競合との差別化がしやすいのが特徴です。
しかもトッピングに使う原材料(野菜・肉類・乳製品・魚介類)を地元産や有名ブランドのものを使えば、競合との差別化はもちろん、付加価値を付けることもできます。こうした工夫は顧客単価を上げることにも繋がり、キッチンカー経営の安定にも貢献してくれるでしょう。
キッチンカーでピザを販売する6つのデメリット
メニューとしてのピザの特徴に加え、キッチンカーで販売することを踏まえ、キッチンカーでピザ販売するデメリットを6つ紹介します。
1.窯の種類によっては設置が困難である
キッチンカーでピザを販売するためには「ピザ窯」の設置が不可欠です。例えば「石窯焼きピザ」というフレーズには、お客様が付加価値を感じられる魅力がありますが、窯の大きさによっては車載が困難な場合があります。「ピザ窯」選びにおいて固定店舗であれば問題なかったことで、制限を受ける可能性があるのはキッチンカーならではのデメリットといえるでしょう。
「ピザ窯」には素材・大きさ・燃料などさまざまな種類があるので、あなたのキッチンカーに設置ができて、最大限の付加価値がつけられ、燃料費がなるべく少なくなるものを選びましょう。
2.販売メニュー選びが難しい
ピザはトッピングやソースを変えることで、メニューのバリエーションを豊かにできます。メニューが豊富なことはメリットでもありますが、逆に販売するメニューの選定が難しくなる点においてはデメリットとも考えられます。
あまりにメニューの数を増やし過ぎると、オペレーションが大変になるので、ある程度の数に絞ることが必要です。マルガリータなどの定番メニューやコーンマヨネーズなどの子供向けの定番メニューをベースに地元産の食材やブランド銘柄を使った独自メニューを揃えるなどの工夫が欠かせません。
3.慎重に具材選びをしないと原価率が高くなる
トッピングに変化を付けることでメニューを増やせることは、ピザがキッチンカーのメニューとして優れている点の一つといえます。ただし、トッピングの具材については吟味が必要です。例えば、大量の魚介を使用すると原価がかかりすぎて収益を圧迫する場合があります。
メニューのバリエーションが豊富なことは競合との差別化にもなりますので、魚介を使ったメニューは除く、というのはあまり賢い選択とはいえません。原価率が高いメニューについては数量限定メニューにするなど、収益を圧迫することなく希少性も付けられるような工夫を考えることが重要です。
4.夏場は売れ行きが悪くなる
ピザは年間を通して食べられるメニューですが、熱々でこってりとしたイメージがあるので、暑さで食欲が減退する夏場にはいくらか敬遠されてしまいがちです。
クリームチーズとフルーツソースをベースにさっぱりしたデザートピザをメニューに加える、オペレーションの無理のない範囲でかき氷などの夏場限定メニューを販売するなどして、キッチンカー全体での夏場の売り上げを確保する工夫が求められます。
5.生地作りに手間・時間がかかる
ピザの調理工程の中で特に時間がかかるのは生地作りです。基本的な生地作りの流れは以下の通りです。
- 振るった強力粉と薄力粉を合わせたものに塩・ドライイーストを入れて混ぜ合わせる
- オリーブオイル・ぬるま湯を注ぎ、こねて生地をまとめる
- まとまった記事を表面が滑らかになるまで打ち付ける
- 生地を10回打ち付けて1回練る工程を繰り返す
- 常温で1~2時間放置する(一次発酵)
- 発酵した生地を平らにしてガス抜きをする
- 生地を任意の量に切り分け、それぞれを丸めた後、常温で20分ほど放置する(二次発酵)
二次発酵まで完了した生地を冷蔵保存して、キッチンカーに積み込み現場で調理することになります。
このようにピザ生地作りには手間も時間もかかります。それに見合うだけの収益を上げられれば問題ありませんが、ピザ生地作りが時間を圧迫するようであれば、市販の生地を使うことも検討してみましょう。
6.差別化のために継続的な工夫が必要になる
トッピングやソースの種類を変えればメニューを増やせるのが、ピザの良い点です。しかし、これは競合にも当てはまるので、メニュー被りを防ぐための継続的な工夫が欠かせません。
とはいえ、一から全てあなた自身で考え、差別化を生むことはとても困難です。お薦めの方法は、宅配ピザ・ファミレス・有名イタリアンレストランなどのメニューを参考にしつつ、プラスアルファの要素(地元産食材、オリジナルソースなど)を加えることで、競合との差を生み出すことです。常に情報収集のためのアンテナを張り、改善を続けましょう。
ピザ屋のキッチンカーで成功するコツ6選
ピザを販売するキッチンカーはここまでお伝えした通り、経営が難しい点もありますが、工夫次第ではしっかりと収益を出せるビジネスです。ピザ屋のキッチンカーで成功するために欠かせないコツを六つ紹介します。
1.ピザ生地を工夫して独自性を出す
定番メニューであるピザで競合との差別化を生むためには「あなたの店でしか味わえない特別感」の提供が必要です。そのための一つの方法として、ピザ生地を自作し、独特の食感・風味を提供することが挙げられます。
先ほどお伝えした通り、ピザ生地作りには手間と時間が必要です。しかし、一方で小麦粉の種類・ブレンドの比率・材料の分量・発酵時間など、自作する際の条件に変化を付けられます。つまり、生地を自作すれば、工夫する余地が沢山あり、あなた自身のオリジナリティを出すことも可能です。
2.仕入れコストを安くする
キッチンカー経営の安定化のためには、仕入れコストを下げることが重要です。ピザの場合は、小麦粉・チーズ・トッピング具材など常温・冷蔵・冷凍で日持ちがする食材は、業務用食品卸問屋などで一度に大量購入することで、安く仕入れられます。
人件費や時間コストを下げる、という点では製造済みのピザ生地・クラフト・トッピングされている冷凍ピザを仕入れることも有効です。自分のこだわり(例:トッピングは自分でやる、チーズは○○ブランドのみなど)と時間効率の上手いバランスを見つけ、その上で仕入れコストをできるだけ下げる工夫が欠かせません。
3.ピザの販売が一目で分かる装飾にする
出店時にはお店の前を通りかかった人がピザを売っていることが一目で分かる装飾がキッチンカーには必要です。お客様を逃さぬよう、ピザの写真を掲載したノボリや垂れ幕(タペストリー)を設置しましょう。ピザの画像データがあれば、オリジナルデザインのノボリや垂れ幕をネットで簡単に発注できます。
一緒にメニューを書いたA看板を設置して、ピザを販売していることをさらに告知しましょう。その際にイタリアをイメージできる緑・赤・白を使うと、さらに通った人へのアピールになるでしょう。
4.食品ロスを無くし仕入れコストを下げる
原材料の仕入れを使いきれる量に調整し、食品ロスを無くすことは仕入れコストを下げることに繋がります。そのためには、なるべく賞味期限・消費期限が長いものを仕入れることや同じ具材を複数メニューに使うなどの工夫で食材の回転を速くすることが必要です。
最初から仕入れ量を完璧にするのは難しいので、キッチンカーの運営を続ける過程で食材の仕入れ・使用量に関するさまざまなデータを集め、食品ロスが0(ゼロ)になるように改善を続けましょう。
5.サイドメニューも充実させる
売上げを伸ばすためには、客単価を上げることが重要です。客単価を上げるための工夫としてピザ以外のサイドメニューを充実させることが有効です。サイドメニューを考える際には、宅配ピザなどのサイドメニューを参考にすることをおすすめします。ドリンク・サラダ・ポテトなど色々と思いつくでしょう。
ただし、メニュー数を増やし過ぎるとオペレーションが煩雑になり、かえって収益が悪化する可能性もあるので、バランスを見ながらサイドメニューを加えましょう。調理なしで提供できるペットボトル飲料やカップアイスなどから始めてみることをおすすめします。
6.テイクアウトを見越した容器を用意する
キッチンカーでピザを購入後、すぐその場にあるテーブルなどで食べる場合もあれば、少し持ち歩いてから食べる場合もあります。このようなテイクアウトを見越した容器を準備することがお客様の利便性を考慮すると必要です。
具体的には飲食店のようにお皿にのせてお客様に渡すのではなく、蓋つきの容器で提供することをおすすめします。実際に私がキッチンカーでピザを販売した時には、蓋つきの容器で提供し、お客様から喜ばれていました。
ピザのキッチンカーにおすすめの車種を紹介
ピザ販売には、ピザ窯が必要不可欠です。ピザ窯の大きさと重量は、機種によってさまざまです。使用するピザ窯のタイプが決まったら、キッチンカー製造会社に相談して車種を決めるようにしましょう。反対に車種を決めてから、それに設置可能なピザ窯を選ぶ方法もあります。キッチンカー製造会社とピザ窯メーカーの両方から情報を集めて車種とピザ窯を決めましょう。
とはいえ、現実的に軽トラックサイズのキッチンカーでは、十分な調理スペースを確保できないので、1.0普通車トラックサイズか1.5t普通車トラックサイズのどちらかをおすすめします。ピザ窯のサイズを確認の上、どちらの車種の方が自分に向いているか考え車種を選びましょう。
» 1.0t普通車トラックをベースにした「キッチンボックス1000」の詳細はこちら
» 1.5t普通車トラックをベースにした「キッチントラック1500」の詳細はこちら
キッチンカーに設置できるピザ窯を解説
ピザを販売するキッチンカーに欠かせない厨房設備がピザ窯です。トッピング具材・ソース類を仕込んでおけば、キッチンスペースで行う調理工程はピザを焼き上げることが中心になります。ピザ窯は燃料に何を用いるかで種類がわかれ、価格も異なります。
<薪が燃料のピザ窯>
薪を燃料に用いる本格的なピザ窯です。ピザ窯本体の平均的な相場価格は100万円からです。排気用の煙突設置費用もかかるので、導入費用はさらに高額になります。
<ガスが燃料のピザ窯>
ガスを燃料にするガス窯です。平均的な相場価格は100万円からとなりますが、こだわりたい場合には、最低でも200万円は見積もっておいた方がいいでしょう。
<電気が燃料のピザ窯>
電気を使って調理するピザ窯です。平均的な相場価格は60万~100万円です。
<ペレットが燃料のピザ窯>
木材を固めた「ペレット」を燃料にするピザ窯です。平均的な導入費用は65万円ほどと、極めて低価格で導入が可能です。
ピザの販売で成功しているキッチンカーの紹介
既に活動している先輩ピザキッチンカーの中からおすすめの5店舗を紹介します。活動エリアや販売しているピザを始めとするメニューの特徴をお伝えします。
Napoletana Pizza Bella(ナポレターナ・ピザ・ベラ)
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福岡県内で活動する赤い見た目のインパクトが強いナポリピザを提供するキッチンカーです。週末は福岡県内の各種イベント、平日は商業施設や駅前広場に出店しています。定番のマルゲリータピザを始めとする約10種類のメニューを販売しています。450℃のピザ窯で1~2分で一気に焼き上げるのが特徴です。
FELICE(フェリーチェ)
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さいたま市を中心に、石窯ピザを販売しているキッチンカーです。
住宅展示場やカーディーラーのイベント会場などをメインに出店しています。事前に一定数量のピザを購入してもらい、イベントに来場いただいたお客様に無料で配布するスタイルがメインになります。50食5万円からの料金設定となり、お客様の予算に合わせてプラン内容の変更も可能となっています。また、ピザ作り体験が実際に出来る、「ピザ作り体験」のプランなどもあります。
素材にもこだわり、生地には、国産で唯一ナポリピッツ協会から認定を受けた北海道江別産の希少な国産小麦を使用しています。さらに、モッツァレラチーズなど、その他食材はイタリア産や国産など厳選されたものを使用しています。
Pizzeria II FUTURO DEL SOLE
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神戸市などを中心に兵庫県内の各地域でのイベント、駅前、ショッピングモールを中心に出店しているピザのキッチンカーです。
ぽこ あ ぽこ
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函館市を中心とした道南エリアで地域のイベントやドラッグストア・スーパーを中心に出店しているピザを販売するキッチンカーです。
薪窯PIZZA BELPOSTO(ベルポスト)
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鶴岡市など山形県内のイベントやスーパーに出店している薪窯で焼いたピザを販売するキッチンカーです。
本場イタリアの石材を使った石窯で薪を燃料にして焼いた、薄焼きクリスピーのローマピッツァを提供しています。地元野菜を使ったメニューもあります。
まとめ
キッチンカーでピザを販売する際のメリットとデメリットについて紹介しました。デメリットはどれも十分に対応できそうなので、メリットの大きさを考えるとキッチンカーで販売する商材としてピザはとても魅力的なことが分かりました。開業に必要な費用は400万~450万円が目安です。
また実際に営業しているピザのキッチンカーの販売価格などを参考に、年間の売り上げ・年収をシミュレーションした結果、年間の売り上げは1,000万円を超え年収は480万円を超えることが分かりました。
さらに詳しくピザを販売するキッチンカーについて学びたい人には、フードトラックカンパニー社が随時開催している無料開業セミナーがおすすめです。同社の顧客の中にはピザを販売している人もいるので、より具体的な話を聞けます。セミナー後には、キッチンカー見学・個別コンサルティングもあるので、キッチンカー経営に興味のある方は是非一度セミナーにご参加ください。