
「カフェのキッチンカーって、実のところちゃんと儲かるものなの?」
「キッチンカーでコーヒーやドリンクを販売したら、売り上げはいくらぐらい見込めるんだろう?」
「キッチンカーでカフェを開業するなら、初期費用のお金はどれくらい必要?」
こんな疑問を持っていませんか?
その気持ちはよく分かります。なぜなら、私自身もキッチンカーの開業準備を進めていた当時、自分が販売予定のメニューが、どのくらい売れるのか?利益はいくら手元に残るのか?開業資金はいくら用意すればよいのか?という3点が何よりも気がかりだったので、何度も事業計画を考えた経験があるからです。
キッチンカーの経験がまったくない状態から独学でキッチンカーを開業した私が、現実的な数値を条件として設定し、カフェのキッチンカーは儲かるのか?を検証したシミュレーション結果を、この記事にまとめました。
この記事では、
- カフェのキッチンカーが1年間で稼ぐ売上金額の試算結果
- 売り上げから経費を差し引いて手元に残る利益金額の検証結果
- カフェのキッチンカーの開業に必要な初期費用の金額と内訳
についてお伝えします。
この記事を最後まで読めば、カフェのキッチンカーの売り上げ・利益金額・初期費用の目安を、シミュレーションで算出した具体的な数字とともに学べるので、ぜひ最後までお読みください。
カフェのキッチンカーについて、収益性に限らず店舗型カフェとの比較や開業に必須の知識を網羅的に学びたい人は、下記の記事を参考にしてください。
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この記事では、カフェ・コーヒーのキッチンカー(移動販売車)は儲かるのかを、収益シミュレーションをもとに解説します。
週休2日(週5日営業)で年間売り上げ1,292万円・収入(年収)640万円という試算結果に加え、初期費用683万円の内訳として、車両326万円・調理器具一式78万円・開業直後の「店舗運営費用」255万円などの金額も紹介。
読み終えると、カフェのキッチンカーの売り上げ・収入・初期費用の目安を具体的な数字で把握できます。
カフェのキッチンカーが儲かるかを試算

カフェのキッチンカーが実際にどれくらいの収益を得られるのか、一定の条件を設定してシミュレーションした結果、年間売上金額は1,292万円、経費を差し引いた年間利益金額は640万円となりました。この結果から、カフェのキッチンカーだけでも十分に生計を立てられる可能性があると言えるでしょう。
今回のシミュレーションでは、売上単価・年間販売日数・1日あたりの来客数・原価率・メニュー構成などの条件を設定しています。そして、その条件で1年間営業した場合の売上金額に加え、原材料費・出店手数料・人件費・交通費などの各種経費を算出し、最終的な利益金額(=年収=1年間の収入)を確認することで、カフェのキッチンカーの収益性を検証しました。
週休2日の営業体系で売上金額は1,292万円

設定した条件をもとにカフェのキッチンカーを1年間営業すると、年間売上金額は1,292万円になるという結果が出ました。今回のシミュレーションでは、年間売上金額を計算するために、メニュー構成やメニューごとの平均単価、購入比率、営業日数、来客数などの条件を設定しています。売上算出のために設定した各項目の具体的な数値は、以下のとおりです。
- メニューごとの平均単価:コーヒー類 500円・ジュース類 500円・サイドメニュー 400円・サイドメニュー&ドリンクセット(以下、セットメニュー) 800円
- 購入比率:来客者の50%がコーヒー類、15%がジュース類、10%がサイドメニュー、25%がセットメニューを購入する
- 営業日数:土日と平日のうち3日(合計で毎週5日間営業)
- 年間営業日数:土日 104日(52週×2日)、平日 156日(52週×3日)
- 来客数:土日 100人・平日 80人
コーヒー類の販売単価:500円は、ブレンドコーヒーやカフェラテ、アイスコーヒーなど、複数のコーヒーメニューを販売した場合の平均単価を想定しています。同様にジュース類の販売単価:500円は、レモンスカッシュ・自家製ジンジャーエール・フレッシュジュースなど、複数メニューを販売した場合の平均単価を想定しています。
また、サイドメニューは、ホットサンドやマフィン、クッキーといった軽食・焼き菓子の中から、オーナーの意向に合わせて商品を販売するものとしています。
上記の条件を設定したうえで、土日と平日それぞれの1日あたりの売上金額を算出すると、次のような結果になります。
- 土日1日の売上金額:コーヒー類 500円×50人+ジュース類 500円×15人+サイドメニュー 400円×10人+セットメニュー 800円×25人=5万6千500円
- 平日1日の売上金額:コーヒー類 500円×40人+ジュース類 500円×12人+サイドメニュー 400円×8人+セットメニュー 800円×20人=4万5千200円
今回のシミュレーションでは、1年間の営業日数を土日104日、平日156日として計算しています。これらの条件をもとに算出したカフェのキッチンカーの年間売上金額は、次のような結果となりました。
- 年間売上金額=5万6千500円×104日+4万5千200円×156日=1,292万7千200円
※平均単価:565円、平均原価:136円、平均原価率:24.0%
実際のカフェのキッチンカー営業では、平均単価や購入比率、来客数などが今回設定したシミュレーションの数値と同じになるとは限りません。それでも、土日は100人、平日は80人の来客を確保できれば、年間売上1,200万円を超えることも十分に狙える可能性があることが、今回の検証結果から明らかになりました。
週休2日の営業体系で年収640万円(月収53万円)

年間売上1,292万円から、カフェのキッチンカー営業に必要な各種経費を差し引いて計算すると、年間の利益金額(=年収=収入)は640万円、月収に換算すると53万円という結果になりました。今回のシミュレーションで設定した各種経費の条件については、以下のとおりです。
- 原価:コーヒー類 100円(平均単価の20%)・ジュース類 125円(平均単価の25%)・サイドメニュー 120円(平均単価の30%)・セットメニュー 220円(平均単価の28%)
- 出店手数料:売上金額の10%
- バイト人件費:土日のみ1名を8千円/日で雇用
- その他雑費:売上金額の10%(車両交通費・通信費・消耗品費など)
これまでに設定した条件から、カフェのキッチンカーを1年間運営した際の経費総額、利益金額(=年収=収入)、月収を計算しました。その結果は、以下のとおりです。
- 原価:310万5千960円
- 出店手数料:129万2千720円
- バイト人件費:83万2千円
- その他雑費:129万2千720円
— - 利益(=年収=収入):640万3千800円(年間売上金額-原価-出店手数料-バイト人件費-その他雑費)
- 月収:53万3千650円
実際にカフェのキッチンカーを1年間運営すると、原価や出店手数料、人件費などは、今回のシミュレーションで設定した数値と同じになるとは限りません。とはいえ、カフェに特化したキッチンカーでも、週2日の休みを確保しながら年間640万円を稼げる可能性があることが分かりました。
さらに、客単価や来客数、稼働日数を増やして売上金額を伸ばしながら、原価・出店手数料・アルバイト人件費などの経費を抑えられれば、シミュレーション結果以上の売り上げや利益を目指すことも可能です。
カフェ以外のメニューを扱うキッチンカーについても、運営者の年収・月収を下記の記事で詳しく解説しています。ほかのメニューでどのくらい稼げるのか気になる人は、ぜひあわせてご覧ください。
» キッチンカー事業者のリアルな年収・月収と売上・収入・利益率アップのコツ10選
儲かるカフェのキッチンカー|初期費用は683万円

カフェのキッチンカーを始める際には、683万円の初期費用を準備しておく必要があります。必要となる費用は、キッチンカー車両や調理器具などをそろえるための「設備購入費」と、開業後の営業に必要な「店舗運営費用」の2項目に大きく分類されます。
※費用は全て消費税・諸税込の金額を想定して表示しています。
キッチンカー・調理機器一式の購入費:428万円
カフェのキッチンカーを開業する際、キッチンカーや調理器具などの設備をそろえるための「設備購入費」として、428万円の資金が必要です。「設備購入費」には、「キッチンカー車両」「厨房・調理器具」「販促ツール」「資格・許可取得」「その他雑費(試作費用など)」が含まれます。
軽トラックサイズのキッチンカー:326万円
カフェのキッチンカーを開業するなら、軽トラックサイズの車両がおすすめです。おすすめモデル(キッチンボックス453)の価格は326万円で、業務用エスプレッソマシンやコーヒーグラインダー、ショーケースなど、カフェに必要な調理器具を設置できます。大型の調理器具を使用する必要がないため、軽トラックサイズのキッチンカーでも十分に対応できるでしょう。
軽トラックサイズのキッチンカーとして特におすすめしたいのが、株式会社フードトラックカンパニーの「キッチンボックス453」です。軽トラックサイズながら車内で仕込み調理まで行える設備が整っています。さらに、新車の軽トラックをベース車両に使用しているので、故障のリスクが少なくメンテナンス費用がかからないことも大きなメリットです。
「キッチンボックス453」には、「3槽シンク」「蛇口3個」「給排水用200Lタンク」「換気扇」「照明」「コンセント」「収納棚」など、保健所の飲食店営業許可取得の検査に合格するために必要な設備が標準で設置されています。したがって、カフェの調理に必要な設備を追加するだけで、キッチンカーを開業できる仕様になっています。
カフェの調理器具一式:78万円
カフェのキッチンカーに必要な調理器具を一通りそろえるには、78万円の費用を想定しておきましょう。主な調理器具としては、「業務用エスプレッソマシン」「コーヒーグラインダー」「ショーケース」「電子ケトル・電子レンジなど」が挙げられます。調理量を考えると、いずれも業務用のものを選ぶのがおすすめで、これらの購入費として66万円が必要です。
加えて、限られたキッチンカーの調理スペースを有効活用するために、調理台と保冷庫を兼ねる「コールドテーブル(12万円)」も用意しましょう。調理器具とコールドテーブルを合わせると、カフェのキッチンカーに必要な調理器具一式の購入費用は、合計78万円となります。
販促ツール一式(のぼり・看板など):10万円

キッチンカーの営業時に使う「のぼり」や「メニュー表」などの販促ツールは、一式で10万円程度の購入予算を確保しておくとよいでしょう。出店した際には、通りがかった人がひと目で「カフェが出店していること」」「おいしそうなメニューを販売するカフェ」であることを理解できる販促ツールを設置して、集客につなげることが大切です。「タペストリー」「のぼり」「メニュー看板」は、最低限準備しておきましょう。
「チラシ」や「ショップカード」は必ずしも必要ではありませんが、使い方次第では効果的な販促ツールになります。販促ツールを一通り準備するために、10万円ほどの予算を見ておくことをおすすめします。
販促ツールを選ぶ際のチェックポイントなど、購入に関する詳しい情報は下記の記事で紹介しています。あわせて参考にしてください。
» キッチンカーの「セールスツール」に関するワンポイントアドバイス!
資格・営業所許可取得費用:4万円
カフェのキッチンカーを始めるためには、「食品衛生責任者資格」と「飲食店営業許可」の2つが必要です。取得費用は合わせて4万円程度が目安となります。まず「食品衛生責任者資格」を取得してから、営業する地域を管轄している保健所へ検査を申し込みます。その検査に合格すると、「飲食店営業許可」を取得できます。
「食品衛生責任者資格」と「飲食店営業許可」の取得に必要な費用は、都道府県によって違いがありますが、おおよそ4万円を見込んでおくとよいでしょう。カフェ以外のキッチンカーも含め、営業許可の取得方法や具体的な手順については、以下の記事で詳しく紹介しています。キッチンカーの開業を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
» 【2026年最新版】キッチンカーの営業許可証取得を申請から4ステップで徹底解説!
その他(試作原料費・見学時の交通費など):10万円
カフェのキッチンカー開業では、ここまでに紹介した費用以外にも細かな支出が発生するため、その他の雑費として10万円ほどを準備しておくと安心です。たとえば、カフェメニューの試作に必要な材料費や、情報収集のためにキッチンカーを見学する際の交通費などが挙げられます。
これらの細かな費用をまとめて「その他雑費(試作費用など)」として考え、開業予算には10万円程度を組み込んでおきましょう。
キッチンカー開業直後の運営費と生活費:255万円

カフェのキッチンカーを開業する際は、開業直後の「キッチンカー運営費」と「オーナーの生活費」として、255万円を初期費用に含めて準備しておきましょう。開業したばかりの時期は、計画していたとおりに売り上げや利益を確保できないケースも少なくありません。
そうした状況でも余裕を持って対応するために、開業資金の中に「店舗運営費用」をあらかじめ確保しておくことが重要です。「店舗運営費用」は、「キッチンカー運営費」と「オーナーの生活費」で構成されます。それぞれ最低でも3カ月分を用意しておくとよいでしょう。
「キッチンカー運営費」として必要になるのは、カフェメニューの原材料費、出店手数料、アルバイトスタッフの人件費、その他雑費などです。年間売上1,292万円のシミュレーションでは、月々の運営費を55万円と想定しているため、3カ月分の「165万円(55万円/月×3カ月)」を準備しましょう。
また、カフェのキッチンカー開業直後は、思うような売り上げ・利益を得られない可能性が高いため、開業直後の「オーナーの生活費」を初期費用の一部として準備することは、特に家族を持つ場合には必須です。1カ月30万円として、3カ月分の「90万円(30万円/月×3カ月)」を確保しましょう。
「キッチンカー運営費:165万円」と「オーナーの生活費:90万円」を合計すると、開業直後に必要な「店舗運営費用」は255万円となります。あらかじめこの金額を初期費用として用意しておけば、予想外の出来事が発生した際にも慌てず対応でき、経営を早く安定させやすくなります。
まとめ
キッチンカーでカフェを営業した場合、週5日という営業スタイルでも、年間1,200万円以上の売り上げと640万円超の利益金額(年収)を得られる可能性があります。一方で、カフェのキッチンカーを開業するには、車両や調理設備などの購入費だけでなく、開業直後の店舗運営費も含めて、合計683万円の初期費用を用意しておくことが必要です。
以下の記事では、カフェのキッチンカーの売り上げや初期費用だけでなく、メニューのメリット・デメリット、おすすめのキッチンカー、成功するためのポイントなどについても詳しく解説しています。カフェのキッチンカーの開業を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。
» 移動販売(キッチンカー)カフェ経営と店舗型カフェ経営の4つの違いを解説!
カフェのキッチンカーで成功するためのポイントをもっと詳しく学びたい人は、株式会社フードトラックカンパニーが開催する「キッチンカー開業セミナー」に参加してみるとよいでしょう。年間300台以上のキッチンカーを製造・販売している実績があり、カフェのキッチンカーに関する知識も豊富なので、開業や運営に役立つ情報を学べるはずです。
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よくあるご質問(Q&A)
Qカフェのキッチンカーは儲かるの?年収はどれくらい見込める?
A.週休2日(週5日営業)の条件で試算したところ、年間の利益は640万3千800円、月収に換算すると53万3千650円という結果になりました。土日100人・平日80人の来客と平均単価565円を前提にした数字です。実際の営業で試算どおりの数値になるとは限らないものの、カフェのキッチンカーだけで生計を立てられる可能性は十分にあるでしょう。
Qカフェのキッチンカー開業に必要な初期費用の総額は?
A.総額の目安は683万円です。内訳は、キッチンカー車両(326万円)・調理器具一式(78万円)・販促ツール(10万円)・資格・許可取得(4万円)・その他雑費(10万円)を合わせた設備購入費428万円と、開業直後に備えておく「店舗運営費用」255万円の2項目で構成されています。
Q年間売り上げ1,292万円という試算は現実的に達成できる?
A.土日100人・平日80人の来客を確保し続けられれば、年間1,292万7千200円の売り上げに届く可能性があります。コーヒー類500円・ジュース類500円・サイドメニュー400円・セットメニュー800円という単価設定で、土日+平日3日の週5日営業を1年間続けた場合の試算です。出店場所や天候によって実際の数字は上下する点には注意しましょう。
Qカフェのキッチンカーにはどんな車両・設備・資格が必要?
A.車両は軽トラックサイズのキッチンカー(326万円)で営業でき、「業務用エスプレッソマシン」「コーヒーグラインダー」「ショーケース」などの調理器具に「コールドテーブル(12万円)」を加えた一式78万円をそろえます。必要な資格・許可は「食品衛生責任者資格」と「飲食店営業許可」の2つで、取得にかかる費用はあわせて4万円ほどを見込んでおきましょう。
Q開業してすぐの時期の運営資金はいくら準備しておくべき?
A.「キッチンカー運営費:165万円」(55万円/月×3カ月)と「オーナーの生活費:90万円」(30万円/月×3カ月)を合計した「店舗運営費用」255万円を、初期費用の中に組み込んでおきましょう。開業したばかりの時期は計画どおりに売り上げを確保できないケースも多いため、3カ月分の資金を確保しておくと経営を安定させやすくなります。











































