ポテトチップスのキッチンカー開業に興味のある方にお役たちの情報をまとめました。
ぜひご覧ください。
目次
キッチンカーでポテトチップスを売るメリット、デメリット
天候の影響を受けやすい葉野菜に比べると、収穫量に不安定さが無い為、ポテトチップスの原料となるじゃがいもは価格変動がそこまで激しくありません。
原価の価格変動が少ないため、商品の価格設定を安心して設定できるということはメリットです。
また、スーパーやコンビニに並んでいるポテトチップスを見ても分かるように、ポテトチップスはフレーバーの種類が多いです。
季節や地域によっても様々なフレーバーが存在するため、商品のマンネリ化も防げ、幅広い層に対応したいメニューを用意することが可能となるでしょう。
しかしその一方で、ポテトチップスには香りがあまり強くないというデメリットもあります。
焼き立てのパンや、お肉を焼いた匂いなどに比べると、香りの強さでは劣ってしまうため、「匂いにつられて買いたくなる」効果はあまり見込めないかもしれません。
キッチンカーでポテトチップスを販売するまでの流れ
キッチンカーでポテトチップスを販売するまでには、どのような商品を提供するか方向性を決めておく必要があります。
もしポテトチップスのみを販売するのならば、飲食店営業の許可を得るだけで大丈夫です。
しかし、ポテトチップスと一緒にドリンクも提供したいと考えている場合は、喫茶店営業の許可も必要となります。
提供するメニューによって必要な設備も変わってくるので、どのような商品を提供するか決めておく必要があるでしょう。
ポテトチップスをキッチンカーで売るための営業許可の種類
ポテトチップスをキッチンカーで販売するためには、保健所で営業許可を得ることが必要となります。
この営業許可は、なにをどのような形で販売するかで許可を得なければならない種類が変わります。
例えば今回のようにキッチンカー内で調理したポテトチップスを提供する場合は、飲食店営業の許可が必要となります。
しかしすでに出来上がったポテトチップスを販売する場合は、食料品等販売業という別の許可を得る必要があります。
また先ほども述べたように、ドリンクを提供する場合は、喫茶店営業も必要となります。
地域によって営業許可の条件は若干異なりますので、販売を決めた地区にある保健所へ事前に問い合わせましょう。
ポテトチップスが売れやすい季節、出店場所
ポテトチップスは菓子類にあたるため、人の集まるイベントが多い季節にはよく売れることが予想されます。
例えば秋から冬にかけて。
10月はハロウィンがありますし、12月はクリスマスであったり、年末年始であったり、人が多く集まる機会があります。
実際にスーパー等で売られているポテトチップスが冬にかけて売り上げが伸びることからも、秋から冬にかけては売れやすい季節であると考えられるでしょう。
また、人が集まるイベントという点で、人々買い出しに向かうスーパー等の商業施設の前で販売すると売れやすいことが考えられます。
家でDVDを見られる方のお供に…という考えで、レンタルビデオ店の近くで販売するのもおすすめですし、子供たちのおやつとして購入してもらうことを目的に、公園などの近くで販売することもおすすめです。
ポテトチップスの販売におすすめのキッチンカーの車種
キッチンカーでポテトチップスを販売する際、オススメなのは軽バンです。
「ダイハツハイゼットバン」「ダイハツミラウォークスルーバン」「日産NT100クリッパーバン」「三菱ミニキャブバン」「スズキエブリィ」などが人気の車種です。
軽バンはトラック等に比べると車内が狭いというデメリットがありますが、ポテトチップスの調理には大人数を必要としません。
軽バンは他の車種と比べると車体価格が抑えられますし、見た目が可愛いらしいものもあるので、オシャレに装飾することも可能です。
もし、コストは気にしないからとにかく広さが欲しい!といった場合は、1トントラックがオススメでしょう。
「トヨタタウンエース」「トヨタライトエース」や「マツダタイタンダッシュ」「マツダボンゴトラック」「日産バネットトラック」「HINO DUTRO」などが人気の車種です。
1トントラックは、内装が大変広く、立ったまま調理ができるという大きなメリットがあります。
また車体が大きくなる分、装飾範囲も広がるので人の目に触れやすくなるでしょう。
ただしキッチンカーの製作費用を他と比べると高くなりますので、費用を抑えたい場合には向きません。
ポテトチップスを作るために必要なキッチンカーの厨房設備
ポテトチップスを調理する際には、じゃがいもを揚げるためのフライヤーが必要となります。
このフライヤーにはガス式と電気式の2つの種類があるのですが、それぞれメリット・デメリットがありますので、それらを踏まえたうえで選択すると良いでしょう。
例えば電気式。こちらは電気であるため排熱がほとんどなく、車内の温度が上がりにくいというメリットがありますので、イベントが多い夏などでも比較的過ごしやすいことが考えられます。
しかし温度が上がるまでに時間がかかりますし、ガスに比べると火力が弱いというデメリットがあります
次にガス式。こちらは一気に過熱するため、ポテトトップスをカラッと揚げることができ、美味しく調理することが可能となります。
しかしガスですので、火災の危険性からは逃れられないでしょう。また、電気式に比べるとコストもかかります。
他にも冷蔵庫やシンクなどの水回りの設備も必要となりますが、じゃがいもは基本的に常温保存される食材ですので、そこまで大きな冷蔵庫を準備する必要はないでしょう。
ただしスライスさせたものを仕込みとして大量に置いておく場合は、冷蔵保存しておく必要がありますので、その際には大きめの冷蔵庫が必要となるかもしれません。
そして揚げ物と言えば、温かさを保つためにホットショーケースが必要になりそうですが、ポテトチップスは冷めても美味しいという強みがあります。
ですので、設備を用意する際にコストを抑えることが可能となるでしょう。
ポテトチップスの材料を安く仕入れる方法
食材を仕入れる方法として、近隣商店や業務用スーパー、市場や専門商社などがありますが、これらには得意分野と不得意分野が存在します。
今回メイン材料となるじゃがいもは野菜ですので、青果市場が仕入れ先として向いていると考えられます。
しかし、市場には定期的な休みがあるため、購入できない日もあります。
その為、購入できない日を想定して仕入れ量を調整することが必要となるでしょう。
しかし、小売価格よりも割安で仕入れることができ、他で取り扱っていない商品にも出会うことができる市場は、じゃがいもを安く仕入れるためには向いている場所であると考えられます。
ポテトチップスの販売で成功しているキッチンカーの紹介とその施策
Comida de Batata(コミーダ デ バタタ)
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熊本県の有名なポテトチップスのキッチンカーです。
Comida de Batata(コミーダ デ バタタ)とは、ポルトガル語で「いも料理」という意味。
こちらのお店では、なんと30種類以上のフレーバーが提供されており、タピオカドリンクも一緒に味わうことができます。
提供されているポテトチップスは良質な米油で揚げられており、酸化した油は使用されないとのこと。
薄くスライスされたこちらのポテトチップスは、脂っぽさがなく、オーブンで焼き上げたような仕上がりになっています。
コロナ禍でイベントが減り、一時期は売上が落ち込んだようですが、お店の方が今ではすっかり回復したとコメントされていることから、こちらのお店の人気の根強さが分かります。