アイスクリームのキッチンカーを徹底解説!許可取得から稼ぐコツまで教えます!

「アイスクリームって季節商品だけどキッチンカーで稼げるの?」

「キッチンカーでアイスクリームを販売するためにはどんな資格・許可が必要なの?」

「アイスクリームを売ってみたいけど・・・何から始めればいいのだろう・・・」

こんな疑問や不安を感じていませんか?

その気持ちはよく分かります。なぜなら、私自身のキッチンカーのメニューとしてアイスクリームを扱っていたので、同じような疑問と不安を感じた経験があるからです。

飲食店の経験ゼロからキッチンカーを開業した経験のある私が、アイスクリームを販売するキッチンカーについて調べた内容と私自身が経験した内容をまとめて解説します。

この記事では、

  • キッチンカーでアイスクリームを販売するメリット・デメリット
  • 開業のために知っておくべき基本的な知識
  • アイスクリーム販売におすすめの出店場所
  • キッチンカーでのアイスクリーム販売を成功するためのコツ
  • おすすめのキッチンカー

をお伝えします。

アイスクリームのキッチンカーを開業するなら、絶対に知っておくべき情報をまとめましたので、ぜひ最後までお読みください。

キッチンカーメニューとしてのアイスクリームのメリット7選

キッチンカーメニューとしてのアイスクリームのメリット7選

キッチンカー運営を成功させるためには、キッチンカーでの販売に適したメニューを選ぶことが重要であり、アイスクリームにはこの条件に適した特徴があります。キッチンカーで販売するメニューとしてアイスクリームが適している具体的なメリットを7種類紹介します。

1.幅広い人に好まれているメニューである

キッチンカーを運営し、しっかりと利益を出すためには、販売するメニューは「広く世間に認知されている」「幅広い性別・年齢層の人が好き」という特徴を持つものが適していますアイスクリームはどちらの特徴も備えているので、キッチンカーで販売するメニューとしてピッタリです。

さらに、コーヒーなどのドリンクメニューを準備することで、甘いものが苦手な人にも購入してもらえる可能性を高められます。

2.調理の手間がかからず提供スピードが速い

キッチンカー運営で大きな売り上げ・利益を確保するためには、土日のイベントへの出店が欠かせません。そして、多くの人出があるイベント出店では、限られた時間で1人でも多くのお客様に商品を提供することが求められます。長蛇の列ができてしまうと、特に小さなお子様連れでは並ぶのが難しく、販売機会を逃す可能性が生じます。

アイスクリームを提供するための基本行程は、注文が入ったら、アイスクリームディッシャーでアイスクリームをすくい、カップ・コーンに乗せるだけなので、かなり速いスピードで提供が可能です。フルーツ・生クリームなどをトッピングする場合も、高度なスキルや手間は不要です。

このように、アルバイトスタッフなどでも簡単に調理可能で、提供スピードも速いアイスクリームの特徴は、キッチンカーで販売するメニューとして大きなメリットになります。

3.市販品の仕入れでアイスクリームの味を増やせる

アイスクリーム

アイスクリームを販売するキッチンカーの場合は、コンビニ・スーパー・専門店などの固定店舗も競合になりえるので、メニューの差別化が欠かせません。アイスクリームは業務用の商品を手軽にネット通販などで購入可能なので、何種類でも簡単に味を増やして、競合店との差別化を図れます

例えば、こちらのサイトでは、バニラ・チョコレート・ストロベリーなどの定番の種類から、ブルーベリーチーズケーキ・ラムネ・ラムレーズンなどの種類まで全国どこからでも購入可能です。同じサイトでは、牛乳・卵・フルーツなど素材にこだわった業務用アイスクリームも購入できるので、トッピングも合わせるとメニューの種類は無限大に増やせます

4.差別化・高単価メニューを簡単に作れる

味の種類を増やす以外の方法でも、キッチンカーで販売するアイスクリームを差別化することは可能です。例えば、生クリーム・各種フルーツ(イチゴ・マンゴー・ブルーベリーなど)・各種ジャム(ソース)をトッピングすれば、簡単にオリジナルメニューを作れます

さらにこうしたトッピングをすることで、アイスクリーム単体よりも販売単価を上げることも可能です。トッピング以外にも、アイスクリームを2段・3段と重ねるメニューを作ることでも販売単価を上げられます。このように、ちょっとした工夫で簡単に周囲との差別化・高単価メニュー作成ができることは、アイスクリームが持つ大きなメリットです。

キッチンカーメニューとしてのアイスクリームのメリット7選

5.商品ロスが出にくいので原価率を下げ利益が出やすい

キッチンカーでは、悪天候などにより思うように販売数が伸びないと、材料として仕入れた材料を廃棄しなければなりません。このような商品ロスが生じると、経費(原価)がかさむことになり、利益が出にくくなります

アイスクリームの場合は、賞味期限がないので適切な方法で冷凍保存すれば、いつまでも販売できます。したがって、ある出店日の売り上げが思うように伸びなかったとしても、翌日以降に販売することが可能です。このようにアイスクリームには食品ロスを発生させる心配がないので、結果的に原価率を引き下げ利益が出やすいメリットが生じます。

6.イベントとの相性が良く大きな利益が期待できる

イベント会場でアイスクリーム販売

キッチンカーで大きな利益を上げるためには、多くの来客が予想される土日を中心としたイベントに出店することが欠かせません。そして、ちょっとした間食として気軽に食べられるアイスクリームはこうしたイベントとの相性が良く、出店できれば大きな売り上げと利益が期待できます。

イベントの華やかな雰囲気に合わせて、明るい色のトッピング・ソースを加えた特別メニューを販売するのも、イベントに参加して気分が高揚している来場者を自分のキッチンカーに呼び込む施策としておすすめです。

7.松竹梅の法則を使って単価を上げやすい

人間には三つの価格の商品から一つを選ぶときには、真ん中の価格の商品を選ぶ傾向があり、これを松竹梅の法則といいます。例えば、お寿司屋さんで「松:8,000円」「竹:5,500円」「梅:4,000円」の3コースがある場合、「竹」を選ぶ人が最も多いとされています。つまり、松竹梅の法則を使えば、客単価を上げることが可能です。

キッチンカーでアイスクリームを販売する場合にも、この法則は利用できます。例えば、シングル・ダブル・トリプルと、サーブするアイスクリームの数を3種類用意したり、アイスクリームディッシャーのサイズを3種類用意して、大・中・小とアイスクリームの大きさを三つに分けて、価格も3種類に分けて商品を販売したりすることも可能です。

キッチンカーメニューとしてのアイスクリームのデメリット3選

キッチンカーメニューとしてのアイスクリームのデメリット3選

アイスクリームにはキッチンカーで販売するのに相応しいメリットがある一方で、当然デメリットもあります。三つの具体的なデメリットをそれぞれに対してどのように対応すればよいかを交えて解説します。

1.季節・天候によって売上金額の変動が大きい

キッチンカーに限らず、アイスクリームは夏場や気温が高い日によく売れ、反対に冬場や天気が悪い・気温が低い日には売れにくいデメリットがあります。室内で販売する固定店舗であれば、雨は関係ありませんし、冬場は暖房で室内の気温が高くなっているので夏場と同じくらいに売れる可能性すらあるでしょう。

基本的に屋外でアイスクリームを販売するキッチンカーの場合は、天候の影響をもろに受けてしまいます。対策としては、あらかじめ季節・天候による売上金額の変動を考慮しても利益を上げられるような経営計画を立てる、冬場や気温が低い日に売れやすい商品を販売するなどの工夫が必要です

2.固定店舗も含め競合になりうるお店が多い

アイスクリームを販売するのはキッチンカーに限りません。コンビニエンスストア・スーパーマーケットなどでもアイスクリームを販売していますし、ショッピングモールや駅前にはサーティワンアイスクリームのような専門店が出店している可能性があります。

このように、固定店舗も含めて競合になりうるお店が多くなるのは、アイスクリームが持つデメリットの一つです。ちなみに、公園や催事場で開催されるイベントであれば、固定店舗のことはあまり気にする必要はありません。

競合が多いデメリットへの対策は二つ考えられます。一つ目はアイスクリームの種類・品質・トッピングなどにより商品の差別化を図り、自分のお店が選ばれるよう工夫することです。メリットの項目でお伝えしたように、アイスクリームは差別化が容易なメニューなので、ちょっとした工夫で競合店との違いを演出できます。

二つ目の対策は、最初から周辺に競合店が多い場所には出店しないことです。キッチンカーには、自分が好きな場所に自由に移動して出店できる特徴があるので、わざわざ競合店が多い場所に出店して不要な戦いをすることは避けるというものです。

3.食事が求められる場所には出店できない

キッチンカーの主な出店形式の一つが「ランチ出店」です。オフィスビル街のような会社が集まる場所で、主に平日の昼休みの時間帯に昼食を販売する「ランチ出店」は大きな売り上げが期待できる出店形式ですが、デザートメニューであるアイスクリームは「ランチ出店」には適していません

「ランチ出店」のように食事メニューが求められる場所には出店できないのは、キッチンカーで販売するメニューとしてアイスクリームが持っているデメリットの一つです。アイスクリームの特性上、これを覆すのは難しいので、その他の出店場所をドンドン探す方向に労力を割きましょう

【番外編】ソフトクリームの取り扱いには要注意!

ソフトクリーム

固定店舗ではアイスクリームと一緒に販売されることも多いソフトクリームですが、キッチンカーで販売する際には注意が必要です。ソフトクリームの製法によっては、多くの地方自治体で営業許可が取得できない可能性が高いのが理由です。許可取得の条件は適時変更されますので、気になる人は出店予定地域を管轄する保健所に問い合わせをしましょう。

キッチンカーでソフトクリームを販売する際に知っておきたい情報は以下の記事で詳しく解説していますので、ソフトクリーム販売に興味がある人はぜひご覧ください。

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2017.03.16

アイスクリームのキッチンカー開業に必須の基礎知識

アイスクリーム

キッチンカーでアイスクリーム販売を開業するためには、「キッチンカー開業についての知識」「アイスクリーム販売についての知識」の両方を身につける必要があります。実際に開業するために必ず身につけておくべき基本的な知識を紹介します。

必要な資格は食品衛生責任者のみ!

アイスクリームを販売するキッチンカーを開業するために必要な資格は「食品衛生責任者」のみです。飲食店の一種なので調理師免許が必要だと思う人もいるようですが、調理師免許がなくても「食品衛生責任者」の資格があれば問題ありません。

「食品衛生責任者」の資格は、各都道府県の食品衛生協会が随時開催している「食品衛生責任者養成講習会」に参加すれば、講習会当日に取得可能です。受講料は都道府県によって異なりますが、1万円前後が目安の金額です。キッチンカー開業に関する資格・免許については、以下の記事で詳しく解説しています。

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2023.05.27

アイスクリームキッチンカー開業までの3ステップ

アイスクリームキッチンカー開業までの3ステップ

キッチンカーでアイスクリーム販売を始めようと思ったら、まずはしっかり利益が出る事業であることを確認するために事業計画を作成し、その計画を実現するための資金計画を作成します。その後にキッチンカーを開業するためにやるべきことを「営業許可を取得に向けた情報収集」「キッチンカー・厨房設備の発注」「営業許可の取得・開業」の3ステップに分けて解説します。

ステップ1.営業許可取得の条件を保健所で確認

アイスクリームを販売するキッチンカーを開業するためにまずやるべきは、営業予定地域を管轄する保健所に出向き、営業許可取得のために必要な条件を確認することです。2021年6月の改正食品衛生法施行により、キッチンカーの営業許可取得に必要な要件は全国で統一されましたが、細かい部分の地域ごとの違いは依然として残っているので、必ず保健所で確認しましょう。

特に確認が必要なポイントは、キッチンカーのサイズと給排水タンクについてです。両者の内容によって、キッチンスペースでできる調理の内容や販売できるメニュー数などが異なることがあるので、自分が購入予定のキッチンカーや厨房設備の内容で自分の計画通りのキッチンカー運営が可能か、事前の確認が欠かせません。

ステップ2.キッチンカー・厨房設備の仕様を決め発注

保健所での確認内容を踏まえ、アイスクリームを販売するためのキッチンカー・厨房設備の仕様を確定させたら、複数のキッチンカー製作会社で相見積もりをとりましょう。価格はもちろん一連のやり取りの中で自分に合った製作会社を選び、発注へと進みます。

発注から実際にキッチンカーが納車されるまでに2~3カ月かかるので、この期間を利用して販売するアイスクリームのメニュー・価格・仕入れ先などを確定させましょう。並行して容器・スプーンなどの消耗品やタペストリー・のぼり・看板などの外装資材の発注に加えて、出店場所探しも始めることをおすすめします。

ステップ3.営業許可を取得しキッチンカー営業を開始

キッチンカーが納車されたら、保健所に車両を持ち込み検査を受けます。検査自体は納車後でないとできませんが、検査時に提出する各種書類は事前に内容を保健所で確認してもらうことが可能です。事前に提出書類の準備を整えておけば、検査に合格すればすぐに営業を開始できます。私の場合は、納車の翌日に検査を受け、さらに翌日から営業を開始できました

営業許可を取得し、出店場所が見つかれば、いよいよアイスクリームを販売するキッチンカーの開業です。ドンドン大きな売り上げを上げられるように出店するもよし、週に数回のんびりと出店するもよし、自分なりのペースで充実したキッチンカーライフを送りましょう。キッチンカーの開業に必要な情報については、下記の記事で詳しく解説しています。

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2021.02.16

ショーケースと複数の電源が開業には必要

モバイルバッテリー

キッチンカーでアイスクリームを販売するために必要な厨房設備は多くありません。純粋にアイスクリームだけを販売するなら、ショーケースと冷凍庫があれば十分です。各種トッピングメニューやドリンク類を一緒に販売する場合には、それらを提供・保存するための厨房設備も必要になります。

厨房設備以上にアイスクリームの場合には、常に冷凍状態を維持できる電源を確保する点に注意が必要です。出店時はもちろん、移動時や家などでの駐車時にもアイスクリームを溶かさないために冷凍庫を稼働させるための電源が必要です。出店時・駐車時には外部電源・発電機が主な電源となります。移動時には蓄電池・サブバッテリーシステムなどが電源となります。

そして、万が一の事態(電源用機器の故障など)に備えて、常に複数の電源を準備することが必要です。例えば、発電機しか電源がないときに発電機が故障してしまうと、商品のアイスクリームは全て溶けてダメになってしまいます。このような事態にならないよう、電源は複数準備しましょう。

軽トラックサイズのキッチンカーで開業可能

一般的にキッチンカーは、軽トラック・1.0t普通車トラック・1.5t普通車トラックのいずれかをベース車両に使用します。ベース車両が大きくなるほど、車両価格・保険金額・税金が高くなりますが、キッチンスペースが広くなるので複数人での調理作業や厨房設備の数を増やすことが可能になります。

アイスクリームを販売する場合には、複雑な調理工程や大人数での作業は不要なので、軽トラックサイズのキッチンカーがおすすめです。軽トラックサイズのキッチンカーであれば、初期費用・維持費の両面で金銭的なメリットがあるのに加えて、小さいサイズをいかして小さい駐車スペースや狭い路地を通る必要がある場所での出店が可能になるメリットもあります。

さまざまな軽トラックサイズのキッチンカーが販売されている中でも、特におすすめなのはフードトラックカンパニー社が販売する「キッチンボックス453」です。自社開発した給排水設備を設置することで、軽トラックサイズのキッチンカーながらキッチンスペースでの仕込み調理を可能にした、高機能な商品です。しかも、新車をベース車両に使用しているので、購入後のメンテナンスも最小限で済みます。

» 「キッチンボックス453」の詳細はこちら

状態が良ければ中古キッチンカーでもOK!

アイスクリーム販売に絶対に必要な厨房設備はショーケースと冷凍庫だけなので、保健所の検査に合格する仕様を満たしているなら、中古キッチンカーでも開業は可能です。状態の良い中古キッチンカーを見つけられれば、少ない初期費用で開業することも夢ではありません。

ただし、しっかりとした目利きの力がなければ、購入に適した中古キッチンカーを見分けられず、修繕費を考えるとかえって費用がかかる可能性があるので注意が必要です。自分自身の目利きに自信がある、またはプロの力を借りられる人以外は中古キッチンカーには手を出さない方がよいでしょう。中古キッチンカーの購入については、下記の記事で詳しく解説しています。

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2016.02.23

アイスクリームのキッチンカーにおすすめの出店場所

ショッピングモール

アイスクリームは幅広い客層に好まれるメニューですが、その中でも特に若い女性や子ども連れのファミリーが客層の中心です。したがって、キッチンカーの出店場所としては、こうした客層が集まる場所がおすすめです。具体的には「ショッピングセンターなどの商業施設」「公園」「大学キャンパス」などが候補となります。

もちろん、週末を中心に多くの人出が見込まれる「イベント会場」「遊園地・テーマパーク」も出店場所として有望です。客層以外の観点から考えると各地方の「観光施設」「道の駅」「サービスエリア・パーキングエリア」では、それぞれ地域色を全面に出したメニューが人気を博するでしょう。

なぜならこうした場所に来客する人の中心は、別の地域から観光で訪れる人たちだからです。せっかく観光で来たのなら「その地方の名物を使ったメニューを食べよう」と考える人も少なくありません。北海道の「夕張メロンアイス」、青森県の「リンゴアイス」、愛媛県の「ミカンアイス」などが各地方色を出したメニューの一例です。

アイスクリームのキッチンカーで成功するコツ5選

アイスクリームのキッチンカーで成功するコツ5選

キッチンカーでのアイスクリーム販売を成功させるためには、自分が販売するアイスクリームの魅力を100%理解し、それを最大限にいかした事業展開が必要です。成功するためには絶対に欠かせない五つのコツについて詳しく解説します。

1.トッピング・セットメニューで単価を上げる

アイスクリームに限らずキッチンカーで成功するためには、販売単価を上げることが必要です。アイスクリームの場合は、ちょっとした工夫で単価を上げることが可能です。例えば、アイスクリームをシングル(1段)だけではなく、ダブル(2段)・トリプル(3段)にすることで、販売価格を高くできます。

さらに、生クリーム・各種フルーツ・ジャム・ソース・ミニケーキなどをトッピングするメニューや、ドリンク類とのセットメニューを取り入れることでも単価を上げることが可能です。こうした単価を上げるための工夫は、キッチンカーはもちろん固定店舗でアイスクリームを販売するお店のメニューもヒントになります。

2.寒い時期の売り上げを確保するメニューを作る

アイスクリームをキッチンカーで販売する一番のデメリットは、屋外での販売になるので気温が低い冬場の販売数がどうしても少なくなることです。このデメリットを補うためには、温かい食べ物・飲み物とアイスクリームを組み合わせたアレンジメニューを販売することをおすすめします。

例えば、カップにアイスクリームや生クリームと一緒に暖かいたいやきやワッフルをトッピングしたパフェメニューはアレンジメニューの代表例です。その他にもクロワッサンやメロンパンなどのパン類にアイスクリームを挟むメニューもあります。

さらにバニラアイスクリームにエスプレッソをかけて作るアフォガートのように温かいドリンク類とアイスクリームを組み合わせたメニューも販売できます。他の店舗のアレンジメニューも参考にしつつ、寒い時期の売り上げを確保する努力を継続しましょう。

3.地元産の果物・牛乳を使い競合店と差別化する

フルーツ

キッチンカーで販売するアイスクリームは市販品が中心となります。そのような状況の中で自社オリジナルのアイスクリームを製造するのは、競合との差別化のために有効な一つの方法です。「アイスクリーム oem」のキーワードでGoogle検索すれば、オリジナル製造を外注できる会社を複数見つけられます。

私も以前勤めていた会社の事業としてオリジナルアイスを委託製造した経験があります。会社によって同じ果物を原料にしても、最低ロット・委託製造費用・レシピ(味)が異なるので、まずは見つけた会社に手当たり次第に問い合わせするところから始めましょう。

おすすめの差別化の方法は、地元産の果物・牛乳を原料に使ったオリジナルアイスクリームを作ることです。「地元○○産のイチゴを使用!」のようにアピールできれば、キッチンカーの前を通りがかった人に選んでもらえる理由になるでしょう。

4.幅広い客層に受け入れられるキッチンカーにする

アイスクリームには年齢・性別を問わず幅広い人々に好まれるメリットがあるので、キッチンカーの店構えもなるべく幅広い客層に受け入れられるものにしましょう。例えば、極端にカラフルな色使いやかわいらしい装飾をキッチンカーにしてしまうと、若年層の女性への受けは良くなりますが、年配の人や家族連れをお店から遠ざけてしまう可能性があります。

キッチンカーの車両自体は落ち着いた色合い・デザインにして、タペストリー・看板・のぼりなどをポップなものにすれば、アイスクリームの魅力を伝えることと幅広い客層に受け入れられることを両立できるでしょう。

5.キッチンカーを成功させる基本施策を徹底する

キッチンカーでのアイスクリーム販売で成功するためには、キッチンカーを運営する上で必ず守るべき基本施策を徹底することが必須です。特に「出店場所の確保」「通行人をキッチンカーに呼び込む外装」の二つが非常に重要です

出店できなければその日の売り上げがゼロになってしまうキッチンカー運営では、「出店場所の確保」は何よりも優先して実施しなければなりません。特に多くの人出が期待できる土日に開催されるイベントには必ず出店することが求められます。

無事に人出多い場所で出店できたら、キッチンカーの前を通りがかった人を1人でも多く呼び込む工夫が必要です。キッチンカーのカラーリング・のぼり・看板・タペストリーなどを使って、販売しているアイスクリームの魅力を伝えましょう。キッチンカー運営で必ず守るべき基本施策については以下の記事で詳細にお伝えしています。

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2020.12.23

アイスクリームのキッチンカーおすすめ6選

アイスクリームのキッチンカーおすすめ6選

1.MILK BAR By Handels Vägen

 

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「MILK BAR」は「自然な素材で、本物のアイスクリームを」コンセプトに乳化剤・安定剤・着色料・香料無添加の100%ナチュラル素材アイスクリーム販売する Handels Vägen(ハンデルスベーゲン)が運営するキッチンカーです。オシャレな外観と高品質な商品が人気のキッチンカーですが、特に特徴的な二つの施策を実施しています。

一つ目は北海道・長野・大山と3つの産地のミルクにこだわり、丁寧でシンプルなアイスクリームを作っていることです。ミルクによって味が全く異なるため、複数の種類を購入して食べ比べを楽しむこともできます。

二つ目は好きなだけトッピングできることです。季節のフルーツを使ったオリジナルソースから、ナッツ・チョコなどの定番トッピングまでその種類は豊富です。自分の好みに合わせてトッピングできるので、お客様1人1人のオリジナルアイスクリームを楽しめます。

このように、「MILK BAR」では市販アイスクリームとは全く違った価値を提供することで、お客様の人気を獲得しています。アイス・トッピング・容器の種類など、「MILK BAR」が行っている差別化の施策は、自分がアイスクリームのキッチンカーを開業するときに、非常に参考になるものばかりです。

2.MAIZE ICE CREAM(メイズアイスクリーム)

 

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「MAIZE ICE CREAM」は英語でトウモロコシを意味する「MAIZE」の名前の通り、山梨県のおいしいもトウモロコシ「きみひめ」を使ったアイスクリームを販売するキッチンカーです。きみひめの他にもモモ・クリなど山梨県産の材料を使ったアイスクリームを販売しています。

アイスクリームはきみひめフレーバーのクロワッサンコーンにのせて食べることも可能です。このようにオリジナル商品を販売することで競合店と差別化を図ることに加えて、ホットドッグやコーヒーなども販売して、1年を通して売り上げが立つよう工夫した運営が行われています

3.トゥルデルニーク


「トゥルデルニーク」は、ヨーロッパの伝統的なお菓子で店名にもなっている「トゥルデルニーク」をアレンジした揚げパンアイスを販売するキッチンカーです。

パンを上げるためのフライヤーの準備など、アイスクリーム単体を販売するよりも店舗運営に手間がかかりますが、その分他のアイスクリームを販売する競合店と大きく差別化を図れています。また、冬場でも売れそうな特徴や若い女性に受けそうなかわいらしい見た目も「トゥルデルニーク」が販売する揚げパンアイスの特徴です。

4.luna.(ルーナ)

「luna.」は兵庫県高砂市を中心に活動するアイスクリーム専門のキッチンカーです。メニューはアイスクリームを2種類から1種類、トッピングは10種類以上から2種類、ソースは5種類から1種類を来客者の好みに合わせ自由に組み合わせることが可能です。さらにアイスのサイズは3種類から選べ、生クリームまたはビスケットを選べます。

トッピングはバナナ・キウイ・マンゴーなどの定番フルーツに加えて、期間限定でクリが選べる時期もあります。5,000種類を超える組み合わせから自分好みのメニューを選べる特徴は、周囲の競合店との大きな差別化になっているでしょう。

5.くまとICECREAM

「くまとICECREAM」は大阪府と兵庫県を中心に活動しているキッチンカーです。販売しているメニューはバニラ・チョコレート・ストロベリーなど8種類のアイスクリームと大阪府内で収穫されたイチゴ・レモンをつかったジェラートです。

さらに口どけの良さとキャラメリゼしたトッピングが絶妙な生アイスブリュレや、かわいくトッピングしたアレンジアイスクリームも販売しています。地元産の素材を使ったメニューや珍しい生アイスブリュレで競合店との差別化を図っています

6.HAPPY ICE(ハッピーアイス)

「HAPPY ICE」は三重県北中部を中心に出店しているキッチンカーです。ピタパンまたはカップにデコレーションしたアイスがメニューの中心です。フローズンストロベリーとチーズケーキをトッピングした「ストチー」やチョコレート・お団子・ココアビスケットをトッピングした「チョコモチ」などのメニューを販売しています。

競合店があまり扱っていない、ピタパンを使ったアイスサンドや個性的なデコレーションを施したメニューを販売することで差別化に成功しています

まとめ

アイスクリームを販売するキッチンカーで稼ぐためには、メニューの差別化・トッピングによって単価を上げる工夫や冬場でも販売が期待できるアレンジメニューの開発が欠かせません。出店には飲食店の営業許可が必要で、申請の際には食品衛生責任者の資格が必要です。

キッチンカーでのアイスクリーム販売を考えているなら、この記事の内容をしっかりと理解した上で、次は実際に出店しているキッチンカーを見学し、お店の人に直接話を聞くことをおすすめします。キッチンカーを運営している人は質問にしっかりと答えてくれる人が多いので、忙しい時間帯は避けて訪問してみましょう。

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