タコライスのキッチンカーの開業に関心のある方に向けて情報をまとめました。
ぜひご覧ください。
目次
キッチンカーでタコライスを売るメリット、デメリット
まずは、キッチンカーでタコライスを販売するメリット・デメリットについて紹介したいと思います。
メリットとして、タコライス以外のキッチンカー全般に言えることですが、店舗に比べて開業にかかる初期費用を大きく抑えられるということです。
キッチンカーではなく、店舗でタコライスを販売するとなると、初期費用として一般的に500〜800万円程度が必要で、高くなると1500〜2000万円ほど必要になるケースもあります。それに比べてキッチンカーでタコライスを販売する場合は、固定店舗の代わりに車を使用するので、初期費用はほとんどの場合150〜200万円程度で済みます。これくらいであれば、飲食店の開業を目指している方からしても決して手の届かない額ではないので、飲食店開業のハードルをより低くすることができます。
また、タコライスは調理が簡単でオペレーションがシンプルにできるため、回転率が重要なキッチンカーでの販売・提供に向いているというメリットもあります。
デメリットとしては、キッチンカーでの販売には店舗型の飲食店と比べて信頼性が劣るというデメリットがあります。
しかし、タコライスを提供している店舗はそもそも少なく、多くのタコライスの店舗は沖縄に集中しているため、沖縄以外の地域でのタコライスのキッチンカー出店することに限ってはそこまで大きなデメリットにならない可能性もあります。
キッチンカーでタコライスを販売するまでの流れ
ここではキッチンカーでタコライスを販売するまでの流れを説明します。
①予算の準備
車代やキッチン設備の費用などキッチンカーの初期費用にかかるお金を少し余裕を持って準備しておきます。(キッチンカーの準備には一般的に150万円〜200万円程度が必要ですので、余裕をもって200〜250万円程度用意しておくと良いでしょう)
② 出店場所の確保
車や設備を準備する前に必ず出店場所を調べて、確保しておきましょう。特にイベントで出店する際はイベントの規定などを事前に調べておく必要があります。
③車の準備
キッチンカーをここで準備します。
キッチンカーは購入だけでなく、レンタルなどもあるので、様子を見つつ開業したいという場合は車両のレンタルも検討してみても良いでしょう。
④車の改造
車両を手に入れた後は、車を販売用に改造する必要があります。レンタルでもう既にキッチンカーの状態ならこの工程はいらないかもしれませんが、基本的にこの改造の内容は保健所の担当者と確認した上で改造を行う必要があります。改造に自信がない場合はキッチンカーの製作会社への外注も検討しましょう。特にタコライスを販売する場合は、沖縄をイメージしているなど、キッチンカーの外装のイメージが売り上げに大きく作用するため、制作会社の方とよく話し合って改造を行うようにしましょう。
⑤ 保健所から営業許可を取得
キッチンカーの準備ができたら、出店する地域の保健所に営業許可の申請をします。ここでは、出店する地域によって申請する保健所が変わるので注意が必要です。
⑥食材の仕入れ
保健所からの営業許可が降りたら食材の仕入れを行います。
食材の仕入れには仕入れ先の選定がなによりも重要になります。仕入れ先については後に説明します。
⑦広告宣伝・出店
出店しても客が来なければキッチンカーの運営は成り立ちません。出店前にもなるべくSNSなどを用いた広告宣伝を行っておきましょう。
タコライスは沖縄の料理ということもあり、夏のイメージが強いかもしれませんが、かき氷などのように夏しか売れないということはなく、1年を通して販売することができるキッチンカー向きのメニューの一つと言えます。
また、出店場所としてはタコライスといえば沖縄というイメージがあるかもしれませんが、沖縄での出店はあまりオススメはできません。
沖縄はタコライス発祥の地ということもあり、多くのタコライス店が展開しています。
このレッドオーシャンに店を出すとなるとよほどのオリジナル性を出すか、差別化をしなければこのレッドオーシャンで生き残ることは厳しいでしょう。
一方で、本州などの沖縄以外だとタコライスという物珍しさもあるので、興味を持ってくれるお客さんも多くいます。初めはその時の興味であったとしても、味にこだわっていれば、リピーターになってくれるかもしれません。リピーターの確保はキッチンカーの運営で大きな要となりますので、今後の長期的な運営のためにも、沖縄以外での出店も検討してみても良いでしょう。
タコライスの販売におすすめのキッチンカーの車種
キッチンカーには軽トラックや軽バン、1トントラックなど、いろいろな車種の車が使用されていますが、
タコライスの販売には、軽バンがおすすめです。
軽バンは他のトラックと比べても比較的安く、なによりも見た目が可愛らしく、ラッピングなどによって個性を出しやすいのが1番のメリットです。
タコライスを販売するとなると沖縄のような爽やかなイメージを出すために車の外装を見せることが売り上げにつながります。そのためにも、キッチンカーでのタコライスを販売する際には外装を可愛く改造しやすい軽バンがオススメです。
タコライスを作るために必要なキッチンカーの厨房設備
ここではキッチンカーでタコライスを作るためにはどのような厨房設備が必要なのかを紹介します。
①冷蔵庫
タコライスに使う肉や野菜などの食材を保存する上で絶対に欠かせない必須アイテムです。
② ガス・電気・水道
調理や洗い物などに使用するため、完備しておきましょう。
③炊飯器
タコライスに使用する米を炊くために使用します。米はあらかじめ炊いて持って行く形ではなく、キッチンカーに炊飯器を積んでおき、なるべく炊き立てで提供するようにしましょう。
④フライパン
タコライスの調理のために使用します。
コンロの数や大きさにもよりますが、なるべく大きい一回で多くの量を作ることができるものを用意しておくと良いでしょう。
⑤その他調理器具
その他シンクや調理台などの調理器具を必要次第揃えておきましょう。また、タコライスのオリジナルメニューで必要になるものも必要次第で揃えておきましょう。
タコライスの材料を安く仕入れる方法
材料をどれだけ安く仕入れられるかはキッチンカーの運営に大きく関わります。
食材にこだわればこだわるほど値段は高くなってしまうので、なるべく安く仕入れられる業者を見つけておきましょう。
ここでは、比較的値段を抑えて仕入れができる卸売業者とオンラインの卸売業者の特徴やその例を紹介します。
①卸売業者
卸売業者には食品総合卸や食品専門商社、問屋などがあります。卸売業者の特徴としては、店にそれぞれ営業がつくため、手厚いサポートを受けることができることができることが多いです。
卸売業者を使用する1番のメリットとしては、単価が安く、仕入れ代を抑えられることです。これはキッチンカーの運営においてかなり大きなメリットです。また、地域にある卸売業者を選べば良いので、仕入れに関しても比較的簡単です。ですが、小ロットでの仕入れができなかったりといったデメリットもありますので、小規模で始める際には不向きといえます。
②オンライン卸売業者
オンライン卸売業者は値段はもちろんのこと、小ロットでも仕入れられる業者が多く、小規模で始めたいという方にもおすすめできる仕入れ先です。ここではオススメののオンライン卸売を2社紹介します。
・野菜
ラクーザ
https://racuuza.com/
・肉
食肉卸.com
http://www.shokuniku-oroshi.com/
タコライスを販売しているキッチンカー紹介
ここではタコライスを実際に販売しているキッチンカーを紹介します。
タコライス478
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沖縄県出身の店主がこだわりぬいたタコライスをキッチンカーで静岡県を中心に提供しています。 こちらは一般的なタコライスの販売だけではなく、炙りチーズを乗せたユニークタコライスを販売することで他のキッチンカーとの差別化を行なっています。また、ホームページでの集客にも力を入れています。
トノカフェ
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トノカフェはタコライス専門のキッチンカーで、都内のオフィス外や、イベントを中心に展開しています。 このトノカフェはオリジナルのタコライスも含め6種類ものタコライスを販売し、チーズ増しや温玉の追加などのトッピングにも対応することで、顧客に飽きさせず、どんどんリピーターを増やしています。
MOTO’s KITCHEN
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MOTO’s KITCHENは店舗型の肉料理の飲食店ですが、都内のオフィス街を中心にタコライスのキッチンカー販売も行っています。
新鮮なトマトを使ったタコライスは多くのリピーターから愛されており、インスタグラムを用いた集客を行なっています。
coopy
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coopyはキッチンカーでタコスやタコライスを中心に販売し、その他にも季節メニューやドリンクなどの販売も行なっています。
coopyは集客に特に力を入れており、LINEやインスタグラム、Facebookを用いた集客や、ホームページでの出店日の予定の公表などを行なっています。