「キッチンカーでたこ焼きを販売して儲かるのかな?」
「たこ焼きを販売するキッチンカーに興味あるけど・・・何から始めればいいの・・・」
「生活できるくらい稼ごうと思ったら、たこ焼きを毎日何個売ればいいのだろう?」
こんな疑問を持っていませんか?
その気持ちはよく分かります。なぜなら、私自身もキッチンカーを開業するときにたこ焼きを販売することを検討していたからです。私の場合は、さまざまな情報を集めて、自分自身で収益シミュレーションをしてみて、ようやくたこ焼き販売事業のイメージを掴めました。
自分自身でキッチンカーをゼロから開業した経験のある私が、自分が開業に向けて調べた情報とこの記事を執筆するために改めて調べた最新情報を合わせて紹介します。
この記事では、
- キッチンカーでたこ焼きを販売するメリットとデメリット
- 開業前に知っておくべきたこ焼きキッチンカーの基礎知識
- 収益シミュレーションをもとにした年間売上金額と年収
- キッチンカーでたこ焼きを販売して成功するためのコツ
- 見本となる全国の先輩キッチンカー
をお伝えします。
キッチンカーでのたこ焼き販売について、これから学ぼうという人でも分かるように情報をまとめましたので、ぜひ最後までお読みください。
目次
キッチンカーでたこ焼きを販売するメリット7選
たこ焼きをキッチンカーで販売することには、他のメニュー販売にはない長所がいくつもあります。特に重要な七つのメリットを紹介します。
1.老若男女を問わずに好まれる
キッチンカーで儲かるメニューの特徴の一つは、誰でも知っている定番メニューであることです。たこ焼きは正にこの特徴を持っており、子どもから大人まで性別を問わず多くの人に好まれるメニューです。
これを裏付けるように何でも調査団の調査(有効回答数:2,643)では、たこ焼きが嫌い、大嫌いな人の割合はわずか3%でした。裏を返せば、日本人の97%がたこ焼きのことを普通もしくは好きだと思っていることになります。
2.テイクアウトとの相性が良い
テイクアウトが基本となるキッチンカーでは、購入後に食べやすいことがメニューには求められます。たこ焼きは箸・スプーン・フォークなしでも気軽にどこでも食べられるテイクアウト商品の代表格です。
誰もがキッチンカーで購入したたこ焼きをテイクアウトして食べることに違和感を抱かないでしょう。
3.開業準備に掛かる費用を抑えられる
たこ焼きの調理に必要な器具はたこ焼き機と燃料となるLPガスのみです。たこ・キャベツなどの食材を保管するための冷蔵庫があれば厨房設備は十分です。ソース・かつお節・青のりなど材料は常温保管可能なので、冷蔵庫も小型のもので問題ないでしょう。
厨房設備が少ないのでたこ焼きを販売するキッチンカー開業に必要な費用は、他のメニューを販売するキッチンカーに比べても抑えられます。さらにたこ焼きの食材も小麦粉や卵など安価なものが多いので、材料費も少額で済ませられます。
4.季節や場所を問わずに売れる
たこ焼きは暑い時期にはいくらか売り上げが落ちる可能性があるものの、かき氷やおでんなどの季節メニューに比べれば、1年を通して安定的に売れます。
また、キッチンカーの代表的な出店方法である「イベント出店」「ランチ出店」「軽食出店」「買取出店」を考えると、「ランチ出店」のメニューとしては少し弱いものの、その他の出店方法ではいずれにもピッタリのメニューです。このように、季節・場所を問わずに安定的に売れるのはたこ焼きが持つ大きなメリットです。
5.飲食の平均よりも原価率が低い
キッチンカー事業でも他の飲食業と同様に原価率が低い(=粗利率が高い)メニューの方が儲かりやすいです。飲食業においては原価率:30%が平均的な値と考えられています。
たこ焼きはいわゆる「粉もの」と呼ばれる原価率が低いメニューの代表格であり、実際に原価率は25%程度と30%よりも低くなっています。ソースやトッピングの種類を増やすことで、さらに原価率を下げることも可能です。
6.ソースやトッピングの工夫でアレンジしやすい
たこ焼きはソースに、かつお節・青のり・マヨネーズをトッピングするのが一般的です。こうした基本的な味に加えて、醤油・塩だれ・明太子マヨネーズ・チーズなどのトッピングがしやすく、他の競合と差別化しやすいのもたこ焼きの特徴です。
このようなアレンジによってメニューの単価を上げられますし、複数の味を一度に味わえるコンビメニューを販売すればメニュー数増加と単価アップの両方を実現できます。
7.調理工程が簡潔で提供スピードが速い
キッチンカーで稼ぐには、多くの人に短時間で販売できるよう提供スピードが速いメニューを選ぶことが欠かせません。たこ焼きの調理工程では「焼き」に時間がかかりますが、調理工程自体は単純です。また、焼く穴の数が多いたこ焼き機を準備すれば一度に大量のたこ焼きを調理可能です。
さらにたこ焼きはある程度の時間は作り置きが可能なメニューなので、「焼き」の時間を最小限にするオペレーションを組み立てれば、提供スピードを速くできます。
キッチンカーでたこ焼きを販売するデメリット3選
キッチンカーでたこ焼きを販売することには、さまざまなメリットがある一方でデメリットもあります。特に注意したい三つのデメリットとその解決策を解説します。
1.他の出店形態も含め競合店が多い
たこ焼きはキッチンカーで販売するメニューとしてさまざまなメリットがあることに加えて、調理工程がそれほど難しくありません。このような特徴から、新たにたこ焼き販売を始める競合するキッチンカーが増えやすいデメリットがあります。
さらに大手チェーンを始めとする、たこ焼きを販売する固定店舗はもちろん、スーパーやコンビニでもたこ焼きを販売しているので、競合相手はキッチンカーに限らず多岐にわたります。テナントにたこ焼き屋があるショッピングモールでは、たこ焼きを販売するキッチンカーは出店できない場合がほとんどです。
対策としては、競合店がいない出店場所を見つける努力を継続したり、トッピング・アレンジによって競合店と差別化したりすることが有効です。
2.リピーターを獲得するのが難しい
毎日のように出店場所が変わるキッチンカーはもともとリピーターの獲得が難しい出店形態です。それに加えてたこ焼きは誰もが知っているメニューだからこそ、味・大きさ・価格などで目立った特徴がなければ、リピーター獲得は難しいでしょう。
特徴的なメニューの販売・SNSでの積極的な情報発信・特定の曜日に特定の場所での出店などリピーター獲得のための施策と並行して、「リピーターは獲得できない」という前提に立った経営戦略も欠かせません。
リピーターに頼らずにキッチンカー事業を安定させるためには、人が集まる場所に出店し続けることが求められます。そのためには、週末のイベントを中心に出店者募集の情報に対するアンテナの感度を高める継続的な努力が必須です。出店場所の探し方については、下記の記事で詳しく解説しています。
» キッチンカーの出店場所おすすめ11選!出店料と3種類の探し方を解説
3.長時間の作り置きは味が落ちる
たこ焼きは作りたてが一番おいしい料理です。かなりの高熱になることもあり、しばらくの時間なら作り置きしたものでもおいしく食べられますが、どんなに長くとも作り置きの時間が30分が限界でしょう。30分以上の時間を置いてしまうと、たこ焼き本来の美味しさが失われてしまい、廃棄せざるを得なくなります。客足を見ながら、たこ焼きを作る量を調整することが必要です。
たこ焼きキッチンカー開業に必須の基礎知識
キッチンカーでたこ焼き販売を始めるためには、「キッチンカーの開業」と「たこ焼き販売」の両方について知ることが必要です。開業に向けて必ず身につけておくべき基礎知識を解説します。
キッチンカーの開業までの流れを解説します
事業計画や資金計画ができた後に、たこ焼き販売のキッチンカー開業までにやるべきことを「営業許可を取得のための情報収集」「車両・厨房設備の発注」「営業許可の取得」の3段階に分けて解説します。
保健所に営業許可に必要な条件を確認する
たこ焼きを販売するキッチンカーを開業することを決めたら、まずは営業予定地域を管轄する保健所に営業許可取得について相談に行きましょう。2021年6月の改正食品衛生法施行により、営業許可取得に必要な条件は全国的にある程度統一されましたが、細かい部分では地域による差があるので、自分で保健所に確認することをおすすめします。
特に車両サイズと給排水タンクについての確認は必須です。車両サイズ・タンク容量によって販売できる品数やキッチンスペースで可能な調理工程が異なる可能性があるので、自分の事業計画を実行するために必要な条件を必ず確認しましょう。
キッチンカーと厨房設備の仕様を決め発注する
事業計画と確認した条件に則り、たこ焼きを販売するためのキッチンカーと厨房設備(たこ焼き機・冷蔵庫・作業台など)の仕様を決定し、キッチンカー製作会社に発注します。仕様を決める際には、迅速な商品提供が可能なキッチンスペース・設備の配置を念頭に入れましょう。
キッチンカー製作には発注から2~3カ月かかるのが一般的なので、この時間を利用してたこ焼きの試作を重ねて、メニュー・レシピ・価格を決定します。並行して包装容器などの消耗品やタペストリー・のぼり・看板などの外装資材の発注や出店場所探しも進めましょう。
営業許可を取得しキッチンカー営業を開始する
キッチンカーが納車され次第、保健所で検査を受けます。提出書類は納車前でも確認してもらえるので、あらかじめ書類を準備しておけば、いち早く営業許可を取得可能です。私の場合は事前準備のおかげで、納車後の翌日には保健所で検査を受け、即日合格できました。
営業許可を取得し出店場所が決まれば、いよいよたこ焼き販売キッチンカーの開業です。自分なりの充実したキッチンカーライフを送ってください。キッチンカー開業についてさらに詳しく知りたい人は、以下の記事を一読ください。
» キッチンカー・移動販売を開業する11step!(完全保存版)
たこ焼き機とLPガスがあれば調理できる
たこ焼きを販売するために必要な厨房設備は、たこ焼き機と燃料となるLPガスのみです。その他に必要となるのは、ピック・ボウル・計量カップなど細々とした調理器具になります。
たこ焼き機の板は、熱伝導率が高い銅板製がおすすめです。熱伝導率が高いと焼き上がりも早いので、たこ焼きの提供速度も上がります。たこ焼き器の価格は、焼く穴の数・大きさ、銅板の数によって異なります。1枚で28個のたこ焼きを焼ける銅板を4枚連ねたたこ焼き機の価格は税込みで9万~15万円ほどです。
たこ焼き機は実店舗でも購入できますが、オンラインショップの方が種類が豊富で価格も安い傾向にあります。さまざまな種類のたこ焼き機が販売されているので、自分のキッチンスペースの広さ・作業台の大きさにピッタリな商品が選べるでしょう。
軽トラックサイズのキッチンカーがおすすめ
キッチンカーは3種類の車両(軽トラック・1.0t普通車トラック・1.5t普通車トラック)のいずれかをベースとしたものが一般的です。ベース車両が大きいほどキッチンスペースが広く、車両価格・保険金額・税金が高くなります。
たこ焼きの場合は、厨房設備が少ない・調理工程が単純・最小限の人数で販売可能という特徴があるので、軽トラックサイズのキッチンカーがおすすめです。軽トラックサイズのキッチンカーには、車両価格・維持費などの金額面での優位性があるのに加えて、小さいスペースや細い道路沿いでも出店できるメリットがあります。
軽トラックサイズのキッチンカーなら、フードトラックカンパニー社が販売する「キッチンボックス453」がおすすめです。軽トラックサイズながら、キッチンスペースでの仕込み調理が可能なので、運転のしやすさと広い用途を両立した高機能なキッチンカーです。
たこ焼きなら中古キッチンカーも候補になる
たこ焼きに必要な厨房設備は、たこ焼き機とLPガスだけなので、それぞれを置くスペースさえあればどのようなキッチンカーでも開業できます。したがって、冷蔵庫・作業台など最低限の設備を備えた安価な中古キッチンカーが見つかれば、少ない初期費用でたこ焼き販売のキッチンカーを開業することが可能です。
ただし、中古キッチンカーは一般的な乗用の中古車よりも、目利きの能力が求められるので、自信のある人またはプロの力を借りられる人以外にはおすすめしません。中古キッチンカーの購入については、次の記事もご覧ください。
たこ焼きキッチンカーは売り上げ900万円・年収420万円が可能!
たこ焼きのキッチンカーを開業した場合の、年間の売り上げ・年収を、一定の条件を設定し算出しました。どれくらいの単価・販売数・原価なら、いくらぐらいの売り上げ・年収を得られるか参考にしてください。計算に用いた各種条件は以下の通りです。
- 平均客単価:605円
- 年間営業日数:260日(土日と平日のうち3日のみ営業)
- 来客数:土日100人、平日30人
- 平均原価:150円(原価率:24.8%)
- 人件費:8千円/日(土日のみ1人アルバイトを雇用する)
- 出店料:売上金額の10%
- その他雑費(燃料費など):売上金額の10%
以上の条件で算出すると、年間の売上金額は912万3千400円、キッチンカー運営に必要な各種経費を差し引いた利益(収入・年収)は420万950円(月収:35万79円)です。しっかり週に2日休んでも、週末にイベントなど多くの来客が見込める場所で安定して出店できれば、年収420万円と900万円を超える売り上げが十分に可能であることが確認できました。
たこ焼き販売に限定せず、キッチンカー事業者の年収については、下記の記事で詳しく解説しています。
» キッチンカー事業者のリアルな年収・月収と収入アップのコツ9選
たこ焼き販売キッチンカーで成功するコツ4選
キッチンカーでたこ焼きを販売し安定的に利益を出すためには、メリットとデメリットの両方を理解した上で、さまざまな施策を試しながら自分なりの答えを探し続ける姿勢が欠かせません。成功するために必要な4種類の施策を紹介します。
1.メニューの差別化と単価を上げる工夫を継続する
たこ焼きは広く一般的に知られている商品であり、キッチンカー以外にも競合相手が発生しうるメニューです。さまざまな競合相手から自分のたこ焼きを選んでもらえるよう、基本的な味の追及はもちろん、他者とのメニューの差別化を常に意識する姿勢が欠かせません。
また、キッチンカーの収益を安定させるためには、客単価を上げる工夫も必要です。差別化したメニュー・通常の倍のたこ焼きが入ったファミリーパック・複数の味が一度に楽しめる相盛りセットなど、さまざまな工夫を継続して自分なりの正解を見つける努力をしましょう。
2.材料を安く仕入れコストダウンを実現する
たこ焼きの材料は、たこ・小麦粉・玉子・キャベツ・天かす・紅ショウガなど、いずれも高価な食材ではありませんが、少しでも安く仕入れられれば収益性を高めることが可能です。そのために有効な方法の一つが、生産者との直接取引や直売所で食材を購入することです。スーパーなどに比べると、運送費などのコストが掛かっていないので安くなります。
ただし、生産者との直接仕入れのために、時間・燃料費がかかってしまうと本末転倒なので注意しましょう。購入価格・時間などのコストを複合的に考えて、自分に合った仕入れ先を選択しましょう。消費者と農家・漁師をつなげるマッチングサービスを利用するのも、安く仕入れる方法として有効です。
3.出店場所の確保を第一優先で取り組む
たこ焼き屋に限らず、キッチンカー運営に何よりも重要なのは継続的に出店場所を確保することです。どんなに魅力的なたこ焼きを調理できたとしても、出店場所がなければ売り上げはゼロです。特に大きな売り上げが期待できる週末は、絶対に出店場所を確保する姿勢が求められます。
平日を中心に出店場所探しの時間をしっかりと確保して、ドンドン出店できる体制を整えましょう。
4.明確で魅力的な外装で通行人を呼び込む
キッチンカーの前を通った人を一人でも多く呼び込めるよう、キッチンカーの外装にはこだわりましょう。その際に欠かせないのは「たこ焼きを販売していること」が一目で理解できる分かりやすさです。
さらに写真を使ってたこ焼きの美味しさが伝わる工夫も欠かせません。そのために、タペストリー・のぼり・看板など複数の装飾用品を準備しましょう。
【オーナーに質問!】たこ焼きをキッチンカーメニューに選んだ理由は?
キッチンカーのメニューとしてたこ焼きにはさまざまなメリット・デメリットがあり、年間売り上げが900万円を超える可能性があることも分かりました。では、実際にキッチンカーでたこ焼きを販売しているオーナーのみなさんは、どのような理由でキッチンカーのメニューにたこ焼きを選んだのでしょうか?
株式会社フードトラックカンパニーでキッチンカーを購入して、たこ焼きを販売している3名のオーナーがメニューにたこ焼きを選んだ理由を紹介します。
まず自分がたこ焼きを好きだからということですね。
あとは食事系ですとランチタイムに需要が集中すると思うのですがたこ焼きは食事にもおやつにもお土産にもなるということで長い時間営業できるメリットがあると思いました。
また、トッピングのバリエーションでメニューを増やし単価を上げることもできると思いました。
自分の店を持ちたかったことと昔大阪で食べたたこ焼き屋が忘れられずたこ焼きにしました!!
主人はたこ焼き屋さんでバイトしていた経験もあり、たこ焼き屋をやりたいと以前から言っていました。
会社勤めでしたが、人生も半ばを過ぎたときにやりたいことをやろうと夫婦で話して、たこ焼き屋さんを開業しようと決めました。
3名のオーナーに共通している理由は、「たこ焼きが好きだから」ということです。もちろん、キッチンカーを運営し続けるためには、しっかりと利益が出て経営を継続できることが欠かせませんが、「たこ焼きが好き!」という気持ちは絶対に欠かせない要素なのかもしれません。
見本となるたこ焼きのキッチンカー5店舗を紹介
全国を対象に見本にしたいメニューの差別化や看板・タペストリーなどの外装を設置しているたこ焼き販売のキッチンカーを5店舗紹介します。各店舗について簡単な説明と見本にしたいポイントを解説します。
1.たこ焼きひまわり
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「たこ焼きひまわり」は小牧市民のオーナーが、愛知県内の小牧市・名古屋市・春日井市などを中心に出店しているキッチンカーです。大学キャンパス・商業施設駐車場・市役所駐車場などを中心にほぼ毎日出店しており、出店場所によっては午後10時まで営業しています。
一目でたこ焼きを販売していることが分かる看板を複数枚設置しています。さらにたこ焼きの写真入りの看板には「ふわとろ」という文言も掲げ、消費者に商品のセールスポイントを分かりやすく伝えているのが特徴です。
2.結’s FACTORY
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「結’s FACTORY」は名古屋市と日進市を中心とした愛知県内で出店しているキッチンカーです。週末のイベント会場から駅前・商業施設まで、さまざまなところに出店しています。
キッチンカーに設置しているのぼり・タペストリーを見れば一目でたこ焼きを販売していることが分かり、「こだわり醤油」の文言からセールスポイントも明確です。小さな子どもの味覚を考慮して、干しエビを紅しょうがの代わりに使うことで海鮮風味が豊かなたこ焼きに仕上がっています。
3.キッチンクローバー -幸せのたこ焼き-
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「キッチンクローバー」は愛知県内の岡崎市・西尾市・刈谷市などの商業施設を中心に出店しています。「たこ焼きっぽくないたこ焼き」をテーマに唯一無二のたこ焼きをたこ焼き屋ぽくないカラーリングのキッチンカーで販売しています。
化学調味料未使用のたこ焼きは小籠包のようにジューシーで、お客様の70%を女性が占めるなど女性人気が特に高いのが特徴です。キッチンカーながら多くのリピーターを獲得し、2023年4月には愛知県岡崎市に固定店舗「-幸せのたこ焼き-」をオープンしました。
4.初代桜流
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「初代桜流」は福岡市を中心とした福岡県内や佐賀県で出店するキッチンカーで、商業施設や週末のイベントへの出店が多いのが特徴です。福岡市内には固定店舗があり、冷凍たこ焼きの通販にも取り組んでいます。
キッチンカーを彩るタペストリーや看板の装飾には、名物の桜焼き(明太子マヨネーズソースをたっぷりかけたたこ焼き)の写真をでかでかと掲示しています。桜焼きに合わせて、キッチンカーのカラーリングはピンクでタペストリーや看板のベースカラーもピンクです。
5.タコ八
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「タコ八」は宮崎県小林市を中心に活動するキッチンカーで、出店場所は商業施設が中心です。「さめても美味しい」という文言が目に入る看板のおかげで、たこ焼きの特徴が一目で理解できます。
看板に各メニューの写真が掲載されていることと、価格が大きな字で明記されていることにより、お店に興味を持った人に安心感を与えています。
まとめ
たこ焼きを販売するキッチンカーは生活できる程度には十分に稼げそうなことが分かりました。目安として土日に100人・平日に30人を集客できれば、週休2日で420万円の年収が得られる試算になります。
キッチンカーでのたこ焼き販売を開業するためには、今回の記事で紹介したメリット・デメリットを理解した上で、必ず理解しておく基礎知識を身につけることから始めてください。キッチンカー開業の全体を一通り学びたい人には、株式会社フードトラックカンパニーが随時開催している無料の開業セミナーがおすすめです。
実際に私も参加したことがあり、参加前はぼやっとしていた開業までの道筋を、参加後はハッキリと見えてスムーズに開業できました。全国4カ所でのリアルセミナーに加えて、オンラインセミナーも実施しているので、どなたでも気軽に参加可能です。