「綿あめ(綿菓子)のキッチンカーってどうやって開業するんだろう?」
「綿あめ(綿菓子)ってキッチンカーに向いているのだろうか?」
「どんな場所にキッチンカーを出店すればいいのだろう?」
こんな疑問を持っていませんか?
その気持ちはよく分かります。なぜなら、私自身がキッチンカーの開業準備を進めていたときにも、同様の疑問を感じた経験があるからです。
飲食業の経験ゼロの状態からキッチンカーを開業した経験のある私が、綿あめ(綿菓子)のキッチンカーの開業に向けて知っておきたい情報をまとめました。
この記事では、
- メニューとしての綿あめ(綿菓子)のメリットとデメリット
- 綿あめ(綿菓子)のキッチンカーで成功するためのコツ
- 綿あめ(綿菓子)のキッチンカーに関するお役立ち情報
- おすすめの綿あめ(綿菓子)キッチンカー
をお伝えします。
この記事では綿あめ(綿菓子)のキッチンカーを開業するために絶対に知っておくべき情報を学べるので、ぜひ最後までお読みください。
目次
キッチンカーで綿あめ(綿菓子)を売るメリット3選
綿あめ(綿菓子)が持つメニューとしての特性の中から、キッチンカーで販売する際に特にメリットとなるものを3つ紹介します。キッチンカーで綿あめ(綿菓子)を販売する際には、このメリットを意識した店舗経営をおすすめします。
1.綿菓子機があれば簡単に作れる
綿あめは原料の砂糖(ざらめ糖)を専用の綿菓子機(綿あめ機)に入れるだけで、簡単に調理可能です。数回練習すれば誰でも作れるような商品なので、特別な調理技術は不要です。綿菓子機は業務用でも3万~5万円程度で購入可能なので、調理器具に必要な初期費用も少なく済みます。このように、調理技術的にも金額的にも手軽に始められる点は、綿あめ(綿菓子)の大きなメリットです。
2.原価率が非常に低く利益が出やすい
キッチンカーに限らず、飲食店での原価率は一般的に30%程度である場合が多いですが、綿あめ(綿菓子)の原価率は、30%よりも圧倒的に低いというメリットがあります。目安としてはザラメ1kgから約50人分の綿あめが作れます。したがって、1kgで1,000円のザラメを使うと、綿あめ1本当たりの原価は20円です。
この綿あめを1本400円で販売すると、原価率は5%(20円÷400円×100%)、1本200円で販売しても原価率は10%(20円÷200円×100%)であり、一般的な30%と比較すると、かなり原価率が低いことが分かります。
3.子どもの人気が高くイベントとの相性が良い
綿あめは、見た目・食感・甘い味などから、特に子どもたちに大人気なメニューです。したがって、家族連れが多いイベント・公園・遊園地などの場所との相性が特に良く、これらの場所に出店できれば大きな売り上げが期待できるでしょう。レインボー綿あめを筆頭に、カラフルな着色をした綿あめを提供すれば、より一層子どもたちの興味を引くことが可能です。
キッチンカーで綿あめ(綿菓子)を売るデメリット3選
キッチンカーで販売する際に気を付けたい綿あめ(綿菓子)のデメリットを3つ紹介します。一緒にそれぞれのデメリットをカバーする施策もお伝えします。
1.作り置きが難しく提供に時間がかかる
綿あめ(綿菓子)の最大の特徴である、ふわふわとした見た目・食感は、作りたてだからこそ提供できるものです。したがって、作り置きすることが難しく、注文が入ってから調理・提供することになります。作り置きができないので、商品提供まで時間がかかってしまうことは、たくさんの来客が見込まれるイベントなどでは、特に大きなデメリットとなるでしょう。
対策としては、接客担当(注文・会計を担当)と調理担当を分けることなどにより、作業効率を上げて商品提供までの時間を短縮することが挙げられます。
2.ランチ営業に適せず販売機会が限られる
キッチンカーのメインとなる出店方法の一つは、ランチ営業になります。販売時間は限られるものの、大きな売り上げを期待できる出店方法です。綿あめ(綿菓子)は完全におやつに分類されるメニューなので、ランチ営業に出店できないデメリットがあります。工夫で改善できることではないので、ランチ営業以外の出店で収益を出せる事業計画が必要です。
3.天候の売り上げへの影響が極端に大きい
綿あめ(綿菓子)のキッチンカーで大きな売り上げを上げるためには、家族連れが多いイベント・遊園地・公園への出店が欠かせません。そして、これらの場所の人出は、その日の天気に左右されます。
元々、キッチンカーの営業自体、天候によって売り上げが上下する特徴がありますが、イベントでの売り上げ比率が大きい綿あめ(綿菓子)のキッチンカーでは、極端に天候の影響を受けやすいデメリットがあります。なるべく屋内で開催されるイベントに出店するなど、天候による人手の影響を最小限にする工夫が必要です。
キッチンカー綿あめ(綿菓子)で成功するコツ3選
キッチンカーで綿あめ(綿菓子)を販売して成功するコツを3つ紹介します。綿あめ(綿菓子)のメリットを生かしつつ、利益金額を大きくするために参考にしてください。
1.見た目にインパクトがある商品を販売する
綿あめ(綿菓子)は原料のざらめを工夫することで簡単に色を変えることが可能です。この特性を生かして、視覚的にインパクトのあるカラフルな綿あめ(綿菓子)を販売することで、遠くからでも目を引いて見込み客の興味をひけるでしょう。複数の色を使ったレインボー綿あめが、この特性を生かした商品の代表格です。
2.さまざまフレーバーの綿あめを販売する
綿あめ(綿菓子)は原料のざらめを調整することで、フレーバーを変更することが可能です。ストロベリー・ブルーベリー・レモン・チョコレートなど、複数のフレーバーを販売すれば、来客に好きなフレーバーを選ぶ楽しみも提供できます。季節限定フレーバーを取り扱うことで、メニューに希少性を持たせることも可能です。
3.イベントに合わせ限定性をもたせる
既に紹介した、レインボー綿あめを作る技術を応用すれば、ハロウィンやクリスマスなど、特定のイベントに合わせたカラーリングの商品を販売することも可能です。このように写真映えする綿あめ(綿菓子)を提供できれば、SNSでの拡散によるキッチンカーの集客効果も期待できます。
綿あめ(綿菓子)のキッチンカーに関するお役立ち情報
綿あめ(綿菓子)のキッチンカーを開業するなら知っておきたいお役立ち情報を三つ紹介します。綿あめ(綿菓子)のキッチンカーに関する基本知識として、しっかり把握しておくことをおすすめします。
綿あめ(綿菓子)をキッチンカーで売るための営業許可の種類
キッチンカーで綿あめ(綿菓子)を製造・販売するためには、保健所で飲食店の営業許可を取得することが必要です。既に作られている綿あめ(綿菓子)を仕入れて、販売するだけなら営業許可が不要な場合もあるので、保健所に確認することをおすすめします。保健所での営業許可取得については、以下の記事で詳しく解説しています。
» 【2022年8月更新】キッチンカーの営業許可取得マニュアル5ステップ!
綿あめ(綿菓子)が売れやすい季節と場所
綿あめ(綿菓子)は、かき氷やおでんなどのように季節を連想させる食べ物ではありません。オールシーズン対応できるので、出店場所に重きを置いてキッチンカーで販売に取り組みましょう。
メリットでも触れた通り、綿あめのターゲットは子ども、もしくは家族連れなので、売れやすい場所は、子どもがたくさん集まる場所です。具体的には、大型ショッピングセンターや祭りの会場、スポーツ大会が開かれている体育館、公園、遊園地などです。
冬はスポーツ大会の開催頻度が落ち、公園を利用する子どもも時間も減ってしまいます。しかし、イルミネーションがきれいな観光名所での出店は、売り上げ増加の可能性を秘めているでしょう。
イルミネーションが有名な施設では近年、棒が光る綿あめを売り出しています。そうすることで、綿あめ(綿菓子)を「お菓子」から「思い出の品」や「インスタ映えのアイテム」に変化させ、子どものみならずカップルや女性客にも届けることに成功しています。参考にしてみてください。出店場所については、以下の記事で詳しくお伝えしています。
» キッチンカーの出店場所おすすめ11選!出店料と3種類の探し方を解説
綿あめ(綿菓子)の販売におすすめのキッチンカー車種
綿あめ(綿菓子)の調理には広々したスペースは不要なので、軽トラックサイズのキッチンカーがおすすめです。軽トラックサイズの車両であれば、普通車トラックサイズの車両よりも、初期費用が安く済みますし、運転しやすいメリットもあります。軽トラックサイズのキッチンカーについては、以下の記事で詳細に解説しています。
» 軽トラックのキッチンカーをおすすめする理由4選!購入予算は264万円
おすすめ綿あめ(綿菓子)キッチンカー4選
おすすめの綿あめ(綿菓子)を販売するキッチンカーを4店舗紹介します。どのように特徴を出しているかなど、参考にしてください。
1.銀平・山形農園
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「銀平・山形農園」は、本業としてお茶を栽培する傍ら、フルーツ味のレインボー綿あめをキッチンカーで販売しています。レインボーにちなんだカラフルなバナーやぬいぐるみを使い、目を引く外観に仕上げているのが特徴です。ジャスミンティーなどに綿あめを添えた飲み物も提供しています。
2.BARBE DE PAPA
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「BARBE DE PAPA(バルブ・デ・パパ)」は、埼玉や東京で活動している綿あめ専門のキッチンカーです。鞄に入れて持ち帰れるよう、2種類のテイクアウト容器も用意しています。四国で生産される丸いアラレの一つ「おいり」でカラフルさとかわいらしさを演出。フルーツの風味や酸味を生かした複数のフレーバーを取りそろえ、消費者を飽きさせないように工夫しています。
3.CANDYMAN
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「CANDYMAN」は、富山県や石川県など北陸地方で営業しているキッチンカーです。大型ショッピングセンターの駐車場にも出店しています。キャラクター綿あめが子どもからの支持を得ており、バレンタインデーの時期には、チョコをふんだんに使った商品が人気を集めています。
4.Sofukuru Kitchen
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「Sofukuru Kitchen(ソフクルキッチン)」は、山口県防府市でカップ入りの綿あめを販売しています。イチゴ・マンゴー・メロン・レモンといったフルーツ系のほか、コーラ・ソーダ味を揃えています。調理師免許を取得されており、消費者に信頼と安心感を与えて営業しているキッチンカーです。
まとめ
綿あめ(綿菓子)のキッチンカーは、一般的なキッチンカーと同様に食品衛生責任者資格を取得した上で、保健所で営業許可を取得すれば開業可能です。綿あめ(綿菓子)は、イベントでの売り上げが期待できるので、キッチンカーとの相性もバッチリです。出店場所としては、家族連れが多いイベント・公園・遊園地などをおすすめします。
綿あめ(綿菓子)のキッチンカー開業に向けて、さらに学びたい人には株式会社フードトラックカンパニーが主催する「キッチンカー開業セミナー」に参加することをおすすめします。開業に向けて知っておくべき情報を2時間半のセミナーで網羅的に学ぶことが可能です。セミナー後には、キッチンカーの車両を見学することも可能です。
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